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進撃の巨人」を以下のとおり復元します。
*進撃の巨人
【しんげきのきょじん】
|ジャンル|タクティカルハンティングアクション|&amazon(B017JP7NXA)|CENTER:&amazon(B017JP7M86)|&amazon(B017JP7N76)|
|対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~|~|
|発売元|コーエーテクモゲームス|~|~|~|
|開発元|コーエーテクモゲームス(オメガフォース)|~|~|~|
|発売日|2016年2月18日|~|~|~|
|価格|【PS3/PS4】7,800円&br;【PSV】6,800円(各税別)|~|~|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|~|~|
|判定|なし|~|~|~|
|ポイント|原作要素を忠実に再現&br()その代わりゲーム性は乏しい|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:''[[少年マガジンシリーズリンク>少年マガジンシリーズ]]''|


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#contents(fromhere)
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**概要
圧倒的な力を持つ巨人と追い詰められた人類の戦いを描く人気漫画『進撃の巨人』のゲーム化作品。~
TVアニメ版Season1(以下アニメ1期)をベースにストーリーの展開なぞりつつ、ゲームとしての要素を追加する形になっている。

**評価点
-爽快な立体機動アクション
--作品の象徴でもある、スピーディーに縦横無尽に飛び回る立体機動を簡単操作で再現できる。
--□ボタンを押すことでアンカーを飛ばす。アンカーは届く範囲であれば自動で刺さるので細かい照準は不要。
---ロックオンは右スティックで対象を切り替えることができる。
--アンカーが刺さった状態で×を押せばダッシュもできる。
--巨人が近くにいるときにR1を押してロックオンした巨人にアンカーを刺して近づき、△ボタンで攻撃するのが基本の流れになっている。
--マップもかなり広いが、立体機動で駆け回るには丁度良い広さになっている。

-キャラクター、ストーリーの再現度
--各ステージで操作するキャラクターが異なっているが、オーソドックスなエレン、高性能なミカサ、頭脳派のアルミンなどキャラクターの個性を反映しつつプレイ感覚を変えている。
--基本的にアニメ1期のストーリーをなぞったステージになっているが、固定砲台を操作したり仲間の救難信号に対応したりといった要素も追加されている。
--原作でもガス切れや刃の破損で交換したりするシーンがあり、本作でも立体機動で飛び回ったり、攻撃することでガスと刃が消耗し交換が必要になっている。
---所持数も限度があるため、なくなったら周囲にいる補充兵に補充を求めたり、戦死した仲間から装備を回収する必要がある。

-対巨人戦
--原作同様弱点であるうなじを破壊すれば倒すことができるが、巨人によっては簡単にうなじを狙えないため先に手足を破壊して動きを封じるなどをする必要もある。
--手足を破壊すると素材を入手することがあり、後述する装備開発に使うことができる。
--戦闘を続けると「決戦の狼煙」ゲージが溜まっていき、決戦の狼煙発動中はガスや刃を消耗しない爽快な戦闘を行えるようになる。

-装備開発
--巨人を倒して素材を集めることで、立体機動装置やスナップブレードの開発・強化ができる。
--キャラクターも経験値を集めて成長させられるため、やり込むほど強くなることを実感できる。

**賛否両論点
-狙い通りにロックオンするのが難しい
--R1を押すと自動で近くの巨人へロックオンするが、群れている場合狙った巨人へロックオンができず、切り替えるのも難しい。
--巨人が1匹だけの場合は問題ないが、群れられるとロックオンした巨人の間に別の巨人が挟まったりと攻撃が難しくなる。
---原作でも大量に襲ってくるのが巨人最大の脅威と言われているため、原作通りではあるが。

-ミッション中の副任務
--戦闘中に味方から救難信号が送られてくることがあるが、頻繁に発生し、また救出までのタイムリミットがあるためかなり鬱陶しい。
--無視することもできるが、その場合スコアに影響が出てくるため高評価を狙うためには無視できず煩わしく感じる。

-慣れると単調になる戦闘
--原作通りではあるが、立体機動でアンカーを刺して刃で切る以外の攻撃手段がないため、キャラクターの個性はあるもの結局やることは皆一様になってしまうことに。
--上記の副任務も味方からの救難信号以外なく、その内容も周囲の巨人を排除するだけになっている。

-味方AIはあまりかしこくない
--チームを組む味方には「散開」「護衛」「集中」といった簡単な司令を与えることができるが、味方に巨人を撃破されると決戦の狼煙ゲージが溜まらないので、うなじを積極的に狙わない「護衛」ばかりになってしまいがち。
--またミッションによっては戦闘不能になるとゲームオーバーになる味方もいるが、巨人に捕まってしまった際にロックオンに手間取っているうちに食われてゲームオーバーになることもある。

-控えめなゴア表現
--原作では千切れる人体など強烈なゴア表現があるが本作では「CERO:D」のため血しぶき程度に収まっている。
--オプションでON/OFFできるため、CERO:Zにしてでも原作に準拠したゴア表現をしてほしかったという声もある。

**問題点
-カメラワーク
--キャラクターの向いた方向へ自動補正するというカメラワークになっており、斬りつけた直後にプレイヤーが思った方向とは違う方向へ向いてしまうことがある。
--立体機動を活かすため高い建物が多いステージになっているが、障害物を避けるようにカメラが自動で引いていってしまう。さらに巨人が群れてくるとカメラワークが滅茶苦茶になり、自身を見失ってしまう。

-短いストーリーモード
--アニメ1期分(原作では8巻)までのストーリーしか描かれないため、ゲームのストーリーとしては半端な所で終わっており、ボリューム不足感は否めない。
--原作未読でアニメでしか本作を知らない人のために、2期も控えていたためネタバレを避ける意味合いがあったのかもしれない。
--有料DLCで追加ストーリーが配信されているが、内容が薄くストーリーのボリューム不足解消とは言えない。

-拠点で棒立ち
--戦闘シーンにおける生き生きとしたキャラクターとは裏腹にステージの合間にある拠点では皆、カカシのように棒立ちになっておりかなりぎこちなく見える。

-終章の作業感
--3章までが原作再現となっており、エンディング後にゲームオリジナルの終章が始まる。
--全5ステージあるが、ステージクリア後に次に進むためにはサブステージをいくつもクリアする必要があり作業感がかなり強い。

-オンライン実装が遅かった
--発売前からオンラインでの協力プレイがあることを宣伝していたが、実装されたのは発売から1ヶ月以上経ってからだった。
--1ヶ月以上も経っていると早い人はすでにクリアして手放していた場合もあり、遅かったと言わざるを得ない。

**総評
『進撃の巨人』の要素をゲームに落とし込んで再現した点は評価できるが、原作再現に注力した結果同じことをくり返すだけのゲーム性が乏しい内容になってしまっている。~
もっとゲームオリジナルの要素などを取り入れられればよかったが、オリジナル要素が強すぎると原作ファンからの反感もあるため難しいところではある。~
進撃の巨人ファンであり、立体機動の爽快アクションを体験したい人にはおすすめできるが、本作を進撃の巨人入門にしたいという人にはおすすめできない。

**余談
-2018年3月15日に続編となる『[[進撃の巨人2]]』がPS4/PSV/Switch/Steamで発売された。

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