会津郡松川組檜木原村

陸奥国 会津郡 松川組 檜木原(ひのきはら)村
大日本地誌大系第31巻 92コマ目

府城の南に当り、行程9里。
家数21軒、東西3町4間・南北48間。
四方田圃(たんぼ)にて南北は大川に傍(そ)ふ。

東4町塩生村の界に至る。その村は寅（東北東）に当り10町。
西3町8間桃曽根村に隣り、その村際を限りとす。
南1里計音金村の山に界ふ。
北4町余楢原組刈合村に界ひ大川を限りとす。

村中に下野に通る裏街道あり。

小名

上村(うはむら)

本村の南1町20間余にあり。
家数5軒、東西1町・南北37間。
四方田圃なり。

田頭(たかしら)

本村の辰巳（南東）の方3町余にあり。
家数5軒、東西57間・南北45間。
四方田圃なり。

山川

大川

村より戌亥（北西）の方2町にあり。
桃曽根村の境内より来り、丑寅（北東）の方に流るること14町20間計、塩生村の界に入る。

神社

日光神社

祭神	日光神？
相殿	石神
	鬼渡神
鎮座	不明

村南40間余にあり。
石鳥居あり。木令村室井備中が司なり。

寺院

金乗院

村中にあり。
山号を檜原山と云う。
真言宗大和町金剛寺の末寺なり。
天正中（1573年～1593年）、琨照と云う僧建立す。
本尊弥陀客殿に安ず。空海作と云う。秘佛なり。

観音堂

境内にあり

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