耶麻郡熊倉組京出村

陸奥国 耶麻郡 熊倉組 京出(きやうて)
大日本地誌大系第32巻 75コマ目

この村もと平林村の端村なり。慶安元年(1648年)に分て1村とす。

府城の北に当り行程4里28町。
家数20軒、東西1町38間・南北4町26間。
四方田圃(たんぼ)なり。

東5町下吉村の界に至る。その村は丑寅(北東)に当り12町余。
西1町51間・北3町18間、共に平林村の界に至る。その村は北に当り8町30間。
南2町40間東中明村の界に至る。その村まで5町余。

端村

田中(たなか)

本村の辰巳(南東)の方にあり。
家居1軒。
四方田圃なり。

畠中(はたなか)

本村の北2町10間余にあり。
家数6軒、東西1町・南北6間。
四方田圃なり。

山川

姥堂川

村西2町にあり。
平林村の境内より来り、南に流るること7町東中明村の界に入る。

水利

網取堰

下吉村の方より来り田地を潤し下流上勝村上高額村の田地に(そそ)ぐ。

神社

稲荷神社

祭神 稲荷神?
相殿 稲荷神 2座
   伊勢宮
   天神
鎮座 不明
村の戌亥(北西)の方2町にあり。
鳥居拝殿あり。熊倉村山口美濃が司なり。




最終更新:2020年07月15日 14:44