河沼郡代田組南高野村

陸奥国 河沼郡 代田組 南高野(みなみかうや)
大日本地誌大系第33巻 89コマ目

府城の北に当り行程1里24町。
家数27軒、東西2町30間・南北1町48間。
四方田畝なり。

東18町漆沢新田村の界に至る。その村まで22町。
西6町熊野堂村の界に至る。その村まで8町20間。
南4町15間横堀新田村の界に至る。その村まで5町30間余。
北24間冬木沢村の界に至る。その村は亥(北北西)に当り6町余。
また丑(北北東)の方2町30間原田新田村の界に至る。その村まで4町30間余。
巳(南南東)の方2町15間堤新田村の界に至る。その村まで2町50間。

山川

高塚山(たかつかやま)

村東6町にあり。
松樹多し。
高40丈計。
小山なれどもこの辺地高にて諸山みな丘陵に斉しければ、その中に秀て見ゆ。
頂に麓山の社あり。

水利

堰2

共に日橋堰という。
漆沢新田村の方より来り、一は高塚山の東を南に流れて淺野村の方に注ぎ、一は高塚山の北より西を(めぐ)堤新田村の方に注ぐ。

神社

諏訪神社

祭神 諏訪神?
相殿 伊勢宮
   稲荷神 2座
   山神
草創 不明
村北1町にあり。
鳥居幣殿拝殿あり。島村武藤河内これを司る。

麓山神社

祭神 麓山神?
勧請 不明
村東6町高塚山の上にあり。
村民の持なり。

寺院

林光寺

村中にあり。
高尾山と號す。
縁起を案ずるに、昔は密宗の道場なりという。
開基詳ならず。
何れの頃にか出羽国米沢より長慶という僧来り住せる時、夜々寺の西なる林の内に光ある怪しみその処を尋ねるに、長1尺2寸の大日の像を得たり。即当寺に安置して本尊とすという。その像今はなし。
寛永中(1624年~1645年)府下七日町常光寺の門徒天台宗となる。
本尊弥陀客殿に安ず。