【あらいあんす あらいぶ】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | フリュー | |
開発元 |
フリュー キャトルコール グレッゾ |
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発売日 | 2017年6月22日 | |
定価 | 6,280円(税抜) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ |
ソフト本体1個 SDカード9個 (+クイックセーブ1個) |
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レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
前作とは"真逆"の完全新作 遊びやすくなったシステム 極一部詰みかねない要素も |
本項では2017年に発売されたオリジナルの3DS版について解説しています。2019年以降に発売されたHDリマスター版については参考記述扱いで後述。
フリューが贈るRPG『レジェンド オブ レガシー』の続編として発売された作品。
シナリオに『幻想水滸伝1・2』のディレクション・シナリオで知られる村山吉隆氏、ゲームデザインに『サガ』シリーズの戦闘システムでお馴染みの小泉今日治氏、コンポーザーに『サガフロ2』や『FF13』の浜渦正志氏が参加している。
前作の開発スタッフの多くが参加し、他の点でも多くの共通点を持つが、村山氏の加入やレガシーと“真逆”のRPGを作りたいとの思いなどもあって『レジェンド オブ レガシー2』とはならず、完全新作となった。
本作の発売日は発表当初は2017年3月30日(木)だったが、体験版で上がったユーザーの声を受けて「よりご満足いただける内容にてお届けするために更なる品質向上が必要である」と発表。その後、宣言通りの2017年6月22日(木)に発売された。
完全新作とあって前作のストーリーとの繋がりは一切無く、本作単体で楽しむことが出来る。
千年前、人間たちの暮らす世界に「魔族」による侵攻が行われた。
魔族は、この世界の「乱れたエネルギー」が自分たちの世界を脅かすものとして
それを管理するために侵攻、支配を行い、そして、地上に「大結界」を施す。
大結界によって地上の磁場は大きく乱れ、
気候は荒れ狂い、世界から「青い空」が失われてしまう。
そして、その「歪み」の影響から「黒き流れ」と呼ばれる海流が生まれ、
海を四方に引き裂き、多くの都市が飲み込まれた。
大半の人間は死滅し、わずかに生き残った者たちも海路を絶たれたことで
戦力を大きく分散され、やがて魔族の支配に屈することになった。
それから数百年、世界はいくつかの「ゾーン」に分断されて統治が進み、
魔族を頂点として新たな階級社会が築かれ、独自の文化が形成された。
だが、どれだけ時が流れようとも、人間たちの抵抗の炎が潰えることはなかった。
そして今、世界は再び大きく動き始める――
(公式サイトより)
+ | 4つの世界 |
+ | 9人の主人公 |
+ | サブイベントで仲間に出来る3人 |
+ | その他のキャラ |
ここには前作から追加・変化した点を記載する。
+ | ステータスとその効果 |
+ | 武器種一覧 |
+ | ギルドの種類とその効果 |
前作の事もあって発売前こそ不安の声があったものの、蓋を開けてみると手堅く作り込まれていた一作であり、「幻水のシナリオがサガの戦闘システムで進み、サガフロ2のBGMが盛り上げてくれる古き良きRPG」という言葉に見劣りしない出来であると言える。
一部詰みかねないシナリオや決して少なくない難点も散見されるものの、その多くが目を瞑れる程度の物や救済措置が存在する物であるため、それらの点を踏まえてなお良作と言える仕上がりとなっている。
しかし、昨今のRPGではあまり見られないタイプの戦闘システムや、定期的に稼ぎプレイが求められるゲーム性が合うか否かで評価が分かれやすい作品でもある。
そのため、このタイプのゲームに初めて触れるという方は、まずはデータ引き継ぎ可能な体験版(*18)で本作の雰囲気に触れてみることをお勧めしたい。
体験版での不満点は軒並み改善されているため、体験版を面白いと感じたのであれば是非プレイして頂きたい一作である。
*1 布で目隠した方が印術に集中しやすくなるという理由もある。尚、体験版で遊べるのはその姿を初披露するムービー部分まで。
*2 その代わりに強力な専用体術を習得する。燃費は良いとは言えないが、その性能は秀逸。
*3 初戦は実質負けイベント戦だが、「NEW GAME+」で周回すれば勝利することも可能。それによって発生する特殊EDも存在する。
*4 前作ではキャラクターによって得意な武器は異なっていたが、今作ではその様な隠しパラメータは無い。
*5 厳密には、他の普通の武器がそもそも持てない。
*6 最大二つが限界。
*7 20章以降、ある条件を満たせばどの宿屋で寝ても修理してもらえるようになる。
*8 シンボル接触時に一定範囲内に複数の敵が居た場合に発生する連戦を行った場合は入手量にボーナス補正がかかる。
*9 重量の値が大きいと行動順が遅くなってしまう。
*10 ソフト付属の説明書には宿屋で本セーブが出来る旨がきちんと記載されている。
*11 特に後衛向けの武器である杖で顕著。逆に装飾品の万象器は印術しか表示されないので便利ではあるのだが、印術の攻撃や回復は武器の攻撃力も影響するため、強力な杖と見比べるとどうしても劣ってしまう。
*12 それでも稀に発生する事がある。
*13 「慧眼」は必要タレントptが25000と非常に高いため、そう簡単に複数人が習得できるわけではないので、特定の場所で連戦しすぎない限りはそうそう発生しない。ただ、結晶の洞窟の敵は出現数が多い上、本作でドロップ率が高めに設定されている「装備品」の分類に入るアイテムを落とすため、慧眼無しでも五連戦以上になるとフリーズのリスクが出てくる。
*14 購入額25%ダウンと売却額50%アップの資質。金策バグはこれらの資質の習得が前提となる。
*15 ただし、その場所にある水魔の巣窟のボスは200ダメージ超の全体攻撃をしてくる上に他の水魔と群れて出現するため、グロッサ並の強敵となる。
*16 ただし、必要ptが高いので一周目では習得が遅れる。
*17 エシュトルム付近の陸地に方舟を着陸→ドラゴンを呼び出す→敵シンボルが蔓延る空を飛行してエシュトルム上空へ向かうというプロセスを経なければならない。
*18 引き継ぎ要素はタレントptのみ。