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ヘビーユニット」を以下のとおり復元します。
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*ヘビーユニット
【へびーゆにっと】
|ジャンル|STG|&image(hvyunit-01.png)|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|タイトー|~|
|開発元|金子製作所|~|
|稼働開始日|1988年11月|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|生かしきれていない変形システム&br()他社のビッグタイトルに隠れたB級STG|~|

**概要
1988年にタイトーから発売された業務用横スクロールシューティング。開発は金子製作所((後のカネコ。現在は消息不明。))(以下本文中では「カネコ」と呼称。後述の家庭用移植版も全て同社が開発)が担当しており、本作に登場する幾つかのフィーチャーは、後に同社が開発した『[[エアバスター]]』にも使用されている。プレイヤーは戦闘機型・ロボット型に変形できる機動メカ「HEAVY UNIT」を操作し、危機に面した植民惑星ル・タウを救うのが目的となる。なお2プレイ可能であるが、同時プレイはできず交互プレイとなる。

**システム
-ごく一般的なパワーアップ型のシューティングゲームであり、パワーアップアイテムで自機を強化しながら進み、各ステージ最後にいるボスを倒せば面クリア。全6面で構成され、クリア後は簡単なスタッフロールが流れた後、1面から再スタートとなり、以下はループプレイとなる。
-操作方法は1レバー2ボタン式。ショットとサブウエポンの2つに分かれ、メインショットに加え、戦闘機形態であれば上下ミサイル(グラディウスIIの2WAYミサイルと同じ)、ロボット形態であれば、誘導機能を備えたホーミングアタッカーが、サブ武器として発射される。
-ゲーム開始時は戦闘機形態でスタート。戦闘機は拡散攻撃型、ロボットは前方集中攻撃となっており、途中に現れる「T」アイテム(トランスフォーマー)を取ることにより戦闘機型⇔ロボット型に自機が変化する。この他のアイテムとしてショットのパワーアップ・スピードアップ・シールド・エクステンドがあり、ショットは3段階までパワーアップが可能、スピードとシールドに関しては上限は無く取っただけ効果が表れる。
-ロボット形態は、機体の当たり判定が縦に大きくなって不利に見えるが、下半身には当たり判定が設定されておらず、地形にめり込ませて敵弾を避ける、敵弾を下半身部分でかわすといった回避が可能となっている。

**評価点
-細かく描写されたグラフィックと変化に富んだステージ。全体的に暗めで統一されたドット絵の描写は緻密で、当時としてはかなりの高水準レベル。各ステージも機械系・植物系・生物系と多彩な変化に富み、巨大で個性的なデザインのボスキャラが登場する他、ステージ途中でBGMが変わる箇所があるなど、凝った演出を見せる。
-シールドアイテムをストックできる。通常のシューティングではシールドそのものが無いか、あっても「1アウトに耐える」程度の貧弱なものが多いが、本作では取った分だけ無限に蓄積できるシステムである。そのため業務用にしては(ミスしない限り)難易度は低め。敵の出現場所も一定のため何度かプレイし、パターンを把握できれば突破が可能である。


**問題点
-事実上の1機ゲーム。ミスすると全ての装備を剥がされ、戻り復活となる。しかし自機の初期速度が非常に遅いうえ、能力的に劣る戦闘機形態で再スタートとなるため、後半面での復帰は困難を極める。
-使えない戦闘機形態。自機の形態が2つあり、アイテム取得で適宜変更できるが、戦闘機は拡散攻撃型が仇となり、2面序盤に登場する「ゴーバ」の群生地帯で撃ち負け苦戦するなど、どの場面でもこの形態が有利となる局面は無く、ファミコン通信の攻略記事内においても「すべての面でロボット形態が有利」とゲームライターから評された。
-自機の速度が無制限に上がるため、スピードアップアイテムを取りすぎると制御不能に陥る。スピードを落とすアイテムは無いため、速度を落としたい場合は自機をミスさせるしか方法が無い。しかし復活が困難であるため、死と隣り合わせになりながらゲームを進めるしか手立てが無い。
-初見では突破困難な5面トラップ。最終面後半に破壊不能の青い玉(正式名称不明)が、壁を作りプレイヤーの行く手を阻む場面があるが、動きが非常に早く、法則性もないため、安全地帯を知らないと初プレイで突破するのは運と勘頼りになる。

**総評
-自機の形態を変更でき、それぞれ拡散・集中型という攻撃方法で差別化を図っているが、ロボット形態のサブ武器が高いホーミング性能を持ち、広範囲をカバーできることから、戦闘機の拡散攻撃がほとんど生かされないという結果になった。
-適度な難易度や描き込まれたグラフィックなど、ゲーム出来そのものは悪くないが、全体的に暗めなグラフィックが地味な印象をユーザーに与え、『[[イメージファイト]]』『[[グラディウスII]]』『[[TATSUJIN]]』など同時期にリリースされたシューティングゲームのヒット作に隠れる形となり、日の目に当たることなくひっそりと姿を消した作品である。

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*移植版
|対応機種|PCエンジン|&image(hvyunit-06.gif)|
|メディア|3mbitHuカード|~|
|発売元|タイトー|~|
|開発元|インターステート|~|
|発売日|1989年12月22日|~|
|定価|6,600円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|なし|~|

**概要(PCE)
-業務用同様、タイトー発売、カネコ開発(ただしこちらは子会社のインターステート担当)の作品。
-ボスのデザインや敵キャラの配置が若干異なり、スペック上2重スクロールも全廃されているが、概ね業務用に忠実に移植されている。また先述の青い壁トラップが、アドリブで回避できるほどに難度が下がるなど、業務用に比べ難易度を落として移植されている。

|対応機種|メガドライブ|&amazon(B000148JJE)|
|メディア|4MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|東宝|~|
|開発元|フナリ&br()アドバンスコミュニケーション (サウンド)|~|
|発売日|1990年12月26日|~|
|定価|6,400円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|なし|~|

**概要(MD)
-『ヘビーユニット メガドライブスペシャル』と改題され発売。業務用と比べ、キャラの色合いやBGMの音色にかなりの違いがある。PCエンジン版では隠しコマンドとなっていたオプションモードが標準装備され、難度や連射の有無などの設定が可能。
-自機ロスト時のエフェクトがオリジナルではその場爆発だったのが爆炎をあげながら墜落になっている。

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