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フロンティアシリーズはガンダムバトルシリーズのようにプレイヤーの分身となるパイロットを作成し、~ マクロスシリーズの様々な時代をプレイしていく内容だったが、本作は原作の『マクロスF』から一年後の西暦2060年という同じ時代に歴代キャラクターが集結するというストーリーになっている。 ---- **特徴 -ミッションクリア型のフロンティアシリーズとは大きく変わって、オープンフィールド制を採用したフライトアクションRPGとなった。 --母艦であるゲフィオンを拠点としながら箱庭マップを移動しながらストーリーやクエストをこなしていく。 --ADVパートでストーリーが進行し、目標地点に移動してメインクエストをクリアする→ゲフィオンに戻る→以下繰り返しが主な進行パターンとなる。 -マップは群島・砂漠・雪原の3つが存在し、それぞれタウンやダンジョンや敵機が点在している。 --タウンではアイテムの売買やサブクエストを受注することが出来、一部のタウンではバンキッシュ・レースというミニゲームをプレイすることも出来る。 ---- **ゲームシステム -操作システムや強化システムはフロンティアシリーズのものを踏襲しており、敵機を倒して稼いだTPを使用して機体を強化することが出来る。 --マクロスシリーズの特徴である三段変形ももちろん搭載、HD機の性能を活かした美麗なモデリングで変形するバルキリーは必見である。 --フライトシューティング準拠の操作にすることも可能だが、本ゲームはフライトシューティングとは厳密には異なる。システムの都合上難易度が上昇するため、個人的にあまりおすすめしない。 -敵機を倒した時に入手できるフレーム・装甲・エンジンの三種類のパーツを使用して機体を開発することが可能で(各機体の設計図が必要)、開発に必要なパーツごとのポイントを満たすことで機体が完成する。 --基本的にどの機体のパーツも使用できるが、開発する機体の型番に対応したパーツを使用するとポイントにボーナスが付く。 ---- **評価点 -オープンフィールド制とフライトアクションRPGというジャンルにしたことによる自由度の高さ。 --広大なフィールドを可変戦闘機バルキリーで飛び回れるという気持ちよさは他のゲームでは味わえないオリジナリティである。 --上記に伴い、移動時はファイター、ホバー戦闘はガウォーク、地上戦闘・探索はバトロイドと各形態の差別化がより明確になっている。 -フロンティアシリーズの手軽な操作性と爽快感は健在。 --ハードがPS3になったことでミサイルの煙の表現が格段に向上しており、原作の板野サーカスを思う存分堪能できる。 -ストーリーはフルボイス、歴代シリーズのキャラは勿論の事、リン・ミンメイ役の飯島真理氏も参加している。 -収録されている楽曲が初代の「愛・おぼえていますか」から劇場版Fの「サヨナラノツバサ」まで幅広くカバーしている。 --本作の主題歌である千菅春香氏が歌う「プラネット・クレイドル」も負けず劣らずの良曲。 -ギャラリーモードでは各シリーズ作品のスタッフや声優のインタビューが見れる超時空ゼミナールも収録されており、資料価値も高い。 ---- **賛否両論点 -バルキリーの強化があまりに簡単すぎる --本来ならVF-0とVF-25では、とても比べられないほど性能差がある((作中時系列で言うとVF-0「フェニックス」の開発は2004年、VF-25「メサイア」の開発は2057年。実に50年以上の時代の開きと、それに伴う性能差がある。))のだが、カンストするまで強化することが可能なため、その気になればVF-0を最強の機体にすることもできる。 ---劇中に登場する旧式の機体はほとんどがレストア機であるため、厳密に元の機体と同性能というわけではない。 ---もっとも本作以前にも『ガンダムバトルクロニクル』等の前例が既にあった((ボール(言わずと知れた最弱機)を強化する事でキュベレイ(約10年後の最強機)より高性能になる。))。 --マクロスシリーズはほぼ全ての作品が世界観を共有しており、その為後の時代を舞台にした作品の方が必然的に登場する兵器が強力となっている。つまり性能面だけで評価するならばパイロット全員が最新機体を使えば良いという話になってしまう為、色々なバルキリーを使用するゲームシステム上仕方がない面はある。 --好きな機体を思う存分使えるのでファンには嬉しい反面、バルキリーの性能差が形骸化してしまいがち。 //---設定上多くのバルキリーには後継はされなかったものの当時としては革新的なシステム((例えばYF-19のピンポイントバリア等。))が搭載されていたことが多く、ゲーム的にはそれらを性能差として表現して欲しかったところ。 //ピンポイントバリアはAVF以降のバルキリーでは標準装備となっているのでコメントアウト --また、本作のシナリオ担当である小太刀右京氏の小説「マクロス・ザ・ライド」では、(バンキッシュ・レースという土俵上ではあるが)VF-0やVF-1といった旧式のレストア機が、エンジンを最新のものに交換するなどのチューン次第で最新鋭機と互角に渡り合っているので、その設定を受け継いでいるとも言える。((なお、小説におけるバンキッシュ・レースは本作のようにタイムとスコアを競うだけではなく、模擬弾を使った戦闘が許されるエリアもある過激なものである。)) //見た目だけと言うのは間違いでゲームシステム上、武装等で差別化がされている。 ---- **問題点 -ロードが頻繁・そして長い --そのロードの長さは分単位で、[[PS3版ベヨネッタ>BAYONETTA#id_f307af98]]よりやや短いくらい。特に最初の出撃時はオープンフィールドゲームの宿命で、かなり長いロードとなる。 --長時間ゲームを続けるとさらに動作が重くなり、メニューを開くだけでもロードが発生し、フリーズバグも多発する。 -アイテムの所持上限数が30個までと少ない。上限数を増やす方法もない。 --そのため、フィールドをぶらぶらしながら敵を適当に倒し続けていると、気付けばアイテムが所持上限数に達してしまい、その都度母艦に戻ってアイテムを倉庫に放り込む羽目になる。 --また、ミサイル等一部の武装はアイテムとしてカートリッジを持たないと使用できないので、実質アイテム所持数は27個となってしまい、更に回復アイテム等を持つと20個近くまで減ってしまう。 -2周目になるまで、主人公以外でプレイすることが出来ない。 --シナリオの都合上仕方ないことだが…旧作のように自由にパイロットを使えないのは少々残念である。 -細かいところでバグが存在している。 --有名なのがランカのサポートスキル使用時に敵の攻撃が固定化される通称「ランカバグ」や3-1章のカムジン戦でカムジンを早めに倒してしまうとフリーズするバグ等。 -本作のオリジナル機体であるYF-30の出番の少なさ。 --ストーリーの中盤のあるイベントで搭乗することになるが、すぐに使用できなくなり、結局3形態をフルに使用できるのは後戻りができない最終章のみになってしまう。本格的に使えるようになるのは2周目以降となる。 --またこの機体の特徴として装備を換装できるコンテナブロックシステムというシステムが搭載されているが、実際のゲームでは換装すら出来ず、ただの設定止まりになっている。 --なお、ムービ中では本来まだ搭乗してないはずのシーンでYF-30に搭乗してる描写があり、後記にも有るように初期段階よりもシナリオが変わってしまった痕跡が有る。 -シリーズお約束の三角関係要素の薄さや、終盤に片方のヒロインが唐突に主人公に惚れていることが発覚するなど、シナリオに少々描写不足な部分がある。 --ただ、チマチマとそうとも取れる発言をしている。 -高度制限が低めに設定されており、他のマクロスゲームのようにあまり高度な空へ飛ぶことが出来ない。バルキリーのサイズで比較すると高度400メートルくらいで上限となり、宙返りすることもできない。 //--ゲームシステム上不自由であるだけでなく、「空の高さ」や「アクロバティックな飛行」の概念は特に「マクロスF」の原作に於いて主人公・早乙女アルトの心理に関わる重要な要素である為、批判が強い。 //--原作未視聴の方へ説明すると、アルトは移民用宇宙船内で育った関係で、原作開始時点では生まれてから一度も「本物の空」を見たことがない。このことから彼は、どこまでも高い空へと飛び立ちたいという強い衝動を抱えており、これが彼をパイロットへの道へと駆り立てた。また、これにより中盤でランカの誘いを断り、シェリルのガリア4への慰問に同行するシーンに説得力が生まれている。加えてアルトは厳格な歌舞伎役者の家系であり、家を飛び出しパイロットになるものの、最終的にバルキリーによる戦闘の中で「舞」のような美しさを魅せることで、自身のコンプレックスを克服する。こういった展開となっている為、上記のシステムは批判されているのだ。 //いちいちここで説明することでもない -劇中にサテライト制作のアニメムービーが挿入されるが、ほぼ紙芝居のようなムービーとなっており、アニメ枚数が非常に少ない。 --この辺は予算の都合上しかたのないことなのかもしれないが…。 --補足しておくと、最序盤と終盤の数ムービーは完全アニメーションとなっている。 //-劣化したかつてのヒロイン、ヒーロー達。 //--可能な限りオリジナルの声優を集めた姿勢は買うが、棒読み過ぎる人物もいるなど、正直ガッカリする要素でもある。 //それは声優の問題であって、このゲームの問題点ではない -色々と尺縮がおかしい。バルキリーが人間ならサイズ的におかしくはないのだが、という構造物が多数ある。 --バルキリーの身の丈を遙かに超す大きさにもかかわらず、ゲーム中で「人間サイズの装置だ」と言ってる場面もある。また、人間の基地もバルキリーで戦闘するという必要からか内部は巨大になっている(こちらは、ゼントラン人も巨人状態で使用できるように設計されたからという理由で説明がつくが)。一方でマクロスシティはバルキリーの大きさと比較すると、設定ほどの大きさはないようにも見える。((ブリタイシティはメガロード同型艦のため、マクロスより大きい)) //プロトカルチャー時代の遺跡なら何もおかしくはない //ゲーム中で明言されますが、プロトカルチャーの遺跡ではありません。プロトカルチャーが造った人間サイズの別種族の遺跡です。 -基本的に繰り返しばかりのシナリオ展開。 --遺跡の探索 >> イベント >> 新しい仲間 >> ボス戦 >> 明らかになる真実、の繰り返し。遺跡や敵基地は似たようなというか、共通マップの使い回しになっている。 -歴代シリーズのキャラクターが集結と謳ってはいるが、『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN』が参戦していない。 --「シリーズで最も時系列が未来((具体的にはマクロスIIの舞台は2090年、初代の80年後である。))」「パラレルワールド」「黒歴史」など色々言われていたものの、正式にシリーズに組み込まれている。同作は一応マクロス10周年記念作でもあるため参戦しないのは悲しいところ。 --最も『マクロスII』の主人公・神崎ヒビキは軍人ではなくジャーナリストであり、乗る機体も非武装の報道用バルキリーなので、参戦したとしてもゲームシステムと噛み合わないとも考えられる。 //該当機体は旧作にも登場しているので問題無いと思われる。 //「アクション部分は」過去作と同じでもゲームジャンルの違いなどもっと根本的な部分でゲームシステムが過去作とは違ってる。同じ「戦わない主人公」であるバサラが2周目以降限定キャラなのもそのせいだろ //--また『マクロスII』のストーリーはシリーズ伝統の「歌を軍事兵器として転用する」という展開に疑問を呈す内容となっている為、これを出してしまうとシリーズの骨子が揺らぐこととなる。この為ストーリー的にも扱いが難しいと思われる。 //「「歌を軍事兵器として転用するという展開に疑問を呈す内容」なのは7もFもそうだが。バサラは単に歌を歌いたい・聴かせたいだけ、Fでの歌はバジュラとのコミュニケート手段 //--さらに深読みすれば、ゲーム中には登場人物曰く、最新鋭中の最新鋭機であるYF-30が主人公用の機体として登場するのだが、マクロスIIの機体はそれ以上の最新鋭機な訳で……。 ---ただし、マクロスII自体は公式に「パラレルワールド」((『マクロス 超時空ゼミナール!!』という過去のマクロスシリーズを解説する公式動画にて、他と見劣りしないレベルで紹介された))(後に正式に正史)として扱われており、VF-19Aのようなゲスト参戦でも良かった気がするが… --また、旧作に参戦していた「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」や「マクロスM3」等も登場しない。 -アニメ作品で最新作の都合上なのか、マクロスF(特に劇場版)が優遇されている傾向にある。 --早乙女アルトやシェリル・ノームはストーリー序盤で加入し、かなり出番がある。特にアルトは主人公の相棒として終盤まで活躍することになる。 --一方でランカは中盤以降になるまで仲間にならず、しかもセリフもシェリルらと比べるとかなり少ない。その他のメンバーであるミシェルやオズマなどは終盤に仲間になるため、ほとんど固有のセリフがない。 -バトロイドの存在価値が薄い --3種類の形態を使い分けられるバルキリーであるが、移動にはファイター形態済み、基本戦闘は機動力が高く戦闘力もバトロイドと同等で滞空が可能なガウォーク形態が、バトロイド形態の性能を完全に食ってしまっているため存在価値がかなり薄くなってしまっている。 --屋外マップでは敵が基本的に上空に居るため飛行できないバトロイドでは、弾が当てづらい。 --逆に屋内マップでは、小回りが効くため扱いやすい…とおもいきやガウォークより足が遅いため、緋弾の危険性が高く、なにより機体によっては、ミサイルがガウォークが正面を向いているのに対し、上方向を向いてるため場所によっては&bold(){天井にあったって無駄弾}になる。 --一応、バトロイド限定で強力な格闘攻撃ができる、アイテムの「グレネード」「設置爆弾」類を使用できるなどのメリットはある。 ***マクロスファン限定の問題点 -作品をまたいだキャラクター間の交流が期待したほどない。 --出撃メンバーを自由に選択できるという仕様のため、各イベントではオリジナル主人公勢以外はほとんど喋らない。 ---出撃が固定化されるメンバーもいるが、これは歌い手だけであるため、ミンメイと一条輝を同時出撃させても、オリジナル主人公勢とは会話するが、輝とは固有の会話がない等。 --可能な限りオリジナルを集めたとは言っても、ミンメイのように本当に一言だけしか喋らない人もいれば、結局参加できなかった人も多いため、些か期待外れな部分がある。 --バサラは結局仲間にならないため、シェリルやその他の歌手キャラとの絡みや会話がほとんどない。 -歌わない歌い手達 --発売前は登場する歌い手達が皆、実際に歌うようなことをほのめかしたり、シェリルとサラ、バサラの作品を超えたセッションがあるかのようなことも言っていたのだが……。 ---オリジナル以外は新曲の収録等はなく、あくまで既存の曲を使用している。最終面では全員が歌ってるようなシーンも存在するが、個別に持ち歌を歌う形になる。期待した人々にとっては少しガッカリではあるが…… -登場しない機体 --旧作では、搭乗可能な機体がとても豊富だったが本作では大幅に削除されてしまっている。 ---特にデストロイド系はケーニッヒ・モンスター以外は登場すらしない。主な原因は飛行不可の機体だからと思われるが、旧シリーズではプレイアブル機体として登場していたのだから、敵専用でもいいから登場してほしかったところではある。 ---飛行不能どころか、ほとんど生身のゼントラーディ兵がそのまま敵として登場し、海の上を走ったりしてるんだからやってやれないことはなかったはずだが……。 ---同様にアーマードパック以外のアーマード系追加装備も登場しない。ただし、この装備はアーマー装備時に変形できないためシステムとの互換性の問題と思われるが…(旧作シリーズでは装備はできたが、カタパルト発進等の問題か?) ---これら飛行が出来無い機体とは逆に、飛行しか出来ないTYPE-14やゴーストX-9等戦闘機系機体も削除されている(ただし、ゴーストX-9や空戦ポッドは敵専用機として登場する。) ---また、マクロス等大型船関係も使用不能だが、これは基地内等バルキリーサイズの機体じゃないと行けないシーンが多数あるため削除されたものだと思われる。 ---なお、当然ながら使用可能な機体としてのバジュラ等も削除されている((敵としては出る))。こちらはそもそも機体じゃないので仕方ないが… -設定の矛盾・説明不足 --細かいところで設定が反映されていない。一例として、マクロスFのミシェルがクァドラン・ローやヌージャデル・ガーなどに搭乗することができるなど。((ミシェルは巨人化できない。設定では巨人族であるゼントラーディの血を引いてはいるのだが。)) ---ただし、搭乗可能になるのは2周目以降のオマケ要素としてなので、あえて設定を無視して搭乗可能にしている可能性がある。 ---- **総評 全体的に粗の目立つところや未完成な部分が多々あり、特に長時間・かつ頻繁なロードなど、人によっては問答無用でクソゲー呼ばわりされる要素はある。~ ただ本作独特の自由度の高さも相俟っており、キャラゲーとしての枠に収まらず本作の評価は高い。~ ただし、旧作のようなシューティングを期待していると裏切られる。身もふたもないことを言えば、本作はフライトシミュレーターや、シューティングゲームではない。 特典付きはやや不完全な面もあるが資料集としての価値も高く、「原作を知らないユーザーにもオススメできる」というキャラゲーの理想を体現した作品。 ---- ---- **余談 -ゲームディスクの解析をすると、いろいろ紆余曲折があって今のシステムになったことがうかがえる。 --ゼントラーディ兵だけでなく、EXギアのデータらしきものまであり、人間でフィールドを移動するMMOのようなシステムも考えていたらしい。 --また、説明書にも本作では登場しない「サウンドビーム」なる武装の文字が書かれていることから、DLCを予定していた可能性がある。 --マップの尺縮が狂っていたり、上昇可能な高度が低いのもその名残かもしれない。 -2015年8月20日発売のゲーム『[[スーパーロボット大戦BX]]』にて本作が参戦した。 --オールスターゲームが別のオールスターゲームに参戦するという事態ではあるが、本作からはオリジナルの人物とメカニックのみの参戦である。 -2016年4月放映のマクロス⊿(デルタ)ではYF-30の後継機であるVF-31ジークフリードが登場するなど本作の設定を一部引き継いでいる。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- *マクロス30 銀河を繋ぐ歌声 【まくろすさーてぃー ぎんがをつなぐうたごえ】 |ジャンル|フライトアクションRPG|&amazon(B00A8E0L4S)&amazon(B00MHKHASQ)|&amazon(B00A8E0KZS)| |対応機種|プレイステーション3|~|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~|~| |開発元|アートディンク|~|~| |発売日|2013年2月28日|~|~| |定価|通常版:8,380円&br()30周年超銀河箱:11,800円(各税込)|~|~| |廉価版|PlayStation3 the Best&br()2014年10月9日/3,800円(税込)|~|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[マクロスゲームリンク>マクロスシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **ストーリー 西暦2060年。~ フロンティア船団を襲ったバジュラとの戦いから1年が過ぎ、銀河にも平穏が訪れた。~ S.M.Sセフィーラ支社に所属する「リオン・榊」は、銀河の辺境にある『惑星ウロボロス』に任務のため訪れる。しかし突如現れた所属不明機と交戦し、撃墜されウロボロスに墜落してしまう。~ 墜落したリオンはS.M.Sウロボロス支社長を務める「アイシャ・ブランシェット」に救出されるが、不定期に発生するフォールド断層『ウロボロスオーロラ』によって帰還することができなくなってしまう。~ 惑星から脱出するまでの間、アイシャと行動を共にするようになったリオンは、遺跡調査任務の際に地下で眠っていた謎の少女と出会う。~ 少女の目覚めにより動き出していく物語。~ リオンは過去からやってきた伝説の歌姫やパイロット達と共に、惑星ウロボロスを、銀河を守る戦いに挑んでいく。~ ---- **概要 マクロスシリーズ30周年記念作品で、歴代シリーズのキャラクターが共演するクロスオーバー作品。~ 開発はフロンティアシリーズのアートディンクが担当している、そのため基本システムはフロンティアシリーズを踏襲している。~ フロンティアシリーズはガンダムバトルシリーズのようにプレイヤーの分身となるパイロットを作成し、~ マクロスシリーズの様々な時代をプレイしていく内容だったが、本作は原作の『マクロスF』から一年後の西暦2060年という同じ時代に歴代キャラクターが集結するというストーリーになっている。 ---- **特徴 -ミッションクリア型のフロンティアシリーズとは大きく変わって、オープンフィールド制を採用したフライトアクションRPGとなった。 --母艦であるゲフィオンを拠点としながら箱庭マップを移動しながらストーリーやクエストをこなしていく。 --ADVパートでストーリーが進行し、目標地点に移動してメインクエストをクリアする→ゲフィオンに戻る→以下繰り返しが主な進行パターンとなる。 -マップは群島・砂漠・雪原の3つが存在し、それぞれタウンやダンジョンや敵機が点在している。 --タウンではアイテムの売買やサブクエストを受注することが出来、一部のタウンではバンキッシュ・レースというミニゲームをプレイすることも出来る。 ---- **ゲームシステム -操作システムや強化システムはフロンティアシリーズのものを踏襲しており、敵機を倒して稼いだTPを使用して機体を強化することが出来る。 --マクロスシリーズの特徴である三段変形ももちろん搭載、HD機の性能を活かした美麗なモデリングで変形するバルキリーは必見である。 --フライトシューティング準拠の操作にすることも可能だが、本ゲームはフライトシューティングとは厳密には異なる。システムの都合上難易度が上昇するため、個人的にあまりおすすめしない。 -敵機を倒した時に入手できるフレーム・装甲・エンジンの三種類のパーツを使用して機体を開発することが可能で(各機体の設計図が必要)、開発に必要なパーツごとのポイントを満たすことで機体が完成する。 --基本的にどの機体のパーツも使用できるが、開発する機体の型番に対応したパーツを使用するとポイントにボーナスが付く。 ---- **評価点 -オープンフィールド制とフライトアクションRPGというジャンルにしたことによる自由度の高さ。 --広大なフィールドを可変戦闘機バルキリーで飛び回れるという気持ちよさは他のゲームでは味わえないオリジナリティである。 --上記に伴い、移動時はファイター、ホバー戦闘はガウォーク、地上戦闘・探索はバトロイドと各形態の差別化がより明確になっている。 -フロンティアシリーズの手軽な操作性と爽快感は健在。 --ハードがPS3になったことでミサイルの煙の表現が格段に向上しており、原作の板野サーカスを思う存分堪能できる。 -ストーリーはフルボイス、歴代シリーズのキャラは勿論の事、リン・ミンメイ役の飯島真理氏も参加している。 -収録されている楽曲が初代の「愛・おぼえていますか」から劇場版Fの「サヨナラノツバサ」まで幅広くカバーしている。 --本作の主題歌である千菅春香氏が歌う「プラネット・クレイドル」も負けず劣らずの良曲。 -ギャラリーモードでは各シリーズ作品のスタッフや声優のインタビューが見れる超時空ゼミナールも収録されており、資料価値も高い。 ---- **賛否両論点 -バルキリーの強化があまりに簡単すぎる --本来ならVF-0とVF-25では、とても比べられないほど性能差がある((作中時系列で言うとVF-0「フェニックス」の開発は2004年、VF-25「メサイア」の開発は2057年。実に50年以上の時代の開きと、それに伴う性能差がある。))のだが、カンストするまで強化することが可能なため、その気になればVF-0を最強の機体にすることもできる。 ---劇中に登場する旧式の機体はほとんどがレストア機であるため、厳密に元の機体と同性能というわけではない。 ---もっとも本作以前にも『ガンダムバトルクロニクル』等の前例が既にあった((ボール(言わずと知れた最弱機)を強化する事でキュベレイ(約10年後の最強機)より高性能になる。))。 --マクロスシリーズはほぼ全ての作品が世界観を共有しており、その為後の時代を舞台にした作品の方が必然的に登場する兵器が強力となっている。つまり性能面だけで評価するならばパイロット全員が最新機体を使えば良いという話になってしまう為、色々なバルキリーを使用するゲームシステム上仕方がない面はある。 --好きな機体を思う存分使えるのでファンには嬉しい反面、バルキリーの性能差が形骸化してしまいがち。 //---設定上多くのバルキリーには後継はされなかったものの当時としては革新的なシステム((例えばYF-19のピンポイントバリア等。))が搭載されていたことが多く、ゲーム的にはそれらを性能差として表現して欲しかったところ。 //ピンポイントバリアはAVF以降のバルキリーでは標準装備となっているのでコメントアウト --また、本作のシナリオ担当である小太刀右京氏の小説「マクロス・ザ・ライド」では、(バンキッシュ・レースという土俵上ではあるが)VF-0やVF-1といった旧式のレストア機が、エンジンを最新のものに交換するなどのチューン次第で最新鋭機と互角に渡り合っているので、その設定を受け継いでいるとも言える。((なお、小説におけるバンキッシュ・レースは本作のようにタイムとスコアを競うだけではなく、模擬弾を使った戦闘が許されるエリアもある過激なものである。)) //見た目だけと言うのは間違いでゲームシステム上、武装等で差別化がされている。 ---- **問題点 -ロードが頻繁・そして長い --そのロードの長さは分単位で、[[PS3版ベヨネッタ>BAYONETTA#id_f307af98]]よりやや短いくらい。特に最初の出撃時はオープンフィールドゲームの宿命で、かなり長いロードとなる。 --長時間ゲームを続けるとさらに動作が重くなり、メニューを開くだけでもロードが発生し、フリーズバグも多発する。 -アイテムの所持上限数が30個までと少ない。上限数を増やす方法もない。 --そのため、フィールドをぶらぶらしながら敵を適当に倒し続けていると、気付けばアイテムが所持上限数に達してしまい、その都度母艦に戻ってアイテムを倉庫に放り込む羽目になる。 --また、ミサイル等一部の武装はアイテムとしてカートリッジを持たないと使用できないので、実質アイテム所持数は27個となってしまい、更に回復アイテム等を持つと20個近くまで減ってしまう。 -2周目になるまで、主人公以外でプレイすることが出来ない。 --シナリオの都合上仕方ないことだが…旧作のように自由にパイロットを使えないのは少々残念である。 -細かいところでバグが存在している。 --有名なのがランカのサポートスキル使用時に敵の攻撃が固定化される通称「ランカバグ」や3-1章のカムジン戦でカムジンを早めに倒してしまうとフリーズするバグ等。 -本作のオリジナル機体であるYF-30の出番の少なさ。 --ストーリーの中盤のあるイベントで搭乗することになるが、すぐに使用できなくなり、結局3形態をフルに使用できるのは後戻りができない最終章のみになってしまう。本格的に使えるようになるのは2周目以降となる。 --またこの機体の特徴として装備を換装できるコンテナブロックシステムというシステムが搭載されているが、実際のゲームでは換装すら出来ず、ただの設定止まりになっている。 --なお、ムービ中では本来まだ搭乗してないはずのシーンでYF-30に搭乗してる描写があり、後記にも有るように初期段階よりもシナリオが変わってしまった痕跡が有る。 -シリーズお約束の三角関係要素の薄さや、終盤に片方のヒロインが唐突に主人公に惚れていることが発覚するなど、シナリオに少々描写不足な部分がある。 --ただ、チマチマとそうとも取れる発言をしている。 -高度制限が低めに設定されており、他のマクロスゲームのようにあまり高度な空へ飛ぶことが出来ない。バルキリーのサイズで比較すると高度400メートルくらいで上限となり、宙返りすることもできない。 //--ゲームシステム上不自由であるだけでなく、「空の高さ」や「アクロバティックな飛行」の概念は特に「マクロスF」の原作に於いて主人公・早乙女アルトの心理に関わる重要な要素である為、批判が強い。 //--原作未視聴の方へ説明すると、アルトは移民用宇宙船内で育った関係で、原作開始時点では生まれてから一度も「本物の空」を見たことがない。このことから彼は、どこまでも高い空へと飛び立ちたいという強い衝動を抱えており、これが彼をパイロットへの道へと駆り立てた。また、これにより中盤でランカの誘いを断り、シェリルのガリア4への慰問に同行するシーンに説得力が生まれている。加えてアルトは厳格な歌舞伎役者の家系であり、家を飛び出しパイロットになるものの、最終的にバルキリーによる戦闘の中で「舞」のような美しさを魅せることで、自身のコンプレックスを克服する。こういった展開となっている為、上記のシステムは批判されているのだ。 //いちいちここで説明することでもない -劇中にサテライト制作のアニメムービーが挿入されるが、ほぼ紙芝居のようなムービーとなっており、アニメ枚数が非常に少ない。 --この辺は予算の都合上しかたのないことなのかもしれないが…。 --補足しておくと、最序盤と終盤の数ムービーは完全アニメーションとなっている。 //-劣化したかつてのヒロイン、ヒーロー達。 //--可能な限りオリジナルの声優を集めた姿勢は買うが、棒読み過ぎる人物もいるなど、正直ガッカリする要素でもある。 //それは声優の問題であって、このゲームの問題点ではない -色々と尺縮がおかしい。バルキリーが人間ならサイズ的におかしくはないのだが、という構造物が多数ある。 --バルキリーの身の丈を遙かに超す大きさにもかかわらず、ゲーム中で「人間サイズの装置だ」と言ってる場面もある。また、人間の基地もバルキリーで戦闘するという必要からか内部は巨大になっている(こちらは、ゼントラン人も巨人状態で使用できるように設計されたからという理由で説明がつくが)。一方でマクロスシティはバルキリーの大きさと比較すると、設定ほどの大きさはないようにも見える。((ブリタイシティはメガロード同型艦のため、マクロスより大きい)) //プロトカルチャー時代の遺跡なら何もおかしくはない //ゲーム中で明言されますが、プロトカルチャーの遺跡ではありません。プロトカルチャーが造った人間サイズの別種族の遺跡です。 -基本的に繰り返しばかりのシナリオ展開。 --遺跡の探索 >> イベント >> 新しい仲間 >> ボス戦 >> 明らかになる真実、の繰り返し。遺跡や敵基地は似たようなというか、共通マップの使い回しになっている。 -歴代シリーズのキャラクターが集結と謳ってはいるが、『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN』が参戦していない。 --「シリーズで最も時系列が未来((具体的にはマクロスIIの舞台は2090年、初代の80年後である。))」「パラレルワールド」「黒歴史」など色々言われていたものの、正式にシリーズに組み込まれている。同作は一応マクロス10周年記念作でもあるため参戦しないのは悲しいところ。 --最も『マクロスII』の主人公・神崎ヒビキは軍人ではなくジャーナリストであり、乗る機体も非武装の報道用バルキリーなので、参戦したとしてもゲームシステムと噛み合わないとも考えられる。 //該当機体は旧作にも登場しているので問題無いと思われる。 //「アクション部分は」過去作と同じでもゲームジャンルの違いなどもっと根本的な部分でゲームシステムが過去作とは違ってる。同じ「戦わない主人公」であるバサラが2周目以降限定キャラなのもそのせいだろ //--また『マクロスII』のストーリーはシリーズ伝統の「歌を軍事兵器として転用する」という展開に疑問を呈す内容となっている為、これを出してしまうとシリーズの骨子が揺らぐこととなる。この為ストーリー的にも扱いが難しいと思われる。 //「歌を軍事兵器として転用するという展開に疑問を呈す内容」なのは7もFもそうだが。バサラは単に歌を歌いたい・聴かせたいだけ、Fでの歌はバジュラとのコミュニケート手段 //--さらに深読みすれば、ゲーム中には登場人物曰く、最新鋭中の最新鋭機であるYF-30が主人公用の機体として登場するのだが、マクロスIIの機体はそれ以上の最新鋭機な訳で……。 ---ただし、マクロスII自体は公式に「パラレルワールド」((『マクロス 超時空ゼミナール!!』という過去のマクロスシリーズを解説する公式動画にて、他と見劣りしないレベルで紹介された))(後に正式に正史)として扱われており、VF-19Aのようなゲスト参戦でも良かった気がするが… --また、旧作に参戦していた「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」や「マクロスM3」等も登場しない。 -アニメ作品で最新作の都合上なのか、マクロスF(特に劇場版)が優遇されている傾向にある。 --早乙女アルトやシェリル・ノームはストーリー序盤で加入し、かなり出番がある。特にアルトは主人公の相棒として終盤まで活躍することになる。 --一方でランカは中盤以降になるまで仲間にならず、しかもセリフもシェリルらと比べるとかなり少ない。その他のメンバーであるミシェルやオズマなどは終盤に仲間になるため、ほとんど固有のセリフがない。 -バトロイドの存在価値が薄い --3種類の形態を使い分けられるバルキリーであるが、移動にはファイター形態済み、基本戦闘は機動力が高く戦闘力もバトロイドと同等で滞空が可能なガウォーク形態が、バトロイド形態の性能を完全に食ってしまっているため存在価値がかなり薄くなってしまっている。 --屋外マップでは敵が基本的に上空に居るため飛行できないバトロイドでは、弾が当てづらい。 --逆に屋内マップでは、小回りが効くため扱いやすい…とおもいきやガウォークより足が遅いため、緋弾の危険性が高く、なにより機体によっては、ミサイルがガウォークが正面を向いているのに対し、上方向を向いてるため場所によっては&bold(){天井にあったって無駄弾}になる。 --一応、バトロイド限定で強力な格闘攻撃ができる、アイテムの「グレネード」「設置爆弾」類を使用できるなどのメリットはある。 ***マクロスファン限定の問題点 -作品をまたいだキャラクター間の交流が期待したほどない。 --出撃メンバーを自由に選択できるという仕様のため、各イベントではオリジナル主人公勢以外はほとんど喋らない。 ---出撃が固定化されるメンバーもいるが、これは歌い手だけであるため、ミンメイと一条輝を同時出撃させても、オリジナル主人公勢とは会話するが、輝とは固有の会話がない等。 --可能な限りオリジナルを集めたとは言っても、ミンメイのように本当に一言だけしか喋らない人もいれば、結局参加できなかった人も多いため、些か期待外れな部分がある。 --バサラは結局仲間にならないため、シェリルやその他の歌手キャラとの絡みや会話がほとんどない。 -歌わない歌い手達 --発売前は登場する歌い手達が皆、実際に歌うようなことをほのめかしたり、シェリルとサラ、バサラの作品を超えたセッションがあるかのようなことも言っていたのだが……。 ---オリジナル以外は新曲の収録等はなく、あくまで既存の曲を使用している。最終面では全員が歌ってるようなシーンも存在するが、個別に持ち歌を歌う形になる。期待した人々にとっては少しガッカリではあるが…… -登場しない機体 --旧作では、搭乗可能な機体がとても豊富だったが本作では大幅に削除されてしまっている。 ---特にデストロイド系はケーニッヒ・モンスター以外は登場すらしない。主な原因は飛行不可の機体だからと思われるが、旧シリーズではプレイアブル機体として登場していたのだから、敵専用でもいいから登場してほしかったところではある。 ---飛行不能どころか、ほとんど生身のゼントラーディ兵がそのまま敵として登場し、海の上を走ったりしてるんだからやってやれないことはなかったはずだが……。 ---同様にアーマードパック以外のアーマード系追加装備も登場しない。ただし、この装備はアーマー装備時に変形できないためシステムとの互換性の問題と思われるが…(旧作シリーズでは装備はできたが、カタパルト発進等の問題か?) ---これら飛行が出来無い機体とは逆に、飛行しか出来ないTYPE-14やゴーストX-9等戦闘機系機体も削除されている(ただし、ゴーストX-9や空戦ポッドは敵専用機として登場する。) ---また、マクロス等大型船関係も使用不能だが、これは基地内等バルキリーサイズの機体じゃないと行けないシーンが多数あるため削除されたものだと思われる。 ---なお、当然ながら使用可能な機体としてのバジュラ等も削除されている((敵としては出る))。こちらはそもそも機体じゃないので仕方ないが… -設定の矛盾・説明不足 --細かいところで設定が反映されていない。一例として、マクロスFのミシェルがクァドラン・ローやヌージャデル・ガーなどに搭乗することができるなど。((ミシェルは巨人化できない。設定では巨人族であるゼントラーディの血を引いてはいるのだが。)) ---ただし、搭乗可能になるのは2周目以降のオマケ要素としてなので、あえて設定を無視して搭乗可能にしている可能性がある。 ---- **総評 全体的に粗の目立つところや未完成な部分が多々あり、特に長時間・かつ頻繁なロードなど、人によっては問答無用でクソゲー呼ばわりされる要素はある。~ ただ本作独特の自由度の高さも相俟っており、キャラゲーとしての枠に収まらず本作の評価は高い。~ ただし、旧作のようなシューティングを期待していると裏切られる。身もふたもないことを言えば、本作はフライトシミュレーターや、シューティングゲームではない。 特典付きはやや不完全な面もあるが資料集としての価値も高く、「原作を知らないユーザーにもオススメできる」というキャラゲーの理想を体現した作品。 ---- ---- **余談 -ゲームディスクの解析をすると、いろいろ紆余曲折があって今のシステムになったことがうかがえる。 --ゼントラーディ兵だけでなく、EXギアのデータらしきものまであり、人間でフィールドを移動するMMOのようなシステムも考えていたらしい。 --また、説明書にも本作では登場しない「サウンドビーム」なる武装の文字が書かれていることから、DLCを予定していた可能性がある。 --マップの尺縮が狂っていたり、上昇可能な高度が低いのもその名残かもしれない。 -2015年8月20日発売のゲーム『[[スーパーロボット大戦BX]]』にて本作が参戦した。 --オールスターゲームが別のオールスターゲームに参戦するという事態ではあるが、本作からはオリジナルの人物とメカニックのみの参戦である。 -2016年4月放映のマクロス⊿(デルタ)ではYF-30の後継機であるVF-31ジークフリードが登場するなど本作の設定を一部引き継いでいる。

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