府城の北に当り行程5里6町余。
家数18軒、東西2町24間・南北1町2間余。
四方田畠なり。
東1町19間
小沼組漆村の界に至る。その村まで4町40間余。
西は村際にて
小田付組下柴村に界ふ。その村まで3町10間余。
南14町
中里村の界に至る。その村まで16町。
北4町10間
下柴村に界ふ。
また
未申(南西)の方5町6間
京出村の界に至る。その村まで12町余。
昔は今の地より2町計南にあり。元和7年(1621年)ここに移す。
水利
綱取堰
漆村の方より来り三森川に入り、また三森川を引き田地に
漑ぎ
京出村の方に注ぐ。
神社
熊野宮
祭神 |
熊野宮? |
相殿 |
稲荷神 2座 |
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伊勢宮 |
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山神 |
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白山神 |
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麓山神 |
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鬼渡神 |
鎮座 |
不明 |
村東1町10間余にあり。
鳥居拝殿あり。熊倉村山口美濃が司なり。
寺院
吉祥寺
村中にあり。
真言宗河沼郡笈川組勝常村勝常寺の末山なり。延命山と號す。
開基の年月詳ならず。
文禄中(1593年~1596年)武蔵国足立郡の産慶徳という僧再興す。
地蔵を本尊とし客殿に安ず。
古蹟
館跡
村南4町にあり。
東西8間・南北40間。
今は畠となり東西北三面に堀の形残れり。
一杯館蹟という。
何人の居所ということしれず。
最終更新:2020年07月14日 17:43