会津郡高久組如来堂村

陸奥国 会津郡 高久組 如来堂村
大日本地誌大系第31巻 29コマ目

昔村南に阿弥陀堂あり。村名これに因りしという。
旧本郡中荒井組下荒井村の端村にて鶴沼川の西にあり。何の頃にか格村となり、寛永13年(1636年)洪水を患て今の地に移せりという。

府城の北西に当り行程30町。
家数18軒、東西1町29間・南北1町29間。
神指城迹の中未申(南西)の隅にあり。

東1町30間高瀬村の界に至る。その村は丑寅(北東)に当り7町20間。
西1町40間本郡中荒井組蟹川村の界に至る。その村は未申(南西)に当り10町余。
南50間小見村の界に至る。その村まで4町50間余。
北2町20間神指村の界に至る。その村まで7町30間余。

水利

小見堰

小見村の方より来り、数派となり田地に灌ぐ。

神社

八幡宮

祭神 八幡宮?
鎮座 不明
村南30間経にあり。
鳥居あり。村民の持なり。

寺院

観音堂

八幡宮の東にあり。
創建の始を知らず。
昔は弥陀を安ず。
村民の持なり。



最終更新:2020年03月05日 06:23