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オトカドール」を以下のとおり復元します。
*オトカドール
【おとかどーる】
|ジャンル|トレーディングカードアーケードゲーム|&image(http://i2.gamebiz.jp/images/original/12231432255514dfe08b45d0011.jpg,height=160)|
|対応機種|アーケード|~|
|発売元|コナミデジタルエンタテインメント&br;→コナミアミューズメント|~|
//|開発元|不明|~|
|稼働開始日|2015年3月14日|~|
|料金|1プレイ:100円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|「魔法少女+リズムゲーム」というありそうでなかったアイディア&br()村井聖夜&NU-KOによる楽曲群&br()高いカスタマイズ性と戦略性&br()子供向けとしては難解な点が多い|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[モンスター烈伝 オレカバトル]]』(以下『オレカ』)の姉妹作にしてKONAMI初の女児向けTCAG。~
コーデとリズムゲームの組み合わせという女児向けゲームの定番だが、魔法を使ったバトルを行うのが特徴となっている。~
初期こそは特に無かったものの、後のアップデートによりダンスがついた。

**ゲーム内容
-複数いる「ドール」から1人を選び、様々なライバルとバトルを行う。
--操作は左右二つのボタンとレバーを使用する。リズムゲームは『ee'MALL』のミニゲーム『bemani』に近い体系で、筐体には『[[ハロー!ポップンミュージック]]』以上に大きめのボタンが採用されている。
--ドールにはそれぞれ違うパラメーターがついているのでコーデと共にうまくやりくりをしていく。
--ライバルキャラクターの名前は、英単語からそのまま取られているものが多い。キャラ付け、ステージの楽曲にその影響が見られる。
---ファンブックで判明した設定上は誰かさんの感情が具現化した存在、とのこと。
//--序章にあたるプロローグのライバルは「七つの大罪」をモチーフにしている。名前やキャラ付け、ステージの楽曲にその影響が見られる。

-リズムゲームで「MP」を貯める。貯めたMPは魔法バトルの時に使用する。
--上から落ちてくる「スライムくん」が画面下方の判定エリアに重なった時にボタンを叩いたりレバーを操作したりする。
--感覚的には『[[ハロー!ポップンミュージック]]』に近いが、レバーを一回転させる動作や、ロングノート、レバーとボタンの同時押しなど、独自の要素もある。
--判定はSweet!、GREAT、GOOD、BAD、MISSの5種類。左に行くほど評価が高く、GOOD以上でMPが増加する。『pop'n music』のように判定によってドールがリアクションを取る。また、『BEMANIシリーズ』に比べ判定は甘め。
--セクションごとに全てGREAT以上ならPERFECT、GOOD以上ならFullComboとなりMPにボーナスがある。

-リズムゲームの1セクション終了ごとに、お互いに魔法を1回使用して攻撃や回復を行う。相手のHPを0にすると勝利。
--魔法のコマンドは『オレカ』と異なり自由に選択可能。MPを温存したり、回復のためにMPの消費が少ない技を使用するなどの戦略も取れる。
---選択しないときはMPの消費が一番多い技が自動的に選ばれる。
---魔法によってはライバルに状態異常を与えるものもある。
---当然ライバルも使用してくるが、状態異常の中にはリズムゲームの画面が隠される、判定音がわかりづらくなるなどリズムゲームにも影響を与えるものもある。
--MPの他にも「ヒメゲージ」というものがあり、満タンになった時にバーを下に引くと「ヒメモード」が使える。
---ヒメモードはドールごとに大ダメージやステータスアップなど、強力で様々な効果を持っている。
---ヒメモードは満タンのままキープしておけるので、あと一押しほしいところなどは使用しないのも手。

-ライバルに関しては特定のキャラのコーデを一通りそろえることで登場する。
--更に特定条件を満たすと難易度がグンと上がる「ホンキの○○」が登場。ホンキ戦でしか手に入らないアイテムもある。

-バトルが終わるとライバルから様々なアイテムやコーデを獲得でき、それでコーデを行う。
--バトルに勝つと3つ入手できるが、負けても1つから3つまでランダムで入手できる。
--ゲーム終了時に「テーラーニャンドラ」にて、素材やアイテムを掛け合わせてさらに上位のアイテムを作ることも可能。
--コーデのレアリティはN、R、SRの3段階存在する。さらに一部のアイテムは色違いコーデも存在する。

-1stドリームPhase2より、バトル終了後にライバルの難易度と音ゲーの成績に合わせてゴールドが貰えるようになった。
--ライバル選択画面の前に選択できるショップで髪色や目の色を変えるのに使用する。

-アイテム獲得後はコーデを行う。コーデ時は回転してドールの前後左右を見ることができる。
--コーデ後はドールのポーズやカードの背景を選びカードを作る。
--稼働当初は数パターンしか無かったもののアップデートによりポーズ数が大幅に増えた。中にはキャラのアップ写真やライバルキャラとの2ショットまである。
--10回プレイする毎に入手できる「スターキラパウダー」、印刷時に100円を追加投入することで入手できる「ゴールドキラパウダー」により、キラカード(専用のキラロール紙を使用)を印刷できる。

-『オレカ』の筐体を改造したと思われるオトカドール専用の純正筐体(上の画像の筐体)と、『ドラゴンコレクション』の筐体をコンバートした換装筐体(簡易版筐体)が存在する。
--純正筐体では音量調整、キラカードの印刷ができるが、換装筐体ではそれらが行えない。
--換装筐体は銀一色のあまりにも素っ気無いデザインであり、「女の子受けが悪い」と思われたのか、稼動後しばらくしてから、本作のマスコットキャラ「ニャンドラ」を模したデザインになるステッカーが貼られたり、マットが取り付けられた。

-Introductionからライバルカードの排出ができるようになった。
--これに伴いドールのカードを2枚以上排出することが可能になった。
--ドールのカードと同じく名前が表記されるが他のプレイヤーも使用でき、逆に他のプレイヤー名義のライバルカードを使用できる。ただし、単体では使用できずドールのカードが必要になる。
--排出されるライバルのカードは期間ごとに変更される。
--排出されるカードにはレアリティがノーマル、アンコモン(レア)、プリンセスレア、クイーンレアの4段階ありレアリティが高くなるほど能力が高くスキルも強力になる。
--プリンセスレア以上(および旧弾のレア)のカードにはキラカードが使用される。このため、キラカードの方のロール紙切れの場合や換装筐体ではライバルカードの排出及びドールのカードの複数枚の排出ができない。
---下から2番目のレアリティは第2弾まではレアだったが、第3弾からアンコモンに切り替わりキラカードではなくなった。

**評価点
-可愛らしいグラフィック
--水彩画をそのまま立体化したようなCGモデリングとなっており、非常に可愛らしい。他社製TCAGのドールのようなCGやアニメタッチのようなCGとはまた違い、独自路線を追求した形になっている。
--純正筐体であればHD画質で見られるので非常に綺麗であるが、換装筐体では解像度が足りていないのかやや汚く見えるのが残念。

-高い戦略性
--圧倒的な強さを誇るライバルであっても、何らかの弱点が存在する。属性の弱点を付くオーソドックスな戦法でも良いし、MPをひたすら削る攻撃を仕掛け、ライバルに攻撃をさせずにジワジワ削り倒すといった戦法や、毒によるダメージで倒す戦法ももちろんアリである。
--一発逆転を狙えるヒメモードはヒメゲージを貯める必要があるが、これは相手から攻撃を食らった際に貯まるシステムとなっている。ライバルももちろんヒメモードを使用してくるので、無闇に攻撃するのも得策ではない。ターン中に何もしない、という選択肢もあるのだ。
--使用できるドールたちもそれぞれ個性があり、画一的な性能ではない。選択するドールによっては全然勝てないことももちろんあるので、性能をキチンと把握して、どういったコーデで挑むと勝ち筋が立てやすいかということを探す楽しみもある。
--キッズ向けTCAGの多くは何らかのランダム性を持たせた戦闘になっていることが多いが((攻撃がスロット形式になっている、攻撃の対象を選択できないなど。))、本作ではそういったランダム性はほぼ存在せず、選択した技で目的のライバルに攻撃をしてくれる。そのため、狙った通りの戦略でバトルしやすくなっている。

-「魔法少女」らしさを活かした衣装のバリエーション
--いわゆるアイドルのようなステージ衣装もあるが、どちらかといえばファンタジックな衣装や魔法少女のような衣装が多く用意されている。
--反面、アイドル系統の作品でよく見るカジュアル・現代風の衣装は少なめ。

-ゲームや公式HP等の更新頻度が比較的早い
--『オレカバトル』同様に三ヶ月周期でバージョンアップ((公式では「○thドリーム」「アクト○」と表記。))が行われ、更に弾の最中でも一ヶ月に一度、キャラとアイテムの追加が行われる。
--また、例外もあるが公式HPは毎週金曜日に更新され、アイテムリストや4コマ漫画、ゲーム中に使用される楽曲などが公開される。
---但し、ゲームは2017/07/14が現状最後のバージョンアップとなり、公式HPは2018/04/04を最後に更新が停止している。

-クオリティの高い楽曲群
--リズムゲームの代名詞的存在である『BEMANIシリーズ』を保有するKONAMI製らしく、楽曲のクオリティは非常に高い。
--本作の楽曲は、現時点で全ての作曲を[[BEMANIシリーズ]]で多くの楽曲を提供していた村井聖夜((一部を除き作詞も担当。))が担当し、歌唱は同様に[[ポップンミュージックシリーズ]]のボーカリストのNU-KOが担当している。
---NU-KOが[[自身のツイッター>http://twitter.com/kaorin_nukotan/status/624893780747923456]]で明かしており、同日に発売された「オトカドール公式ファンブック スタート号」の楽曲紹介のページでも公表されている。

-カスタマイズ性の高さ
--着飾って、記念撮影をして、''自分だけのドールのカードを作れる''というのは今作が持つ一番の強みである。もちろんブランドを統一するも、オリジナルコーデを研究するのも自由である。
--それに加え2種類のキラパウダーでキラカードは、とてもキレイに仕上がる。
--アップデートにより、髪や目の色を変更できるようになったため、更にカスタマイズ性が高くなった。

-ライバルカードの実装
--ライバルキャラのカードが入手できゲームで使用できる。ライバルキャラは人気が高くこのことに期待していたユーザーも多く、ライバルカードの実装後にキラカード切れが発生する事態が起こるようになった程である。

-限定コーデが一般解禁される。
--期間限定やイベント限定のレアコーデを持つキャラクターが初登場から暫くすると一般解禁され、そのコーデをいつでも手に入れる事ができるようになる。後発のプレイヤーや都合により入手できなかったプレイヤーには有難い。

**賛否両論点
-女児向け作品としては、絵が古典的。
--『[[オシャレ魔女 ラブandベリー]]』のように着せ替え人形をモチーフにした絵柄で、どちらかというとリアル感を重視したグラフィックとなっている。良く言えば大人っぽく美しい、悪く言えば古臭い。
---斬新と言えば斬新ではあるのだが『アイカツ』や『[[プリパラ]]』と言った可愛さを全面に押し出した作品が主流の中、少々時代遅れ感があるのは否めない。

-コーデゲーになりやすい
--使用できるスキルやステータスの大半がコーデで決まるため、リズムゲームの上手さなどの他要素に比べてコーデの重要度が圧倒的に高い。組み合わせで生み出される戦略性は高いが、戦闘特化のコーデはその分著しい強さを見せる。ごり押しも可能。開幕で弱点の大技を打ち込み、ワンキルを狙うコーデもちらほら。
--ワンパターン化する事や相性ゲーになってしまう事は一部から批判の的になっている。
---しかし、戦闘特化にするにはレアなコーデが必要になってくるほか、相性まで意識するとそれだけ沢山のコーデが必要になるので、やり込んだ人へのご褒美とも言える。
--ブランド統一にすれば見た目もスキルも自然と良くなる一方で、オリジナルの組み合わせはスキル値が伸びず、見た目は良いのにスキルが貧弱な物ばかりと言うパターンに陥りがち。スキル優先でオリジナルコーデを組んだら見た目がちょっと…と言うパターンも。
---オールドメモリータクトやムラクモノタチなどのもちものがあれば、オシャレを楽しみながら強いスキルも確保できるようになるが、いずれも超低確率ドロップと言うのがネックポイント。

**問題点
-本作は子供向けにデザインされている割に難解な点が多い。
--リズムゲームの譜面も子供向けゲームとしては複雑。レバー操作では左右いずれかや回転など初見ではわかりづらい面もある。
---リズムゲームについては難易度選択のようなものもなく((「ホンキの○○」はライバルのドールが大幅にパワーアップするのみで、譜面は通常と変わらない。))、ヒメモードを発動させる場合の譜面は速度が半分になり画面が詰まってしまうのでなかなかややこしい。
--ヒメモードはドールごとに違うが、使用しなければわからない。特に「サニー」というドールはスピード重視でHPが低めでありながらも、ヒメモードの効果は数値アップのため、食い違っているという声もある。
--ドールやコーデの組み合わせによっては太刀打ちできない状態のライバルがいるので事前情報が必要になってくる。
--カード作成の都合上だが、バトル前にコーデができないこと。事前情報が必要な相手が多いにもかかわらず不要なバトルをしなければならなくなり、二度手間になってしまう。
//--戦略性を求められる要素も多いことから、勝てるコーデを組んでもちぐはぐな組み合わせになってしまうこともある。

-あらゆる面で説明不足
--本作の筐体には「遊び方の説明」のようなものが付いていない。デモで操作説明もなく、プレイ時に音声によるガイドもない。
--ゲーム開始時「ニャンドラのカギ」というカードをスキャンするか100円を追加投入して作成するかを尋ねられるが、これがどういったものか説明がない。そのため、どういったものであるか分からないまま追加料金を払って作ることになる。
---名前だけ聞くとセーブ用カードという印象がある「ニャンドラのカギ」であるが、実際の効果はコーデをたくさん持てるようになる、アイテム合成ができるようになる、ゲーム内通貨「ゴールド」が利用可能になるなど、拡張機能のためのキーである。ライバルの解禁状況やコーデなど最低限のセーブデータはドールカードのIDに保存されるので、「ニャンドラのカギ」がなくても遊ぶことはできる。
--ドールたちが使う技の属性などの説明もない。
--今でこそ公式サイトに遊び方の説明があったり、初回プレイ時にちゃんとしたチュートリアルを受けられたりするが、稼働してしばらくの間はそれすらなく、完全に手探りの状態で遊ぶことを迫られた。
--こういった説明不足である点はアップデート時に少しずつ修正はされているので((例えば6月のアップデートで、ロード中に操作説明が表示されるようになった、チュートリアルミッションに当たる「ニャンドラからの手紙」が追加されたなど。))、現状ではここまで酷くはないが、それでもまだ説明不足に感じる点はある。

-「リズムゲーム+バトルゲーム」の弊害
--基本的にライバルのドールを倒したら、そこでゲームは終了である。選択するライバルにもよるが、強いコーデで挑むと運次第では1ターンで勝負が決まってしまうこともある。そのため、リズムゲームとして遊ぼうと思っていても曲が終わらないうちにゲームが終わってしまう。
--リズムゲームを堪能したければ、わざと弱いコーデで挑むか、もしくはひたすら何もせずに回復魔法を唱え続けるなど、舐めプレイのようなことをしなければならない。
---相手によってはそのようなプレイの結果、ヒメモードで蹂躙されるしかない結末が待っている場合も。楽曲を最後まで楽しむ手段が勝負を捨てる以外に無いのは残念。
--音ゲーのようなスコア、ランキングの機能が無いため、一部からは「モチベーションが保ちにくい」との意見もある。

-コーデ集めのハードルが非常に高い
--プロモーション配布をほとんど行っていないことに加え、ゲームの仕様上、他のプレイヤーからコーデの貸し借りや交換ができないため、コーデは全て自力で集めなければならない。
--手に入るコーデの偏りが酷く何十回やっても出ないアイテムもある。
--アクセサリーの入手には素材が2つ以上必要なのにドール、ライバル相手だと1ゲームに1個しか出ない。殆どは素材2つで作成できるが、素材の入手に素材同士を合成したり作成したアクセサリーを合成の素材に使用する場合があるなどかなり面倒。
---しかも多段合成で手に入るアイテムが悉く弱かったりする。
--低確率ドロップのコーデや多段合成のコーデにもレアリティがあるため、SR獲得に挑んで無数の100円玉を飲まれた人は後を絶たない。

-ライバルカード集めのハードルもかなり高い
--排出されるカードはランダムで、プリンセスレア以上の排出率は絞られており、クイーンレアはその名に恥じないレアカードにされている。キャラごとの排出率にも偏りがあり、注目されるようなキャラは絞られる傾向にある。
--弾は期間ごとに更新されるシステムで、新弾が出ると旧弾のカードは排出不可能になる。
--排出後にコインを投入する事で最大9回まで追加排出でき、追加排出ごとにアンコモン(旧レア)以上の排出率が上がる。合計10回目の排出はアンコモン(旧レア)以上確定。
--よって、どこからどう見ても''ソーシャルゲームのガチャ''と言って良い仕様である。集金率は上がるかもしれないが、排出期間の制限や連コイン推奨と言う設定は印刷式筐体の長所を無駄にしている。
--トレードが可能なのがせめてもの救い。…トレードできる相手がいるかは別だが。

-ドールの外見の設定がゲーム開始の段階ですぐにできない
--ドールの髪の色と目の色の変更は他のゲームのように初期設定の段階で行うものではなく、ゲーム内の通貨が必要で数回は嫌でも初期状態でゲームをプレイしなければならない。ちなみに変更するごとに必要になる。現在は実装時点よりも必要な通貨の額が減っているもののそれでも高い。

-写真撮影の時に不自然な状態になることがある
--コーデやドール、ポーズによっては、コーデがドールの体に食い込んだり、ローズの髪がコーデや体を貫通する、セイナに大きなスカートを着せるとスカートに髪が刺さっている、杖に座っているポーズを撮影すると杖がスカートを貫通するなどの現象が起こる。

-純正筐体と換装筐体の格差。
--同じ筐体を使っているのでしょうがないが、換装筐体はドラコレ台での『オレカ』((『ドラコレ』稼働筐体では『オレカ』も遊ぶ事ができた。))でも指摘されていた問題点がそのまま。
---画質:マシンスペックの影響なのか解像度が低い。
---音質:純正筐体のスピーカーは画面上部から下前方を向いて付いているのに対し、換装筐体のスピーカーは画面下の本体から画面に向けられているため聴き心地が悪い。スピーカー自体も安物を使っているのか音が安っぽい。
---ボタンとレバー:硬めで操作に違和感がある。好みによりこちらの方が良いと言う人もいる。
--それだけにとどまらず本作ならではの問題が噴出。
---処理落ち:換装筐体はマシンスペックが低いため処理落ちが起こりやすく、ゲームにも無視のできない悪影響を与えている。『オレカ』や『ドラコレ』では確認されていなかった(または問題視されていなかった)が、本作はフレーム単位で処理すべき情報が多い事(譜面の処理、リズムゲームの判定、カメラやダンスや背景の小物の動きなど)が処理落ちの原因だろう。
---音量調整ボタン:存在しないため、純正筐体に比べて勝手が悪い。
---キラカード:キラカード用のプリンターが無いためキラカードが作れず、その関係でライバルカードも排出できない。

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**総評
女児向けTCAGによくあるリズムゲームと、男児向けTCAGによくあるバトルゲームを合体させるという、今までにありそうでなかった新しいタイプのゲームではあるが、現時点ではまだまだ荒削りな内容であると言わざるを得ない。~
また、他メディアとのタイアップを行っていないために肝心の女児層に対する訴求力の点でもまだまだ食い足りていない。~
とはいえ、CDアルバムの発売、純正筐体の在庫切れで導入できない事態が起こるなど主に大人を中心に静かに盛り上がりを見せているのも確かである。~

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**余談
-''現時点ではマルチメディア展開を行っていない。''
--本作は、『[[アイカツ!>アイカツ! -アイドルカツドウ!-]]』や『プリパラ』と違い、アニメ・女児向け雑誌とのタイアップを行っていない。小学館の女児向け雑誌である『ちゃお』や『ぷっちぐみ』で少し紹介されている程度で、『ちゃお』からは別冊増刊で公式ファンブックが出ているが、マルチ展開とは言い難い。
---しかもこれら女児向け雑誌においても、途中から一切紹介されなくなってしまっている。ファンブックもスタート号が1冊出たきりであった。
--そのため、女の子にとっては''「『アイカツ!』や『プリパラ』の隣にある謎のゲーム」''という認識になってしまっていて、あまり興味を持たれていない状況である。
---そしてマルチメディア戦略で女の子(と一部の大人)のハートをつかんでいる『アイカツ!』や『プリパラ』に対し、あくまでゲーム単体で真っ向勝負する本作は「何も知らなくても一目で面白そうに見えるほどの優位性」を持たないことそのものが大きな逆風となっている。
--そんな現状であるが、ゲーム週刊誌『ファミ通』の「ジャンル別ゲーム総選挙 音楽ゲーム編」(集計期間2017年6月8日~6月14日)において、歴代のBEMANIシリーズや他社の音ゲーを抑え何と''得票数第2位を獲得した''。
---投票者コメントは20代~30代女性が大半を占めており、本来のターゲット層である女児よりもこの年代の女性プレイヤーから支持されているようだ。
---その後『ファミ通』1500号記念として行われた「全ジャンルゲーム総選挙」(集計期間2017年7月7日~7月18日)においてもベスト100中15位と大健闘している。ちなみに女児向けゲームのランクインは本作のみであった。

-アップデートにより自キャラによるダンスがついたが、その1つが『[[DanceEvolution ARCADE]]』の''「ちくわパフェだよ☆CKP」''の振り付けに酷似している。
--雰囲気的に違和感は無いのだが、元となった曲のインパクトが強いため一部のBEMANIファン及びひなビタファンには「''振り付け監修:芽兎めう''」等ネタにはされた。

-BEMANIへの楽曲収録
--『[[ポップンミュージック eclale]]』にて楽曲「オトカドール ~このゆびとまれ~」が、『[[うさぎと猫と少年の夢>ポップンミュージック うさぎと猫と少年の夢]]』にて「黒い月の遊戯」「進め!女の子のマーチ」「BARRIER」が収録された。担当キャラはあい。
---「通常アニメは原作ゲーム準拠の等身高め3Dモデル、WIN/LOSEでポップン風になる」という、AFRO(DDRのキャラ)と同じ仕様になった。
---なお、『うさぎと猫と少年の夢』の3曲には更にWINアニメ等で該当楽曲の担当キャラクターがゲスト出演する演出が追加されている。
--『[[beatmaniaIIDX 24 SINOBUZ]]』には「ちらちら・はらはら」が収録された。%%明らかに本機種とは客層が違いすぎるのに……%%
---同曲のムービーには公式チャンネルで公開されている楽曲ムービーを使用している。
--その他、スマートフォン向け『jubeat plus』に「オトカドール ~このゆびとまれ~」「黒い月の遊戯」「Healing Tree」「もっと私を好きになって!」が、『REFLEC BEAT plus』に「オトカドール ~このゆびとまれ~」「黒い月の遊戯」「My Precious One」「マイ♪ドリームステージ」が、それぞれ有料パック配信されている。

-楽曲のCDは三度に渡ってリリースされている。
--2015年12月:CDアルバム「オトカドール オトカミュージックコレクション」発売。
--2016年4月:CDアルバム「オトカドール オトカミュージックコレクション2」発売。
--2017年12月:CDシングル「オトカドール「ふたりはフェニックス」」発売。

-2017年5月頃より全国的にホロロール紙の品切れが発生中。メーカー側が生産・受注を停止している事が一部の設置店から公表され波紋を呼んでいる。
--ホロロール紙がセットされていなくても『オレカ』や『[[SOUND VOLTEX>SOUND VOLTEXシリーズ]]』と共通のノーマルロール紙がセットされていれば遊ぶ事はできる。その場合、キラカードが排出できないのは当然だが、ライバルカードの排出もできない。
--逆にホロロール紙があってノーマルロール紙が無い場合には補充されるまで一切のプレイや印刷ができなくなる。

-公式サイトの更新終了からは今作の情報も途絶えつつあったのだが、2020年1月に発行されたミラコロコミック誌の付録を通じて発表されたNintendo Switch用ゲーム『ソロモンプログラム』に本作のドールが参戦。正式リリース後も本作のキャラクターが一部参戦している。((『ソロモンプログラム』は本Wikiではソシャゲに該当すると決議されたため執筆不可。))

-だが2022年3月31日にオレカバトルと同時にサービスを終了する告知を発表。7年間という長い月日を持って幕を下ろした。

復元してよろしいですか?