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ドラえもん3 のび太と時の宝玉 - (2013/11/06 (水) 17:03:39) のソース

*ドラえもん3 のび太と時の宝玉
【どらえもんすりー のびたとときのほうぎょく】
|ジャンル|アクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51x4zZYH4-L.SL160.jpg)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|エポック社|~|
|開発元|エイム|~|
|発売日|1994年12月16日|~|
|定価|9,500円|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ドラえもんゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/876.html]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
-SFCで展開されたエポック製ドラえもんゲーの第3弾。

**ストーリー
ある日、またまたドラえもんに泣きついてきたのび太。~
なんでもスネ夫から恐竜の化石を自慢されていたのび太だったが、よく見せてもらおうとしてもみくちゃになった末、~
落とした化石が車にひかれて粉々になってしまったのだ。~
責任をとらされる事になったのび太は、「スネ夫に四次元ポケットを預ける」という条件付きでドラえもんと共に原始時代へ化石を探しに向かう。

そこで出会った未来人の青年・ジェロ。~
ドラえもんとのび太は彼から、4つ集めると歴史を改変できてしまうという「時の宝玉」を未来の犯罪組織「ジョーカー団」が発掘している事を知る。~
もし時の宝玉が4つ全部ジョーカー団の手に渡ってしまえば、歴史は全てジョーカー団のボス・ダウトの思いのままになってしまうという。~
ジョーカー団を止めるため、ドラえもん達は時空を超えた冒険に旅立つ。

**特徴
前2作から大幅な変更が行われている。特にRPG要素の大幅な追加が目覚しい。
-今作ではタイムマシンを使って各時代を行き来しながらゲームを進めていく。
--のび太の町(20世紀)をのぞく各時代は横スクロールのアクションステージになっており、ボスを探し出すのが目的となる。
--この仕様のため、前作までと違ってキャラクターは宿屋でチェンジするように変更。また、最初から全員が使えるわけではない。
-各キャラはそれぞれ特殊能力をもっており、特定のキャラでなければ進めないステージも用意されている。
--「もぐらてぶくろ」を使って特定の地面を掘り進めるドラえもん。
--「らくらくシャベル」で特定の地面を掘れるのび太(ドラえもんとは真下にしか掘れないという違いがある)。
--アクションステージで唯一「タケコプター」を使って飛べるしずか。
--しゃがんだまま移動でき、ツタなどに掴まることが出来るスネ夫。
--攻撃で音符ブロックを破壊できるジャイアンといった具合。
-武器は全5種類に減ったが、店で購入できる上位レベルのものを使うとパワーアップするようになった。
--また、各キャラは特定の「得意武器」を持っており、基本的に最初から装備されている。
--他の武器も使えるが、レベル1の威力しか発揮できないという制約がある。マイクに至ってはジャイアン専用。
--また使用回数に制限のある「お助けアイテム」が登場。
--他にも店ではクレジットの「おいしゃさんかばん」や防御力や移動速度を上げる防具(の効果を持つ秘密道具)、サポートアイテムの購入が可能。前作までの得点アイテムだった「ジュエル」がお金となる。
-他にもゲームを進めるため、のび太の町を探索してスネ夫がばらまいてしまったドラえもんの道具を集める必要がある。
--道具以外にも、のび太の町や各ステージのどこかに隠された「ハートの器(ライフアップ)」を探索する要素もある。

**評価点
-前2作からグラフィックが変更され、よりアニメ版に近い絵柄になった。
--とある場面ではビジュアルシーンも用意されており、アニメーションまでする。スタッフの力の入れ具合が半端ではない。
---入浴シーンではしずかちゃんの乳首も一瞬出る(!)
--また、アニメ版の声優陣による音声が初めて付いた。ダメージを受けた時や特定の場面でセリフを喋ってくれる。ドラえもんに至ってはイベント用の道具を使うたびに喋ってくれる。
-店売りのアイテムで強化できるため、まずクリア出来ない人はいないと思われる。。
--最終的には防御力や移動速度の上昇、さらにはトゲ床を無効化できるようになる。ただし、防具を買うには膨大なジュエルが必要になるため金稼ぎが必要。
--もちろん、一切購入しなくてもクリア可能。難易度はやや低め。
--一部をのぞき、サポートアイテムを駆使すれば全キャラでステージを攻略できる。
-のび太の町には原作で登場したキャラクターたちが大量に散りばめられている。
--先生や出木杉、ジャイ子などの準レギュラーから神成さん、小池さんなどのおなじみのキャラ。果ては1話限りのムス子やあばらやくんなど、よほどのマニアでなければ分からないキャラまで多数。
-ストーリーもシリーズ屈指の出来。本作を名作たらしめているのはこの部分である。どういう展開かは実際にプレイして確かめていただきたい。
-音楽もほとんどが新規曲。出来も良い。
-前2作から操作性が改善されており、わずかな調整ミスで穴へ落下する事等が減った。

**問題点・賛否両論点
-アクションゲームとしての出来は微妙。地形や敵配置などはあまり練られておらず、ゲーム慣れしている人にとっては退屈かもしれない。
-屈指の出来栄えのストーリーだが、全体的に重く、暗い点は賛否両論といったところか。
--「時間」がテーマの話よろしく存在が消えたりするキャラがいる。また描写は無いものの明らかに死亡しているキャラも。
-前作でプレイヤーキャラに昇格したドラミちゃんが使えなくなった。
--ただし、ストーリー的には特に出てこなくとも問題はない。原始時代の宿屋でちゃんと登場している。
-前述の通り、通常武器が5種類しかなくなったため、前作までのような戦闘の多様性は薄れている。
--さらに得意武器以外はパワーダウン等ペナルティがある為、実質一人一武器。最も性能の悪い武器を持つジャイアンは別だが。
-シリーズ全体を通して言える事だが、能力的にはスネ夫がやや優遇ぎみ。狭い場所に入れるのも彼一人。
--ボーナスステージや専用ステージも彼の比率が大きい。共通ステージも彼専用のショートカットがある場合も。
--逆にのび太は運動が苦手という理由で移動速度・ジャンプ力共に最低。「1」と「2」では強すぎたという反動なのかもしれないが。
-難易度が低い点に関しても賛否ある。
--キャラゲーの宿命的な部分なので、この点に関しては個人で判断していただきたい。
--前2作が高難易度だったため、肩透かしを食らったプレイヤーもいただろう。
---ただし終盤に戦うとあるボスのみ、それまでのボスと比較して異常に強い。行動パターンが厄介で、アクションゲームが苦手なプレイヤーは苦戦を強いられることとなる。
-コスト削減ためなのか、セーブ機能がなくパスワード制を採用しているがそのパスワードがひらがな31文字と非常に長く1文字でも間違っていると再開不能になってしまう。
--後半のステージにまで行くと現代に戻れなくなる。コンプリートする際は気をつけたい。

**総評
SFCドラえもんシリーズ屈指の名作。ドラえもんファンなら、まず持っていて損はない。&br()
惜しむらくはキャラゲーゆえ、VCなどでの配信も絶望的なところか。