会津郡楢原組桜山村

陸奥国 会津郡 楢原組 桜山(さくらやま)
大日本地誌大系第31巻 100コマ目

府城の南に当り行程6里3町。
家数25軒、東西40間・南北2町。
下野街道を挟み山中に住し、東南北に田圃(たんぼ)あり。

東18町小出組大沢村の山界に至る。その村まで1里。
西は数峯連なり桑取火村の山に続き界域を分ちがたし。
南7町倉谷村の界に至る。その村まで26町。
北1町中倉村の界に至る。その村まで4町。

原野

南原

村南1町余にあり。
東西6町・南北7町。

神社

磐椅神社

祭神 大山祇神・埴安姫命
鎮座 不明
村東2町にあり。
鳥居あり。水抜村星河内が司なり。

寺院

観音堂

村西にあり。
草創の年月を詳にせず。
修験長壽院司なり。


村名の遷移:
周囲に桜の樹木が多く自生している山里である所から「桜山」。
明治8年に中倉村と合併し中山村となる。中倉と桜山から一字ずつ取って中山とした。
明治22年の合併にて楢原村となり、昭和22年4月1日の町村制施行にて楢原町に、昭和30年に楢原町・旭田村・江川村が合併して下郷町が発足。
最終更新:2025年07月10日 16:22
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