会津郡中荒井組石原村

陸奥国 会津郡 中荒井組 石原(いしはら)
大日本地誌大系第31巻 46コマ目

府城の西に当り行程1里18町。
家数10軒、東西2町29間・南北1町1間。
四方田圃(たんぼ)なり。

東は村際にて中里村に界ふ。その村まで1町20間余。
西1町52間田村山村の界に至る。その村は戌(西北西)に当り3町。
南2町28間下荒井村の界に至る。その村は辰巳(南東)に当り10町30間余。
北2町22間真渡村の界に至る。その村は寅(東北東)に当り12町40間余。

寺院

寶蔵院

村中にあり。
山號を石沢山という。下荒井村蓮華寺の末寺真言宗なり。
康保元年(964年)久光坊という者草創せりという。
本尊不動客殿に安ず。

薬師堂

境内にあり。
堂仲に小石1を蔵む。
()にして長6尺計。寛文4年(1664年)盂蘭盆会に村童松火を焚んとて石を聚めし中にこの石あり。
『康保元甲子年二月十二日 開山石澤山藥師寺久光坊』と書付ありしという。今は文字さだかならず。

古蹟

館跡

村中にあり。
肝煎の別宅となり亨徳の頃(1452年~1455年)石原刑部信清という者住せしという。


最終更新:2020年03月07日 17:41