ネクロ




「やるしかねェんだよォ
      生きていくにはなァ!」

「ド真ん中にキたろ?
     ハイボルテージな刺激がよぉ!」
  • 身長:174cm(可変)
  • 体重:60kg
  • 血液型:不明
  • 誕生日:不明
  • 出身国:ロシア
  • 好きな物:なし
  • 嫌いな物:なし



 "Outta my way!"


III1st・III2nd
俺はいったい何をしているのだろう。
彼の周りにはさまざまな機器がならび、薬品臭や電機部分がショートした臭いが漂っている。
細長い鉄の壁に囲まれた部屋に彼はいた。正確には列車の車両のひとつに仮設された秘密組織の移動研究室である。
俺は自由がほしかった、貧しい湖のほとりの寒村から飛び出し、富と力を手にするはずだった。
国の崩壊は俺に自由を、そのチャンスをもたらすはずじゃなかったのか。
そうだ、俺は特殊工作のために改造され、闇に生きる強化人間。
超人の力は手に入れたが、光という光、貧しくても誰もが持っている太陽さえ失ったのだ。
彼の心の揺れを無視するように、列車の規則正しい振動が伝わってくる。
彼を運ぶ、鉄の軌道は、つぎのミッションの地へと地平の果てまでまっすぐにつづいていた。
III3rd
組織の執拗な追手は、ネクロとエフィーに安息の時間を与えなかった。
闇に乗じて疾走(はし)っても、僻地に身をくらませても、
黒い影は彼らの前に現れ、かすかな希望をむしり取ってゆく。
しかしネクロは信じていた。いつか必ず「本当の自由」が手に入る日を。


ストリートファイター』シリーズのキャラクター。初出は『ストリートファイターIII -NEW GENERATION-(1st)』。
担当声優は『1st』『2nd IMPACT』ではアレックスと2役だった Michael Sommers 氏、
『3rd STRIKE』ではギル、ユリアン、トゥエルヴとの4役をこなした Lawrence Bayne 氏。
ボイス比較


キャラクター設定

ロシア出身の青年であり、本名はイリヤ
極寒の貧しい村で四人兄妹の三男として生まれ、ソ連の崩壊後に自由と富を求めて村を出た。
その際、甘言に乗せられてギルの秘密結社に力を貸し、
人体改造によりゴムのように伸びる柔軟な体放電能力を身に付けて、「ネクロ」の名前を与えられた。
しかし組織が自分にもたらすものが何も無いと知り、組織に囚われていた少女エフィーと共に逃亡を図る。
『1st』『2nd IMPACT』のエンディングでは、
秘密結社に処分されようとしていた所をエフィーに助けられ共に脱走。
『3rd』のエンディングでも平穏無事に暮らす事を願いそのまま世界中に渡る逃亡生活を続けている

紫目の色を帯びた白の肌に、通常の人間から比べて非常に長い腕を持ち、
肩と額に矢印形で紅色のマーキングがされている。
服装は紫のレザーのように見えるズボンにガードルを付け、
肩周りに金属の円形のプレートが螺子で留められている。
ページ冒頭のプロフィールは『ストV』発売後に開設された公式ブログ「シャドルー格闘家研究所」より。
身長が172cmと設定されているが、「可変」とも記述されているためか、
『III』のゲーム中ではアレックス以上の長身を誇る(猫背なのでそれほど大きくは見えないが)。
量産人型殺戮兵器トゥエルヴのプロトタイプであるが、変身能力は持っていない。

ゴムのような体と放電能力を、人体改造の際に脳に直接刷り込まれた格闘技術で使いこなして戦う。
ダルシムの「体を自由に伸ばす事で人間の規格外の動きをする」というコンセプトを、そのまま継承しているキャラクターである。
ただし、ダルシムとは違い長距離戦はあくまでも攻めのきっかけであり、本領を発揮するのは接近戦であるため、
その辺りは放電能力も含めブランカの要素も含まれているのかもしれない。
腕や足を伸ばす他にも、ゴムパチンコのゴムの様に体を相手にぶつけたり、
普通の人間には不可能な程に体を捻った状態からパンチを繰り出す等の攻撃が出来る。

「悪の組織によって改造された元人間」「しかし脱走し、そのために組織から命を狙われる事になる」と、
仮面ライダー連想させる設定である。
『1st』及び『2nd IMPACT』のエンディングバイクに乗っているのもそれを思わせる。
見た目こそイロモノだが、言動については(やや荒っぽい所はあるものの)過酷な状況でもポジティヴさを失わない青年そのもの。
恋人と共に自由を求め逃避行を続けているという設定や、『3rd STRIKE』のエンディングでの恋人のピンチを救う場面から、
同作のストーリー背景ではラスボスに正面から啖呵を切るユンと双璧を成す最もヒロイックな主人公ともっぱらの噂。アレックス「おいちょっと待てや」

またエフィーは、ファイナルラウンドでドロー及びタイムアップドローになった場合に勝敗を判定するジャッジメントギャルズにもちゃっかり参加している。
ネクロの勝利及び敗北ポーズ同様画面外から駆け込んでくるのだが、
『2nd IMPACT』では惜しげもなく大開脚を披露し派手なパンモロを見せてくれる。しかし『3rd STRIKE』では修正された。
なお判定はグレードジャッジに基づいているので、恋人同士だからといってえこ贔屓はせず公正に審査してくれます。


キャラクター性能

『3rd STRIKE』においては中の下~下の上辺りに位置するとされるキャラクター。
伸びる手足にフワリとしたジャンプなど、一見、ダルシムと酷似した戦闘スタイルを期待したくなる。
実際、長いリーチによる牽制は中々機能するものの、飛び道具が無く自分から触りに行く必要がある事、
ブロッキングのシステム上、中~遠距離から単調に技を振るだけでは相手に見切られやすく決め手に欠け、
ハイジャンプ等で一気に攻め込まれる事もある点から、遠距離戦に徹してもメリットは少ない。
キャラの本質としては、技の気絶値が軒並み高めで、必殺技も上半身バリア系、下段技、中段技、多段突進技、空中からの奇襲打撃とバリエーション豊富。
他に滞空状態から出せるドリル突進が急角度&判定が強い&間合い次第でめくりにも使えるなど高性能で、
これらの技を駆使し、密接状態で絡み付いていけば、相手からすると中々狙いが絞り切れず対処は困難になる事が多い。
そのため、相手を運ぶ距離が長い多段突進技、通常投げで画面端にご招待すれば、その場所をキープしたままあっという間に相手を気絶させられるので、
最後に高威力コンボで締める……という、長リーチキャラらしからぬ端でのガン攻めが主目的というキャラである。

特にブロッキングで挟み込めない経験浅いプレイヤーにとっては、ずっと攻められ、固め続けられるキツイ時間帯を押し付けられる展開が多くなる。
一方で、この手のキャラにありがちな技の振りが大きい性質を備えているので、
ブロッキングを駆使してくる中級者以上のプレイヤー、反撃のポイントを熟知しているプレイヤー相手には、
甘えた連係などを咎められ、ネクロの主戦場である画面端に辿り着けない事もしばしば。
それと併せ、長身を折りたたんで立っている設定からか喰らい判定が前後に厚く、ジャンプ攻撃にかなりめくられやすい点、
さらに相手の攻めに対し切り返し能力が低く、無敵時間のある技も少ないという点も弱点。
よって、固めている内は良いが、逆にダウンを取られての起き攻めから相手が激しく攻め立ててきた時に何もできず、
あまり高くない体力(全キャラでも下から数えた方が早い)な事も響き、そのままラウンドを取られたりするのが辛い所である。

またネクロの特徴として、スーパーアーツ3種のどれもが、
それぞれのゲージの長さに対するダメージ効率が非常に優秀というものがある。
特に超電磁ストーム、スラムダンスは、ゲージストック一本というデメリットを踏まえても、
他キャラのもっとゲージ長めのスーパーアーツより、ダメージで上回っているケースもちょくちょくあるほど。

一番人気は、ゲージストック2本でEX必殺技にもゲージを回しやすく、
高いスタンダメージから「相手を気絶に持ち込みたい」というネクロのゲームプランと合致しているエレクトリックスネーク。
ただ、このゲーム最短レベルのゲージは低い基礎ダメージと直結しており、この技をコンボに組み込んでも火力面では決め手に欠ける。
よって、これをヒットさせた後でものらりくらりと躱されてスタンゲージを回復されると、ラウンド全体として相手に力負けする事も。
そういった点も考慮し、全スーパーアーツ中でもトップクラスのダメージ効率を誇り、
こちらも連続技に組み込みやすい超電磁ストームを愛用しているプレイヤーも一定数存在する。
スラムダンスもゲージ比のダメージが非常に高く、ネクロにとって貴重な「画面端ではなく中央付近でも一発逆転のチャンス」が出てくる技で、
投げ系超必殺技にしては珍しく真空波動コマンドなので、とっさの時にも出しやすいなどの魅力は備えている。
だが、ハイパーボムと同じく画面暗転後にジャンプで回避されるという致命的な弱点があり、立ち回りの駆け引きに組み込みづらい。
特色として長い暗転後無敵(コマンド完成時に相手の打撃が重なっていても、投げ間合いなら一方的に勝てる)と、
投げ技としては異例の長い掴み持続フレームがあるので、相手の飛び込みに引き付けて出せば、無敵で相手のジャンプ攻撃をスカしつつ、
着地硬直を投げられる完全対空投げとして機能する点はぜひ頭の中に入れておきたい所
(これは前述のハイパーボムでもできるが、無敵・持続時間共にこちらの方が長く、
 また先述したように真空波動コマンドで出せるため入力難易度が低く、あちらよりずっと発動のタイミングを取り易い)。
むろん、この事を知っている熟練プレイヤー相手だと、ゲージが溜まった瞬間から警戒して飛び込みの頻度が減りがちになるが、
それはそれで切り返し能力の低いネクロにとって、上からの選択肢を潰せる事になるので好都合。
その上で地上戦に持ち込む中で、相手の攻めの硬直や牽制置き技に対応してゲージを吐けるようになれば上々である。

「まだまだいくぜェ 感電死ストーム!」

プレイヤーとして有名なのは杉山氏、ピノAB7氏など。
ピノAB7氏の対戦動画詰め合わせ


MUGENにおけるネクロ

+ 海平氏製作 III仕様
  • 海平氏製作 III仕様
原作の仕様を忠実に再現されており完成度は高い。中々強いAIも搭載済み。
更新により演出面が強化され、SA使用時に背景が付き拡大演出も搭載された(CNSで変更可能)。
2017年4月のサイト閉鎖を以て公開終了したが、現在はhamer氏によって代理公開されている。

また、ペパーミント氏による外部AIも公開されている。
11段階に調整可能で、最強設定にすると全開アレクに勝つほどの強さとなっている。

+ Fido氏製作 MX仕様
  • Fido氏製作 MX仕様
現在は入手不能。
ブロッキングやジャストディフェンスを搭載。氏のMXシリーズ共通のシステムを持つ。
エフェクトが非常に綺麗。


これらの他にもRajaaboy氏製作のものが存在したが、現在は公開サイトが消滅している模様。



 「カウントは要らねぇだろ? ジェントルメン!」
 「足使おうが ナニ使おうが リーチで俺にかなう奴ァいねェ!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー










「俺達の行く場所は俺達が決める!」


最終更新:2025年05月01日 13:50