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オトカドール - (2015/08/13 (木) 16:21:57) の1つ前との変更点

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*オトカドール 【おとかどーる】 |ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|&image(http://i2.gamebiz.jp/images/original/12231432255514dfe08b45d0011.jpg,height=160)| |対応機種|アーケード|~| |発売元|コナミデジタルエンタテインメント|~| //|開発元|不明|~| |稼働開始日|2015年3月14日|~| |料金|1プレイ:100円|~| |判定|なし|~| |ポイント|「魔法少女+リズムゲーム」というありそうでなかったアイディア&br()村井聖夜&NU-KOによる楽曲群&br()高いカスタマイズ性と戦略性&br()子供向けとしては難解な点が多い|~| **概要 『[[モンスター烈伝 オレカバトル]]』(以下『オレカ』)の姉妹作にしてKONAMI初の女児向けTCAG。~ コーデとリズムゲームの組み合わせという女児向けゲームの定番だが、魔法を使ったバトルを行うのが特徴となっている。~ 初期こそは特に無かったものの、後のアップデートによりダンスがついた。 **ゲーム内容 -複数いる「ドール」から1人を選び、様々なライバルとバトルを行う。 --操作は左右二つのボタンとレバーを使用する。リズムゲームは『ee'MALL』のミニゲーム『bemani』に近い体系で、筐体には『[[ハロー!ポップンミュージック]]』以上に大きめのボタンが採用されている。 --ドールにはそれぞれ違うパラメーターがついているのでコーデと共にうまくやりくりをしていく。 --序章にあたるプロローグのライバルは「七つの大罪」をモチーフにしている。名前やキャラ付け、ステージの楽曲にその影響が見られる。 -リズムゲームで「MP」を貯めて、そのMPを消費して魔法を使用する。 --上から落ちてくる「スライムくん」が画面下方の判定エリアに重なった時にボタンを叩いたりレバーを操作したりする。 --感覚的には『[[ハロー!ポップンミュージック]]』に近いが、レバーを一回転させる動作や、ロングノート、レバーとボタンの同時押しなど、独自の要素もある --判定はSweet!、GREAT、GOOD、MISSの4種類。左に行くほど評価が高い。『pop'n music』のように判定によってドールがリアクションを取る。また、『BEMANIシリーズ』に比べ判定は甘め。 --セクションごとに全てGREAT以上ならPERFECT、GOOD以上ならFullComboとなりMPにボーナスがある。 -魔法のコマンドは『オレカ』と異なり自由に選択可能。MPを温存したり、回復のためにMPの消費が少ない技を使用するなどの戦略も取れる。 --選択しないときはMPの消費が一番多い技が自動的に選ばれる。 --魔法によってはライバルに状態異常を与えるものもある ---当然ライバルも使用してくるが、状態異常の中にはリズムゲームの画面が隠される、判定音がわかりづらくなるなどリズムゲームにも影響を与えるものもある -MPの他にも「ヒメゲージ」というものがあり、満タンになった時にバーを下に引くと「ヒメモード」が使える。 --ヒメモードは各ドールごとに大ダメージやステータスアップなど、強力で様々な効果を持っている。 --ヒメモードは満タンのままキープしておけるので、あと一押しほしいところなどは使用しないのも手。 -ライバルに関しては特定のキャラのコーデを一通りそろえることで登場する。 --更に特定条件を満たすと難易度がグンと上がる「ホンキの○○」が登場。 -バトルが終わるとライバルから様々なアイテムやコーデを獲得でき、それでコーデを行う。 --バトルに勝つと3つ入手できるが、負けても1つから3つまでランダムで入手できる。 --ゲーム終了時に「テーラーニャンドラ」にて、素材やアイテムを掛け合わせてさらに上位のアイテムを作ることも可能。 --コーデのレアリティはN、R、SRの3段階存在する。さらに一部のアイテムは色違いコーデも存在する。 -アイテム獲得後はコーデを行う。コーデ時は回転してドールの前後左右を見ることができる。 --コーデ後はドールのポーズやカードの背景を選びカードを作る。10回プレイすることで入手できる「スターキラパウダー」、印刷時に100円を追加投入することで入手できる「ゴールドキラパウダー」により、箔押しカード(いわゆるキラカード)を印刷することができる。 -『オレカ』の筐体を改造したと思われるオトカドール専用筐体(上の画像の筐体)と、『ドラゴンコレクション』の筐体をコンバートした簡易版の筐体が存在する。 --専用筐体では音量調整、箔押しカードの印刷ができるが、簡易版筐体ではそれらが行えない。 --簡易版筐体は銀一色のあまりにも素っ気無いデザインであり、「女の子受けが悪い」と思われたのか、稼動後しばらくしてから、本作のマスコットキャラ「ニャンドラ」を模したデザインになるステッカーが貼られた。 **評価点 -可愛らしいグラフィック --水彩画をそのまま立体化したようなCGモデリングとなっており、非常に可愛らしい。他社製TCAGのドールのようなCGやアニメタッチのようなCGとはまた違い、独自路線を追求した形になっている。 --専用筐体であればHD画質で見られるので非常に綺麗であるが、簡易版筐体では解像度が足りていないのかやや汚く見えるのが残念。 -高い戦略性 --圧倒的な強さを誇るライバルであっても、何らかの弱点が存在する。属性の弱点を付くオーソドックスな戦法でも良いし、MPをひたすら削る攻撃を仕掛け、ライバルに攻撃をさせずにジワジワ削り倒すといった戦法や、毒によるダメージで倒す戦法ももちろんアリである。 --一発逆転を狙えるヒメモードはヒメゲージを貯める必要があるが、これは相手から攻撃を食らった際に貯まるシステムとなっている。ライバルももちろんヒメモードを使用してくるので、無闇に攻撃するのも得策ではない。ターン中に何もしない、という選択肢もあるのだ。 --使用できるドールたちもそれぞれ個性があり、画一的な性能ではない。選択するドールによっては全然勝てないことももちろんあるので、性能をキチンと把握して、どういったコーデで挑むと勝ち筋が立てやすいかということを探す楽しみもある。 --キッズ向けTCAGの多くは何らかのランダム性を持たせた戦闘になっていることが多いが((攻撃がスロット形式になっている、攻撃の対象を選択することができないなど。))、本作ではそういったランダム性はほぼ存在せず、選択した技で目的のライバルに攻撃をしてくれる。そのため、狙った通りの戦略でバトルしやすくなっている。 -「魔法少女」らしさを活かした衣装のバリエーション --いわゆるアイドルのようなステージ衣装もあるが、どちらかといえばファンタジックな衣装や魔法少女のような衣装が多く用意されている。 --反面、アイドル系統の作品でよく見るカジュアル・現代風の衣装は少なめ。 -ゲームや公式HP等の更新頻度が比較的早い --『オレカバトル』同様に三ヶ月周期でバージョンアップ((公式では「〇〇thドリーム」と表記。))が行われ、更に弾の最中でも一ヶ月に一度、キャラとアイテムの追加が行われる。 --また、例外もあるが公式HPは毎週金曜日に更新され、アイテムリストや4コマ漫画、ゲーム中に使用されるの楽曲などが公開される。 -クオリティの高い楽曲群 --リズムゲームの代名詞的存在である『BEMANIシリーズ』を保有するKONAMI製らしく、楽曲のクオリティは非常に高い。 --楽曲の作曲は現時点で全て村井聖夜((一部を除き作詞も担当。))、歌唱はNU-KOが担当していることを、NU-KOが[[自身のツイッター>https://twitter.com/kaorin_nukotan/status/624893780747923456]]で明かした((なお、同日に発売された「オトカドール公式ファンブック スタート号」の楽曲紹介のページで公表されている。))。 -カスタマイズ性の高さ --着飾って、記念撮影をして、''自分だけのドールのカードを作れる''というのは今作が持つ一番の強みである。もちろんブランドを統一するも、オリジナルコーデを研究するのも自由である。 --それに加え2種類のキラパウダーで箔押カードは、とてもキレイに仕上がる。 --アップデートにより、髪の色を変更できるようになったため、更にカスタマイズ性が高くなった。 **問題点 -''現時点ではマルチメディア展開を行っていない。'' --本作は、『[[アイカツ!>アイカツ! -アイドルカツドウ-]]』や『[[プリパラ]]』と違い、アニメ・女児向け雑誌とのタイアップを行っていない。小学館の女児向け雑誌である『ちゃお』や『ぷっちぐみ』で少し紹介されている程度で、『ちゃお』からは別冊増刊で公式ファンブックが出ているが、マルチ展開とは言い難い。 --そのため、女の子にとっては''「『アイカツ!』や『プリパラ』の隣にある謎のゲーム」''という認識になってしまっていて、あまり興味を持たれていない状況である。 ---そしてマルチメディア戦略で女の子(と一部の大人)のハートをつかんでいる『アイカツ!』や『プリパラ』に対し、あくまでゲーム単体で真っ向勝負する本作は「何も知らなくても一目で面白そうに見えるほどの優位性」を持たないことそのものが大きな逆風となっている。 -本作は子供向けにデザインされている割に難解な点が多い。 --リズムゲームの譜面も子供向けゲームとしては複雑。レバー操作では左右いずれかや回転など初見ではわかりづらい面もある。 ---リズムゲームについては難易度選択のようなものもなく((「ホンキの○○」はライバルのドールが大幅にパワーアップするのみで、譜面は通常と変わらない。))、ヒメモードを発動させる場合の譜面は速度が半分になり画面が詰まってしまうのでなかなかややこしい。 --ヒメモードはドールごとに違うが、使用しなければわからない。特に「サニー」というドールはスピード重視でHPが低めでありながらも、ヒメモードの効果は数値アップのため、食い違っているという声もある。 --ドールやコーデの組み合わせによっては太刀打ちできない状態のライバルがいるので事前情報が必要になってくる。 --カード作成の都合上だが、バトル前にコーデができないこと。事前情報が必要な相手が多いにも関わらず不要なバトルをしなければならなくなり、二度手間になってしまう。 --戦略性を求められる要素も多いことから、勝てるコーデを組んでもちぐはぐな組み合わせになってしまうこともある。 -あらゆる面で説明不足 --本作の筐体には「遊び方の説明」のようなものが付いていない。デモで操作説明もなく、初プレイ時に説明もなければ、プレイ時に音声によるガイドもない。ゲーム終了時にヒントという形で操作方法などが1つ説明されるだけである。 --ゲーム開始時「ニャンドラの鍵」というカードをスキャンするか100円を追加投入して作成するかを尋ねられるが、これがどういったものか説明がない。そのため、どういったものであるか分からないまま追加料金を払って作ることになる。 ---名前だけ聞くとセーブ用カードという印象がある「ニャンドラの鍵」であるが、実際の効果はコーデをたくさん持てるようにするためのキーである。そのため「ニャンドラの鍵」がなくても遊ぶことはできる。 --ドールたちが使う技の属性などの説明がないのはもちろんのこと、ヒメモードやMPについての説明もない。 --今でこそ公式サイトに遊び方の説明はあるが、稼働してしばらくの間はそれすらなく、完全に手探りの状態で遊ぶことを迫られた。 --こういった説明不足である点はアップデート時に少しずつ修正はされているので((例えば6月のアップデートで、ロード中に操作説明が表示されるようになったなど。))、現状ではここまで酷くはないが、それでもまだ説明不足に感じる点はある。 -「リズムゲーム+バトルゲーム」の弊害 --基本的にライバルのドールを倒したら、そこでゲームは終了である。選択するライバルにもよるが、強いコーデで挑むと運次第では1ターンで勝負が決まってしまうこともある。そのため、リズムゲームとして遊ぼうと思っていても曲が終わらないうちにゲームが終わってしまう。 --リズムゲームを堪能したければ、わざと弱いコーデで挑むか、もしくはひたすら何もせずに回復魔法を唱え続けるなど、舐めプレイのようなことをしなければならない。 --音ゲーのようなランキングの機能もなく、モチベーションが保ちにくい。 **総評 女児向けTCAGによくあるリズムゲームと、男児向けTCAGによくあるバトルゲームを合体させるという、今までにありそうでなかった新しいタイプのゲームではあるが、現時点ではまだまだ荒削りな内容であると言わざるを得ない。~ また、他メディアとのタイアップを行っていないために肝心の女児層に対する訴求力の点でもまだまだ食い足りていない。~ 執筆時点では稼働が始まってからさほど経っておらず、アップデートによりガラリと改良される可能性ももちろんあるため、今後の展開に期待したいところである。 **余談 -アップデートにより自キャラによるダンスがついたが、全キャラ・全曲共通で『[[DanceEvolution ARCADE]]』の''「ちくわパフェだよ☆CKP」''の振り付けに酷似している。 -本作の楽曲は[[BEMANIシリーズ]]で多くの楽曲を提供していた村井聖夜が作曲を担当し、同様に[[ポップンミュージックシリーズ]]のボーカリストのNU-KOが歌唱を担当している。
*オトカドール 【おとかどーる】 |ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|&image(http://i2.gamebiz.jp/images/original/12231432255514dfe08b45d0011.jpg,height=160)| |対応機種|アーケード|~| |発売元|コナミデジタルエンタテインメント|~| //|開発元|不明|~| |稼働開始日|2015年3月14日|~| |料金|1プレイ:100円|~| |判定|なし|~| |ポイント|「魔法少女+リズムゲーム」というありそうでなかったアイディア&br()村井聖夜&NU-KOによる楽曲群&br()高いカスタマイズ性と戦略性&br()子供向けとしては難解な点が多い|~| **概要 『[[モンスター烈伝 オレカバトル]]』(以下『オレカ』)の姉妹作にしてKONAMI初の女児向けTCAG。~ コーデとリズムゲームの組み合わせという女児向けゲームの定番だが、魔法を使ったバトルを行うのが特徴となっている。~ 初期こそは特に無かったものの、後のアップデートによりダンスがついた。 **ゲーム内容 -複数いる「ドール」から1人を選び、様々なライバルとバトルを行う。 --操作は左右二つのボタンとレバーを使用する。リズムゲームは『ee'MALL』のミニゲーム『bemani』に近い体系で、筐体には『[[ハロー!ポップンミュージック]]』以上に大きめのボタンが採用されている。 --ドールにはそれぞれ違うパラメーターがついているのでコーデと共にうまくやりくりをしていく。 --序章にあたるプロローグのライバルは「七つの大罪」をモチーフにしている。名前やキャラ付け、ステージの楽曲にその影響が見られる。 -リズムゲームで「MP」を貯めて、そのMPを消費して魔法を使用する。 --上から落ちてくる「スライムくん」が画面下方の判定エリアに重なった時にボタンを叩いたりレバーを操作したりする。 --感覚的には『[[ハロー!ポップンミュージック]]』に近いが、レバーを一回転させる動作や、ロングノート、レバーとボタンの同時押しなど、独自の要素もある --判定はSweet!、GREAT、GOOD、MISSの4種類。左に行くほど評価が高い。『pop'n music』のように判定によってドールがリアクションを取る。また、『BEMANIシリーズ』に比べ判定は甘め。 --セクションごとに全てGREAT以上ならPERFECT、GOOD以上ならFullComboとなりMPにボーナスがある。 -魔法のコマンドは『オレカ』と異なり自由に選択可能。MPを温存したり、回復のためにMPの消費が少ない技を使用するなどの戦略も取れる。 --選択しないときはMPの消費が一番多い技が自動的に選ばれる。 --魔法によってはライバルに状態異常を与えるものもある ---当然ライバルも使用してくるが、状態異常の中にはリズムゲームの画面が隠される、判定音がわかりづらくなるなどリズムゲームにも影響を与えるものもある -MPの他にも「ヒメゲージ」というものがあり、満タンになった時にバーを下に引くと「ヒメモード」が使える。 --ヒメモードは各ドールごとに大ダメージやステータスアップなど、強力で様々な効果を持っている。 --ヒメモードは満タンのままキープしておけるので、あと一押しほしいところなどは使用しないのも手。 -ライバルに関しては特定のキャラのコーデを一通りそろえることで登場する。 --更に特定条件を満たすと難易度がグンと上がる「ホンキの○○」が登場。 -バトルが終わるとライバルから様々なアイテムやコーデを獲得でき、それでコーデを行う。 --バトルに勝つと3つ入手できるが、負けても1つから3つまでランダムで入手できる。 --ゲーム終了時に「テーラーニャンドラ」にて、素材やアイテムを掛け合わせてさらに上位のアイテムを作ることも可能。 --コーデのレアリティはN、R、SRの3段階存在する。さらに一部のアイテムは色違いコーデも存在する。 -アイテム獲得後はコーデを行う。コーデ時は回転してドールの前後左右を見ることができる。 --コーデ後はドールのポーズやカードの背景を選びカードを作る。10回プレイすることで入手できる「スターキラパウダー」、印刷時に100円を追加投入することで入手できる「ゴールドキラパウダー」により、箔押しカード(いわゆるキラカード)を印刷することができる。 -『オレカ』の筐体を改造したと思われるオトカドール専用筐体(上の画像の筐体)と、『ドラゴンコレクション』の筐体をコンバートした簡易版の筐体が存在する。 --専用筐体では音量調整、箔押しカードの印刷ができるが、簡易版筐体ではそれらが行えない。 --簡易版筐体は銀一色のあまりにも素っ気無いデザインであり、「女の子受けが悪い」と思われたのか、稼動後しばらくしてから、本作のマスコットキャラ「ニャンドラ」を模したデザインになるステッカーが貼られた。 **評価点 -可愛らしいグラフィック --水彩画をそのまま立体化したようなCGモデリングとなっており、非常に可愛らしい。他社製TCAGのドールのようなCGやアニメタッチのようなCGとはまた違い、独自路線を追求した形になっている。 --専用筐体であればHD画質で見られるので非常に綺麗であるが、簡易版筐体では解像度が足りていないのかやや汚く見えるのが残念。 -高い戦略性 --圧倒的な強さを誇るライバルであっても、何らかの弱点が存在する。属性の弱点を付くオーソドックスな戦法でも良いし、MPをひたすら削る攻撃を仕掛け、ライバルに攻撃をさせずにジワジワ削り倒すといった戦法や、毒によるダメージで倒す戦法ももちろんアリである。 --一発逆転を狙えるヒメモードはヒメゲージを貯める必要があるが、これは相手から攻撃を食らった際に貯まるシステムとなっている。ライバルももちろんヒメモードを使用してくるので、無闇に攻撃するのも得策ではない。ターン中に何もしない、という選択肢もあるのだ。 --使用できるドールたちもそれぞれ個性があり、画一的な性能ではない。選択するドールによっては全然勝てないことももちろんあるので、性能をキチンと把握して、どういったコーデで挑むと勝ち筋が立てやすいかということを探す楽しみもある。 --キッズ向けTCAGの多くは何らかのランダム性を持たせた戦闘になっていることが多いが((攻撃がスロット形式になっている、攻撃の対象を選択することができないなど。))、本作ではそういったランダム性はほぼ存在せず、選択した技で目的のライバルに攻撃をしてくれる。そのため、狙った通りの戦略でバトルしやすくなっている。 -「魔法少女」らしさを活かした衣装のバリエーション --いわゆるアイドルのようなステージ衣装もあるが、どちらかといえばファンタジックな衣装や魔法少女のような衣装が多く用意されている。 --反面、アイドル系統の作品でよく見るカジュアル・現代風の衣装は少なめ。 -ゲームや公式HP等の更新頻度が比較的早い --『オレカバトル』同様に三ヶ月周期でバージョンアップ((公式では「〇〇thドリーム」と表記。))が行われ、更に弾の最中でも一ヶ月に一度、キャラとアイテムの追加が行われる。 --また、例外もあるが公式HPは毎週金曜日に更新され、アイテムリストや4コマ漫画、ゲーム中に使用されるの楽曲などが公開される。 -クオリティの高い楽曲群 --リズムゲームの代名詞的存在である『BEMANIシリーズ』を保有するKONAMI製らしく、楽曲のクオリティは非常に高い。 --本作の楽曲は、現時点で全ての作曲を[[BEMANIシリーズ]]で多くの楽曲を提供していた村井聖夜((一部を除き作詞も担当。))が担当し、歌唱は同様に[[ポップンミュージックシリーズ]]のボーカリストのNU-KOが担当している。 ---NU-KOが[[自身のツイッター>http://twitter.com/kaorin_nukotan/status/624893780747923456]]で明かしており、同日に発売された「オトカドール公式ファンブック スタート号」の楽曲紹介のページでも公表されている。 -カスタマイズ性の高さ --着飾って、記念撮影をして、''自分だけのドールのカードを作れる''というのは今作が持つ一番の強みである。もちろんブランドを統一するも、オリジナルコーデを研究するのも自由である。 --それに加え2種類のキラパウダーで箔押カードは、とてもキレイに仕上がる。 --アップデートにより、髪の色を変更できるようになったため、更にカスタマイズ性が高くなった。 **問題点 -''現時点ではマルチメディア展開を行っていない。'' --本作は、『[[アイカツ!>アイカツ! -アイドルカツドウ-]]』や『[[プリパラ]]』と違い、アニメ・女児向け雑誌とのタイアップを行っていない。小学館の女児向け雑誌である『ちゃお』や『ぷっちぐみ』で少し紹介されている程度で、『ちゃお』からは別冊増刊で公式ファンブックが出ているが、マルチ展開とは言い難い。 --そのため、女の子にとっては''「『アイカツ!』や『プリパラ』の隣にある謎のゲーム」''という認識になってしまっていて、あまり興味を持たれていない状況である。 ---そしてマルチメディア戦略で女の子(と一部の大人)のハートをつかんでいる『アイカツ!』や『プリパラ』に対し、あくまでゲーム単体で真っ向勝負する本作は「何も知らなくても一目で面白そうに見えるほどの優位性」を持たないことそのものが大きな逆風となっている。 -本作は子供向けにデザインされている割に難解な点が多い。 --リズムゲームの譜面も子供向けゲームとしては複雑。レバー操作では左右いずれかや回転など初見ではわかりづらい面もある。 ---リズムゲームについては難易度選択のようなものもなく((「ホンキの○○」はライバルのドールが大幅にパワーアップするのみで、譜面は通常と変わらない。))、ヒメモードを発動させる場合の譜面は速度が半分になり画面が詰まってしまうのでなかなかややこしい。 --ヒメモードはドールごとに違うが、使用しなければわからない。特に「サニー」というドールはスピード重視でHPが低めでありながらも、ヒメモードの効果は数値アップのため、食い違っているという声もある。 --ドールやコーデの組み合わせによっては太刀打ちできない状態のライバルがいるので事前情報が必要になってくる。 --カード作成の都合上だが、バトル前にコーデができないこと。事前情報が必要な相手が多いにも関わらず不要なバトルをしなければならなくなり、二度手間になってしまう。 --戦略性を求められる要素も多いことから、勝てるコーデを組んでもちぐはぐな組み合わせになってしまうこともある。 -あらゆる面で説明不足 --本作の筐体には「遊び方の説明」のようなものが付いていない。デモで操作説明もなく、初プレイ時に説明もなければ、プレイ時に音声によるガイドもない。ゲーム終了時にヒントという形で操作方法などが1つ説明されるだけである。 --ゲーム開始時「ニャンドラの鍵」というカードをスキャンするか100円を追加投入して作成するかを尋ねられるが、これがどういったものか説明がない。そのため、どういったものであるか分からないまま追加料金を払って作ることになる。 ---名前だけ聞くとセーブ用カードという印象がある「ニャンドラの鍵」であるが、実際の効果はコーデをたくさん持てるようにするためのキーである。そのため「ニャンドラの鍵」がなくても遊ぶことはできる。 --ドールたちが使う技の属性などの説明がないのはもちろんのこと、ヒメモードやMPについての説明もない。 --今でこそ公式サイトに遊び方の説明はあるが、稼働してしばらくの間はそれすらなく、完全に手探りの状態で遊ぶことを迫られた。 --こういった説明不足である点はアップデート時に少しずつ修正はされているので((例えば6月のアップデートで、ロード中に操作説明が表示されるようになったなど。))、現状ではここまで酷くはないが、それでもまだ説明不足に感じる点はある。 -「リズムゲーム+バトルゲーム」の弊害 --基本的にライバルのドールを倒したら、そこでゲームは終了である。選択するライバルにもよるが、強いコーデで挑むと運次第では1ターンで勝負が決まってしまうこともある。そのため、リズムゲームとして遊ぼうと思っていても曲が終わらないうちにゲームが終わってしまう。 --リズムゲームを堪能したければ、わざと弱いコーデで挑むか、もしくはひたすら何もせずに回復魔法を唱え続けるなど、舐めプレイのようなことをしなければならない。 --音ゲーのようなランキングの機能もなく、モチベーションが保ちにくい。 **総評 女児向けTCAGによくあるリズムゲームと、男児向けTCAGによくあるバトルゲームを合体させるという、今までにありそうでなかった新しいタイプのゲームではあるが、現時点ではまだまだ荒削りな内容であると言わざるを得ない。~ また、他メディアとのタイアップを行っていないために肝心の女児層に対する訴求力の点でもまだまだ食い足りていない。~ 執筆時点では稼働が始まってからさほど経っておらず、アップデートによりガラリと改良される可能性ももちろんあるため、今後の展開に期待したいところである。 **余談 -アップデートにより自キャラによるダンスがついたが、全キャラ・全曲共通で『[[DanceEvolution ARCADE]]』の''「ちくわパフェだよ☆CKP」''の振り付けに酷似している。

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