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SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.4 じゃりン子チエ THE 花札 - (2014/05/13 (火) 05:25:03) のソース

*SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.4 じゃりン子チエ THE 花札
【しんぷるきゃらくたー2000しりーず ぼりゅーむ4 じゃりんこちえ ざ はなふだ】
|ジャンル|花札ゲーム|~|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|バンダイ|~|
|開発元|悠紀エンタープライズ|~|
|発売日|2001年11月29日|~|
|定価|2,000円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1ブロックの空きが必要|~|
|ポイント|じゃりン子チエの花札ゲーム&br()キャラゲーとしては微妙&br()花札ゲームとしては普通|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLEシリーズ]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
-アニメ化もされた大阪舞台の人情漫画『じゃりン子チエ』を題材としたキャラゲーの一角であり、『SIMPLEキャラクター2000シリーズ』の4作目にあたる。
-ジャンルとしては花札ゲームに該当する。主人公のチエを筆頭とした、原作漫画の主要キャラと花札勝負を行っていくという設定。
-任意セーブ方式。

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**登場キャラ一覧

#region(7人 + 2匹のキャラ達)

-竹本 チエ
-竹本 テツ
-竹本 ヨシ江
-おバァはん
-カルメラ屋
-お好み焼き屋
-花井

-小鉄
-ジュニア

#endregion

**主なルール
***ゲーム全般のルール
-ゲームの流れ。
--一般的な花札ルールで対戦勝負を行う。基本ルールに関しては[[wikipedeia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E6%9C%AD]]の記事を参照されたし(後述も同様)。
---本作内でプレイできる個別ルールは「[[こいこい>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%84]]」「[[花合わせ>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B]]」「[[おいちょかぶ>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%8B%E3%81%B6]]」の3種類。但し、ストーリーモードは"こいこい"のルール固定となる。
---対戦1回あたりの勝負回数は最大で12月となっており、月すべての勝負を終えた時点で総合得点の高い側が勝利となる。総合得点が同一だった場合は、最初の月からのやり直しとなる。

-イカサマ技について。
--プレイヤーは「イカサマ技」という技を、1勝負につき1回のみ任意使用できる。
---イカサマ技は「相手の手札が見える」「お互いの手札1枚を交換する」などの効果がある。使用キャラ・及び個別ルールによって技の効力が変わってくる。

***主なモード
主なモードは4つ。ゲーム初期時で選べるモードは「ストーリー」と「自由対戦」のみ。「トーナメント」「ランキング」の各モード選択は条件を満たす必要あり。~
各モードプレイ中において勝負を終えると、定期的な任意セーブが求められる。また、特定条件を満たすとギャラリーイベント((出現ギャラリーは、後にオプションの1つである「ギャラリー」自由観覧が可能。))が発生する場合がある。

-''ストーリー''
--チエ視線でストーリーを交えた花札勝負を行うモード。
---チエが主人公である関係上、チエと対戦する事はできない。対戦相手は全8人。対戦順は完全固定となる。
---本モードは"こいこい"ルール固定となり、他のルールでのプレイはできない。

-''自由対戦''
--自キャラ・及び相手キャラを自由に選んで花札勝負を行うモード。
---ゲーム初期時では限られたキャラしか選べないが、ストーリーモードをクリアすれば他のキャラも選択可能となる。

-''トーナメント''
--自キャラを選択し、トーナメント方式で花札勝負を行うモード。

-''ランキング''
--自キャラを選択し、ランキング方式で花札勝負を行うモード。

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**問題点、及び賛否が分かれそうな点
-キャラゲーとしてはイマイチ微妙。
--正直なところ、''『じゃりン子チエ』のキャラゲーである必然性が感じられない''。
---メインモードだと思われるストーリーですらも淡々と勝負が繰り返され、キャラ同士のやり取り描写が皆無に等しい。原作同様のノリを期待すると、肩透かしを食らうのは必至といえる。
---他の3モードに関しても、ひたすらに勝負するだけでキャラゲーライクな要素が感じられない。せっかくの濃い面子の対戦者達が、ただの飾りにしか見えない程に…。
---ギャラリーの絵柄も妙にショボく、「''この程度のギャラリー見る位なら、原作漫画を全買いした方が確実に楽しめる''」といっても過言ではない。
---アニメ版のキャラボイスやテーマソング収録もなく、とにかくキャラゲーとは思えない寂しさである。
--原作内で主に行われていた花札ルールは"おいちょかぶ"であり"、こいこい"の勝負頻度はあまり多くない。
---原作再現を重視するならば、ストーリーモードは"おいちょかぶ"メイン(あるいはルール選択制)にするべきだったのでは…?

-申し分程度のイカサマ技。
--一応は本作の売りとされているイカサマ技だが、''あまり存在意義がない様に思える''。
---というのも、1勝負につき1回しか使用できず、その効果もさほど強力ではないので、「あまり積極的に使う程にものでもない」位の技にしか感じられない為である。
---イカサマ技の使用は完全任意なので、使いたくなければ無理に触れる必要はない。「ちょっとだけズルしたい人向け」的なイカサマ技といえる。

**評価点
-花札ゲームとしてはごく普通。
--キャラゲーとしては微妙な本作だが、花札ゲームとしては手堅い作りとなっている。
---当然といえば当然だが、花札ゲームとして破綻している部分はなく、他の花札ゲームと比べても遜色のない出来栄えである。
---ゲーム内で各個別ルールの説明が鑑賞できる為、花札にあまり詳しくないプレイヤーでもルールを理解できやすい。
---"どの手札を出せばいいのか"という目立つ印がされるので、印の通りに手札を出していけば着々と勝負を進行できる。
---キャラゲー成分が皆無な分、ゲームの進行テンポは非常に軽快であり、余計なウエイトに悩まされる心配がない。この辺は普通に評価したい。

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**総評
-『SIMPLEキャラクター2000シリーズ』の中でも、「''キャラゲーとしては非常に弱い反面、ゲームとしては普通すぎる程に普通''」という言葉が一番似合っている作品である模様。
-「通常のPS版『SIMPLEシリーズ』側の花札(Vol.6と43)で事足りる」内容といわれると返す言葉もない次第。Vol.43は本作と同じ悠紀エンタープライズ開発なので尚更…。