会津郡滝沢組長原新田村

陸奥国 会津郡 滝沢組 長原新田村
大日本地誌大系第31巻 19コマ目


この村旧居合村の地なりしを、明暦3年(1657年)民居を置き長原新田と名く。

府城の北に当り行程1里余。
家数23軒、東西1町10間・南北4町15間、散居す。
東南北に山(めぐ)り、西は田圃(たんぼ)なり。
また戌亥(北西)の方2町30間隔て屋数2軒あり。
東北は山に倚り南西は田圃(たんぼ)なり。

東8町47間・北1町50間、共に下居合村の小名牛畠の山に界ふ。
西2町7間下居合村の界に至る。その村まで9町40間余。
南6町滝沢村の界に至る。その村まで17町30間。
また未申(南西)の方村際にて郷原村に界ふ。その村まで13町。
戌亥(北西)の方1町58間松窪村の界に至る。その村まで6町40間余。

山川

手洗川(てあらひかわ)

源は村東の山中より流れ出て、戸口堰の下流と得て村中を過ぎ西に流るること10町計、下居合村の界に入り吹屋川となる。
広3間計。

水利

戸口堰

下居合村の境内より来り2派となり田地に灌ぎ、一は滝沢村の方に注ぎ、一は下流手洗川に入る。


最終更新:2020年03月09日 11:07