大沼郡大石組八町村

陸奥国 大沼郡 大石組 八町(はちまち)
大日本地誌大系第33巻 70コマ目

府城の西に当り行程12里11町。
家数27軒、東西1町40間・南北45間。東は山に倚り西は野尻川に傍ふ。

東9町多良布村の山界に至る。その村は北に当り25町。
西2町玉梨村に界ひ野尻川を限りとす。その村は巳(南南東)に当り18町。
南5町中井村の界に至る。その村まで7町。
北3町小栗山村の界に至る。その村は戌(西北西)に当り8町。

山川

白鳥(しらとり)

村東6町にあり。
高3町。東は玉梨村に界ひ北は多良布村に界ひ、共に峯を限りとす。
また村の東北に與志留(よしとめ)山というあり。
雑木多し。

野尻川

村西に1町にあり。
中井村の境内より来り、西北に流るること10町小栗山村の界に入る。

温泉

村西1町10間にあり。
野尻川の涯、岩間より湧出つ。

関梁

村西9町、野尻川に架す。
長18間・幅4尺。
端村往来の路なり。


外部リンク等



村名について

明治22年(1889年)、川口村・小栗山村・西谷村・八町村・玉梨村が合併し川口村が発足。
昭和30年(1955年)、沼沢村・川口村・本名村・横田村が合併して金山村が発足。
昭和33年(1958年)、金山村が町制施行して金山町となる。
最終更新:2025年10月04日 21:41