相伝う。昔修験の徒国峯とて、この邊の深山を巡り修行せし時橋を3所に架せり村西の橋を一渡と名く。村名これによるという。
府城の東南に当り行程3里16町。
家数13軒、東西40間・南北1町。
山間に住し黒川に傍ふ。
東25町
二幣地村の山に界ふ。
西11町
大巣子村の山界に至る。その村は戌(西北西)に当り22町。
南10間
酸漿村に界ひ黒川を限りとす。その村まで40間。
丑(北北東)の方18町原組
原村の山に界ふ。
山川
草鞍峯
村より亥(北北西)の方17町余にあり。
北は河渓村の山に連なる。
五輪坂
村西3町にあり。
登ること11町、ここを越て堤沢村にゆく。
坂の中程に五輪1基あり。相伝て、萬海という僧の墓なりという。
黒川
村南にあり。
酸漿村の境内より来り、戌亥(北西)の方に流るること14町、河渓村の界に入る。
関梁
橋2
一は村西にあり。
一渡という。
一は村南にあり。
二渡と名く。
共に長2間・幅1間、黒川に架す。
隣村の通路なり。
(三渡は
酸漿村の境内にあり)
神社
稲荷神社
祭神 |
稲荷神? |
相殿 |
伊豆神 |
|
稲荷神 |
|
山神 2座 |
鎮座 |
不明 |
村より辰巳(南東)の方にあり。
鳥居あり。堤沢村湯田右膳が司なり。
最終更新:2020年03月16日 20:38