「会津郡大塩組蒲生村」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
会津郡大塩組蒲生村 - (2020/04/02 (木) 15:56:58) の編集履歴(バックアップ)
府城の西に当り行程19里。
3区に住す。
東の端を上蒲生と云う。家数6軒。東西1町・南北1町40間。
ここより3町30間西を久保という。家数11軒、東西1町・南北50間。
ここより1町30間南を蛭山という。家数10軒、東西2町・南北1町。
共に山麓に住し南は只見川に傍ふ。
東9町20間
寄岩村に界ひ只見川を限りとす。その村は寅(東北東)に当り12町。
西4里
黒谷組叶津村の山に界ふ。
南27町
黒谷組黒沢村の山界に至る。その村まで1里18町。
北は越後国蒲原郡上條組室谷村に界ふ。里深して界域分明ならず。
また丑寅(北東)の方13町
塩沢村の界に至る。その村まで1里。
未申(南西)の方の方16町
叶津村の界に至る。その村まで18町。
端村
八木沢
本村より未申(南西)の方13町にあり。
家数17軒、東西1町30間・南北20間。
西北は山に倚り東南は只見川に傍ふ。
山川
五枚山
村西6里24町にあり。
この山の北に続きて赤芝山・餅葉山(一に駒嶽と唱ふ)の2山あり。
2山共に村松領越後国蒲原郡下田郷大谷村に界ひ峯を限とす。
蒲生嶽
村北にあり。
高18町・周1里12町。
峻高にして他山に続かず。
銅山
村西1里20間にあり。
寛文中(1661年~1673年)銅を出す。
今は廃す。
只見川
村南1町20間にあり。
叶津村の境内より来り、東北に流るること1里計、
塩沢村の界に入る。
蒲生川
水源3あり。
一は室谷村の界小倉山より発し、一は叶津村の界赤岩山より発し、一は白瀧という山より発す。
3流合して東南に流るること1里計、久保・蛭山の間を経て只見川に注ぐ。
広5間。
岩魚・鰥・鱒を産す。
関梁
橋
久保・蛭山の間にあり。
長15間余蒲生川に架す。
丸木橋なり。
神社
塩釜神社
上蒲生の東30間にあり。
鰐口1口あり『天文廿三年甲匀正月廿日大工守田又次郎』と彫付けあり。径7寸5分。
※天文23年=1554年
鳥居拝殿あり。塩沢村五十嵐備前これを司る。
寺院
薬師寺
上蒲生の麓西山にあり。
真言宗なり。山號を五寶山という。開基詳ならず。
慶長の初め(1596年~)榮智という僧住す。その後殿堂頽破せしを正保2年(1645年)黒谷組黒谷村龍泉寺より宥空という僧来て再興す。因て今に彼の寺の末寺たり。
本尊薬師客殿に安ず。