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*ポップンミュージック20 fantasia 【ぽっぷんみゅーじっく ふぁんたじあ】 |ジャンル|音楽ゲーム|#ref(https://img.konami.com/products_master_kam/jp_publish/am_popn20/jp/ja/images/pkg.jpg,,width=200)|#ref(https://img.konami.com/amusement/video/popn/images/arcade/ac_20bannar_o.jpg)| |対応機種|アーケード|~|~| |販売・開発元|コナミアミューズメント|~|~| |稼動開始日|先行稼働日((新筐体を購入した店舗のみ)):2011年12月7日&br()一般稼働日:2011年12月14日|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |ポイント|記念すべき20作目&br()選択可能モードの一新&br()クリアメダルが細分化&br()Lv43楽曲が2曲も投入&br()大規模公募イベントの開催|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>ポップンミュージックシリーズ]]''| ---- **概要 アーケード屈指の長寿音ゲー「ポップンミュージック」のシリーズ20作目。タイトルの後にナンバリングがつけられた最後の作品。~ 今作のテーマは「ファンタジー」。キャッチコピーは「君と奏でる幻想的音楽シミュレーション、今、ここに!」。~ **特徴・変更点 ''選択可能モードの大幅変更'' -今作ではこれまで存在した「チャレンジモード」「超チャレンジモード」「ネット対戦モード」が消滅し、''「ノーマルモード」に統合''。 --過去作にも「ノーマルモード」は存在したが、上記の統合により過去作とは全く異なるモードになっている。 --判定は前作までの「超チャレンジモード」に準拠し、''強制でCOOL判定込み''の判定方式になる。 --選曲決定時にネット対戦するかどうかを任意で選べるようになり、1曲ごとに対戦できるようになった。 -「エンジョイモード」は「イージーモード」に名称変更された。 --こちらはモード名が変更されただけで内容自体は特に変わりない。 --ただし通常はGREAT判定だが、ボーナスステージがノーマルモード仕様になったため、そちらのみCOOL判定に変更。 --なお、次回作『SunnyPark』では5ボタン譜面と共にeasy譜面に統合された関係で「イージーモード」は廃止。従って「イージーモード」は今作のみのモードになった。 -「バトルモード」は一切変更なし。こちらもGREAT判定のまま。 -さらにアップデートで新モード「ナビゲートモード」も追加された(後述)。 ''「エクストラポイント」の実装'' -エクストラステージ出現に必要だった「チャレンジポイント」が「''エクストラポイント''」に変更。 --これまではプレイ前にノルマを設定しポイントを稼ぐ方式だったが、今作ではノルマが全撤廃され、プレイの結果に応じて自動的にポイントが加算される方式となった。 --またエクストラステージ自体もこれまでは通常のチャレンジモードはゲージが尽きると即閉店のEXゲージ、超チャレンジモードでは通常ゲージでプレイする方式に分けられていたが、前者の方式が消滅し必ず通常ゲージで遊べるように。 ''ネット対戦の仕様変更'' -従来のような対戦専用モードではなく、「ノーマルモード」で1曲ごとに対戦をするかしないかを選択する形式になった。 --選曲後に「対戦しない」、「オジャマありで対戦する」、「オジャマなしで対戦する」から選べる。 ---対戦をする場合は、オジャマ系ノルマをつけることができない。エクストラステージでは対戦不可。 --同時に最大6人と対戦可能になった。 --待機時間内に1人もマッチングしなかった場合は、「対戦しない」を選んだときと同じ状態になる。このときはオジャマ系ノルマをつけることも可能。 ''「ナビゲートモード」実装'' -AC9で実装された「オススメモード」と似たような新モードで、実質的に復活と言える。 --楽曲レベルやアーティスト等、様々な条件を設定することでその条件に合わせた楽曲を自動的に選択してくれる。 --また、このモードは''必ず設定曲数+1曲が遊べる''という大盤振る舞いなモードとなっている。 ''クリアメダルが細分化'' -楽曲クリア時の成績に応じてクリアメダルの形が○、◇、☆の3種類のうちどれかが付けられるようになった。 --銀(フルコンボ)の場合はGOODの数、銅(通常クリア)の場合はBADの数、黒(クリア失敗)の場合は残りゲージで形が決まる。金(パーフェクト)は☆のみ。 ---☆>◇>○の順でひとつ上の色のメダルに近い成績ということになる。 --これまでの作品でクリアメダルをつけていた場合、通常クリアは銅○、フルコンは銀○、パフェの場合金☆メダルが自動的に付けられる。 ''ハリアイ・リザルト画面の仕様変更'' -楽曲が始まる前の状態であるハリアイ画面では初代から前作までに至るまで声援がBGMの代わりに使われていたが、今作からは声援の代わりに専用のBGMが使われるようになった。 -同様にリザルト画面のBGMも前作までは無音だったのだが、こちらも稼働後期から専用のBGMが鳴るようになった。 ''ファンタジアパスポート'' -beatmania IIDX 19 Lincleの影響か、今作では所謂「アバター」にあたるカスタマイズ要素の「ファンタジアパスポート」が追加された。 --「特定のキャラクターを使用する」「特定の月にプレーする」「クリアメダルが特定の個数に達する」といったゲーム内の様々な条件をクリアすることによって、パスポートのパーツを獲得する事が出来、モードセレクト画面でパスポートのカスタマイズが出来る。 --ファンタジアパスポートはアバター要素に加えて、熱帯の際に対戦したプレイヤーの物を入手したり、ポプとも同士でパスポートの交換を行う事が出来たりと、いわゆる「コミニュケーション要素」も付加されている。 --また、本作のデモ画面では「みんなのファンタジアパスポート」と称して筐体でプレーしたプレイヤーのパスポートを見る事も出来た。 ''「ハイライトゾーン」の追加'' -今作以降の楽曲には特定の部分に「ハイライトゾーン」が追加されている。 --ハイライトゾーン内のノーツをすべて残さず拾うことで演出が入り、両側のキャラがFEVERアクションする。 --ただの演出というわけではなく、ハイライトを成功させることでエクストラポイントが獲得できるためエクストラステージ出現の為には重要な存在。 --ラピストリア以降ではエクストラポイントが消滅したため単なる演出となってしまったものの、このハイライトゾーン自体は現在でも継続して実装されている。 ''アイテム集め'' -今作における解禁イベントの一つ。このイベントは当時としては異例だった''稼働開始当初''からの開催となる。 --ゲーム終了後にミミが幻想世界を探索するイベントが挿入され、ゲームプレーを繰り返すと最終的に宝箱からアイテムを回収する形で新曲を解禁するという物。 --なお、このイベントのクリアは後半の解禁イベントである「それゆけ!ポップンクエスト」の参加権も含んでいる。従って、今作において全ての楽曲を解禁するにはこのイベントのクリアが必須。 ''それゆけ!ポップンクエスト'' -今作における解禁イベントの一つ。例によって稼働後期からスタートした。 --ゲーム内で登場する様々なお題(クエスト)をこなしていき、最終的に新曲を解禁するという内容。 --このイベントではいわゆる経験値に相当する「名声」という数値が新たに登場する。なお今作で新曲を解禁するには名声を一定の数値まで溜める必要がある。 ''「ポップンミュージック ポータブル2」との提携'' -本作で特定の条件を満たすと、稼働から近い時期に発売されたPSP『[[ポップンミュージック ポータブル2]]』で登場した全ての書き下ろし新曲をプレーする事が出来る。 -それだけに留まらず、本作では更に同作で復活収録された「マキシマム/Mighty Guy」も同様にボーカル差し替えで移植された他、同作のために新規制作された3曲のEX譜面も収録されるという。本作でのCS版との連携は例年以上に力の入った物と言えるだろう。 ''アルバム発売記念イベント'' -本作ではpop'nのサウンドディレクターを務めているTOMOSUKEとwacのアルバムが発売された事を記念して、両アルバムからの楽曲を解禁するイベントも開催された。 -前者は「幻想音樂/αρχη」後者は「ダージュ/ピアノ協奏曲第1番"蠍火"」。どちらもpop'n以外の機種で猛威を振るっていたボス曲の登場となる。 ''APPEND TRAVEL'' -本作では前年の「APPEND FESTIVAL」に引き続きjubeatシリーズとの連動イベントとなる「APPEND TRAVEL」が開催された。 --同イベントで特定の楽曲のプレーで溜まるポイントを公式サイトで消費する事によって、本機種ではファンタジアパスポートのパーツを獲得が出来た。 --また、イベント開催に伴い書き下ろし曲として「ロービットサンプリング/HEAT-BIT-HIT-BEAT」がpop'n/jubeat両機種に新規収録された。 ''pop'n & REFLEC同時ロケテスト記念イベント'' -次回作「Sunny Park」が「REFLEC BEAT colette」と同時にロケテストが行われた事により、それを記念して次回作からの新曲を解禁出来るイベントも開催された。 --解禁可能な楽曲は「トランスコア/FLOWER」と「トゥインクルポップ/Twinkle Wonderland」の2曲。現在のBEMANI界隈を代表する名曲群が今回のイベントを経由してpop'nに登場した。 ''公募企画「WE LOVE ポップンミュージック みんなでつくって20 ~アーティストはキミだっ!~」'' -今作ではシリーズ通算20作を記念して大規模な公募企画が実施された。 --内容はロケテストで公開された楽曲のキャラクターデザインを募集するイラスト投稿サイト「pixiv」との提携イベント「''キミも★ポップンデザイナー''」、ゲーム終了画面に表示されるイラストを募集する「''みんなで★ポップンイラストコーナー''」、オリジナル新曲や楽曲のボーカリストを募集するSOUND VOLTEX FLOORとの提携イベント「''ボクもワタシも★ポップンアーティスト''」の3種。 **評価点 -クリアメダルの細分化で見やすくなったインターフェイス面 --前作までの楽曲別成績はクリアメダルが3種類しか無かった関係で、一見ではフルコンボorパーフェクトに近い状態の楽曲がどれなのか分からないという難点があった。 --だが、今作でクリアメダルが細分化された事によって、これが解消。クリアメダルの形で現在のBADやGOODの数を判断出来るようになり、一気に分かりやすくなった。 -高難易度譜面の拡充 --弐寺からの移植で「ダージュ(ピアノ協奏曲第1番"蠍火")EX」、ファンタジア解禁イベントのボス曲である「ムラクモ(少年は空を辿る)EX」と、一作品で2曲ものLv50(収録当時はLv43)楽曲が追加された。 --加えて、『ポップンミュージック ポータブル2』からの移植曲として「リナシタ(uən)」も登場。同曲は初出レベルこそ42だが、譜面難易度自体は49-50と引けをとらない物で、たかが「携帯機作品だから」といって決して油断出来ない難易度になっているのが特徴的。 --これらの事から、本作は前作前々作ではやや停滞気味だった難易度のインフレが再び始まったことによって、超上級者を満足させ事になったと言える。 -新規追加のやり込み要素について --今作で追加されたファンタジアパスポートにおけるパーツの獲得条件は非常に多岐に渡っていて、パーツ自体の種類も非常に凝っている点も相まって集めがいがある。 --楽曲解禁イベントの「それゆけ!ポップンクエスト」もクエストの内容自体も非常に凝っている他、楽曲及び譜面の他にパスポートのパーツを獲得出来たり、クエスト受注/達成の際に各キャラクターのセリフを聞けたりと、やり込み要素として見ると決して悪くない内容と言える。 **賛否両論点 -モード統合について --今作はこれまでいくつかに分かれていたゲームモードがノーマルモードとして統合された件に関して、案の定ではあるが混乱が生じる事になった。 --前作までの初心者プレイヤーはエンジョイモード卒業後の状態では複数のモードからどれを選べば良いのか分からず、混乱からの脱却が上達への壁になっていたのだが、モードが統一されてすっきりした事に伴い、直に「次はこれを選ぼう」と分かりやすくなったのは良い。 --その一方で、既存プレイヤーの場合は基本モードが一つに統一されてしまった事に伴い、否定的な意見も見受けられた。 ---中でも、これまでのシリーズで実装されていた「GREAT○○以上」「BAD○○以下」といった「スコア系ノルマ」がモード統合と共に削除されてしまったのは批判されやすい。 -ノーマルモードにおけるCOOL判定の強制化 --前作まではチャレンジモードがGREAT判定、超チャレンジモードがCOOL判定と分化していたのだが、今作のノーマルモードではCOOL判定に一本化された。 ---このため、前作まで普通のチャレンジモードを中心に遊んでいた層からすれば単純にスコアが取りづらくなってしまったということになる。 ---また、前作まではそれぞれのハイスコアを別々に記録していたが、統合に伴い前作までの''GREAT判定でのハイスコアの方は全て削除''となってしまった。 -メイン解禁イベント「それゆけ!ポップンクエスト」について --楽曲解禁の為に遊ぶ楽曲が縛られるという点が不評の一因となった。 --また、楽曲解禁のために必要なキークエストの中には「COOL判定を10000回出す」「白ポップ君を3000個叩く」「グルーブゲージを累計500本獲得」と面倒なクエストが選ばれているものもあり、不評だった。 ---その一方で何の楽曲クエストにも絡まないダミーのクエストも多数存在し、円滑な解禁作業を阻害する。 ---このイベントで新曲を出現させるのには、現在プレイヤーが所有している「名声」を一定の量を溜める必要があることから、楽曲解禁に必要となる緑/青クエストを消化しても新曲相当の赤クエストが出現しない事もザラ。 ---イベントに参加する条件自体も難がある。稼働前期から開催された解禁イベント「アイテム集め」を最後までクリアしないとポップンクエストに参加が出来ない。このため、稼働初期辺りから遊んでいるプレイヤーはすんなりとイベントに参加できるが、クエスト開始以降から始めたプレイヤーの場合はなかなか新曲解禁にたどり着けず、配信されたばかりの新曲を知る手段が絶たれてしまったのも同然であった。 ---前作の「タウンモード」ではラスボス配信後も新作の稼働まで新イベントの追加が行われていたのだが、本作のイベントでは残念ながら行われなかった。一応、クエストの中では前期に行われた熱帯のチームバトルの第2回開催を示唆する内容があったのだが…~ なお、pop'nの楽曲解禁イベントはAC 18まではラスボス登場後は特に新規追加イベントなど無く新作稼働に移行していた傾向があったことから、今作のポップンクエストでの新イベント追加が無い点は単にあるべき姿に戻っただけとも言える。 --不評の原因としては前作AC19でのメイン解禁イベント「タウンモード」が非常に高評価だった反動もある。 **問題点 -公募イベントについて --今作ではシリーズ通算20作目を記念して大々的な公募イベントが行われたのだが、うち「楽曲公募」については第2弾の楽曲が本作では配信されなかった。 --その第2弾の楽曲は次回作『SunnyPark』にて「みんなでつくって20 もーいっかい」のタイトルで配信。ここでようやく公募イベントが全て終了する事になった。 -ネット対戦の仕様変更に伴う問題 --今作では1曲毎に対戦するかしないか選ぶ方式に変更されたのだが、専用モードを採用していた前作までと違い、対戦待ちした場合は他のプレイヤーが同じ曲を選んでくれないとマッチングが成立しない。 ---このため、前作と比較してネット対戦そのものが成立しないケースもかなり多い。 ---同様の対戦形式を持つ[[jubeatシリーズ]]にあるような対戦待ち曲を適当に選んでくれるランダムマッチングは本作に存在しない。 --また、前作では各人が自分の選曲を持ち寄るという形式のため何の曲が来るのか予測がつかないという面もあったのだが、今作ではシステム上相手の対戦待ちの曲が予め分かってしまう。 ---前作では自分の得意な曲や、ソフランなど苦手な人が多い特徴的な譜面の曲を「武器曲」として用いるスタイルも多く見られたが、今作ではそもそも相手がわざわざ選んでくれないと対戦が成立しないため、意味を成さなくなっている。 -ファンタジアパスポートの問題点 --本作で導入された新システム「ファンタジアパスポート」の要素の一つである「デモ画面でプレイヤーのパスポートを見る事が出来る」機能というのは確かに画期的な機能ではあるのだが、逆に言うとプレイヤー自身の個人情報の一部も見られてしまう事であり、プレイヤーの中には恥ずかしく思う者もいた様子。 --また、稼働初期ではパーツ獲得時に一つずつパーツ名が表示される関係で、複数の条件を満たしている場合はゲーム開始前の時間が遅れやすくなる点も見られた。この点は後のアップデートで複数のパーツが表示される形式に変更されたことによって解消されている。 -連動対象曲の難易度が高い --本作ではjubeatとの連動イベント「APPEND TRAVEL」が開催されたのだが、ポイントを溜める際に必要な「ロービットサンプリング」の難易度が主にjubeatプレイヤーから批判されていた。 --というのも、同曲における下位譜面の5ボタンとNORMALはどちらもレベルの割には難しく詐称評価されていた。この2譜面は本来はpop'nのプレー経験の浅いプレイヤーが選択するべきなのだが、他機種プレイヤーがメインとなる筈の連動対象曲の難易度が高いのはいかがなものか? --幸いEASYモード側の譜面はモード仕様の関係でそれほどでもないことから、jbプレイヤーはまずこちらから手を付けるべき。 ---- **総評 前作チューンストリートとの比較で何かと過小評価されがちな不遇作品であるが、ポップンとしての魅力や面白さは従来同様。~ ポップンミュージックシリーズとして十分良作と言えるだろう。 ---- **余談 -次作「Sunny Park」以降はオフライン稼働に対応していないため、オフラインで稼働したいゲームセンターでは今作で止めているケースが多く、AC旧作としては見かける機会の多いバージョンである。 -ポップンミュージックカードについて --今作でのポップンミュージックカードは第3弾より新たにアニメーションカードとチェンジカードが加わった。~ 前者は各種アニメから抜粋した物がカードの絵柄に採用され、後者はカード用に新たに衣装が書き下ろされたキャラクターが描かれた物になっている。 --中でも後者はファンの間で大好評となり以降の弾でも続投している事から、ポプカ人気を貢献する要素の一つとして定着することになった。 -アーティストの世代交代について --今作は「ふじのマナミ」「NAOKI」「Jun」「上野圭市」「Q-Mex」といった、今作を皮切りにpop'nとの関わりが消極的になったり楽曲提供を止めるアーティストを続発させる事になった((このうちNAOKIとjunはfantasiaリリース後の2012年にコナミを退社しているのでその関係と思われる。ふじのマナミ(後に「藤野マナミ」名義に改名)、上野圭市はそれぞれ後に1曲提供、Q-Mexは未だに復帰していない。))。 //うさ猫の藤野マナミ名義でリリースした「モヘア」を忘れてませんか? --その一方で、前作からサウンドディレクションを担当している「PON」や、みんつく20でBEMANIデビューした「NU-KO」「秋成」「red glasses」15 ADVENTURE以来の参加となる「m@sumi」といった所謂「新世代組」と称されるアーティストの活動が今作を皮切りに台頭し始めたのも事実。 --続く次回作『SunnyPark』でも今作とほぼ同様のアーティスト傾向が見られていた事から、今作と次作は良くも悪くも「参加アーティストの世代交代」を象徴しているバージョンと言えよう。 -今作参加ユニットのその後 --今作で登場したスペシャルユニットのうち「あさきのくりむ童話」「ApachE」「猫叉劇団」「猫叉Master feat. 常盤ゆう」の4組は、本作の後も新曲をリリースした。 --中でも「カラルの月」を提供した「猫叉劇団」は今作以降も現在まで継続してBEMANIへ楽曲を提供している点はもちろんのこと、アーティスト自身もリアルでズッ友という事が話題に。 -遂に正体を現したonoken --今作で「ヴァルキリーブレイクス/CELSUS」を提供したFELYS氏は本作サントラのインストアライブにて自身の正体をBMS出身の有名アーティストである「onoken」と明かした。その際に過去に17 THE MOVIEと18 せんごく列伝で楽曲提供していた「Ax」の正体も彼であるとバラした --もっとも、17 THE MOVIEの「Ax」名義での提供楽曲「ピアノテック/Stories」自体がonokenの楽曲群のフレーズで構成されていたり、以降の提供曲も氏の関係者との共作だったことから、ネタばらしする前から既に正体が氏ということがバレていたのだが… -炎上してしまったボーカリスト --今作の新曲「チュリースユーロ/マジヤバ最強伝説」の歌唱担当の「鋼兵」は後に2015年春辺りにアップロードした動画で歌い手を批判してしまったことをきっかけに大炎上。その後もユーザーによって氏が過去に匿名掲示板の有名荒らしの正体という黒歴史が暴露されてしまう大騒動に発展してしまった。 --この騒動の影響なのか、今作で収録された「マジヤバ最強伝説」も「ファンタジア不の遺産」「ケツエメユーロ」といったようにプレイヤーからも散々な評価を下されてしまう事に。 ---とはいうものの、本曲が収録された時点では氏自体の知名度が低かった関係なのか、単に「かっこいい曲」という感想を述べるプレイヤーも多かった。しかし、例の炎上騒動以降はそのようなプレイヤーも手のひらを返してしまい、現在はネガティブな印象を持つ楽曲として見られる様になったのは否めないだろう。 --ちなみに、pop'nは[[後の作品でも同じく炎上してしまった男性ボーカリストの楽曲を収録>ポップンミュージック ラピストリア]]する事をまたやらかしてしまう。一体何の因縁なのだろうか… -今作のサントラについて --今作のサントラは「ポップンクエスト」の最終フェーズ配信から約1ヶ月後の6月に発売された。 --なお、今作のサントラは「みんつく20 オリジナル楽曲/ボーカリスト部門」をはじめとする数曲は、配信前にサントラが発売された関係で収録されていない。 --結局、みんつく20の楽曲群は「も~いっかい」こと第2弾楽曲と共に次作『SunnyPark』のサントラに収録された。
*ポップンミュージック20 fantasia 【ぽっぷんみゅーじっく ふぁんたじあ】 |ジャンル|音楽ゲーム|#ref(https://img.konami.com/products_master_kam/jp_publish/am_popn20/jp/ja/images/pkg.jpg,,width=200)|#ref(https://img.konami.com/amusement/video/popn/images/arcade/ac_20bannar_o.jpg)| |対応機種|アーケード|~|~| |販売・開発元|コナミアミューズメント|~|~| |稼動開始日|先行稼働日((新筐体を購入した店舗のみ)):2011年12月7日&br()一般稼働日:2011年12月14日|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |ポイント|記念すべき20作目&br()選択可能モードの一新&br()クリアメダルが細分化&br()Lv43楽曲が2曲も投入&br()大規模公募イベントの開催|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>ポップンミュージックシリーズ]]''| ---- **概要 アーケード屈指の長寿音ゲー「ポップンミュージック」のシリーズ20作目。タイトルの後にナンバリングがつけられた最後の作品。~ 今作のテーマは「ファンタジー」。キャッチコピーは「君と奏でる幻想的音楽シミュレーション、今、ここに!」。~ **特徴・変更点 ''選択可能モードの大幅変更'' -今作ではこれまで存在した「チャレンジモード」「超チャレンジモード」「ネット対戦モード」が消滅し、''「ノーマルモード」に統合''。 --過去作にも「ノーマルモード」は存在したが、上記の統合により過去作とは全く異なるモードになっている。 --判定は前作までの「超チャレンジモード」に準拠し、''強制でCOOL判定込み''の判定方式になる。 --選曲決定時にネット対戦するかどうかを任意で選べるようになり、1曲ごとに対戦できるようになった。 -「エンジョイモード」は「イージーモード」に名称変更された。 --こちらはモード名が変更されただけで内容自体は特に変わりない。 --ただし通常はGREAT判定だが、ボーナスステージがノーマルモード仕様になったため、そちらのみCOOL判定に変更。 --なお、次回作『SunnyPark』では5ボタン譜面と共にeasy譜面に統合された関係で「イージーモード」は廃止。従って「イージーモード」は今作のみのモードになった。 -「バトルモード」は一切変更なし。こちらもGREAT判定のまま。 -さらにアップデートで新モード「ナビゲートモード」も追加された(後述)。 ''「エクストラポイント」の実装'' -エクストラステージ出現に必要だった「チャレンジポイント」が「''エクストラポイント''」に変更。 --これまではプレイ前にノルマを設定しポイントを稼ぐ方式だったが、今作ではノルマが全撤廃され、プレイの結果に応じて自動的にポイントが加算される方式となった。 --またエクストラステージ自体もこれまでは通常のチャレンジモードはゲージが尽きると即閉店のEXゲージ、超チャレンジモードでは通常ゲージでプレイする方式に分けられていたが、前者の方式が消滅し必ず通常ゲージで遊べるように。 ''ネット対戦の仕様変更'' -従来のような対戦専用モードではなく、「ノーマルモード」で1曲ごとに対戦をするかしないかを選択する形式になった。 --選曲後に「対戦しない」、「オジャマありで対戦する」、「オジャマなしで対戦する」から選べる。 ---対戦をする場合は、オジャマ系ノルマをつけることができない。エクストラステージでは対戦不可。 --同時に最大6人と対戦可能になった。 --待機時間内に1人もマッチングしなかった場合は、「対戦しない」を選んだときと同じ状態になる。このときはオジャマ系ノルマをつけることも可能。 ''「ナビゲートモード」実装'' -AC9で実装された「オススメモード」と似たような新モードで、実質的に復活と言える。 --楽曲レベルやアーティスト等、様々な条件を設定することでその条件に合わせた楽曲を自動的に選択してくれる。 --また、このモードは''必ず設定曲数+1曲が遊べる''という大盤振る舞いなモードとなっている。 ''クリアメダルが細分化'' -楽曲クリア時の成績に応じてクリアメダルの形が○、◇、☆の3種類のうちどれかが付けられるようになった。 --銀(フルコンボ)の場合はGOODの数、銅(通常クリア)の場合はBADの数、黒(クリア失敗)の場合は残りゲージで形が決まる。金(パーフェクト)は☆のみ。 ---☆>◇>○の順でひとつ上の色のメダルに近い成績ということになる。 --これまでの作品でクリアメダルをつけていた場合、通常クリアは銅○、フルコンは銀○、パフェの場合金☆メダルが自動的に付けられる。 ''ハリアイ・リザルト画面の仕様変更'' -楽曲が始まる前の状態であるハリアイ画面では初代から前作までに至るまで声援がBGMの代わりに使われていたが、今作からは声援の代わりに専用のBGMが使われるようになった。 -同様にリザルト画面のBGMも前作までは無音だったのだが、こちらも稼働後期から専用のBGMが鳴るようになった。 ''ファンタジアパスポート'' -beatmania IIDX 19 Lincleの影響か、今作では所謂「アバター」にあたるカスタマイズ要素の「ファンタジアパスポート」が追加された。 --「特定のキャラクターを使用する」「特定の月にプレーする」「クリアメダルが特定の個数に達する」といったゲーム内の様々な条件をクリアすることによって、パスポートのパーツを獲得する事が出来、モードセレクト画面でパスポートのカスタマイズが出来る。 --ファンタジアパスポートはアバター要素に加えて、熱帯の際に対戦したプレイヤーの物を入手したり、ポプとも同士でパスポートの交換を行う事が出来たりと、いわゆる「コミュニケーション要素」も付加されている。 --また、本作のデモ画面では「みんなのファンタジアパスポート」と称して筐体でプレーしたプレイヤーのパスポートを見る事も出来た。 ''「ハイライトゾーン」の追加'' -今作以降の楽曲には特定の部分に「ハイライトゾーン」が追加されている。 --ハイライトゾーン内のノーツをすべて残さず拾うことで演出が入り、両側のキャラがFEVERアクションする。 --ただの演出というわけではなく、ハイライトを成功させることでエクストラポイントが獲得できるためエクストラステージ出現の為には重要な存在。 --ラピストリア以降ではエクストラポイントが消滅したため単なる演出となってしまったものの、このハイライトゾーン自体は現在でも継続して実装されている。 ''アイテム集め'' -今作における解禁イベントの一つ。このイベントは当時としては異例だった''稼働開始当初''からの開催となる。 --ゲーム終了後にミミが幻想世界を探索するイベントが挿入され、ゲームプレーを繰り返すと最終的に宝箱からアイテムを回収する形で新曲を解禁するという物。 --なお、このイベントのクリアは後半の解禁イベントである「それゆけ!ポップンクエスト」の参加権も含んでいる。従って、今作において全ての楽曲を解禁するにはこのイベントのクリアが必須。 ''それゆけ!ポップンクエスト'' -今作における解禁イベントの一つ。例によって稼働後期からスタートした。 --ゲーム内で登場する様々なお題(クエスト)をこなしていき、最終的に新曲を解禁するという内容。 --このイベントではいわゆる経験値に相当する「名声」という数値が新たに登場する。なお今作で新曲を解禁するには名声を一定の数値まで溜める必要がある。 ''「ポップンミュージック ポータブル2」との提携'' -本作で特定の条件を満たすと、稼働から近い時期に発売されたPSP『[[ポップンミュージック ポータブル2]]』で登場した全ての書き下ろし新曲をプレーする事が出来る。 -それだけに留まらず、本作では更に同作で復活収録された「マキシマム/Mighty Guy」も同様にボーカル差し替えで移植された他、同作のために新規制作された3曲のEX譜面も収録されるという。本作でのCS版との連携は例年以上に力の入った物と言えるだろう。 ''アルバム発売記念イベント'' -本作ではpop'nのサウンドディレクターを務めているTOMOSUKEとwacのアルバムが発売された事を記念して、両アルバムからの楽曲を解禁するイベントも開催された。 -前者は「幻想音樂/αρχη」後者は「ダージュ/ピアノ協奏曲第1番"蠍火"」。どちらもpop'n以外の機種で猛威を振るっていたボス曲の登場となる。 ''APPEND TRAVEL'' -本作では前年の「APPEND FESTIVAL」に引き続きjubeatシリーズとの連動イベントとなる「APPEND TRAVEL」が開催された。 --同イベントで特定の楽曲のプレーで溜まるポイントを公式サイトで消費する事によって、本機種ではファンタジアパスポートのパーツを獲得が出来た。 --また、イベント開催に伴い書き下ろし曲として「ロービットサンプリング/HEAT-BIT-HIT-BEAT」がpop'n/jubeat両機種に新規収録された。 ''pop'n & REFLEC同時ロケテスト記念イベント'' -次回作「Sunny Park」が「REFLEC BEAT colette」と同時にロケテストが行われた事により、それを記念して次回作からの新曲を解禁出来るイベントも開催された。 --解禁可能な楽曲は「トランスコア/FLOWER」と「トゥインクルポップ/Twinkle Wonderland」の2曲。現在のBEMANI界隈を代表する名曲群が今回のイベントを経由してpop'nに登場した。 ''公募企画「WE LOVE ポップンミュージック みんなでつくって20 ~アーティストはキミだっ!~」'' -今作ではシリーズ通算20作を記念して大規模な公募企画が実施された。 --内容はロケテストで公開された楽曲のキャラクターデザインを募集するイラスト投稿サイト「pixiv」との提携イベント「''キミも★ポップンデザイナー''」、ゲーム終了画面に表示されるイラストを募集する「''みんなで★ポップンイラストコーナー''」、オリジナル新曲や楽曲のボーカリストを募集するSOUND VOLTEX FLOORとの提携イベント「''ボクもワタシも★ポップンアーティスト''」の3種。 **評価点 -クリアメダルの細分化で見やすくなったインターフェイス面 --前作までの楽曲別成績はクリアメダルが3種類しか無かった関係で、一見ではフルコンボorパーフェクトに近い状態の楽曲がどれなのか分からないという難点があった。 --だが、今作でクリアメダルが細分化された事によって、これが解消。クリアメダルの形で現在のBADやGOODの数を判断出来るようになり、一気に分かりやすくなった。 -高難易度譜面の拡充 --弐寺からの移植で「ダージュ(ピアノ協奏曲第1番"蠍火")EX」、ファンタジア解禁イベントのボス曲である「ムラクモ(少年は空を辿る)EX」と、一作品で2曲ものLv50(収録当時はLv43)楽曲が追加された。 --加えて、『ポップンミュージック ポータブル2』からの移植曲として「リナシタ(uən)」も登場。同曲は初出レベルこそ42だが、譜面難易度自体は49-50と引けをとらない物で、たかが「携帯機作品だから」といって決して油断出来ない難易度になっているのが特徴的。 --これらの事から、本作は前作前々作ではやや停滞気味だった難易度のインフレが再び始まったことによって、超上級者を満足させ事になったと言える。 -新規追加のやり込み要素について --今作で追加されたファンタジアパスポートにおけるパーツの獲得条件は非常に多岐に渡っていて、パーツ自体の種類も非常に凝っている点も相まって集めがいがある。 --楽曲解禁イベントの「それゆけ!ポップンクエスト」もクエストの内容自体も非常に凝っている他、楽曲及び譜面の他にパスポートのパーツを獲得出来たり、クエスト受注/達成の際に各キャラクターのセリフを聞けたりと、やり込み要素として見ると決して悪くない内容と言える。 **賛否両論点 -モード統合について --今作はこれまでいくつかに分かれていたゲームモードがノーマルモードとして統合された件に関して、案の定ではあるが混乱が生じる事になった。 --前作までの初心者プレイヤーはエンジョイモード卒業後の状態では複数のモードからどれを選べば良いのか分からず、混乱からの脱却が上達への壁になっていたのだが、モードが統一されてすっきりした事に伴い、直に「次はこれを選ぼう」と分かりやすくなったのは良い。 --その一方で、既存プレイヤーの場合は基本モードが一つに統一されてしまった事に伴い、否定的な意見も見受けられた。 ---中でも、これまでのシリーズで実装されていた「GREAT○○以上」「BAD○○以下」といった「スコア系ノルマ」がモード統合と共に削除されてしまったのは批判されやすい。 -ノーマルモードにおけるCOOL判定の強制化 --前作まではチャレンジモードがGREAT判定、超チャレンジモードがCOOL判定と分化していたのだが、今作のノーマルモードではCOOL判定に一本化された。 ---このため、前作まで普通のチャレンジモードを中心に遊んでいた層からすれば単純にスコアが取りづらくなってしまったということになる。 ---また、前作まではそれぞれのハイスコアを別々に記録していたが、統合に伴い前作までの''GREAT判定でのハイスコアの方は全て削除''となってしまった。 -メイン解禁イベント「それゆけ!ポップンクエスト」について --楽曲解禁の為に遊ぶ楽曲が縛られるという点が不評の一因となった。 --また、楽曲解禁のために必要なキークエストの中には「COOL判定を10000回出す」「白ポップ君を3000個叩く」「グルーブゲージを累計500本獲得」と面倒なクエストが選ばれているものもあり、不評だった。 ---その一方で何の楽曲クエストにも絡まないダミーのクエストも多数存在し、円滑な解禁作業を阻害する。 ---このイベントで新曲を出現させるのには、現在プレイヤーが所有している「名声」を一定の量を溜める必要があることから、楽曲解禁に必要となる緑/青クエストを消化しても新曲相当の赤クエストが出現しない事もザラ。 ---イベントに参加する条件自体も難がある。稼働前期から開催された解禁イベント「アイテム集め」を最後までクリアしないとポップンクエストに参加が出来ない。このため、稼働初期辺りから遊んでいるプレイヤーはすんなりとイベントに参加できるが、クエスト開始以降から始めたプレイヤーの場合はなかなか新曲解禁にたどり着けず、配信されたばかりの新曲を知る手段が絶たれてしまったのも同然であった。 ---前作の「タウンモード」ではラスボス配信後も新作の稼働まで新イベントの追加が行われていたのだが、本作のイベントでは残念ながら行われなかった。一応、クエストの中では前期に行われた熱帯のチームバトルの第2回開催を示唆する内容があったのだが…~ なお、pop'nの楽曲解禁イベントはAC 18まではラスボス登場後は特に新規追加イベントなど無く新作稼働に移行していた傾向があったことから、今作のポップンクエストでの新イベント追加が無い点は単にあるべき姿に戻っただけとも言える。 --不評の原因としては前作AC19でのメイン解禁イベント「タウンモード」が非常に高評価だった反動もある。 **問題点 -公募イベントについて --今作ではシリーズ通算20作目を記念して大々的な公募イベントが行われたのだが、うち「楽曲公募」については第2弾の楽曲が本作では配信されなかった。 --その第2弾の楽曲は次回作『SunnyPark』にて「みんなでつくって20 もーいっかい」のタイトルで配信。ここでようやく公募イベントが全て終了する事になった。 -ネット対戦の仕様変更に伴う問題 --今作では1曲毎に対戦するかしないか選ぶ方式に変更されたのだが、専用モードを採用していた前作までと違い、対戦待ちした場合は他のプレイヤーが同じ曲を選んでくれないとマッチングが成立しない。 ---このため、前作と比較してネット対戦そのものが成立しないケースもかなり多い。 ---同様の対戦形式を持つ[[jubeatシリーズ]]にあるような対戦待ち曲を適当に選んでくれるランダムマッチングは本作に存在しない。 --また、前作では各人が自分の選曲を持ち寄るという形式のため何の曲が来るのか予測がつかないという面もあったのだが、今作ではシステム上相手の対戦待ちの曲が予め分かってしまう。 ---前作では自分の得意な曲や、ソフランなど苦手な人が多い特徴的な譜面の曲を「武器曲」として用いるスタイルも多く見られたが、今作ではそもそも相手がわざわざ選んでくれないと対戦が成立しないため、意味を成さなくなっている。 -ファンタジアパスポートの問題点 --本作で導入された新システム「ファンタジアパスポート」の要素の一つである「デモ画面でプレイヤーのパスポートを見る事が出来る」機能というのは確かに画期的な機能ではあるのだが、逆に言うとプレイヤー自身の個人情報の一部も見られてしまう事であり、プレイヤーの中には恥ずかしく思う者もいた様子。 --また、稼働初期ではパーツ獲得時に一つずつパーツ名が表示される関係で、複数の条件を満たしている場合はゲーム開始前の時間が遅れやすくなる点も見られた。この点は後のアップデートで複数のパーツが表示される形式に変更されたことによって解消されている。 -連動対象曲の難易度が高い --本作ではjubeatとの連動イベント「APPEND TRAVEL」が開催されたのだが、ポイントを溜める際に必要な「ロービットサンプリング」の難易度が主にjubeatプレイヤーから批判されていた。 --というのも、同曲における下位譜面の5ボタンとNORMALはどちらもレベルの割には難しく詐称評価されていた。この2譜面は本来はpop'nのプレー経験の浅いプレイヤーが選択するべきなのだが、他機種プレイヤーがメインとなる筈の連動対象曲の難易度が高いのはいかがなものか? --幸いEASYモード側の譜面はモード仕様の関係でそれほどでもないことから、jbプレイヤーはまずこちらから手を付けるべき。 ---- **総評 前作チューンストリートとの比較で何かと過小評価されがちな不遇作品であるが、ポップンとしての魅力や面白さは従来同様。~ ポップンミュージックシリーズとして十分良作と言えるだろう。 ---- **余談 -次作「Sunny Park」以降はオフライン稼働に対応していないため、オフラインで稼働したいゲームセンターでは今作で止めているケースが多く、AC旧作としては見かける機会の多いバージョンである。 -ポップンミュージックカードについて --今作でのポップンミュージックカードは第3弾より新たにアニメーションカードとチェンジカードが加わった。~ 前者は各種アニメから抜粋した物がカードの絵柄に採用され、後者はカード用に新たに衣装が書き下ろされたキャラクターが描かれた物になっている。 --中でも後者はファンの間で大好評となり以降の弾でも続投している事から、ポプカ人気を貢献する要素の一つとして定着することになった。 -アーティストの世代交代について --今作は「ふじのマナミ」「NAOKI」「Jun」「上野圭市」「Q-Mex」といった、今作を皮切りにpop'nとの関わりが消極的になったり楽曲提供を止めるアーティストを続発させる事になった((このうちNAOKIとjunはfantasiaリリース後の2012年にコナミを退社しているのでその関係と思われる。ふじのマナミ(後に「藤野マナミ」名義に改名)、上野圭市はそれぞれ後に1曲提供、Q-Mexは未だに復帰していない。))。 //うさ猫の藤野マナミ名義でリリースした「モヘア」を忘れてませんか? --その一方で、前作からサウンドディレクションを担当している「PON」や、みんつく20でBEMANIデビューした「NU-KO」「秋成」「red glasses」15 ADVENTURE以来の参加となる「m@sumi」といった所謂「新世代組」と称されるアーティストの活動が今作を皮切りに台頭し始めたのも事実。 --続く次回作『SunnyPark』でも今作とほぼ同様のアーティスト傾向が見られていた事から、今作と次作は良くも悪くも「参加アーティストの世代交代」を象徴しているバージョンと言えよう。 -今作参加ユニットのその後 --今作で登場したスペシャルユニットのうち「あさきのくりむ童話」「ApachE」「猫叉劇団」「猫叉Master feat. 常盤ゆう」の4組は、本作の後も新曲をリリースした。 --中でも「カラルの月」を提供した「猫叉劇団」は今作以降も現在まで継続してBEMANIへ楽曲を提供している点はもちろんのこと、アーティスト自身もリアルでズッ友という事が話題に。 -遂に正体を現したonoken --今作で「ヴァルキリーブレイクス/CELSUS」を提供したFELYS氏は本作サントラのインストアライブにて自身の正体をBMS出身の有名アーティストである「onoken」と明かした。その際に過去に17 THE MOVIEと18 せんごく列伝で楽曲提供していた「Ax」の正体も彼であるとバラした --もっとも、17 THE MOVIEの「Ax」名義での提供楽曲「ピアノテック/Stories」自体がonokenの楽曲群のフレーズで構成されていたり、以降の提供曲も氏の関係者との共作だったことから、ネタばらしする前から既に正体が氏ということがバレていたのだが… -炎上してしまったボーカリスト --今作の新曲「チュリースユーロ/マジヤバ最強伝説」の歌唱担当の「鋼兵」は後に2015年春辺りにアップロードした動画で歌い手を批判してしまったことをきっかけに大炎上。その後もユーザーによって氏が過去に匿名掲示板の有名荒らしの正体という黒歴史が暴露されてしまう大騒動に発展してしまった。 --この騒動の影響なのか、今作で収録された「マジヤバ最強伝説」も「ファンタジア不の遺産」「ケツエメユーロ」といったようにプレイヤーからも散々な評価を下されてしまう事に。 ---とはいうものの、本曲が収録された時点では氏自体の知名度が低かった関係なのか、単に「かっこいい曲」という感想を述べるプレイヤーも多かった。しかし、例の炎上騒動以降はそのようなプレイヤーも手のひらを返してしまい、現在はネガティブな印象を持つ楽曲として見られる様になったのは否めないだろう。 --ちなみに、pop'nは[[後の作品でも同じく炎上してしまった男性ボーカリストの楽曲を収録>ポップンミュージック ラピストリア]]する事をまたやらかしてしまう。一体何の因縁なのだろうか… -今作のサントラについて --今作のサントラは「ポップンクエスト」の最終フェーズ配信から約1ヶ月後の6月に発売された。 --なお、今作のサントラは「みんつく20 オリジナル楽曲/ボーカリスト部門」をはじめとする数曲は、配信前にサントラが発売された関係で収録されていない。 --結局、みんつく20の楽曲群は「も~いっかい」こと第2弾楽曲と共に次作『SunnyPark』のサントラに収録された。

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