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*バトルフリート
【ばとるふりーと】
|ジャンル|SLG|&amazon(B000068H3W)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|2MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|ナムコ|~|
|開発元|アトラス|~|
|発売日|1990年6月22日|~|
|定価|5,900円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|巨大戦艦はロマン|~|
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#contents(fromhere'true)
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**概要
赤軍と青軍に分かれて海戦メインの戦争を行うターン制戦略SLG。敵軍の首都を占領すれば勝利。二人プレイによる対戦も可能。~
一人プレイでは赤軍で8つのシナリオ(ステージ)を全てクリアするのが目的。~
セーブはターンの初めに可能。任意で毎ターンオートセーブする機能も使用可能。
**特徴
-戦闘はアクションで行われる。と言っても、タイミング良くボタンを押す程度の軽いもの。戦車VS戦車の時のみ戦闘は全自動でランダムで判定される。
--戦闘突入前に、防御側(攻撃された方)、攻撃側の順で戦場での大まかな配置を決める。相手との距離(航空機の場合は攻撃目標)を選ぶことにより、駆け引きが生まれる。
---距離が近いと命中しやすく、離れていると命中しにくい。相手が格上の場合は離れて回避優先、格下の場合は近くに置いて攻撃が基本。
-進行役は、当時ナムコの看板キャラであった[[パックマン]]が担当している。
--最初のシナリオ名は「パックマンのえんしゅう(演習)」。
-シナリオにもよるが、マップのほとんどが海で構成されている。
--海を移動する海軍、空港または空母から敵を奇襲する空軍を使い分けて指示を出す。
--拠点占領用の陸軍は、海上は船で移動、上陸すると戦車になる。歩兵の概念はない。
-シナリオは8つと少なめだが、後半になるほどマップが広く難易度も上がり、ボリューム不足を感じさせない作りになっている。
**評価点
-見た目は四角ヘックスだが、''斜めに4マス移動したときの移動ロスが3''となっており、疑似的に円ヘックスを再現している。
-部隊の建造には大半の艦船は1ターン目以外は建造までにターン数がかかり、経費を取られるのだが(予算投入などで急がせることはできない)、予算不足などの場合は開発を中断して後に再開したり、廃艦したりすることができる。
-艦船の建造や修理には空いたドックを必要とする。1つの港にはドックが3つある。空きドックのために廃艦も一つの戦術となる。
-複数の部隊を同じマスに配置すると艦隊を組んだことになり、全軍揃って移動&攻撃ができる。
-ダメージを受けた部隊は性能が落ち、命中率及び回避率が下がるというリアル仕様。
-陸海空、自分とぶつかる相手によって戦闘システムが全て違う。
--戦車VS戦車以外はアクション操作によりプレイヤーの介入が可能。
-部隊性能が全て数字で表示されており、相性のいい相手や攻撃力・防御力などが一目でわかる。
--ダメージを受けて性能が下がった場合、この数字もきっちり変化する。
-赤軍の部隊全てに日本軍をモデルにした「ヤマト級」「アカギ級」などのランクが付けられている。航空機なら「ゼロ戦」「天山」など。
--青軍は「ミズーリ級」「エンタープライズ級」「ヘルキャット」「ドーントレス」など米軍がモデル。
-都市を占領するとその際に占領を祝う演出と、都市名が表示される。気分の盛り上げに一役買っている。
**問題点
-空軍が強すぎて、空母以外の海軍を運用する必要があまりない。海戦ゲームなのに。
--航空機はわずか1ターンで生産できる。自力移動だけでなく、空母での輸送も可能。
--航空機は8機編成で毎ターン2機ずつ補充されていき、回避行動も取れるため、全滅することは滅多にない。
--航空機は空港・空母以外の地点にとどまれず、移動(攻撃)終了後は自動で帰還させられてしまう。これも全滅しにくい要因。
--当然ながら陸上も海上も飛行でき、地形による移動ロスもない。
--駆逐艦以外の艦隊の攻撃を受けない潜水艦も、何故か航空機なら爆撃できる。
--艦隊の種類はそれなりに多く、それぞれに個性もあるので使いどころが無いわけではないのだが…。
-航空機の移動(空母への着艦含む)は1部隊ずつ行わないといけない。
--航空機は自動帰還の仕様のために必然的に4~8部隊ほど固まって行動することになるので、手間がかかる。
--複数まとめて移動させようとすると失敗し、それらの航空機は行動終了状態になってしまう。
-巨大戦艦の出番がほとんどない。1ターン目に建造しなかった場合、それ以降に作るには9ターンもかかり、完成しても移動力が低いため前線に持って行くのも大変。
//--完成時期を見越して早めに作ろうにも、製作費が膨大なため、その分他の艦隊が弱体化してしまう。毎回1000×9の強制分割払いなので微妙なところ。
--占領地(収入)が増えてくれば建造も容易になるが、そんな時期に作っても完成時には既に決着がついていることが多い。
--被弾した場合、修理するにはドックに収納する必要があり、受けた損害と同じ量のターン数と修理費がかかると、色々と面倒臭い。
---上述の通り、航空機は自動回復付き。
**総評
ナムコの戦略SLGとしては、開発元を同じくする『[[キングオブキングス]]』の後発という形になる。~
グラフィックの向上や欠点部分の解消に加え、戦闘時に攻撃か回避かを選べるという斬新なシステムを実現した事は評価に値するが、ユニット間のバランス面はむしろ悪化してしまっている。~
とはいえバランスが崩壊しているわけでは無く、もちろん航空機を使わず艦隊メインの戦法でクリアすることも可能ではある。~
ストーリーなど全く無い硬派なゲーム。戦争SLGが好きな人はプレイしてみてはいかがだろうか。
*バトルフリート
【ばとるふりーと】
|ジャンル|SLG|&amazon(B000068H3W)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|2MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|ナムコ|~|
|開発元|アトラス|~|
|発売日|1990年6月22日|~|
|定価|5,900円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|巨大戦艦はロマン|~|
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#contents(fromhere'true)
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**概要
赤軍と青軍に分かれて海戦メインの戦争を行うターン制戦略SLG。敵軍の首都を占領すれば勝利。二人プレイによる対戦も可能。~
一人プレイでは赤軍で8つのシナリオ(ステージ)を全てクリアするのが目的。~
セーブはターンの初めに可能。任意で毎ターンオートセーブする機能も使用可能。
**特徴
-戦闘はアクションで行われる。と言っても、タイミング良くボタンを押す程度の軽いもの。戦車VS戦車の時のみ戦闘は全自動でランダムで判定される。
--戦闘突入前に、防御側(攻撃された方)、攻撃側の順で戦場での大まかな配置を決める。配置は四角マスになっていて縦は6列あり、3列ずつ画面上と下で二軍に分かれる。横の列は4。
---ヨコ列で相手との距離(航空機の場合はタテ列が揃った部隊同士のみ対戦が行われる)を選ぶことにより、駆け引きが生まれる。
---配置時でも、戦闘のアクション時でも、距離が近いと命中しやすく、離れていると命中しにくい。相手が格上の場合は離れて回避優先、格下の場合は近くに置いて攻撃が基本。
-弾薬・燃料の概念はない。考慮が必要なのは耐久度だけ。
-進行役は、当時ナムコの看板キャラであった[[パックマン]]が担当している。
--最初のシナリオ名は「パックマンのえんしゅう(演習)」。
-シナリオにもよるが、マップのほとんどが海で構成されている。
--海を移動する海軍、空港または空母から敵を奇襲する空軍を使い分けて指示を出す。
--拠点占領用の陸軍は、海上は船で移動、上陸すると戦車になる。歩兵の概念はない。
-シナリオは8つと少なめだが、後半になるほどマップが広く難易度も上がり、ボリューム不足を感じさせない作りになっている。
**評価点
-マスは四角(スクウェア)だが、''斜めに4マス移動したときの移動量消費が3''や''曲がった移動を繰り返すと移動力消費が0.5づつになる''などの処理がなされ、斜めの移動の効率を上げることによってスクウェアマスでの「斜めが見た目より遠い」という問題を減らしている。
-部隊の建造には大半の艦船は1ターン目以外は建造までにターン数がかかり、経費を取られるのだが(予算投入などで急がせることはできない)、予算不足などの場合は開発を中断して後に再開したり、建造を中止して費用を一部払い戻したり、既存艦を廃艦したりすることができる。
-艦船の建造や修理には空いたドックを必要とする。1つの港にはドックが3つある。
--マップまたは1マスでの上限数、空きドックのために廃艦も一つの戦術となるが、適当なマスに放り出して特攻した方が効率はいいので、廃艦はコマンドとしてはあまり実用的ではない。
-複数の部隊を同じマスに配置すると艦隊を組んだことになり、全軍揃って移動&攻撃ができる。
-ダメージを受けた部隊は性能が落ち、命中率及び回避率が下がるというリアル仕様。
-陸海空、自分とぶつかる相手によって戦闘システムが全て違う。
--戦車VS戦車以外はアクション操作によりプレイヤーの介入が可能。
-部隊性能が全て数字で表示されており、相性のいい相手や攻撃力・防御力などが一目でわかる。
--ダメージを受けて性能が下がった場合、この数字もきっちり変化する。
-赤軍の部隊全てに日本軍をモデルにした「ヤマト級」「アカギ級」などのランクが付けられている。航空機なら「ゼロ戦」「天山」など。
--青軍は「ミズーリ級」「エンタープライズ級」「ヘルキャット」「ドーントレス」など米軍がモデル。
-都市を占領するとその際に占領を祝う演出と、都市名が表示される。気分の盛り上げに一役買っている。
**問題点
-空軍が強すぎて、空母以外の海軍を運用する必要があまりない。海戦ゲームなのに。
--航空機はわずか1ターンで生産できる。自力移動だけでなく、空母での輸送も可能。
--航空機は8機編成で毎ターン2機ずつ補充されていき、回避行動も取れるため、全滅することは滅多にない。
--航空機は空港・空母以外の地点にとどまれず、移動(攻撃)終了後は自動で帰還させられてしまう。これも全滅しにくい要因。
--当然ながら陸上も海上も飛行でき、地形による移動ロスもない。
--駆逐艦以外の艦隊の攻撃を受けない潜水艦も、何故か航空機なら爆撃できる。
--また航空隊機が強い原因に航空機バグが2種類ある。
一つは対艦攻撃での艦艇の当たり判定が画面端にも存在し2回攻撃が可能となる為に耐久値が低い艦艇は1回の戦闘で撃沈する事が可能。尚、CPU側もこのバグを利用した攻撃も行ってくるので注意が必要。
もう一つは迎撃戦でコントローラーの左を押しながら敵航空機のいる場所に自軍航空機を設置すると一方的に敵を撃墜可能となる。敵航空機は機体数によって対艦攻撃が変化する為、CPUが対艦攻撃で上記バグ技を利用する確率も減る。
--艦隊の種類はそれなりに多く、それぞれに個性もあるので使いどころが無いわけではないのだが…。
-航空機の移動(空母への着艦含む)は1部隊ずつ行わないといけない。
--航空機は自動帰還の仕様のために必然的に4~8部隊ほど固まって行動することになるので、手間がかかる。
--複数まとめて移動させようとすると失敗し、それらの航空機は行動終了状態になってしまう。
-巨大戦艦の出番がほとんどない。1ターン目に建造しなかった場合、それ以降に作るには9ターンもかかり、完成しても移動力が低いため前線に持って行くのも大変。
//--完成時期を見越して早めに作ろうにも、製作費が膨大なため、その分他の艦隊が弱体化してしまう。←これは毎回1000×9の強制分割払いなので一回分は安く、膨大かは微妙なところ。
--占領地(収入)が増えてくれば建造も容易になるが、そんな時期に作っても完成時には既に決着がついていることが多い。
--被弾した場合、修理するにはドックに収納する必要があり、受けた損害と同じ量のターン数と修理費がかかると、色々と面倒臭い。
---上述の通り、航空機は自動回復付き。
**総評
ナムコの戦略SLGとしては、開発元を同じくする『[[キングオブキングス]]』の後発という形になる。~
グラフィックの向上や欠点部分の解消に加え、戦闘時に攻撃か回避かを選べるという斬新なシステムを実現した事は評価に値するが、ユニット間のバランス面はむしろ悪化してしまっている。~
とはいえバランスが崩壊しているわけでは無く、もちろん航空機を使わず艦隊メインの戦法でクリアすることも可能ではある。~
ストーリーなど全く無い硬派なゲーム。戦争SLGが好きな人はプレイしてみてはいかがだろうか。