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--プレイヤーのチームであるイナズマジャパンは、円堂などの主要メンバーや小暮などの『2』で仲間になったメンバー、ヒロトや不動といった敵として戦った選手などオールスターと言える程の選手が集まっている。 ---瞳子とは別の方向性でクールな監督・久遠や新たなヒロイン冬花といった日本側の新キャラクターも多い。 --また決勝戦の相手となるとなるラスボスのチームはある意味でラストにふさわしい人物が監督を務めており、メンバーもこれまで仲間になったキャラクター達をモデルにしている。 -各国代表のユニフォームは実際にW杯や五輪で使われるものと同じである。 --日本だけはアウェー戦のユニフォームも存在するが、どちらも色合いなどはアレンジが加えられている。 -必殺技のネタも豊富になり、例を挙げるとオーストラリアの選手が使うキーパー技に「グレートバリアリーフ」、イタリアの必殺タクティクス(後述)に「カテナチオカウンター」などがある。 -実際に世界を旅する訳ではないが、本戦の舞台となるライオコット島は本戦出場国の街並みを再現しており疑似的に世界を旅することが出来る。 -スカウト可能な選手に外国人のキャラクターが増えたことによりさらに個性が増した。 --本編ではリーグ違いで戦うことのできなかったチームもスカウトできる。 --選手の説明文も一新、特に御影専農の説明文は洗脳が解けた『2』でも洗脳されたままの説明文であったため評価が高い。 --前回ゲスト出演した中田英寿は所属していたローマのクラブチームをリスペクトし、今回はイタリア代表キャプテンとして出演する。ちなみにCMにも出演している。 ---もちろんスカウトも可能、相変わらず難易度は高いが。 -技の性能として「シュートチェイン」が追加。 --シュートをシュート技で繋げて威力を上げるというもの。ただしパス扱いなのかオフサイドを取られることがある。 -新システムとして「必殺タクティクス」が追加。 --チーム共有のTTPを消費して複数人で行う必殺技。 ---技によって自陣か敵陣かで使える場所が異なる。中にはコーナーキックからそのままゴールを狙う技も。 ---- **問題点 -一部のスキルと必殺技が強すぎる --スキル「ぞくせいきょうか」その効果はなんと''コマンドバトル時、ぞくせいが有利な場合テクニック値が2.5倍になる''。 ---このようなチート性能であるため大会上位者はほぼ全選手に覚えさせているプレイヤーがほとんどだった。 ---前作の時点では倍率は1.1倍であり、さして強いスキルではなかった。このスキルが働く場面は限られるためバランスブレイカーとは言えないが、少々端な調整と言わざるを得ない。 --必殺タクティクスでは「''自陣に入ったボールを奪ってゴールライン付近まで6人で上がる''」というバランスブレイカーな技がある。 --つまり「敵陣ペナルティエリア内まで攻めたのに気付いたら6人が自陣のゴール前まで攻め込んでいた」何てこともある。 --後半のスペシャル対戦ルート内ではこの技を使う相手が非常に多く、なかなか得点できない。 -敵のスケールダウン 前作の敵は「地球を脅かす侵略者」だったのに対し、今作の敵は「世界」とスケールダウンしていることは多くのファンに指摘されている。 -試合中のイベント --''試合開始にいきなりボールを奪われ数秒(ゲーム中では2~3分)で失点してしまう''。この失点イベントはほぼすべての試合で挿入される。都合よく解釈すれば、ハンデとも言えなくはないが…。 ---ラスボス戦も自軍からスタートするのだが''ボールを奪われた描写すら無く、いきなり相手にシュートを打たれ0分で失点する''アニメが挿入される。理不尽を通り越して笑うしかない。 ---アジア予選決勝での対韓国戦は、お互いに新必殺技のお披露目を兼ねた強制得点、強制失点が応酬といった展開になっており、特にテンポが悪い。本作発売前の日野氏の雑誌インタビューにおいて「韓国戦は本作でも特に盛り上がる」といった内容の発言もあってか特に評価が低い。 --ゲーム本編がアニメのシナリオに影響を受け過ぎている故の問題点でもある。 -スカウトシステムが更に劣化。 --『2』同様一度エンカウントしたことのあるキャラしかスカウト出来ないことに加え、ガチャガチャで引き当てなければならないという効率の悪いものになってしまった。 -キャラ総数が『2』に比べ更に増えた。 --一方で流石に多すぎるせいか「Wi-Fi対戦を実装すべきでは?」などの指摘もあったが、前2作同様に未実装となっている。 --総数が増えたにもかかわらず、仲間の上限は前作と変わらず100人までである。 --しかも、ストーリー上外すことのできないキャラが増えたため、自由に仲間にできる選手の数は、実質前作よりも減ってしまっている。 --されに、そのストーリー上外すことのできないキャラの大半は、強力な選手と言い難いため、完全に割を食ってしまっている。 -キャラのGP・TPの最大値が前作と比べ大幅に減少し、消費量が上げられている為バーニングフェーズやアイテム(一試合につき3回まで)の使うタイミングが重要になりGP・TPの切れた選手を交代させるなどの工夫が必要になったが、少々極端な調整に感じられる。 --TPはある程度強い技で1回しか使えない、GPもポジションによるが前半で切れることも多い。 //工夫が必要になった為改善ではないだろうか? //付け足してみました -ストーリーとスカウトシステムの矛盾 --代表入りに対して苦労するキャラの描写があるのだが、それとは関係なしに一般キャラは加入する。収集要素のあるゲームであるため仕方のない事ではあるが「あのキャラクターを差し置いて一般キャラを入れるのは気が引ける」という意見もある。 ---ただせっかくスカウトしてもストーリー上の試合では特定のキャラがいなければならず、あまり活躍の場が無い。また前2作とは違い最初から16人揃っており「メンバーが足りないからスカウトしよう」とはならないためスカウトシステムが人によっては使うことのないものとなってしまうことも。 -キャラクターについて #region(ネタバレあり) ''イナズマジャパンメンバー'' -キャラクターが多い為、扱いに差が開いてしまっている。 --立向井はイベントはあるものの肝心のポジションであるキーパーの円堂がほぼすべての試合に必須となっており中々試合に出れない状況となっている。 ---序盤では習得技から立向井の方が強く、その点でも彼を使いたかったという意見も多い。 --立向井が強いという点を差し引いても、序盤の円堂が弱い、あるいは使い辛い。 ---序盤は属性不一致の「正義の鉄拳」しか必殺技がなく、しかもパンチングの為ボールをキープできないリスクが付きまとう。 --土方雷電は序盤で必殺技の習得イベントがあるものの進行に必須ではなくそれ以降のイベントには全く関わってこない。 ---また一之瀬と同じように『2』の隠しキャラだった彼がメインキャラとなっているが、アニメ版では2の沖縄編で登場するキャラクターだがゲーム版では別のキャラクターがその役割をしている。しかし冒頭での土方に関する説明はアニメ版に合わせたものになっているため前作と矛盾してしまっている。 ---『2』の土方はWi-Fi配信限定のキャラでDS版では入手不可能なキャラとなった。 --小暮に関しては''新技イベントが存在せず、これといった大きなイベントも無い。'' --前作のエイリア学園の一員であり、多数の学校を破壊した主犯格であるレーゼこと緑川が普通にチームに入っているのだが…。 ---一応これに関しては突っ込まれているが、軽く触れられているだけであっさりスルーされている。 ---ただし、彼の離脱要因は力不足でオーバーワークで行った結果であり、『2』での皮肉になっている。そのため、相応の報い?は受けている。 --『3』からの新キャラである飛鷹 征矢(とびたか せいや)は、元不良グループのリーダーで高い潜在能力を秘めているが、サッカーの方は初心者のようなぎこちなさがある、といったキャラクターだが、実はサッカーに関して''本当に初心者だった''ことが後に明らかになる。 ---響木監督に才能を見出され、それがきっかけで不良から足を洗うことになり、その出会いがきっかけで性格も元不良とは思えないほど真面目でおとなしい性格になる。 ---最終的に才能も開花させ、イナズマジャパンメンバーとしてしっかりチームに貢献する。自身の性格もありキャラ人気自体は高いが、''全くの初心者が世界大会の代表メンバーに選ばれる''という展開にはかなり疑問がある。実際に他のメンバーからも「なぜ選ばれたのかわからない」といったことを度々言われる。 ---元舎弟の関わるエピソードでは不良の更生物語といったシナリオが展開される。彼の設定もあり''「ガチンコファイトクラブ」''と皮肉られることも。 --そんな彼を代表へ選考した響木監督の言動の一部も不満点として挙げられることがある。 ---飛鷹の選考理由が、本人の能力の点を抜きにしても響木監督の個人的な贔屓にしか見えない。上記のファイトクラブといわれる一端でもある。 ---代表メンバー選考試合では、兄弟での連携プレーに定評がある武方三兄弟の''長男だけを招集しさらに連携技を禁止する''という采配を行っており、飛鷹の件もあって出来レース感が強い。 --響木監督が途中で持病の悪化が原因で監督を退き、その代わりに久遠 道也(くどう みちや)が代表監督となるが、やはりこの人も例によって監督としてどうかという言動が多い。 ---後述の不動の件を含めて、選手達に対してとにかく言葉不足。例えば試合前に合宿場からの外出を禁止するが、その理由は一切説明してくれない。 ---試合中でも基本的に支指示は出さない。出したとしても比喩表現のようなものばかりで何を言っているかわからないことが多々ある。 ---一応、鬼道がその指示の意図を理解した上で皆に伝えてくれるのであまり問題はなかったが、おそらく鬼道がいなければ話が通じてなかったのでは?と言われるほどに説明が少なく解りにくい。「試合中に指示を出さない監督」というのは本シリーズにおいて今に始まったことではないが… --『2』で真・帝国学園のキャプテンだった不動 明王(ふどう あきお)もその扱いが度々ネタにされることが多い。 ---元々の本人の性格もあり代表入りした後の合同練習でもチームメイトに対して挑発、皮肉めいた発言を行い、それが災いしてチームからも孤立していく。 ---そして大会が始まってもスタメンでも選手交代でも起用されることはなくひたすらベンチ起用となる。 ---本人もこの扱いに次第にイラつき周りの選手にキツく当たるようになり、不満を述べるが久遠監督からは「文句があるならベンチを去れ」と言われる始末。 ---ある試合では前述した実力がほぼ素人の飛鷹がスタメンで使われる一方で自分は当然のようにベンチであったため、それ以降は「どうせ今日も出番ナシだろ」と開き直るようになってしまう。スタメンや交代時に自分の名前が呼ばれないか期待する素振りをみせ、呼ばれなかったことにショックを受ける姿が描かれ、それでいて代表合宿を離脱せず練習にも取り組む姿が描かれるために見ていて流石にかわいそうという意見が多い。 ---アジア予選決勝後半においてようやく彼の出番がやってくる。久遠監督曰く不動はジョーカー(試合に出場していないためにデータが存在せず事前に対策ができない選手)としての役割を狙ってのことであり、いままでのベンチ起用もそれが理由だったことがここでようやく明かされることになる。 ---現実のスポーツにおいてもそういった選手の起用は実在するが、例によってそれまでに不動に説明は一切ない。何故本人に説明しなかったのか…。 ---そしてようやく試合に出られるも、相手チームは当然だが本人の性格もあり味方チームも不動のことはよく知らないために連携が上手く噛み合わないという事態が生じてしまう。相手チームのキャプテンからは「才能を持ちながら孤独」と言われてしまう始末。 ---最終的に鬼道との新必殺技で相手の戦術を破り勝利に貢献。チームにも受け入れられる。しかしながらその後も基本的に後半からの起用のベンチウォーマーがメインとなる。 ---その扱いからプレイヤーからは''「不動のBW(ベンチウォーマー)」''とネタにされることに。 ---影山総帥でのシナリオでは、過去に自分を二流と評した影山を見返し、彼の企みを突き止めようとするが、本人が多くを語ろうとしなかったせいで(例によって彼の性格もあり)内通、裏切りを疑われてしまうことに。 ''アフロディ'' -何故か母国が韓国という設定が追加され、ファンを驚愕させた。 --もともと彼はギリシャ神話の神の一人がモデルとなっているだけに、キャラとあっていない。 ---その設定も試合前の円堂との簡単な会話のやりとりだけであっさりと終わらせており、その後この韓国人設定も特に生かせているような描写が無いため、後付け設定という印象が強く批判されている。 ---そもそも、FFIは母国以外の人物も普通に出場できるので(同じく韓国代表の南雲と涼野は日本人であり、他にもアメリカ代表の一之瀬と土門も日本人である)、韓国代表にするために韓国人設定である必要は全くないのである。 ---当時はネットを中心に特に嫌韓意識が強く、アフロディが女性人気の高いキャラということもあり純粋な作品のファン以外から不当に叩かれる要素となってしまった。 ''影山総帥'' -本作でもイタリアの監督の座を奪いこれまで通りの悪事を働いていたのだが…。 --日本対イタリア戦ではフィディオと鬼道が彼の父親でサッカー選手の影山東吾のプレーをトレースしたことにより、かつての感動を思い出しサッカーへの歪んだ愛を捨て純粋にサッカーを楽しむ一人の監督として戦うようになる。 --また「ある組織のいいなりになってた」ことが発覚、試合後には鬼道達と和解したのだが唐突に事故死(に見せかけて消されて)しまう。 --イベント自体は良質なのだが「散々悪事を働いといて今更いい人転換とか…」といった具合で賛否分かれている。その分黒幕の悪質さが際立つが。 -全体的に極悪非道だったイメージから一転し善人としての一面も描かれておりキャラクターの方向性が変わった事にも賛否分かれる。 --イタリア対イギリス戦ではアドバイス一つでイタリアを勝利に導いたり、鬼道のトレードマークの一つであるゴーグルは「視野を狭くすることでより深く見えるようにする」ために影山から与えられた物など、優秀な監督として活躍する場面もある。 --また彼が悪事を働いた際に盲目の少女・ルシェを怪我させてしまいサッカーとは無縁の人物を巻き込んだという理由で彼の悪事とは無関係の目の手術費を払うという、かなりの善人っぷりを発揮している。善人ではあるがその行動とこれまでのギャップから「ロリコン、ショタコン」と皮肉られることも。 ---『1』では(おそらく)サッカーとは無縁の一般人も悪事に利用する程の悪人だった。またルシェと年齢が変わらないであろう夕香を(無縁ではないとは言え)交通事故に遭わせ一年も昏睡状態にしたことがある前科があり、両者が比較されるほど人物像が変わっている。 ---影山と鬼道との関係についても明らかになったが、その点は『2』のシナリオで既に決着がついていたということも批判点として挙げられる。 ''ヒデナカタ'' -前述通り、イタリア代表キャプテンの中田英寿選手。作中でもトッププレイヤーとして描かれている。 --実際は大会中にも関わらず旅をしており、試合を観戦しながら物言いをする場面が多い。 --彼が試合に出るのは日本との試合のみ、それも後半戦からで散々あった強制得点イベントも無い等ロクに活躍の場が与えられていない。 -旅の途中で影山の事を知り暗躍しているのだが、まともな掘り下げが行われておらず意味深なセリフが多い割に影が薄いキャラクターとなっている。 -実在する選手とのタイアップキャラクターであるためか、活躍の場が出し惜しみされているような印象である。 --また彼と行動するルカもイタリア代表監督の息子であること以外掘り下げられていない。 ''フィディオ・アルデナ'' -物語上での扱いに反して、ゲームでの性能が良くない。 --ステータスは決して悪くないのだが、自力習得する技がとにかく貧相。 --フィディオは、近作のライバルキャラの中では最も出番が多く、主人公の円堂とも深い友情を深めただけに、このことを嘆くファンは少なくない。 ''円堂大介'' -本作のラスボス。実は生きており黒幕から身を隠すために死を偽装して海外へ逃亡していたということが明かされる。影山と並び本作最大の後付け設定。 --だが評価点で述べた通り、集大成の意味合いのある本作ではラスボスとしてふさわしい人物であり、むしろ彼がラスボスでなければラストの大団円にはならなかったとも言えるだろう。 -彼が率いるリトルギガントは決勝まで''20kgはある重りを付け、かつ必殺技を使用しない''とんでもない縛りプレイで大会を勝ち進んでいる。 --決勝相手の強敵感を演出する表現だろうが、完全に相手を舐め切った行為として批判される。というか超次元サッカーで必殺技未使用とか逆に目立ち過ぎて注目されるはずだが…。 #endregion -『1』のキャラが使えるようになるケータイサイトとの連動、『2』のキャラが使えるようになる2→3スーパーリンクだったが… --スーパーリンクの方は苦労して手に入れても前作に比べ弱体化したキャラが多く(青マント鬼道など、使いやすい選手や、ダークエンペラーズたけしなど、強力な選手もいるが)、後述する妙に面倒なシステムのおかげでガッカリ要素として残ってしまった。 ---前作ではエイリア学園の選手は自力習得する専用技の消費TPがかなり少ない代わりにTPの上限も少ないという設定の選手達だった。しかし本作ではその専用技が誰でも習得できるようになった為消費TPも上がったが選手のTPはそのままだったため相対的に弱体化してしまった。ただ、前作で強すぎた為しょうがないとする意見もある。 ---『3』に送ることのできる選手は前作のデータで仲間にしていたキャラのみ。そのため『3』で使いたいキャラは『2』で仲間にしておく必要がある。キャラ人気に対してスカウトする際の対戦での能力が異常に高く、『2』でも特にスカウトが困難ともいわれているウルビダは「(あまりにも強すぎるため)救済措置があるのでは?」と期待する声もあったが、そんなものはなかった。 ---送れるキャラにはそれぞれ「レベル〇以上」といった条件が付いており、単純に仲間にしていれば送れる、というものでもない。 ---一度に送れるキャラの人数には制限があるが、中には特定のキャラ同士の組み合わせでないと送れない、というものが存在していた。例えば前作のブリザード版で登場したダイヤモンドダストのアイキュー・アイシーという兄妹キャラがいるが、この二人は両方のレベルが40以上かつ二人同時にリンクで送らないといけない。つまりどちらか一方だけ送る、ということはできない。 ---それ以外にも特定のキャラ同士かつ一定レベル以上でアイテム、ユニフォーム、技の秘伝書が入手できるというパターンも存在している。 ---ファイア/ブリザードの2バージョンのうち片方にしか登場しなかったキャラも多く存在する。その中には強力な属性一致ロングシュート技を持つファイア版にのみ登場するレアンや、ステータスが高く強力なシュートブロック付きの属性一致ディフェンス技を持つブリザード版のみに登場するゴッカなど強いキャラもおり、これらのキャラを入手するの救済措置はなく当然それぞれのソフトが必要となる。 ---通信機能を使って送るためDSがもう一台用になる。 --このような仕様の数々により''「『3』で自分の好きなキャラを使うために『2』のやり込み、育成を今さらやり直さなければならない」''という苦行のようなシステムとなってしまっている。 ---そしてせっかく苦労して仲間にしても能力は弱体化している…というのだからたまったものではない。 --『1』の選手はゲーム外のサービスでなければ入手できず、ケータイ側で発行されるパスワードを入力しなければならないがその際登録した名前とセーブデータの名前を一緒にしなければならない。 ---そのパスワードの入手方法も''連動サイトで一日一回までチャレンジできる全8問のクイズに全問正解するか、おみくじで大吉を引き当てる''という非常に面倒くさいものであった。 ---おみくじはともかくクイズは内容自体は簡単で、かつ同じ問題しか出題されないため答えさえ覚えてしまえば問題ないのだが、そこまでやって入手できるパスワードは''200人以上いるキャラの中からランダム''という仕様であった。そのため運が悪いと「自分のお目当てのキャラがいつまでたっても入手できない」という事態も発生する。キャラゲー的側面を持つ本シリーズでのこの使用は多くの不満を呼んだ。 ---パスワードは発売から早々に2ちゃんねるの攻略スレ民有志により解析が行われ、解析ツールが配布された。目的のキャラの入手自体はこれで容易になったが…(後述) ---今では3DS版の発売に併せて公式サイトでパスワードを入手できる。 -プレミアム対戦ルートでの試合前ミニ会話が消滅 --『1』では練習試合、『2』ではプレミアム対戦ルートで試合をする際、敵チームのキャラと雷門中のキャラ(主に円堂)との短いやりとりが楽しめたのだが、今作ではそれがなくなった。キャラゲー的な魅力を楽しむユーザーも多いこのシリーズにおいて、クリア後に選手が会話をするシーンが見られる場面が減ったのは寂しく感じる。容量の都合などを考慮すると仕方がないことではあるが…。 ---- **総評 自分の好きなキャラを集めて楽しむ、いわゆるキャラゲー的要素も強い側面がある作品のため、使い勝手の悪くなったスカウトシステム周りは過去最悪の評価を受けている。~ しかしその一方で、より豊富になったクリア後のやり込み要素などは高い評価を受けており、総合的な評価は新規、シリーズ通してのプレイヤー共に概ね好評である。 //シナリオの評価って低いかな? 問題点には強制失点と影山関連しか書いてないけど ---- **余談 -掲示板におけるプレイヤー同士の交流について --ケータイ連動サイトはプレイヤー同士の交流を目的とした掲示板も存在したが、本作のターゲット層もあってか「ネットマナーを理解していないキッズ層」「腐女子予備軍」といったような輩が大量に存在しており、特にサービス開始直後は非常にカオスで混沌とした空間を形成していた。 --ガチ勢は2ちゃんねる攻略スレを利用しており住み分けがなされるとして好意的に見られていたが、上記解析ツールが作られると状況は一変する。 ---解析ツールで入手できるパスワード目的に、ツールの使い方もロクにわからないままパスワードだけクレクレするというキッズ達がスレに大量流入することになる。彼らによる無自覚な荒らしともいえる行為に攻略スレは阿鼻叫喚となった。 ---中にはケータイ連動サイト掲示板にて「パスワードの解析方法が解らないユーザーの解析代行を行い、サイト内ポイントを稼ぐ」という行為に及ぶものまで現れる始末。 ---そのようなこともあってか、せっかく作られた解析ツールも短期間ではあったが一時的に封印されることとなってしまった。 //ゲームそのものの問題とは言えないので問題点から移動 ---- **その後の展開 -2012年12月27日にカップリング作『[[イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説>イナズマイレブン#id_adb580e7]]』が3DSで発売された。
*イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー/ジ・オーガ 【いなずまいれぶんすりー せかいへのちょうせん すぱーく/ぼんばー/じ・おーが】 |ジャンル|収集・育成サッカーRPG|&amazon(B0038KXKQK)|&amazon(B003EV6OPC)|&amazon(B0046ECA1I)| |対応機種|ニンテンドーDS|~|~|~| |メディア|2048Mbit DSカード|~|~|~| |発売・開発元|レベルファイブ|~|~|~| |発売日|スパーク/ボンバー:2010年7月1日&brジ・オーガ:2010年12月16日|~|~|~| |定価|各4,980円|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |ポイント|今度の舞台は世界&br前作よりスケールダウンするがボリュームはさらにアップ&br反面、スカウトとGP・TPの極端な調整が問題&br悪化したシステムとゲームバランス|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[イナズマイレブンシリーズリンク>イナズマイレブンシリーズ]]''| ---- #contents ---- **概要 -『[[イナズマイレブン]]』『[[イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア/ブリザード]]』に次ぐシリーズ3作目。 「エイリア学園」との戦いが終わった数ヵ月後、~ 主人公・円堂守達はサッカー世界一を決める戦い「フットボールフロンティア・インターナショナル」に日本代表として挑戦する…~ 『ジ・オーガ』はあくまで劇場版を意識したバージョンであり、いわゆる完全版とは少々趣が異なる。 ---- **あらすじ 世界一を決める「フットボールフロンティア・インターナショナル」へチームを作るため招集された円堂たち。雷門中の一員、日本各地で出会った仲間たち、敵であったエイリア学園のメンバーや初めて出会う見知らぬ選手が集まりできたイナズマジャパンが結成された。~ 久遠道也監督の下、イナズマジャパンが世界に挑む! ---- **特徴・評価点 -世界大会に特化したシナリオ --過去2作以上に相手選手もスポットが当たり、試合以外の部分でもストーリーに絡む他、時によっては共闘までするなど良きライバルとして強く描かれている。 ---大会を巡る陰謀などもありつつ、やはり大会をメインとしたシナリオとなっている。 -初期シリーズの最終作なだけあって集大成とも言える面も多い --プレイヤーのチームであるイナズマジャパンは、円堂などの主要メンバーや小暮などの『2』で仲間になったメンバー、ヒロトや不動といった敵として戦った選手などオールスターと言える程の選手が集まっている。 ---瞳子とは別の方向性でクールな監督・久遠や新たなヒロイン冬花といった日本側の新キャラクターも多い。 --また決勝戦の相手となるとなるラスボスのチームはある意味でラストにふさわしい人物が監督を務めており、メンバーもこれまで仲間になったキャラクター達をモデルにしている。 -世界大会をモチーフとした国際色豊かな選手たち --各国代表のユニフォームは実際にW杯や五輪で使われるものをアレンジしたもの。 --必殺技のネタも豊富になり、オーストラリアの選手が使う「グレートバリアリーフ」、イタリアチームが使う「カテナチオカウンター」などその国ならではのものが登場。 --実際に世界を旅する訳ではないが、本戦の舞台となるライオコット島は本戦出場国の街並みを再現しており疑似的に世界を旅することが出来る。 --もちろん各国の選手もスカウト可能。作成するチームに個性が増した。 ---本編ではリーグの関係で登場しなかった国の選手もスカウトできる。 ---過去作選手の説明文も一新。特に御影専農の説明文は洗脳が解けた『2』でも洗脳されたままの説明文であったため評価が高い。 --前回ゲスト出演した「ヒデナカタ」こと中田英寿は所属していたローマのクラブチームをリスペクトし、イタリア代表キャプテンとしてストーリーにも出演する。ちなみにCMにも出演していた。 ---もちろんスカウトも可能、相変わらず難易度は高いが。 --そして、『1』は神を自称するドーピング選手、『2』は宇宙人を自称する強化兵士が登場したが、今作は天使、悪魔、未来人、そして魔王((通信が必要。))が登場する。 -必殺技の進化具合が試合中に表記されるようになった --「改」や「G2」まで進化した技を試合中に使用すると赤文字で表記されるようになった。 --最終進化までさせると「真」や「G5」の文字が青文字になる。 -技の性能として「シュートチェイン」が追加 --シュートをシュート技で繋げて威力を上げるというもの。ただしパス扱いなのかオフサイドを取られることがある。 -新システムとして「必殺タクティクス」が追加 --チーム共有のTTPを消費して複数人で行う必殺技。 ---技によって自陣か敵陣かで使える場所が異なる。中にはコーナーキックからそのままゴールを狙う技も。 ---- **賛否両論点 -増えすぎたスカウトキャラ //--一方で流石に多すぎるせいか「Wi-Fi対戦を実装すべきでは?」などの指摘もあったが、前2作同様に未実装となっている。 --前述の通りキャラの総数がかなり増えたにもかかわらず、仲間にできるのは前作と変わらず100人までである。 ---しかも、ストーリー上外すことのできないキャラが増えたため、自由に仲間にできる選手の数は前作よりも減ってしまっている。 ---さらに、そのキャラの大半は強力な選手と言い難いため、ガチ対戦をするなら枠は更に減ってしまう。対戦抜きにしても、単純に自分の好きなキャラを集めてるだけですぐに枠が埋まってしまう。 --『ジ・オーガ』では、外せないキャラがさらに三人も増えている。うち二人は任意加入なので無視することも可能だが、残る一人は追加シナリオを進める上で必ず仲間にしなければならない。 --この枠の少なさが後述するガチャスカウト、2→3スーパーリンクと相性がとても悪い。 -GP・TPに関するやや極端な調整 --GP・TPの最大値が前作と比べ大幅に減少し、また消費量が上がった為バーニングフェーズやアイテム(一試合につき3回まで)を使うタイミング、選手交代などの工夫が必要になった。 --前作までと違ってGPは少ない選手やストーリーだとポジションによっては前半で切れる、TPは好きな様に必殺技を連発しづらくなり、選手と技の組み合わせによっては1回しか使えない、なんてこともあり不満はあった。 ---ただしストーリーではアイテムの使用制限が無いためお金さえ稼げば問題はなくなる。 ---- **問題点 -強力過ぎる一部のスキルと必殺タクティクス --スキル「ぞくせいきょうか」はなんと''コマンドバトル時、属性が有利な場合テクニック値が2.5倍になる''。 ---このようなチート性能であるため大会上位者はほぼ全選手に覚えさせているプレイヤーがほとんどだった。 ちなみに前作では1.1倍だったため、非常に極端な調整といえる。 ---ただし、無条件で発動するスキルではないため属性を意識したプレイングが重要になること、多少弱くとも倍率にものを言わせて好きな選手を採用できるなどから、好意的なプレイヤーも少なくはなかった。 --必殺タクティクスでは''敵陣に7人で上がりGK以外の敵選手を行動不能にする''「アマゾンリバーウェーブ」、''自陣に入ったボールを奪ってゴールライン付近まで8人で上がる''「サークルプレードライブ」等のバランスブレイカーな技が存在する。 ---つまり「敵陣ペナルティエリア内まで攻めたのに気付いたら8人が自陣のゴール前まで攻め込んでいた」なんてこともある。 ---後半のスペシャル対戦ルート内では「サークルプレードライブ」を使う相手が非常に多く、なかなか得点できない。 -使いにくすぎる新機能、シュートチェイン --本作から追加されたテクニック、「シュートチェイン」。特定の技を持った選手がシュートレンジ内にいると、味方のシュートを後押しするようにシュート技を重ねて撃てるというものであるが、再度ボールに触れるためかオフサイドラインを越えているとオフサイド判定を出されてしまう。当然と言えば当然だが、せっかく高いTPを使ってもシュートがチャラになってしまう。チェインする前にオフサイドラインを割っているか表示されないのも不親切なところ。 --では、この使いにくさに見合ったロマン砲的な威力があるかと言うと微妙。それどころか、半端に弱い技でシュートチェインするとチェイン前より威力が落ちる。 //-敵のスケールダウン //--前作の敵は「地球を脅かす侵略者」だったのに対し、今作の敵は「世界」とスケールダウンしてしまっている。 //↑2は宇宙人を自称してるだけだったけど、3はガチで魔界の力を受け継いでて魂を食べたりするような奴らだし -ストーリーでの試合中のイベント --一部の試合では''試合開始後いきなりボールを奪われ数秒(ゲーム中では2~3分)で失点してしまう''。大ボスだけならまだしも、この失点イベントはかなりの試合で挿入される。 ---ラスボス戦も自軍からスタートするのだが''ボールを奪われる描写すら無く、いきなり相手にシュートを打たれ0分で失点する''アニメが挿入される。理不尽を通り越して笑うしかない。 ---アジア予選決勝での対韓国戦は、お互いに新必殺技のお披露目を兼ねた強制得点、強制失点の応酬といった展開になっており、特にテンポが悪い。本作発売前に日野氏が雑誌インタビューで「韓国戦は本作でも特に盛り上がる」といった内容の発言をしていたのもあってか特に評価が低い。 --ゲーム本編がアニメのシナリオに影響を受け過ぎている故の問題点でもある。 -スカウトシステムの更なる劣化 --『2』同様一度エンカウントしたことのあるキャラしかスカウト出来ないことに加え、ゲーム内ガチャで引き当てなければならないという効率の悪いものになってしまった。 -ストーリーとスカウトシステムの矛盾 --代表入りに対して苦労する、あるいは努力しても選ばれなかったキャラの描写があるのだが、それとは関係なしに一般キャラは加入する。収集要素のあるゲームであるため仕方のない事ではあるが「あのキャラクターを差し置いて一般キャラを入れるのは気が引ける」という意見もある。 ---ただせっかくスカウトしてもストーリー上の試合では特定のキャラがいなければならず、あまり活躍の場が無い。また前2作とは違い最初から16人揃っているので「メンバーが足りないからスカウトしよう」とはならず、スカウトシステムが人によっては使うことのないものとなってしまうことも。 -キャラクター・エピソードについて #region(ネタバレあり) ''イナズマジャパンメンバー'' -キャラクターが多い為、扱いの悪いキャラや、逆に優遇ともとられるキャラも。 --不遇なキャラとしてはサブGKとしての登場であるためなかなか試合に出られない立向居、序盤の必殺技習得以来イベントのない土方、新技やイベントがそもそも存在しない小暮など。 //--立向居はイベントはあるものの肝心のポジションであるキーパーの円堂がほぼすべての試合に必須となっており中々試合に出れない状況となっている。 //---序盤では習得技から立向居の方が強く、その点でも彼を使いたかったという意見も多い。 //--立向居が強いという点を差し引いても、序盤の円堂が弱い、あるいは使い辛い。 //---序盤は属性不一致の「正義の鉄拳」しか必殺技がなく、しかもパンチングの為ボールをキープできないリスクが付きまとう。 //--土方雷電は序盤で必殺技の習得イベントがあるものの進行に必須ではなくそれ以降のイベントには全く関わってこない。 //---また一之瀬と同じように『2』の隠しキャラだった彼がメインキャラとなっているが、アニメ版では2の沖縄編で登場するキャラクターだがゲーム版では別のキャラクターがその役割をしている。しかし冒頭での土方に関する説明はアニメ版に合わせたものになっているため前作と矛盾してしまっている。 //---『2』の土方はWi-Fi配信限定のキャラでDS版では入手不可能なキャラとなった。 //--木暮に関しては''新技イベントが存在せず、これといった大きなイベントも無い。'' --『2』で多数の学校を破壊した主犯格の緑川だが、やったことの規模に対して軽く触れられる程度でこのことは殆ど話に関わらない。 --違う意味で不遇と言われネタにされるのは『2』で真・帝国学園のキャプテンだった不動。 ---本人の性格もありチームから孤立していたのだが、大会が始まってもずっとベンチ起用。苛立ちから周りにキツくあたるも、監督からは「文句があるならベンチを去れ」と言われる始末。素人の飛鷹が起用されるのをみてソワソワしたり、結局ベンチで落ち込んでも練習には取り組むなど流石に可哀そうとの意見も。 ---アジア予選決勝でようやくジョーカー(試合に出場していないためにデータが存在せず事前に対策ができない選手)として起用されるが、チームメイトも不動のことを知らないので連携に失敗するなどこれまた不遇な描写が続く。第一、それなら予め知らせておけばよかったのでは…。 //---元々の本人の性格もあり代表入りした後の合同練習でもチームメイトに対して挑発、皮肉めいた発言を行い、それが災いしてチームからも孤立していく。 //---そして大会が始まってもスタメンでも選手交代でも起用されることはなくひたすらベンチ起用となる。 //---本人もこの扱いに次第にイラつき周りの選手にキツく当たるようになり、不満を述べるが久遠監督からは「文句があるならベンチを去れ」と言われる始末。 //---ある試合では前述した実力がほぼ素人の飛鷹がスタメンで使われる一方で自分は当然のようにベンチであったため、それ以降は「どうせ今日も出番ナシだろ」と開き直るようになってしまう。スタメンや交代時に自分の名前が呼ばれないか期待する素振りをみせ、呼ばれなかったことにショックを受ける姿が描かれ、それでいて代表合宿を離脱せず練習にも取り組む姿が描かれるために見ていて流石にかわいそうという意見が多い。 //---アジア予選決勝後半においてようやく彼の出番がやってくる。久遠監督曰く不動はジョーカー(試合に出場していないためにデータが存在せず事前に対策ができない選手)としての役割を狙ってのことであり、いままでのベンチ起用もそれが理由だったことがここでようやく明かされることになる。 //---現実のスポーツにおいてもそういった選手の起用は実在するが、例によってそれまでに不動に説明は一切ない。何故本人に説明しなかったのか…。 //---そしてようやく試合に出られるも、相手チームは当然だが本人の性格もあり味方チームも不動のことはよく知らないために連携が上手く噛み合わないという事態が生じてしまう。相手チームのキャプテンからは「才能を持ちながら孤独」と言われてしまう始末。 //---最終的に鬼道との新必殺技で相手の戦術を破り勝利に貢献。チームにも受け入れられる。しかしながらその後も基本的に後半からの起用のベンチウォーマーがメインとなる。 //---その扱いからプレイヤーからは''「不動のBW(ベンチウォーマー)」''とネタにされることに。 //---影山総帥でのシナリオでは、過去に自分を二流と評した影山を見返し、彼の企みを突き止めようとするが、本人が多くを語ろうとしなかったせいで(例によって彼の性格もあり)内通、裏切りを疑われてしまうことに。 --逆に優遇されていると言われるのは飛鷹。 ---『3』からの新キャラである彼は、元不良グループのリーダーで高い潜在能力を秘めているが、サッカーの方は初心者のようなぎこちなさがある、といったキャラクターだが、実はサッカーに関して''本当に初心者だった''ことが後に明らかになる。 ---彼の元舎弟も関わる更生物語や、改心した後の性格、そういった描写などは評価が高いが、全くの初心者が日本代表に選ばれること、上述の通りストーリーに殆ど関われないキャラがいる中で関連人物まで登場しての長編ストーリーなど扱いが非常に良い。 //---響木監督に才能を見出され、それがきっかけで不良から足を洗うことになり、その出会いがきっかけで性格も元不良とは思えないほど真面目でおとなしい性格になる。 //---最終的に才能も開花させ、イナズマジャパンメンバーとしてしっかりチームに貢献する。改心した彼の性格もありキャラ人気自体は高いが、''全くの初心者が世界大会の代表メンバーに選ばれる''という展開にはかなり疑問がある。実際に他のメンバーからも「なぜ選ばれたのかわからない」といったことを度々言われる。後にこのシリーズは「GOギャラクシー」にて主要キャラ三人以外は全員初心者の代表イレブンを登場させたりもするので、それと比べれば1人ぐらい些細な事ではあるが…。 //---元舎弟の関わるエピソードでは不良の更生物語といったシナリオが展開される。彼の設定もあり''「ガチンコファイトクラブ」''と皮肉られることも。 --そんな彼を代表へ選考した響木監督の言動の一部も不満点として挙げられることがある。 ---飛鷹の選考理由が、本人の能力の点を抜きにしても響木監督の個人的な贔屓にしか見えない。''「ガチンコファイトクラブ」''などと皮肉られる一端でもある。 ---代表メンバー選考試合では、兄弟での連携プレーに定評がある武方三兄弟の''長男だけを招集しさらに連携技を禁止する''という采配を行っており、飛鷹の件もあって出来レース感が強い。 --響木監督が途中で持病の悪化が原因で監督を退き、その代わりの代表監督として久遠が登場するが、やはりこの人も例によって監督としてどうかという言動が多い。 ---先述した不動の件など、選手達に対してとにかく言葉不足。例えば試合前に合宿場からの外出を禁止するが、その理由は一切説明してくれない。 ---試合中の指示も出さないか出してもよくわからない比喩表現。一応鬼道が意図を理解して伝えてくれるものの、あまりの突飛さからファンには''翻訳''と言われたりも。 //---試合中でも基本的に指示は出さない。出したとしても比喩表現のようなものばかりで何を言っているかわからないことが多々ある。 //---一応、鬼道がその指示の意図を理解した上で皆に伝えてくれるのであまり問題はなかったが、おそらく鬼道がいなければ話が通じてなかったのでは?と言われるほどに説明が少なく解りにくい。「試合中に指示を出さない監督」というのは本シリーズにおいて今に始まったことではないが… ''アフロディ'' -韓国出身という設定が突然追加され、ファンを驚愕させた。 --もともと彼はギリシャ神話の神アフロディーテがモデルとなっているだけに、キャラとあっていない。 ---その設定も試合前の円堂との簡単な会話のやりとりだけであっさりと終わらせており、その後韓国人設定を活かす描写も無いため、舞台装置という印象が強く批判されている。 --そもそも、FFIは母国以外の人物も出場しているので(韓国代表の南雲と涼野、アメリカ代表の一之瀬と土門など)、韓国代表にするために韓国人設定である必要ないはずである。 ''ヒデナカタ'' -前述通り、イタリア代表キャプテンの中田英寿選手。作中でもトッププレイヤーとして描かれている。 --実際は大会中にもかかわらず旅をしており、試合を観戦しながら物言いをする場面が多い。 ---そのため彼が試合に出るのは日本との試合のみ、それも後半からで強制得点イベントも無い等選手として活躍の場は少ない。 -実は旅の途中で影山の事を知り暗躍しているのだが、そのことについてまともな掘り下げが行われず、意味深なセリフが多いだけのキャラクターとなってしまっている。 -実在する選手とのタイアップキャラクターであるためか、活躍の場が出し惜しみされているような印象である。 --また、彼と行動を共にするルカもイタリア代表監督の息子であること以外掘り下げられていない。 //''フィディオ・アルデナ'' //-物語上での扱いに反して、ゲームでの性能が良くない。 //--近作のライバルキャラの中では出番が多く、主人公の円堂とも深い友情を深めただけに、このことを嘆くファンは少なくない。 //--また、彼の出番はゲーム版ではイタリア代表というのもあり、影山の掘り下げでの出番が主であったがアニメ版では上層部から「彼を円堂のライバルにしてくれ」という指示があったようで(真のライバルキャラであるロココが終盤まで出番がないので)かなり出番が水増しされた。また担当声優が同じ、ビジュアルが似ている、作中出番の優遇差が露骨という事から雷門イレブンの半田と比較され「全田」という渾名が付けられた。 ''影山総帥'' -『1』の黒幕。本作でもイタリアの監督の座を奪いこれまで通りの悪事を働いていたのだが…。 --日本対イタリア戦でフィディオと鬼道が彼の父親「影山東吾」のプレーをトレースしたことにより、かつての感動を思い出し純粋にサッカーを楽しむ一人の監督として戦うようになる。 ---また、「ある組織のいいなりになっていた」ことが発覚、試合後には鬼道達と和解し、自首するも唐突に事故死(に見せかけて消されて)しまう。 ---シナリオ自体は好評なのだが、極悪非道だった過去作から一転し善人としての一面が描かれキャラクター性が変わった事には賛否が分かれる。その分黒幕の悪質さも際立つが。 //--イベント自体は良質なのだが「散々悪事を働いといて今更いい人転換とか…」といった具合で賛否分かれている。その分黒幕の悪質さが際立つが。 //-全体的に極悪非道だったイメージから一転し善人としての一面も描かれておりキャラクターの方向性が変わった事にも賛否分かれる。 //--イタリア対イギリス戦ではアドバイス一つでイタリアを勝利に導いたり、鬼道のトレードマークであるゴーグルは「視野を狭くすることでより深く見えるようにする」ために影山から与えられた物など、優秀な監督として活躍する場面もある。 --盲目の少女・ルシェを怪我させてしった際サッカーとは無縁の人物を巻き込んだという理由で目の手術費を払うという、善人っぷりを発揮している。 ---『1』ではルシェと年齢が変わらないであろう夕香を(無縁ではないとは言え)交通事故に遭わせて一年も昏睡状態にしたことがあり、このことと比較されることも。まあ、間接的かつ意図的に被害を狙ったのと事故で巻き込んでしまった、とでは対応が変わってくるのは分からなくもないが……。 //---『1』では(おそらく)サッカーとは無縁の一般人も悪事に利用する程の悪人だった。またルシェと年齢が変わらないであろう夕香を(無縁ではないとは言え)交通事故に遭わせ一年も昏睡状態にしたことがある前科があり、両者が比較されるほど人物像が変わっている。まあ、間接的かつ意図的に被害を狙ったのと完全に事故で巻き込んでしまった、とでは対応の仕方も変わってくるのは分からなくもないが……。 ---呪縛としての影山と鬼道の関係は『2』で決着がついていたため、師としての関係とはいえ蛇足だとする声も一部あった。 //---影山と鬼道との関係についても明らかになったが、その点は『2』のシナリオで既に決着がついていたということも批判点として挙げられる。 //''円堂大介'' //-本作のラスボス。『1』開始時点では死亡していた彼だが実は生きており黒幕から身を隠すために死を偽装して海外へ逃亡していたということが明かされる。本作最大の後付け設定。 //--だが評価点で述べた通り、集大成の意味合いのある本作ではラスボスとしてふさわしい人物であり、むしろ彼がラスボスでなければラストの大団円にはならなかったとも言えるだろう。 //-彼が率いるリトルギガントは決勝まで''20kgの重りを付け、必殺技を使用しない''とんでもない縛りプレイで大会を勝ち進んでいる。 //--強敵感の演出だが、あまりに相手を舐めた非紳士的行為ではないかとの声も。 //--決勝相手の強敵感を演出する表現だろうが、完全に相手を舐め切った行為として批判される。というか超次元サッカーで必殺技未使用とか逆に目立ち過ぎて注目されるはずだが…。 #endregion -『2』のキャラが使えるようになる2→3スーパーリンク --苦労して手に入れても前作に比べ弱体化したキャラが多く(青マント鬼道、ダークエンペラーズたけしなど強力な選手もいるが)、その上非常に面倒なシステムのおかげでガッカリ要素なってしまった。 //---前作ではエイリア学園の選手は自力習得する専用技の消費TPがかなり少ない代わりにTPの上限も少ないという設定の選手達だった。しかし本作ではその専用技が誰でも習得できるようになった為消費TPも上がったが選手のTPはそのままだったため相対的に弱体化してしまった。ただ、前作で強すぎた為しょうがないとする意見もある。 ---まず『3』に送ることのできる選手は前作のデータで仲間にしていたキャラのみ。そのため『3』で使いたいキャラは『2』で仲間にしておく必要がある。スカウトが非常に困難なキャラについても救済処置はなし。 ---さらに送れるキャラにはそれぞれ「レベル〇以上」といった条件が付いており、単純に仲間にしていれば送れる、というものでもない。 ---また、16人ずつしか送れないのだがこの16人に2人から4人の特定の組み合わせが無いと送れない選手も。その組み合わせもノーヒント。 ---この組み合わせとレベル条件が厄介で、場合によっては''「仲間にしたい意中のキャラの為に仲間にする予定のない別のキャラのレベル上げをしなくてはならない」''という状況も発生してしまう。 ---そして送る際は当然ながら仲間の枠は人数分の空きが必要。一度仲間にしてからでないと別れることができない為、ある程度キャラを集めた状態だと空きを複数分作るのにも苦労することになる。 //---一度に送れるキャラの人数には制限があるが、中には特定のキャラ同士の組み合わせでないと送れない、というものが存在していた。例えば前作のブリザード版で登場したダイヤモンドダストのアイキュー・アイシーという兄妹キャラがいるが、この二人は両方のレベルが40以上かつ二人同時にリンクで送らないといけない。つまりどちらか一方だけ送る、ということはできない。 //---それ以外にも特定のキャラ同士かつ一定レベル以上でアイテム、ユニフォーム、技の秘伝書が入手できるというパターンも存在している。 //---ファイア/ブリザードの2バージョンのうち片方にしか登場しなかったキャラも多く存在する。その中には強力な属性一致ロングシュート技を持つファイア版にのみ登場するレアンや、ステータスが高く強力なシュートブロック付きの属性一致ディフェンス技を持つブリザード版のみに登場するゴッカなど強いキャラもおり、これらのキャラを入手するの救済措置はなく当然それぞれのソフトが必要となる。 ---通信機能を使って送るためDSがもう一台必要になる。 --このような仕様の数々により''「『3』で自分の好きなキャラを使うために『2』のやり込み、育成を今更やり直さなければならない」''という苦行のようなシステムとなってしまっている。さらに付け加えておくと、『2』のレベル上げも決して簡単ではなく、それなりに時間の掛かる作業である。 ---そしてせっかく苦労して仲間にしても能力は弱体化している…というのだからたまったものではない。 -『1』の選手はケータイ連動サービスでなければ入手できず、登録した名前とセーブデータの名前を同じにしなければならない。 --そのパスワードの入手方法も''連動サイトで一日一回までチャレンジできる全8問のクイズに全問正解するか、おみくじで大吉を引き当てる''という非常に面倒くさいものであった。 ---おみくじはともかくクイズは内容自体は簡単なのだが、入手できるパスワードは''200人以上いるキャラの中からランダムで1人''という仕様であった。そのため運が悪いと「自分のお目当てのキャラがいつまでたっても入手できない」という事態も発生する。キャラゲー的側面を持つ本シリーズでのこの仕様は多くの不満を呼んだ。 ---パスワードは発売から早々に2ちゃんねるの攻略スレ民有志により解析が行われ、解析ツールが配布された。目的のキャラの入手自体はこれで容易になったが…(余談に後述) ---今では3DS版の発売に併せて公式サイトでパスワードを入手できる。 -プレミアム対戦ルートでの試合前ミニ会話が消滅 --『1』では練習試合、『2』ではプレミアム対戦ルートで試合をする際、敵チームのキャラと雷門中のキャラ(主に円堂)との短いやりとりが楽しめたのだが、今作ではそれがなくなった。キャラゲー的な魅力を楽しむユーザーも多いこのシリーズにおいて、クリア後に選手が会話をするシーンが見られる場面が減ったのは寂しく感じる。容量の都合などを考慮すると仕方がないことではあるが…。 ---- **総評 自分の好きなキャラを集めて楽しむ、いわゆるキャラゲー的要素も強い側面がある作品のため、使い勝手の悪くなったスカウトシステム周りは過去最悪の評価を受けている。~ しかしその一方で、より豊富になったクリア後のやり込み要素などは高い評価を受けており、総合的な評価は新規、シリーズ通してのプレイヤー共に概ね好評である。 ---- **余談 -掲示板におけるプレイヤー同士の交流について --ケータイ連動サイトにはプレイヤー同士の交流を目的とした掲示板も存在したが、本作のターゲット層もあってかネットマナーをよく知らないキッズ達が大量に存在しており、特にサービス開始直後は非常に混沌とした空間を形成していた。 --ガチ勢は2ちゃんねる攻略スレを利用しており住み分けがなされるとして好意的に見られていたが、上記解析ツールが作られると状況は一変する。 ---解析ツールで入手できるパスワード目的に、ツールの使い方を知らずパスワードだけクレクレするというキッズ達がスレに大量流入することになる。彼らによる無自覚な荒らしともいえる行為に攻略スレは阿鼻叫喚となった。 ---中にはケータイ連動サイト掲示板にて「パスワードの解析方法が解らないユーザーの解析代行を行い、サイト内ポイントを稼ぐ」という行為に及ぶものまで現れる始末。 ---そのようなこともあってか、解析ツールも短期間ではあったが一時的に封印されることとなった。 //ゲームそのものの問題とは言えないので問題点から移動 -ジオーガの初期タイトルはハリケーンという案だった。OPやパッケージイラストに名残がある。 -スペイン人のリークによりイナズマイレブンフューチャーはDSでベータ版が作られていた事が明らかにされている。このブログを見る限りジオーガの未来マップは完全にグラフィックが一致してるのでフューチャーのデータを流用してるとみられる。 /https://inazumaseeker.wordpress.com/ **その後の展開 -2012年12月27日にカップリング作『[[イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説>イナズマイレブン#id_adb580e7]]』が3DSで発売された。

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