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ARゲームズ - (2022/09/14 (水) 14:02:17) のソース

*ARゲームズ
【えーあーるげーむず】
|ジャンル|ミニゲーム集|&image(https://www.nintendo.co.jp/hardware/3dsseries/ar/img/logo_argames.jpg,height=40)|
|対応機種|ニンテンドー3DS&br()Newニンテンドー3DS|~|
|メディア|本体内蔵ソフト|~|
|発売・開発元|任天堂|~|
|発売日|3DS:2011年2月26日&br()New3DS:2014年10月11日|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1個|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|周辺機器|3DSに同梱のARカード|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|3DSの本体性能を見せつけるために生まれたソフト&br()下手なパッケージソフトよりクオリティが高い|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[すれちがいMii広場]]』や『[[顔シューティング]]』などと同様に、ニンテンドー3DSに収録されている本体内蔵ソフト。~
3DSに同梱されている『ARカード』を使うことで様々なミニゲームを遊ぶことができる。~
AR機能以外にもカメラ機能やジャイロセンサーも使い、さらに立体視を意識した作りにもなっており、3DSの技術を体感してもらうために生まれたソフトとも言える。~
なお本ゲームは明確にジャンルが決められていないため、ジャンルをミニゲーム集と記載する。

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**収録されているミニゲーム
-つり/フリーつり
--カードを3DSに映すとそこに擬似的な水たまりが登場し、3DS本体をジャイロセンサーを使って釣竿に見立てて、魚釣りをすることが出来る。2分間でどれだけ多く魚を釣れるかを楽しむ。
--釣った魚は記録され、さかな図鑑で楽しむこともできる。
--ちなみに3DSのゲームコインを使うと『フリーつり』を購入することが出来る。こちらは従来のつりより自由度が高くなっている。図鑑コンプリート用でもある。

-マトあて/マトあて2
--カードに浮かび上がる様々な地形に立っているマトに向かって、ジャイロセンサーを使ってタマを打ち当てる。
--2はゲームコインで購入することで遊ぶことができ、難易度が上昇している。

-たまつき/たまつき2
--3DS本体をビリヤードのように使い、球をショットして穴に入れるゲーム。様々な地形に設置されている穴にどう入れるかがカギとなる。
--2はゲームコインを使って購入する。こちらは所々に穴があったり、地形が複雑になっていたりと大幅に難易度が上昇している。

-Miiさつえい
--自分の3DSの『Miiスタジオ』で作ったMiiをカードに表示して遊ぶ。
--Miiは様々なポーズをとることもでき、写真を撮ることが出来る。写真は3DSカメラに保存することが可能。

-キャラさつえい
--従来のARカードとは別に同梱されている、任天堂のゲームのキャラが書かれているARカードにイラストのキャラを表示して遊ぶことが出来る。もちろん本来のカードも使用可能。
---ちなみに表示できるキャラクターはマリオ、トゥーンリンク(イラストは『大地の汽笛』基準)、サムス、カービィ、ピクミン三匹(赤、青、黄)とこのゲームに登場する黄色い箱の形のキャラクター。
--撮影した写真は3DSカメラに転送可能。

-らくがき
--自分で書いた絵をカードに表示させて遊ぶことが出来る。
--様々なバリエーションのらくがきが楽しめる。なお書いたイラストは動かすことも可能。

-もこもこ
--ゲームコインで購入するゲーム。カード周辺に表示された背景をタッチペンでなぞってへこませたり、盛り上げたりできる。

-地球儀
--ゲームコインで購入するゲーム。カードに地球儀を表示させることが出来る。
--このゲーム自体はやれることは少ないが、地球儀に球をショットさせ地球儀を回転させることが可能でありずっとショットしていると、地球儀が大爆発するという仕様。こうなった場合はゲームコインで再度購入する必要がある。

-時計
--ゲームコインで購入するゲーム。立体的な時計が現れ、針を回転させたりして遊ぶことが出来る。
--時計からはAボタンを押すことによって時計から鳩が現れる…がこの鳩、画面を近くすると画面に激突する。その動作を繰り返していると、画面全体をおおう大爆発をおこし、鳩は黒こげになる。
---一応地球儀とは違い、爆発後も普通に遊べる。鳩はこげるが。

-魚ずかん
--ゲームコインで購入するゲーム。つりやフリーつりで釣り上げた魚を眺めることができる。一種の収集要素。

***付属ARカード
-「?」のカード1枚と、キャラクターカード5枚([[マリオ>マリオシリーズ]]、[[リンク>ゼルダの伝説シリーズ]]、[[カービィ>星のカービィシリーズ]]、[[サムス・アラン>メトロイドシリーズ]]、[[ピクミン>ピクミンシリーズ]])が付属。
--基本的には「?」のカードを撮影場所に置き、それを3DSカメラに映すことになる。
--「?」以外のカードは「キャラさつえい」用で、該当キャラを映すことができる。

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**評価点
-実在の映像とゲーム画面の融合
--ARによって3DSカメラに映された場所に、ゲームの中のグラフィックが合成表示されることによって現実の映像とゲームの映像が一体化しているその様子は素晴らしいの一言。まさに『現実とゲームの融合』がARによって実現している。
---カメラに映された部分がへこんだり盛り上がったり、映した部分が割れて違う空間が現れたりする様子には圧巻すること間違いなし。

-ジャイロセンサーを使った様々なゲーム
--3DSを持つ角度を変えることによって、ゲーム内の表示されているグラフィックの違う部分が見れたりとジャイロセンサーが有効に生かされている。
---釣り、マトあて、ビリヤードと、このゲームだけでジャイロセンサーで多くのゲームが出来ることがしっかりと示されている。

-非常に熱い「フリー釣り」
--収録されているミニゲームは、一度クリアしてしまうとそこで終わってしまう程度のボリュームのものが大半を占めているが、隠しミニゲームの「フリー釣り」に関しては別。
--というのも、魚を釣れる条件が様々な上に、それら魚を図鑑に登録していくやり込み性の強さもあり奥が深いため。ある意味では本作におけるメインコンテンツとも言うべき存在である。

-立体視
--AR機能ばかりに目がいきそうになるが、3D立体視もクオリティが高い。ARを使うゲームではあるがグラフィックやゲームの作りはしっかりと立体視を意識した構造となっている。

-キャラ撮影
--カードにMiiやキャラを映して撮影できる。表示される3Dモデリングの出来も良く、好評を得ている。
--大きなARカードを撮影することでキャラクターも巨大化させる事が出来る。
---クラブニンテンドー会員向けに、等身大の巨大ARカードがポイント引き換えで用意されたりもした。
---余談だが、付録のARカードをそのまま大きくしたものを自作し、自分のMiiを等身大にして撮影するのに挑戦するユーザーも出た。

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**問題点
-ジャイロセンサーとカード認識
--本ゲームはジャイロセンサーを多く使うミニゲームが多いが、ARカードとも一定の距離を保たなければ画面を表示できない。そのため、3DSを大きく動かしてしまい、ARカードが認識されなくなってしまうことがある。
---マトあてでは正面(カードの上ではなく、カードから見て横の状態)から当てねばならないことがあるので、その時に認識されなくなることもしばしばある。
---もちろん認識されなくなったらすぐに3DSの位置を直せばまた表示されるが、その都度直すのは面倒。

-タッチペンを使うのがやや面倒
--もこもこやらくがきはタッチペンを使用するが、3DSをカードから距離を保ちながら絵をかくのは多少面倒なことでもある。もちろん持ち方にもよるが。

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**総評
3DSのオマケのような内蔵ソフトであり、全体的にボリュームは少ないが、AR機能を駆使した一種の新しいゲームの形を示していることは間違いない。~
内蔵ソフトではあるが、ゲーム自体も細部までちゃんと作りこまれており、ユーザー自身で様々な遊び方が出来るだろう。~
ユーザーにハードの新機能を見せつけるという点で見ても、このゲームはしっかりとユーザーに3DSの機能をアピールしている役割を果たしていると言える。~
内蔵ソフトである以上、『3DSを所有する=本ソフトも所持する』ということなので、一度触れてみるだけの価値はあるだろう。

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**余談
-本ソフトを遊ぶ場合は、最低でもARカードが必要になるため、無くしたり損傷させないように注意。
--[[公式サイト>https://www.nintendo.co.jp/support/3ds/pdf/3ds_arcard.pdf]]からダウンロードすることで、読みとれなくなるほどの汚損や紛失したりしても遊ぶことはとりあえず可能。
//---印刷できる環境がそろっているなら初めからこちらを利用して、同梱のARカードは大事に保存しておく、というのも良いだろう。
--また、[[任天堂パーツ販売>https://onlineshop.nintendo.co.jp/]]では、2022年現在でも新品のARカードを販売している。価格は400円(税抜き)。こちらで購入するのも手。
--「?」のカードに限れば、『[[いっしょにフォトシリーズ>https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7241.html]]』として発売されたニンテンドープリペイドカードの台紙にも、なくしたことを考えてオマケとして印刷されている。これらのカード機能でも、「?」を併用することで独自のアクションが楽しめるので、無くしたユーザーのための配慮だろう。
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