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イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ/ライメイ - (2014/02/24 (月) 18:08:18) の編集履歴(バックアップ)


イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ / ライメイ

【いなずまいれぶんごーつー くろの・すとーん ねっぷう/らいめい】

ジャンル サッカーRPG
ASINが有効ではありません。
対応機種 ニンテンドー3DS
発売・開発元 レベルファイブ
発売日 2012年12月13日
定価 各5,500円
分類 良作
イナズマイレブンシリーズリンク

作品概要

『イナズマイレブンシリーズ』の第5作目。
サッカーを消去するためにやってきた未来の敵と、主人公『松風天馬』と雷門イレブンの時空を超えたサッカーを守るための戦いが始まる。

前作からの変更点等

  • ミキシマックス
    • ストーリーで重要な役割を持つ新要素。選手と他の選手や動物、様々なオーラを融合して強い選手を作り上げるシステム。
      • オーラとなる選手、動物のステータスと技、スキルの一部を引き継ぐことが出来る。
    • ストーリー上では雷門のメンバー達が過去の偉人達や恐竜とミキシマックスをする。また、それらには専用のグラフィックも用意されている。
    • スカウトできる選手たちも全員ミキシマックスすることができる。ミキシマックスをすると髪と肌の色がオーラとして用いられた選手の色に変化する。
    • ミキシマックス中は通常より多くのGPを消費し、0になるとミキシマックスが解除される。
      • ベストマッチと呼ばれる組み合わせも存在し、その組み合わせでミキシマックスをするとまったく違う選手に変化する。
  • 化身アームド
    • ミキシマックスと共に今作の目玉とも言える要素の一つ。前作で登場した化身を選手が鎧として身にまとうことが出来る。
    • 選手のステータスの底上げやKP(化身ポイント)が0になることで消滅するなど基本は化身と同じだが、化身とは違い化身アームドしている間は徐々にKPが減っていく。
    • 化身の持つ専用技、専用スキルが使えなくなる代わりに化身アームドした状態では通常の必殺技、スキルを使用することができる。
      • アームドしている間は何度でも必殺技を使用できるが、発動している間は徐々に、コマンドバトルを行う度に微量ではあるがKPが減少するのでアームドにばかり頼っていればいいというわけではない。
  • シビレックス
    • シュート技とキーパー技にシビレダメージというステータスが設定されていて、シュート技はその数値が高いほどキーパーをシビレさせることができる。
    • キーパーがシュートを何度も受けるとシビレダメージが蓄積し、ダメージが一定を超えるとキーパーのボールがシビレてしまいボールを取りこぼしたり、コマンドバトルで極端に弱くなってしまうシステム。
    • 強いキーパーでもなんどもシュートを打つことで打ち崩すことができたり、必要以上にシュートを打たせないようにするといった駆け引きが生まれた。
  • 化身ダメージ
    • ドリブル技とブロック技に追加されたステータス。
    • 化身を出していない選手が化身と戦うときにコマンドバトルの勝敗に関わらず相手のKPを化身ダメージの分だけ削ることができる。
  • 監督システム。
    • 前作の監督システムではキャラクターの能力を上昇させるボーナスがあったが、今回は必殺タクティクスに影響を与えるのみとなった。
  • アドバンスゲージ
    • 前作で不評だったシナリオ中の試合におけるミッションを改良したシステム。
    • プレイヤーの試合中の行動(パス、ドリブル、シュートをする、必殺技を使う等)でゲージが上昇し一定までたまると試合中シナリオが進行する。試合時間中にゲージをためることができなければゲームオーバーとなる。
    • しかしながら強制失点などは相変わらず存在する。

評価点

  • いつもよりアツく泣けるシナリオ。
    • サッカーを守るためにタイムトラベルをして偉人達と心を通わせ、ミキシマックスをして未来の敵を倒すのが本作のおおまかなシナリオ。
    • 本作では『友情』をテーマにしており、偉人達の交流はもちろん、その時代の人々とサッカーを通してわかり合う、友情や信頼関係を築いていく姿は少し無理があると感じるが、苦悩しながらも必死にサッカーを守ろうとする天馬たちの姿に偉人達やその時代の人々が感化され力を貸したり、諦めないことの大切さに気づくなど燃える展開の連続。
    • タイムトラベルもののお約束でもある出会いと別れがいい塩梅で描かれており。また、終盤は泣かせる展開が何度もあり、ファンの間では日野社長が書いたとは思えないとの声も。
  • 魅力的なキャラクター
    • イナズマイレブンでは欠かせない魅力的なキャラクターたちだが、本作の新キャラクターの中では物語の鍵を握る重要キャラ「フェイ・ルーン」と「菜花黄名子」、バージョンアップを繰り返す敵チーム「プロトコル・オメガ」の各キャプテン「アルファ」「ベータ」「ガンマ」、破天荒な言動で幾度も引っ掻き回す「ザナーク」、子供らしさと狂気を併せ持つラスボス「SARU(サル)」らが人気。
  • ミキシマックスと化身アームド
    • ミキシマックスと化身アームドは選手の能力を大幅に底上げすることができる。
      • 前作までは見た目で気に入ってもステータスが低いキャラクターは使いづらかった。しかし、今作ではミキシマックスと化身をきちんと考えればどんなキャラクターでも主力として使うことができるようになり、イナズマイレブンの特徴の一つである多数のキャラクター(本作では1500人以上)を集め、気に入ったキャラクターでチームを構成する楽しみが増えた。
    • 化身アームド中は必殺技をなんどでも使用できる。
      • これによって必殺技のレベルアップが少し楽になった。
  • 選手数、必殺技数の増加
    • 選手は500人追加、必殺技は前作の倍以上に増えた。
    • 選手、必殺技の中には過去作の一部の選手、必殺技がリファインされ収録されておりファンを喜ばせた。
  • 仲間にできる選手枠の増加
    • 前作では112人しか仲間に出来なかったが今作ではなんと条件を満たすことで336人まで仲間にすることが出来る。
  • アドバンスゲージ
    • 前作のミッションはサークル、ラインまでボールを運べという指示が試合中に出され、それを達成するまでどちらのチームもシュートを決めることができなくなってしまい試合をやらされている感が強いシステムとなっていたが、今回はある程度自由に試合を進めることができ試合をやらされている感が解消された。
    • シナリオ上仕方ない強制失点はあるものの、味方の選手が勝手に得点するのを見せられるということはなくなった。
  • リプレイの改善
    • 前作ではゴールを決めた後に見ることの出来るリプレイが飛ばしづらかったが今作では改善された。
    • リプレイ中にどんな動きを選手達がしていても強制的に飛ばすことができるようになり快適になった。
  • 音楽
    • 本作ではシナリオで中世フランスや戦国時代、幕末の日本など様々な時代、場所へと行くことになるのだが、どの時代、場所のフィールドマップ、試合中その時代、場所に合った音楽が流れ、まるで自分も天馬たちとタイムトラベルをしている気分にさせてくれる。
    • T-pistonz+KMCによるOPとキャラクター達が歌うEDも好評。

批判点・賛否両論点

  • 一部シナリオの説明不足な点。
    • 仲間になるにも関わらずストーリーにほぼ関係のない新キャラクター「トーブ」。
    • ストーリー上で仲間になる新キャラクターの「フェイ・ルーン」と「菜花黄名子」がストーリー上で重要な役目を果たすのに対して、しかし、彼はストーリー中盤の恐竜時代で雷門イレブンに加入するのだが、彼について語られるのは何故恐竜時代なのにいるのかくらいで恐竜時代のシナリオ以外に彼に関わる話は一切されない。
      • 彼はサッカー未経験だがストーリー終盤ではテンションが上がったという理由だけで化身アームドまで成功させてしまう。ここまで天馬たちが苦悩しながら成功させたというのに…。
  • パラレルワールドイベント
    • タイムトラベルの弊害によるパラレルワールドの発生を利用したイベント。普段見ることの出来ないキャラクター達の一面を垣間見ることができる。
    • 日本で能力に応じて重婚が可能になったパラレルワールドで、前作で波紋を呼んだ「嫁バージョン分け」の二人に加え、今度は木野秋も巻き込んでの円堂守の奥さんセンター総選挙なるものが行われるイベントや三国太一がイケメンとして扱われている世界になったイケメンコンテストのイベントなどパラレルワールドであることを良いことに無茶苦茶なイベントばかりだが、一部では悪ノリしすぎではとの声も。
  • 手に入らない秘伝書がいつにも増して多い。
    • キャラクターに好きな技を覚えさせて自由にカスタマイズできる要素である秘伝書。ポケモンでいえば技マシンにあたるアイテム。
    • 今作では上位の技の秘伝書がほとんど存在しない。
      • 例えばシュート技の最強クラスの技は風林火山無の5属性×威力、シビレダメージの数値違いで3の15種類あるのだがその中の9種類が入手できない。その中の最高威力のものは無属性の技を除いて4つすべて入手できない。攻略本でも配信の予定もないとされている。
      • スキルも1つしか手に入らないものが多く、後述のミキシマックスの項で触れるちょうわざ!、こんしん!はかなり重要なスキルだが1つのデータで1つずつしか手に入らないため、周回プレイをして集めるプレイヤーが現れたほど。
    • 上位の技でまともに手に入るのはキーパー技くらいとなっている。どういう基準かわからない。
    • 一応はミキシマックスで引き継いで使わせることができるが技のレベルアップはオーラとなる選手で行っておかなければならなかったりと面倒。
      • 本気で対戦をするとなれば後述のように技よりスキルを引き継いだ方が圧倒的に良いためあまり旨みがない。
  • 相変わらず主張しすぎな新要素
    • 前作の化身同様、ミキシマックスと化身アームドが試合を支配する重要な要素となる。
    • 特にミキシマックスは選手とオーラとなる選手のスキルの効果が重複するという仕様のせいでパワーインフレがとんでもないことになっている。
      • 例えばちょうわざ!、こんしん!というスキルはリスクをともなうが技の威力を1.25倍する。選手にちょうわざ!、こんしん!、オーラにちょうわざ!、こんしん!を覚えさせてミキシマックスをすれば約2.4倍の威力を発揮することになる。
      • 今作ではシュートなどの威力が表示されるようになっており、きちんとスキルを揃え育成したプレイヤー同士の試合となると3000vs2800といったとんでもない数値のぶつかり合いが見られる。
    • 化身アームドが目立った代わりに化身はなりを潜めている。
      • 今作では化身アームドをした方が強いというのが大方の見解であり、アームドせずに発動する化身はKPの消費を抑えるため、コマンドバトル時にアームドすると化身スキルの効果がそのコマンドバトル時のみに適用されるためそれを活かすためくらいの役割になってしまった。
  • バグが多い。
    • 大半はパッチ配信で修正されているが、配信前は特定の条件下での進行不可バグなども存在した。
      • あるキャラの顔が歪むなどといったネタになるバグから、ある場所の鍵付き宝箱が鍵なしで開けられるうえ、開けたらその中身は二度と手に入らなくなる笑えないバグも…

総評

 シナリオ、新システムとも良好でイナズマイレブンの集大成に本作を挙げる人は多い。
 しかし、発売からしばらくして手に入らない秘伝書が多く、大会の開催も相まって強くなるためにはソフトを複数持っていることが前提なのではないかといった不満点も少なからず見つかった。
 新要素ミキシマックス、化身アームドのおかげで好きなキャラでイレブンを作るということが従来に比べ自由度が増し、趣味と実益を兼ねた要素となったことは評価できるが、その反面でパワーインフレが激しくなり何度も周回をしてスキルや化身を集めるプレイヤーが現れ、本作での一般プレイヤーといわゆる廃人、ガチ勢と呼ばれるプレイヤーたちの溝はいつにも増して深い。
 次回作「イナズマイレブンGO ギャラクシー」も発表され、ファンは今作の新要素をうまく調整してくれることやwi-fi対戦の実装を望む。