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イースシリーズ - (2018/03/14 (水) 17:59:37) の編集履歴(バックアップ)


イースシリーズリンク


本編

機種 タイトル 概要 判定
イースI
PC*1/FC/
SMS/SS
イース 「今、RPG は優しさの時代へ。」パソゲーの潮流を大きく変えた名作。
Win イース エターナル
イース エターナルVE
『イースI』をリメイクした作品。
Win イースI 完全版 「イースI・II 完全版」を分割して販売したもの。
DS イースDS 攻撃方法の変更や、レベル調整など大幅なアレンジがされている。
イースII
PC*2/FC/SS イースII 「優しさから、感動へ。」劇的なOPデモはパソゲーの歴史を変えた。
Win イースII エターナル 「イースII」をリメイクした作品。
Win イースII 完全版 「イースI・II 完全版」を分割して販売したもの。
DS イースII DS 基本的に「DSI」とほぼ同じ仕様。
イースI・II
PCE イースI・II グラフィッカーにはオリジナルスタッフが参加。イースの正真正銘の決定版。
Win イースI・II完全版 エターナル版を更に見直しグラフィックなどを新たにした改良版。以降の移植版の基準になった。
PS2 イースI・II エターナルストーリー ロード頻発で激長、機種によってフリーズ、追加要素は棒読みでやり込む人ほど最も長く聴く羽目に。
エロいイラストも見れます。デジキューブ最後の作品。
劣化
Win/PSP イースI&IIクロニクルズ 完全版を更に見直しグラフィックやBGMを新たにした改良版。
完全版のグラフィックやPC88版・完全版のBGMも収録。
イースIII ~ワンダラーズ フロム イース~
PC88/PC98/
MSX2/X68k
WANDERERS FROM Ys? シリーズ唯一のサイドビュー。
元々イースシリーズとして製作されたわけではなかった異色作。
なし
PCE/FC/MD イースIII ~ワンダラーズ フロム イース~ OP・BGMとゲーム内容の格差が凄いPCE版、頑張ってはいるがのFC版、後発のSFC,PS2を含めても家庭用最良移植と評されるMD版。
SFC イースIII ~ワンダラーズ フロム イース~? パペパプー音源邪神の恐怖で知られるが、実は難易度調整もお粗末と、様々な問題を抱えた移植作。 劣化
PS2 イースIII ~ワンダラーズ フロム イース~? SFC版から約14年後の移植。改悪BGMと邪神アドルは変わらず
さらに糞長いローディングとモッサリ感が追加されたうえ、他機種版と比べ妙に低難易度化。
Win/PSP イース -フェルガナの誓い- 「WANDERERS FROM Ys」をクォータービューに変更したリメイク作品。
アクション熟練者?灰にしてくれる。
イースIV
SFC イースIV MASK OF THE SUN ファルコムの原案を元に競作された作品*3のSFC版。
PCE イースIV -The Dawn of Ys- ファルコムの原案を元に競作された作品のPCE版。 なし
PS2 イースIV MASK OF THE SUN -a new theory- 上記2作品と原案を元に、VIの有翼人設定で再構築した作品。
ストーリーは大幅にアレンジされ、前述のイースIVの中で最も完成されている。
しかしゲームとしては残念な仕上がり。
PSV イース セルセタの樹海 記憶を取り戻し、 冒険心を呼び覚ませ! ファルコム純正のIVが満を持してPS VITAで登場。
イースV
SFC イースV -失われた砂の都ケフィン-
イースV エキスパート
初のファルコム純正家庭用ゲーム機向けイース。
この作品を境にシステムは大きく変化し、後のシリーズへの基礎となった。
なし
PS2 イースV -Lost Kefin, Kingdom of Sand- イースVの原案*4を元にVIの有翼人設定で再構築した作品。
原案をアレンジしたストーリー自体は良好なのだが、ゲームとしては残念な仕上がり。
イースVI
Win イースVI -ナピシュテムの匣- あの赤毛の勇者が帰ってきた!約10年ぶりの新作はシリーズ初の3D化など非常に意欲的な内容。
今作以降イースシリーズは3DARPGとして展開される。
なし
PS2/PSP イース -ナピシュテムの匣- PS2版は蛇足としか言えない棒読み声優や妙な造形のCG追加で雰囲気ぶち壊し。
PSP版は酷すぎる処理落ちでゲーム性が大幅に劣化。
劣化
イースVII
PSP Ys SEVEN RPGFan E3 2010アワードベストRPG受賞作。 桜井政博もお勧めの快適パーティーアクションRPG。
アルタゴの運命を巡る、終焉と創造の大地へ―。
イースVIII
PSV/PS4/Switch イースVIII -Lacrimosa of DANA- 呪われた島「セイレン島」で、アドルの新たな冒険の幕が上がる。
ストーリー、アクション共に秀逸な名作。

番外編

機種 タイトル 概要 判定
Win/PS4 イース・オリジン アドルが出てこない過去の世界を舞台をした作品。全ての運命は、このページで紡がれる。

派生作品

機種 タイトル 概要 判定
DS イース・ストラテジー イースシリーズの世界観を受け継いだRTS。
Win イースオンライン
PSP イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ 『Ys SEVEN』を流用した『空の軌跡シリーズ』との共演作品。
ゲームの出来は今一歩。
なし

関連作品

機種 タイトル 概要 判定
PSV 太鼓の達人 Vバージョン 『I&IIクロニクルズ』の楽曲を提供。 なし


シリーズ概要

1987年、日本ファルコムからPC対応で発売されたARPG『イース』のキャッチコピーは、「今、RPGは優しさの時代へ。」
当時のRPGは、ゲーマー自体が少数派の時代で更にマニア向けと言えるほどの高い難易度が平均的だった。そこに登場した、決して易しすぎず、かつクリアに向けて努力すれば誰もが報われるような優れたバランスで構築された初代作は、RPGの間口を大きく広げた。
壮大なOPデモは一際印象的であり、後続のシリーズ作品も良質な演出・サウンドで人気を獲得し、ARPGの金字塔として80年代後半を代表する大ヒットシリーズとなる。
ゲームミュージックの話題で、頻繁に名前の挙がる定番タイトルでもある。

冒険家「アドル・クリスティン」を主人公とする7部作の構想があり、それは『イースSEVEN』で一区切りがつく。この内、「イース」という名の国が物語に密接に絡むのは主に『I』と『II』。シリーズ全体では『イースオリジン』や『イースストラテジー』といった、アドルが登場しない番外作品もある。
なお、『IV』は企画原案のみを自社が担当、制作は他社メーカー(SFC版はトンキンハウス、PCE版はハドソン*5)に委託したため、機種によって内容が大きく異なるという異色の立ち位置となっている。

他機種や後継ハードへ積極的に移植・リメイクする事でも有名であり、完全版やセット版が後発される例も多い。
2010年のファミ通調べでは「最も移植が多いゲーム」に『I』が取り上げられている。

シリーズの特徴

プレイヤーは「赤毛の剣士」であるアドル=クリスティンとなり、各地を冒険する。イースシリーズはアドルが晩年に記した冒険記を基に再現したものである。
シリーズ名の『イース』とは、イースIの舞台の島にかつて存在した古代王国の名前。厳密には『I・II』、及びその続編として作成された『IV』までがイースをベースにした物語で、『III』と『V』以降はイース自体は関連性がなくなっている。

  • アドルについて
    • 『オリジン』『オンライン』を除いて、シリーズを通しての主人公をつとめている。赤褐色などではなく、文字通り燃えるような「真っ赤」な頭髪が特徴。
    • 性格はガッシュやドギ曰く「お人好し」。ドラゴンクエストシリーズ等で見られる「喋らない」主人公*6だが、ところどころでアドルがどういった行動を起こしたかの説明が入る。
    • 描写を最低限に留めているので、具体的な人物像ははっきりとしないが、困った人を見過ごせない、好奇心溢れる青年というのが正しい。
    • 16歳の時に故郷を旅立ち、『I・II』では17歳、時代的にもっとも後の『SEVEN』では23歳であり、おおむね作品を重ねる毎に年齢を積み重ねている*7
    • 『物語冒頭で遭難・漂流して冒険の舞台にたどり着く。その際ヒロインに助けられる』というイメージで語られることがあるが、実際には毎回そんなことになるわけではない。IとIIのオープニングの印象が強いせいか。
  • 優しさについて
    • 「優しさ」というテーマがイースシリーズのウリだが、作品全体を通して、シナリオはそれほど優しくはない。
    • 味方サイドは確かに協力的なキャラが多いので正解といえるが、敵サイドは非常にえげつない行為を平然と行ったり、陰鬱なシーンや陰惨なシーン*8も少なくはない。
    • 優しさというのは、恐らくアドルのもつ子供のような純真さを謳っているのかもしれない。その辺りは喋らないのをポイントに、プレイヤー独自で解釈するのが良いだろう。
    • シナリオは王道物が多く、 無難だが味気ない 、という印象が強い*9。だからといって、最近の風潮に媚びたシナリオにされても困るが。
    • 戦闘BGMがやたら熱いことも特徴。OPもそれに負けないくらい熱い。ただし、OPの出来は毎回同じようなかんじで、これもイース『らしさ』であるといえる。
  • 龍神兵について
    • VIより新たに盛り込まれた設定。有翼人の技術を模倣した人間が生み出した機動兵器のこと。初出はVIだが、後付でIII(フェルガナの誓い)にも登場し、最新作である「セルセタの樹海」では多数登場した。
      + 龍神兵関連
      名前 種別 概要 登場作品
      ガルバラン
      (ガルヴァ・ラン)
      ラスボス かつて神とも崇められた、最も強力な兵器。
      元々は邪神扱いであり、VI以降の後付け設定で龍神兵扱いになった。
      イースIII
      イース - フェルガナの誓い -
      デミ・ガルヴァ ボス はぐれ竜(龍)と呼ばれているため、恐らくは制御機能を失った野良兵と思われる。 イースVI ナピシュテムの匣
      ガルヴァ・ロア ボス ガルバランのプロトタイプ。
      設定上はガルバランに匹敵する能力だが、アドルのエメラス剣が非常に強力なため、ボスとしての強さは微妙。
      イースVI ナピシュテムの匣
      ガルヴァシールド はぐれ龍から作られた盾。はぐれ龍がデミ・ガルヴァを差しているかは不明。 イースVI ナピシュテムの匣
      ガルヴァアーマー はぐれ龍から作られた鎧。人間には不適合なのか、常時毒状態となる。*10 イースVI ナピシュテムの匣
      ガルヴァ・ドゥール 古戦場の研究所に配備されている。出会った当初はトドメが刺せない。 イース - セルセタの樹海 -
      ガルヴァ・ゼラ 研究所に配備されている。地面に根付いており、VIにも似たようなモンスターがいる。 イース - セルセタの樹海 -
      ソル・ガルヴァ ボス 白銀の龍神兵。何者かが操作していると思われるが…。ガルヴァシリーズの中でも痩身である。 イース - セルセタの樹海 -
  • BGM
    • イースシリーズでの最大のセールスポイントといっても過言ではない要素。
    • どの作品でも捨てる曲がないといわれるほど、曲のクオリティは非常に高い。
    • 特に戦闘BGMはリメイク作品においては、ロック調でギターをギュンギュン鳴らし、ドラムをズンドコ打ちまくってプレイヤーの戦意高揚に一役買っている。
    • ほとんどの楽曲には、ファルコムサウンド特有のドラムテンポである『 ズンダラ節 』というものが用いられる。
    • サントラのライナーノーツは なぜか 内容がはっちゃけている。
  • 戦闘・難易度
    • 戦闘システムは作品毎に変化している。ジャンプができる、盾でガードができる、体当たり攻撃、等は作品特有の要素。ただし体当たり戦法は長い間使われていた。
    • また、魔法を習得する作品もあるため、シューティングゲーム要素を含んでいる部分も散見される。
    • よって、本シリーズは『 シリーズをやりこんでいれば他作品もスムーズに攻略できる 』という前提が通用しない。
    • 作品によってできるアクションが全く異なる*11ため、作品をやりこんでその都度慣れるしかない。
    • 難易度も以上の仕様に倣ってか、中々のレベルを誇る。
    • easy、normal、hard、nightmare*12の4段階が基本。一周目からいきなりnightmareで挑むのはオススメしない。まずはnormalで感覚を掴んでから徐々に上げていくのがいいだろう。
    • また、難易度は作品によってはムラがある*13ため、事前に難易度を調べた上でプレイするのが良い。
  • その他
    • 歴代ヒロインは、共通して名前の最後の母音が『あ』で終わっており、その名を冠したテーマ曲が存在する。*14
    • シリーズを通してドギという相棒が登場*15する。『SEVEN』でようやく共闘が可能になった。
    • 時系列はオリジン→I→II→IV→III→V→VIII→VI→SEVEN→オンライン。ただし、直接の続編といえるのは『I~IV』及び『VI~SEVEN』*16である。
    • OPは『やけに熱いBGMをバックに、やや動くアニメと静止画CG*17をスライドさせる』というもの。販促PVになると、プレイ動画やナレーター(主に銀河万丈氏)が入る。
      • EDはボーカル曲のものもあったりする。ボーカルは『軌跡』シリーズ等でお馴染みの小寺可南子さん。

リメイクにおける特徴

  • これまでのファルコム純正リメイクは以下になる。
    • イース エターナル、イース クロニクル(イースI・II)
    • イース フェルガナの誓い(イースIII WANDERERS FROM YS)
    • イース セルセタの樹海(イースIV The Dawn of YS、イースIV The Mask of the Sun)*18
  • リメイクの際はナンバリング表記が消えて「 イース 副題 」となっている。
    副題は冒険の舞台が必ず使用されるため、今後のリメイクもこれを踏襲すると思われる。