河沼郡野沢組杉山村

陸奥国 大沼郡 野沢組 杉山(すきやま)
大日本地誌大系第33巻 166コマ目

この地往古杉山にて束松峠に続き老杉多くありしに、一日にこの山崩れ林木倒れし跡に田圃(たんぼ)を開きし故名くという。
今地底に古木往々に存す。

府城の西北に当り行程4里34町。
家数28軒、東西1町12間・南北1町23間。山中に住す。

東3町40間洲走村の山界に至る。その村まで10町。
西1里5町天屋村及び片門村の端村軽沢の山に界ふ。
南15間天屋村の界に至る。その村は未(南南西)に当り4町30間余。
北9町32間西羽賀村の界に至る。その村は丑(北北東)に当り21町30間余。

寛政2年(1790年)より民居の地陥り年々やまざること天屋村と同じ。

山川

村より戌(西北西)の方1里10町にあり。
周2町40間、板沢沼(いたさはぬま)という。
この沼漆沢村地原村天屋村及び片門村の端村軽沢の地と界を接ゆる所なる故1村に属せず。
小鮒を産す。

水利

堤5

二は村北18町余にあり。一は周1町20間寛政堤(くわんせいつつみ)といい(1797年)に築く。一は周3町10間沢田二階堤(さはたにかいつつみ)という。
一は村北村北3町にあり。周3町41間大沼堤(おほぬまつつみ)という。この堤もと沼なりしとて今東西25間・南北15間の浮島あり。水の増減に従って高低す。
一は村より丑(北北東)の方2町にあり。周1町11間小沼堤(こぬまつつtみ)という。
一は村北17町にあり。周1町10間切窪堤(きりくほつつみ)という。

神社

天王神社

祭神 天王神?
相殿 伊勢宮 2座
   稲荷神
   山神
鎮座 不明
村東1町10間余にあり。
鳥居あり。上野尻村平野左仲が司なり。

寺院

圓成寺

村より丑(北北東)の方にあり。
浄土宗来迎山と號す。下野国大沢圓通寺の末山なり。
開基の年代詳ならず。
慶長の初(1596年~)長残という僧中興す。
寛永12年(1635年)火災に架かり院宇燒亡せしを、後龍適という僧再興すという。
本尊弥陀客殿に安ず。

十王堂

境内にあり。