【こなみっくすぽーつ いん そうる】
ジャンル | スポーツ(オリンピック) | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
発売元 | コナミ | |
発売日 | 1988年9月16日 | |
定価 | 5,500円 | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
クリーンなソウルオリンピック 陸上だけにとどまらない多彩な競技 |
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コナミックスポーツシリーズ イン ソウル / イン バルセロナ |
『ハイパーオリンピック』の流れを汲んだ、オリンピック競技スタイルのスポーツゲーム。
権利関係の都合上「オリンピック」という名称が使えなくなったためタイトルに含まれていないが、「イン ソウル」の名前が示す通り、1988年に開催されたソウルオリンピックをモチーフとして作られた。
発売日もその開会日に合わせられている。
ファミコンの上記作品では専用コントローラー「ハイパーショット」が必要だったが、本作はデフォルトのコントローラーでプレイできる。ただし外付けの連射パッドの使用は不可。
フェンシング
三段跳び
100m自由形水泳
高飛び込み
クレー射撃
ハンマー投げ
テコンドー
棒高跳び
カヌー
アーチェリー
ハードル
鉄棒
ハングライダー(公開競技)
アームレスリング(公開競技)
多種多様な競技が文字通りオリンピック感覚で楽しめる。またオリンピック同様にメダルを競ったり旧来の『ハイパーオリンピック』のようなスタイルでスコアアタックをするという楽しみ方もあり、楽しみ方の幅も広い。
かつての『ハイパーオリンピック』では『'84』も含めてありえなかった競技も多数採用されておりゲームとしてのバリエーションの多彩さ、近代オリンピックらしい雰囲気の再現とも申し分ない。
デモを含めキャラの動きや背景などのグラフィックなどのクオリティの高さはさすがコナミと言えるほどに申し分ない。
現実のオリンピック開催による時期的な話題性を狙ったゲームではあるが、それに関係なく多彩な競技を用いたトータルスポーツゲームとして長く楽しめることが可能な作りになっている。
*1 ニューファミコン自身、スーパーファミコン同様にメインコントローラーが着脱が容易な簡易端子の構造になっている。
*2 陸上100m走で9秒79という驚異的タイムで優勝したがステロイドによるドーピング陽性で失格となった。また前年それまでの世界記録を0.1秒一気に縮める9秒83の記録もドーピングによるものと大会後に本人が認めたため取り消しとなった。
*3 ライトミドル級のロイ・ジョーンズ・ジュニア(アメリカ)が朴時憲(韓国)と決勝で対戦し、2度のダウンを奪うなど終始圧倒したが2-3の判定負けとなった。翌年にこの朴の勝ちを判定した3人が事前に買収されていたことが明らかになった。
*4 韓国は元々1992年の第25回(後のバルセロナオリンピックのタイミング)での開催を目論んでいたが同じアジアの名古屋(日本)でその1大会前の第24回(1988年)に採用されると20世紀内での開催が絶望的になるため急遽予定を4年も前倒した形なので準備不足には違いなかった。実際韓国は開催権は得たものの開催に伴うインフラ整備を自力で行い切れず日本から10億円の援助を受けていた。
*5 期日問題以外に当時の東西冷戦の影響が強かった韓国での開催となるとソ連をはじめとした東側諸国の面々はボイコットを視野に入れていたこともあり東側諸国は最後まで名古屋(日本)支持だった。