府城の南に当り、行程8里。
家数34軒、東西3町・南北34間、山中に住す。
山川
大川
村より辰巳の方2町にあり。
刈合村の境内より来り、東に流れまた北に転じて
弥五島組弥五島村の界に入る。
境内を経ること5町。
戸石川
村南2町にあり。
萩原村の境内より来り、東に流るること7町、大川に入る。
関梁
大橋
神社
天満宮
村より寅(東北東)の方にあり。
石鳥居あり。楢原村星和泉が司なり。
大橋
大橋の説明ですが、弥五島村にも詳しい説明載っていません。
現在、国道121号線の成岡~中妻と中妻~弥五島に橋が架かっていますが、これは後年出来た橋で風土記の年代とは関係ありません。
古い地図を見ると、比戸岩(隧道)の南東に橋が架けられています。
比戸岩
町史の姫川の項に記載されている「明治十七年の畠山省三著『南山新道之記』」より一部引用
比戸岩 本道の西北にあり。断崖数十丈、老松風致を競い隧道その東にあり。大川を望めば懸崖百尋、東南を望めば旧道川を越て橋坂原に通し(略)。かつて一僧(姓名を詳かにせず。成岡村に草庵を結て住す。比戸坊と云う)あり。有志を訪て寄贈を受け以て資となし、岩石を削り小径を通す。是れ本地開道の端緒なりとす。明治十三年に至り有志千余円を費して比戸坊の開削道より上に新道を作り牛馬を通す事を得る。
明治十五年六月業を創するや、岩質疎薄にして容易に空気を漏し火薬鑿岩の業も其功著しからず。然れども計画宜を得数月を出すして竣工せり。工事の困難なる群内屈指の所とす。
余談:姫川とは戸石川の別名。
最終更新:2025年07月11日 23:38