νガンダム

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νガンダム - (2022/02/19 (土) 21:18:56) の編集履歴(バックアップ)


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更新日:2024/04/12 Fri 20:44:24
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もしかして:Vガンダム



νガンダムは伊達じゃない!!


ν(ニュー)ガンダムは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で登場するモビルスーツ(MS)。


□機体データ

型式番号:RX-93
建造:アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態:試作機
所属:ロンド・ベル
全高:24.2m
機体重量:27.9t
全備重量:63.0t
出力:2,980kw
推力:18,300kg×4
   12,300kg×2
装甲材質:ガンダリウム合金
センサー有効半径:21,300m

武装
  • バルカン砲×2
  • ビームサーベル×2
  • ビームライフル
  • マイクロミサイル×4
  • ビームキャノン
  • ニューハイパーバズーカ
  • フィン・ファンネル×6(×12)
  • バルーンダミー
  • トリモチ・ランチャー

  • 搭乗者


□機体解説

地球連邦軍外郭部隊「ロンド・ベル」隊のアムロ・レイ大尉の専用機として開発された新型ガンダム。
パイロットであるアムロ自身も機体設計に参加し、外観の強化やサイコミュを搭載するなど彼の意見が積極的に取り入れられている。
機体名のνは、ムック『ガンダム・センチネル』のアナハイム・ガンダム開発一覧表では11番目の開発コード「ν(ニュー)」に該当する。
「γガンダム」以来脈々と続くアナハイム・ガンダム特有のコードネームだが、MSAナンバーでもMSZナンバーでもなく
RXナンバーが与えられている事からわかるように、連邦の白い奴ことRX-78ガンダム直系の正統発展機として開発されている。これはガンダムMk-Ⅱ以来の事となる。

当初、ジョン・バウアーの計らいにより、最新型量産MSジェガンが優先配備されるなどそれなりに戦力の拡充がなされていたロンド・ベル隊だが、
新生ネオ・ジオン軍が戦線に投入してくるであろう事は容易に予測できた、第4世代型ニュータイプ専用機動兵器に対抗し得る機体はなかった。
これは「Zプロジェクト」以降次世代型ガンダムの開発計画が動いていなかった事や、
連邦上層部が伝説的ニュータイプパイロットであるアムロ・レイ大尉の手にガンダムが渡る事への影響力を危惧していた為である。
そのためアムロはΖガンダム等の機体をロンド・ベル隊へ再配備するようガンダム使用許可を申請していたが中々通らず、
ようやく配備されたのがZガンダムの簡易生産型であるリ・ガズィのみであった。

そこでアムロは新型機の開発を要請した。
これには「ガンダム開発計画」での失脚から復権していたジョン・コーウェン中将らを始めとした、
シャアの動きに危機感を持っていた一部の上層部達の後押しがあったとも言われている。かくしてRX-93の開発が始まったのである。

小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 中編』によると、開発プロジェクトで主導的な立場にあるチェーン・アギ准尉が歴代のガンダムタイプの平均値を取って設計し、
それをAE社の最新技術でブラッシュアップするという方針で設計された。
外見はRX-78のデザインをブラッシュアップしたものだが、
頭部バルカン以外の内蔵兵器を排したシンプルなムーバブルフレームにスラスターやセンサー等の配置の仕方やカラーリングなどはガンダムMk-Ⅱから、
脚部の脹脛部分にスラスターを配置しているのはZ系からと、ガンダムタイプを総合させた形に仕上がっている。


ディアゴスティーニが刊行した『ガンダム パーフェクト・ファイル15』によれば、機体各部に地球連邦軍の規格品を用いて、信頼性と耐久性を向上させたとある。
この設定を曲解したのか誤解したのか、或いは非常に高いパイロット&NT能力を持つアムロへの信頼(信仰?)がそう思わせるのか、
一部では「中身はほぼジェガン」だの「性能はジェガンと大差ない」と言われる事もあるが、当然そんな事は無い
あくまでジェガンと「規格が共通」しているというだけでジェガンのフレームやユニットをそのまま流用している訳ではない*1
当然、超の付くエースパイロットであるアムロ専用ワンオフ機たるνガンダムがジェガンと大差ない性能なんてことがあるはずがなく、
カタログスペックで分かる範囲だけでも、機関出力・センサー範囲はジェガンの約1.5倍、推進系も総推力でも推重比でもジェガンより上である事が確認でき、
装甲材もジェガンがチタン合金セラミック複合材なのに対してこちらはガンダリウム合金である。
そもそも、わざわざAEのスタッフを3ヶ月も不眠不休で働かせ工場の機械を総動員してジェガンと同程度のMSを建造するなど資源と時間の無駄遣いもいいところであり、
それに加え、上記の通りνガンダムの開発経緯は、
『再三ガンダム配備を申請しては蹴られる→今更リガズィなんかで満足できないので新規ガンダム開発申請→上層部の一部を味方に付け開発承認』
という流れなので、一般論で考えてもここまでして当時の普及型量産機とほぼ同スペックのガンダムなどわざわざ作る必要も意義も全く無く、
普通にジェガンを使えば良いだけである以前に開発許可自体が下りないだろう。

なお、規格を共通化したのは専用部品を極力減らす事で開発期間の短縮を目指したものだが、結果として整備用パーツの調達が容易となるなどの副産物的なメリットも生まれている。

また上記でも言われているが、シャアの反乱時のロンド・ベルの戦力であるジェガンやリ・ガズィでは、ネオ・ジオンのヤクト・ドーガサザビーというニュータイプ専用機に対抗するには力不足と判断されており、
その対策としてνガンダムをワンランク程に下げたエース向けの量産型νガンダムの開発も計画されているので*2
νガンダムはジェガンと同等とはやはり言えないだろう。

「Z計画」系列機の部材も採用され、センサー類はバイオ・センサーやインコムデバイスといったAEのスピンオフ技術をも取り入れられた。
ΖΖガンダムSガンダムで採用されていたユニット方式も拡張性をそのままに単純にして採用。
これにより戦争が長期化した際にアップデートや整備・装備換装も素早く柔軟に運用できるようになっている。

こういった機体設計思想になったのは本機の製造期間が短期*3だったのと、
第四世代MSの時点でMS技術が頭打ち傾向になっていたので信頼性のある熟成された既存技術を採用したことも大きい。

機体そのものはライバル機のサザビーとは対照的にワンオフ機ならではの大火力や一点突破型の大推力のスラスター等は装備しておらず、汎用性を最重視している。
これはアムロが自身の理想のMS像を追及した先にあったものが「機動歩兵」という原点に回帰した汎用兵器としてのガンダムの姿だったからだという。
『固定武装や分離・合体・変形機構といったシステムに依存せず、機体そのものの高いポテンシャルと多彩な携行武器を最大限に活かし、あらゆる敵機とあらゆる状況に対応する』。
これがアムロの長年の戦闘経験から導き出した「最強」に対する回答だったという事だろう。
奇しくもこの設計思想はかつてアムロとは真逆の思想を持ったある男が自身にふさわしい機体として設計した異形のMSのものに酷似している。

武装に関してはバルカンを除いて内蔵武装を排しており、ファンネルを除けばビームサーベル、ダミーバルーン等派手さはないこの時代では基本的な装備を中心に揃えている。

操縦系はアムロの要望でオーソドックスなものにしている。これはもし戦闘が長期化したときに操作のミスや誤作動を起こさないようにするためである。
その割には球桿式アームレイカーを採用している事は良くツッコミが入るが*4

スペックや装備だけに目をやると、一見「ガンダム」を名乗っている割に同時期のネオ・ジオン製の新型はおろか既存の第4世代MSと比べて大幅に上回っているような部分はなく、
目立った所のない平凡な機体にも見えてしまうが、この機体は言わば「実戦での死角をなくすこと」に特化しており、整備性や運用性、発展性の他
敵機を撃破するのに十分な実績がありトラブルのないシンプルな武装、アムロの能力を最大限に発揮する事が可能な本体も含めた、彼自身も設計に参加したその全体構造こそが真価である。
シャアはかつてガンダムMk-Ⅱを見て、コペルニクス的な新構造を採用したものの突出した性能のない同機に対し「所詮はMk-Ⅱか」と評していたが、*5
もしνガンダムの開発をシャアが前もって知っていた上でサイコフレームを流したとしたら、「情けないMS」と言ったのはこの辺に裏があるのかも知れない。

本機はアナハイムガンダム初の本格的なサイコミュを搭載した機体として開発が勧められ、
その一環でアムロのアイデアによりコクピットシート後方にサイコミュ受信パックを備えている。
これによって敵の脳波をサイコミュで強化・受信してその対象のみに絞って追撃が可能となった。
さらにコックピット周辺*6に新構造材「サイコフレーム」を使用している。
サイコミュの基礎機能を持つコンピューター・チップを金属粒子レベルで鋳込んだ構造部材で、これにより感応度、更には機体の追従性・運動性も向上している。*7*8
因みにサイコフレームの導入はアムロがフォン・ブラウン工場に赴くまでは彼には知らされていなかった。
このサイコフレームはアムロと同等性能のMSで決着をつけようと望んだシャアが意図的にアナハイムに横流しした*9もので、
当初は装備されていなかったがこれにより予定より3kgの減量が行われている。

ちなみに、リ・ガズィの項目でも触れられているが、シャアが劇中で「情けないMS」と揶揄したのはリ・ガズィではなく、
サイコフレームが導入されていない状態のνガンダムのことである。
もちろんリ・ガズィは情けないMS以下の扱いであり、サイコフレームが導入されていない状態のνガンダムが他の連邦のMSに比べて劣っているわけではない。

またサイコガンダムのような半MAタイプやSガンダム他のインコムを除くと、ガンダムタイプ初のサイコミュ兵器を搭載した機体でもある。
これは、サザビー等がアナハイムに発注された際にネオ・ジオン側のファンネル技術がもたらされた為と思われる。

数字上ではジェネレータ出力や推力は控えめに見えるが、技術の進歩により高い出力でなくても高出力ビーム兵器をドライブするようになったり、
個々のマイクロスラスターの出力強化と洗練されたムーバブルフレームによるAMBACに下記のサイコミュによる更なる反応系の強化により、
数値以上に火力と機動性を兼ね備えていながらも信頼性と運用性を重視した非常に優秀な機体に仕上がっている。

サザビーが高い出力と推力で複数の敵機を相手取る対多敵性能重視ワンオフ機であるのに対して、
こちらは高い運動性と信頼性・耐久性に重きを置き、互換性の高いパーツを用いる事で信頼性の高い万全の整備状況で運用できたという強みがある。
実際、サザビーは最後の戦いでジェネレーターが付いてこられずパワーダウンを起こしていたことに対して、
νガンダムはアムロの技量と相まって新生ネオ・ジオンの苛烈な防衛網を突破し、そしてサザビーとの戦い中でも武器こそ失えど
機体そのものは、最後まで万全の状態で勝負が出来た。



□武装

  • 頭部バルカン砲
従来の物より大口径の薬莢式バルカン砲。
ケースレス弾ではなく薬莢式を採用したのは動作の確実性を重視したため。劇中ではミサイルやグレネード等の実体弾の迎撃に使用された。
本来は牽制等に用いる補助兵装だが、アムロの高い技量もありMSをも撃墜している。
またα・アジールの有線サイコミュ式メガアーム砲に対してこれを当てて減衰させて回避したり、
パワーダウンしていたとはいえサザビーの腹部メガ粒子砲を押し留めたりと地味ながらもアムロの戦いを支えた縁の下の力持ちである。
資料によっては口径が60mmや90mmと表記されているものもある。*10
60mmの場合、本機が内部構造に余裕のある20m級MSと言う事を鑑みると、装弾数はかなりのものと思われる。

  • ビームサーベル
右背面部の専用大型サーベルと、左腕のシールドマウントラッチの中に格納されている予備サーベルの二本を装備。
背中の護拳付き大型ビームサーベルはのような反りのあるビーム刃を放ち、柄からも短い刃を発振する。
見かけによらず高出力で、サザビーのビームトマホーク相手に競り勝つシーンがある。
基本の状態では刃が出ておらず、攻撃の瞬間にのみサーベルが出るようになっている省エネ仕様。(「アイドリング・リミッター」と呼ばれているシステム。)
サーベルが出力するかどうかはMSのセンサー類と連動してオートで判断されている。
予備サーベルは見慣れた円筒形のグリップ。劇中では使用前にサザビーに破壊されている。

  • ビームライフル
本機専用の長銃身ライフル。銃口の上にはグレネードランチャーが装備されているが、こちらは劇中未使用。
当時主流の『Eパック式』ではなく、かつての愛機RX-78-2と同じ『本体内蔵エネルギー供給型(内蔵E-CAP式)』を採用している。
これもまた有重力下における取り回しと継戦能力を重視したための仕様である。
バースト・セレクターによって出力の調節が可能でビームマシンガンの様に連射できる他、
最大出力では当時の戦艦の主砲と同等の能力を発揮し、初戦で狙撃を受けたレズンが艦隊の援護砲撃と勘違いしていた。
なお連射に関してはライフルの機能を用いているというものの他に、そのような機能は搭載されておらずアムロの技術で連射を実現しているという二種類の設定が存在する模様。

何よりもこのビームライフルの最大の特徴は非常に長持ちという点である。
二回目の出撃以降補給をしないまま、ヤクト・ドーガやα・アジールのコンビもいるネオ・ジオンの戦線を突破して、を搭載したムサカを撃沈し、
シャアとの直接対決でビームトマホークの投擲で斬り落とされるまで弾切れしないで使用できた驚異的な長持ちっぷりは本機の継戦能力重視を象徴する武装である。

  • ニューハイパーバズーカ(νハイパーバズーカ)
連邦軍の一般的なバズーカのカスタム品。口径は280mm。
「有効射程距離の向上」「破壊力の高い弾頭の採用」などの改良が施されている。
もっとも固定弾倉式になったりと外見はどっちかと言うと一年戦争時代の物に先祖返りした様な感じだが。
従来のガンダムとは違い、尻ではなくバックパックに垂直に立てた状態でマウントする。
通常はマニピュレータで保持して使う武装ではあるが、マウントしたまま、もしくはワイヤーによる遠隔操作で発射が可能。
特に懸下状態での発射はνガンダムを象徴するアクションとも言え、出演するゲームで再現されることが多い。
後の時代に15m級MS用にダウンサイジングしたと思われる物がガンイージなどで使用されている
ちなみにバック転で攻撃を回避しながら相手に向けて発砲、というアクションはアムロ自身がプログラミングしたもので、そういう意味でも他のパイロットには真似できない。

  • フィン・ファンネル
左背面に6基装備された大型ファンネル。
従来のファンネルとはまったく違う板状のデザインで、攻撃時にはコの字に変形、解放式メガ粒子砲として機能する*11
その奇抜なデザイン故にギュネイ・ガスは初見では放熱板だと勘違いしており、これが遠因となってケーラ・スゥが惨殺されることとなってしまった。
ジェネレーター内蔵式の為ネオ・ジオン側と比べて大型だが、その分長い活動時間や高出力ビーム攻撃を実現している。
特に活動時間の長さはギュネイが「ファンネルが何であんなに持つんだ!?」と驚愕していた程。少なくともヤクト・ドーガのファンネルとは比較にならないレベルのようだ。
動力源を内蔵しているためそもそも厳密にはファンネルですらなく、分類的にはビットである。
コの字型に変形する機構はAMBACとしても機能するため、機動性も従来のファンネルを上回る。
しかし、これも急造品であるため一度分離すると本体への再接続と推進剤の補充が戦闘中は不可能という割と致命的な欠陥がある。
また、メガ粒子砲モードもビームの集束が難しい解放式なのが仇となって射程距離に難があるという欠点を抱えている。
なおこの装備もサイコフレームで制御を行っていると勘違いされる事があるが、サイコフレームの急な採用とは無関係で設計段階から組み込まれていたもの。

形状を活かして攻撃だけではなく「対ビームバリアー」になる、Iフィールド(ゲームでは"フィン・ファンネル・バリア"と呼称)を展開する事が可能。
このIフィールドはフィンファンネルの本来想定されていた機能ではなく、アムロの機転により使われたものである。
この対ビームバリアーは実体弾とビームを防ぎ、さらにバリアーに敵のファンネルが触れると、
ファンネルを介して脳波(サイコウェーブ)が逆流して敵パイロットに負荷を与えるなど対サイコミュ端末用兵器としても機能する。
サイコフレームによるサイコミュのレスポンスにより自分が攻撃する際の一瞬だけバリアを解除して、
一方的に攻撃するなどとファンネルの持久力の高さと合わせてヤクト・ドーガとα・アジールのタッグを突破できる要因を作った。
一部ファン内ではビームシールドと同じと言われる事も有るが先述のバリアフィールドの対サイコミュ兵器端末となる機能は無く
明確にビームシールドの性質と異なる事*12F90Vタイプの試験型ビームシールドの解説で、
「νガンダムがフィンファンネルのIフィールドを使用してビームを防いだものとは若干異なる方法である」と解説されているのでビームシールドと同じ原理ではないと考えるのが妥当である。

裏に四連装マイクロミサイルとビームキャノンが取り付けられた大型シールド。
いずれも劇中では牽制用として使用されたが、攻撃用としても十分な威力を持つ。
特にビームキャノンの出力は一年戦争時代のビームライフルに匹敵する。
表面には一角獣をモチーフにしたアムロのパーソナルマークがあしらってある。
腕部にマウンタ接続して装備する前提の設計で手持ち用のグリップはない。
火器が内蔵されているためウェポンラックとしての性質が強いのか、上半分を損傷しただけで放棄している。

  • バルーンダミー、トリモチ・ランチャー
リ・ガズィを模した撹乱用のバルーンと、対象を捕獲・拘束する粘着性を持つダミー弾。
共にマニピュレータに内蔵されており、指の間から射出する。
ダミーバルーンはνガンダムが急造だった為νガンダムの形のバルーンの製造にまで至らず、急遽リ・ガズィ用の品を転用した物だったりする。

  • ビームマシンガン
ギラ・ドーガの主武装で、劇中で使用したのは一般機仕様の物。
サザビーにライフルを破壊された際に近くにいたギラ・ドーガから奪い取った。
連邦仕様の本機でも特に問題なく使用可能だったものの、サザビーに発砲したが装甲に弾かれてしまい、本武装はビーム・サーベルで斬り落とされてしまった。



□劇中の活躍

●U.C.0093(『逆襲のシャア』)

5thルナ攻防戦の時点ではまだ組み立てが出来ておらず、アムロがに赴いた時には実戦配備には3日かかると言われていた。
サイコミュのテスト中に帰還命令が下された為、スタッフの猛反対を押し切り組み上げた直後でサイコミュの調整も途中で切り上げた状態で出撃。
そのままネオ・ジオンとの戦闘に突入。後にファンネルや他の武装も届けられた。
その経緯故か「戦闘の合間に調整を行う」といった場当たり的な形で手を加えられたが、チェーンを始めとするスタッフの尽力で最終戦時にも特に異常を起こす事もなかった。

最終戦では地球寒冷化作戦で進行するアクシズを破壊する為、ヤクト・ドーガやα・アジールなどエース機を倒しながら防衛網を突破。
遂にアクシズに到達し、アムロと決着をつける為に待っていたシャアの乗るサザビーと対決。

「ファンネル」「射撃戦」「接近戦」等互いに武器を失いながら互角の闘いを繰り広げ、最後にはマニピュレーターを使った「肉弾戦」に突入。
ついにはサザビーをアクシズ地表に叩きつけ、誤作動で放出されたシャアの緊急脱出ポッドの捕獲に成功した。
作画ミスにより、この時のνガンダムとサザビーの脱出ポッドの大きさの比率がおかしい事は割と有名。

その後、アクシズの後半分の落下を阻止する為単機で押し返しにかかり、その姿を見た連邦とネオ・ジオンも協力。
敵味方入り混じった状態でアクシズを押し返すも、νガンダムとサザビーのコクピットのサイコフレームが大量の人の意志に共振。
共に張りついていたMS達をアクシズから引き離す。

オーロラにも似た翠色の燐光と共にアクシズは地球から離脱。νガンダムとサザビーのコクピットもその光に飲み込まれ姿を消す…。
以降、複数回捜索が行われたが結局発見には至らず、アムロ共々行方不明のままである。
冨野氏もインタビューで「あれで生きてたら凄いですよ」などと語ったこともあるが、一方で明確に「死亡した」とも断言しなかった。

なおジオン軍と異なり連邦軍は基本的に「専用機」というのを作りたがらないが、そんな連邦軍の中で最初から特定一個人の搭乗を想定して開発されたMS
(言わば生まれながらの「専用機」として作られた機体)は後にも先にもこのνガンダムのみである。*13アムロの影響力の大きさが伺える。


□デザイン

背面や両腕のアシンメトリー、マスク部のいわゆる「ヘの字」が3本になっている点が特徴。
全高も主人公ガンダムとしては上から2番目(トップはクスィー)であり、小型MSが主流となった時代のガンダムF91と並べるとその大きさがわかる。
機体カラーは青色が完全に、赤色がごく一部を残して消滅。白黒黄というシックなカラーリングになっている。
最終的なデザインは出渕裕によるものだが、コンペ形式で多数のデザイナーが参加しており、フィン・ファンネル単体は複数人の案を取り入れている。
ちなみに冨野監督からのお題は「マント付きのガンダム」。

他の作品の多くがΖΖガンダムを彷彿とさせる複雑愉快なデザインだったのに対し、
出渕の原点回帰ともいえるシンプルなデザインは他の参加者を唸らせ、ある者は「やられた!」と白旗をあげたそうな。
もっとも、出渕には原点回帰の意図は無く、

「だれが見てもガンダムと分かるデザインにした」
「自分の理想のガンダム像を追求した」

と述べている。
余談だが、この時コンペに参加したある人物は原点回帰を通り越してRX-78-2まんまなデザインにしており、
冨野監督にそれは激しく怒鳴られたそうな*14



□バリエーション

Hi-νガンダム

富野監督による小説『ベルトーチカ・チルドレン』に登場するνガンダム。
同小説ではシャアの乗るMSもサザビーではなくナイチンゲールとなっているが、こちらは外観などが異なるが小説内での名称は『νガンダム』であり、
立体化に伴い、本項目(劇場版)のνガンダムと区別するべく『Hi-νガンダム』と名付けられたという経緯がある*15
青(紫の時も)と白を基調としたカラーリング、フィン・ファンネルが収納されるとあたかも翼のように見えるファンネルラックなど、νガンダムとはいくつか差異がある。
…なお、肝心の『ベルトーチカ・チルドレン』でさえ、小説版カバーイラストにいるのはどう見ても劇場版νガンダムだったりする
詳しくは項目で。

他はνガンダムのバリエーションの項目を参照。



ガンプラ

放映当時、1/144と1/100で発売。
1/144は当初フィン・ファンネルが付いておらず、後になってからファンネル付きが発売された。
フィン・ファンネルの存在のネタバレ防止としての苦肉の策との事。
逆シャア系のキットも接着剤不要のスナップフィットモデルだが、パーツ強度を確保するためビス止めを採用している。

油絵調の豪華なボックスアートが目を引く1/100は、完成時の圧倒的なボリュームもさることながら、当時としては最高峰の色分けを実現している。
さらに設定通りフィン・ファンネルを1つ1つ展開・変形させることが可能という革命的キット。
重心のバランスを取るため、内部フレームの一部にダイキャストパーツも採用している為重量感もある。MGにも劣らぬ出来栄え。

後にMG化。頭が大きくイメージと違うが、発売当時はかなり売れた模様。
HGUCでは、一体成形の頭部などの最新技術を投入した意欲作で、完成度が高いCCAシリーズの中でも特にレベルが高く、HG最高傑作と絶賛する人も。
可動範囲こそ今の目で見るとやや物足りないところがある*16が、
とにかくプロポーションや造型が劇中イメージに最も近く、特に頭部の造型は後発のRGよりもこちらの方が上と評価する人も多い。
後にサザビーともどもメタリックコーティングVer.も発売された。
無駄に輝いており、写真越しでも怖いほど眩しい。

2012年になってMGにてVer.Ka化。カトキリファインが施され、
ユニコーンガンダムから逆算されたサイコフレームの展開ギミックも組み込まれた。
このギミックの是非、デザインの賛否はともかく、パーツの精密さや五指フル可動などプラモデルとしての評価は高い。
ユニコーンで好評だったチタニウムフィニッシュVer.も発売。

2019年にはRGで発売。MGのVer.kaのようなサイコフレームの展開ギミックは無いが、それでも非常に出来が良い。
可動範囲が非常に広く、パーツのポロリもほとんど無い。発売直後は「過去最高クラスのガンプラ」とまで多数の称賛を受けた程。
最大の特徴は従来のRGで一般的に使用されていたアドバンスドMSジョイントは使われておらず、MGのように内部フレームを組み立てる方式になっているという点。
ただし、やたらと小顔にされた頭部の造型はかなり賛否が別れるため気に入らなかったら改造推奨。
それとRGとしては珍しく箱が物凄く大きいので、店頭で購入する際は注意しよう。

ガンダムシリーズ元祖主人公のアムロが最後に搭乗した機体だけあってプラモデル以外でも立体化の機会には恵まれており、
大型な設定で小スケールでも造形しやすいのかクオリティの高い商品が多い。

ただしデカくなり過ぎるせいか、今のところ1/60スケールのキットは発売されていない。



□ゲームでの活躍

  • カプセル戦記
生産コスト6200、生産ターン数は3ターン。
HP168、速度6、そして唯一の移動力10のユニットと、MSではほぼ最強のスペックを持っている。
武装は、ビームサーベル、フィンファンネル、バルカン、攻撃を一度だけ無効化するバリア。
癖がなく使いやすい機体ではあるが、特化したところがない機体でもある。
ゲームに慣れてくると、パラス・アテネサイコロガンダムバウンド・ドックのほうが強く感じる。

  • 英雄戦記&ニュータイプストーリー
前者でもカプセル戦記に続き、1P側で生産できるMSとしては最高峰の性能。特に高威力の間接攻撃できる点が貴重かつセールスポイント。
後者ではキャンペーン終盤の「ロンド・ベル」「逆襲のシャア」の2マップでアムロの乗機として登場。
フィン・ファンネルによる射程6マスの間接攻撃→残った行動数で相手に近寄り直接攻撃、という後のスパロボに通ずる連続行動も可能に。

  • ガンダムvs.シリーズ
CCA枠でコストは3000。格闘はやや控えめだが、射撃武装が充実しており癖もなく初心者でも扱いやすい。
アシストは中破したリ・ガズィを呼ぶ。おいアムロ…。
また、体力が減るとファンネルバリアを張る。

続編では「居合い弱体化」「バズーカの弾数低下」等修正されたが、中距離戦の強さや生存力は健在。
中堅機体としての未だ評価は高い。

NEXTまでと同様に3000コストで続投。
「バリアの任意展開」「バズーカ弾数増」「高めの機動力」等使い勝手は向上したが、攻め手はイマイチ。
更に攻撃寄りのHi-νガンダムや機動力の高いストライクフリーダムライバルも多く全体的に不遇。
ただ、癖がなく初心者にも扱いやすい機体という特徴は前作から受け継いでおり、愛機とするプレイヤーも少なくなかった。
また、BZ持ちの為フルクロスクアンタと言ったビームに耐性のある機体に対抗策があるのが美点。
といっても上記2機は環境トップの実力者であり、BZがあるからといって有利を取れる相手かというとそんなことはない。

続編「機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOST」では単発高火力CSやバリアの任意解除が追加、異常判定の居合い斬りが復活され、あらゆる状況に対応出来る為評価が急上昇。
要注意機体の一機に上り詰めた。
が、早い段階で居合い斬りに下方修正が入り、周囲の機体性能のインフレもあって不遇な立場に逆戻り。
全機体の中では(コストパフォーマンス込みでも)低性能とはいえないものの、強豪の揃う3000コストの面々で敢えてνを選ぶにはそれなり以上の愛が必要。
覚醒技は「ニューラストシューティング」。
切り上げた後、フィン・ファンネルとライフルでラストシューティングを行う。
因みに設定と違い一度射出したフィン・ファンネルはちゃんと再収納されるのだが、リロード時間で原作再現をしたようで、
他機体のファンネル系武装と比べると弾数回復がとても遅い(フルブだと倍近い差がある)。

さらに続編「機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST」では単発ダウンCS系武装の全体下方修正が入り、CSへの依存度の高かったνは更なる苦戦を強いられることに…。
ただアップデートで格CSのダミーバルーンのチャージ速度が上がり、稼働時から実装された「格CS→メイン」の落下キャンセルルートの実用性が増したこと、
格闘全般の性能が上がったことなどにより、前作以上の評価を得るに至った。

さらにさらに続編「機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON」では漸く大幅な強化を貰った。
今まで微妙性能とされていたBZに移動しながらの連射撃ちがレバー入れコマンドに追加され、
格CSはダミーバルーンからグレネード&ビームガン連射に差し替えられて弾幕を貼りつつ落下できるようになった*17
今まで抱えていた「質の良い射撃の欠如」という弱点が補強され、環境上位とはいえなくとも不遇な立場は脱したといえるだろう。

ナンバリングタイトルである機動戦士ガンダム Extreme vs. 2では、コマンド変更と共に強化を受ける。
射撃CSは弾速が大幅強化されて着地取りしやすくなり、サブ射撃は攻撃判定が拡大している。特殊射撃はそれぞれに誘導が強化もされた。
特殊格闘はN及び横にリ・ガズィ呼出が追加。ビームライフルとグレネードを一斉射するものと、グレネード2射から斬り抜けるものが用意され、どちらも弾幕とセットプレイに使える優秀なアシスト武装。従来のFFバリアーは前後レバーに移動している。
BD格闘に射撃派生が追加。蹴り上げからトリモチ・ランチャーを発射し、敵機に機動力ダウン効果を一定時間付与する。
さすがにインフレ激しい環境下では一歩抜きんでるほどでは無かったが、堅実性に特化した良いコンセプトの機体に仕上がったといえる。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは再度調整が入る。
サブ射撃には、周辺展開がNで、FFバリアーが下レバーに追加。前者は普遍的なメイン射撃追従タイプのもので、あまりパッとしない。従来のものが前か横レバー入力でしか出せなくなった制限が付いたと思うと、それをカバーする性能が欲しかった。
特殊射撃は後レバー入力の背面撃ちが、後方向への慣性が追加された。
特殊格闘はFFバリアーが無くなった分、リ・ガズィの攻撃パターンが一つ追加。弾数減少と性能劣化という手痛い部分はあったが、リロードが高速化したので回転率は良くなっている。
格闘ではN・横・後に前派生が追加。何度か斬りつけてからの叩きつけで、締め手段を射撃に頼りがちだった本機においては高ダメージ出し切り択の有望が高めな派生技。
後格闘はダメージ減少の代わりに、ヒット時に強制ダウンの場合は打ち上げるように変更。BD格闘もダメージと補正値が上昇した。
これといって目覚ましい強化点は無いが、さりとて弱体化という所もそれほど無い。無難に性能調整をしたのだろうという評価に落ち着いている。


副兵装であるフィンファンネルが強力。
敵をロックしていない時に使用すると、バリアを展開できる。
ガンダムバトルユニバースでは、チャージブースト(高速移動)格闘が原作終盤のステゴロを再現した強烈なコンボになっている。この格闘が出来るνガンダム系はオリジナルのνだけ(Hi-νのチャージブースト格闘も素手だが、内容が異なる)。
また、無改造で連射可能なバズーカも特徴的。

連邦軍最高峰の機体だが上位互換にDFFやHWS、更にチートと名高いHi-νがいる為イマイチ目立たない。

  • A.C.Eシリーズ
強機体と呼べないが使いやすく、バズーカ背面撃ちをマスターすれば化ける。そして3ではリミカによりほぼ常時無敵。

たいていの場合、後半でアムロの乗機として登場。
というかアムロが1stやZの状態で出ていようが、無理やりにでもνガンダムを出す為に『CCA』が参戦、シャアは逆襲しないというケースも非常に多い。
どの作品でも大体強めであり、アムロの能力も合間って『避けて、当てる』戦法を取る。

旧シリーズでは『第3次』『EX』に限りビームを完全無効化するので一部の敵に対して無敵になれるIフィールドに加えて、
ボスクラスのユニットにさえ射程外攻撃が狙える上に、『F完結編』ではMAP兵器版まで追加されてしまうフィンファンネルで猛威をふるった。
ボス戦に関しては他のユニットの力も借りたほうがいいが、嫌いでなければ運動性や限界反応をフル改造することで大抵の雑魚を圧倒できる。

αシリーズ以降はスーパー系が復権してきたこともあるが、地形適応面のハンデがつらい『α外伝』以外では安定した強さで出れば大抵活躍する。
制作資料探しなども充実してきたのか、サザビー戦を思い出させるマニピュレータを握りしめての徒手空戦や、バズーカ背面撃ち、バルーンダミー射出など
ファンネル以外の機能が活躍するシーンも追加されていった。

Zシリーズ以降では戦闘アニメーションの進化が著しい。
第一作目の『Z』ではやたらヒョロい機体グラフィック、何も無いところに撃つファンネル等が不評だったせいか、『第2次Z』で全て書き直された。
フィン・ファンネルのトドメ演出がヤバい。
(MXと)第2次Z再世篇では、サザビーにとどめを刺したνフルボッコが武装として採用されている。
更に第3次Z時獄篇でも実にぬるんぬるん細やかなアニメーションで魅せ、また初めて移動後攻撃技が最強技となった。
フィン・ファンネルとライフルサーベル等による連携技で、その名も「オールレンジ・アタック」。
更に更に続く天獄篇ではサーベルとバズーカに宇宙専用モーションが新たに書き起されたり、
新たな最強技「フル・オールレンジ・アタック」が追加されたりと、何処までも自重というものを知らない。
いいぞもっとやれ…と言いたいが、実は寺田プロデューサー曰く戦闘アニメでの原作再現をあらかたやってしまったので戦闘アニメ制作が非常に大変なユニットとのこと。
自重を知らない捏造攻撃も、原作再現やりつくしてそうでもしないと戦闘アニメが作れないというのが実情と思われる。
なので今後もνガンダムがまた自重しない戦闘アニメを披露したら、「スタッフ今回も頑張ったんだな…」と感謝くらいはしてあげましょう。

また、Hi-νと違い、フィン・ファンネル(やオールレンジ・アタック)が弾数制である点もメリットであり、Bセーブの恩恵を受けやすかったり、
強化パーツのハイパーリローダーの恩恵を受け易い(特に『V』や『X』では他に弾数主体の強機体がいないのでほぼ一択で回せる)のもメリットである。

DD』では射程がデフォルトで4、命中率が高いと完全に狙撃手向きの性能であり、攻防どころか回避率までZ以下という極端な調整が為されている。
それ故にHi-ν入手後は乗り換えシステムが他よりはるかに劣る本作では倉庫番になりかねないが。

余談だが 「行けっ!フィン・ファンネル!」 とフィン・ファンネルの名前を呼びながら射出するのはスパロボが初出。中の人から「ガンダムでもスーパーロボットみたいに技名を叫んでみたい」との提案があったからだそうな。
またνに乗せ換え出来るNT強化人間パイロットにフィン・ファンネル使用時専用ボイスがあるのがシリーズお約束となっている。

普通に使っても強力だが、鉄拳制裁する戦闘アニメが見たいなどのこだわりがなければ上位種の開発素材にされる不遇な扱いであることが多い。
ただしギャザービート系ではコイツが開発ツリーの終点にいる事も多く、ゲーム中最強格の機体であることも珍しくない。
アムロを搭乗させて戦闘していくことでサイコフレーム共振状態となって緑色に輝き出し、パイロット共々ただでさえ高い戦闘能力に磨きがかかることになる。
GジェネDSではサイコフレームと共振したことでレズンを機銃で撃墜したチェーンも共振状態に持っていけるが、
肝心のチェーンのステータスはあまり高くない(宇宙世紀最強クラスの男と比べるのも酷だが)ため、結局は原作よろしくアムロが乗っていることが大半だろう。
ただカスタムパーツのサイコフレームさえ用意できればサザビー共々複数機用意できるので、彼女のファンならアムロとチェーンで2機のνガンダムを用意してやっても良い。
+ GジェネDSライバルルートのネタバレ
また小説版1stよろしくアムロが一年戦争で戦死するGジェネDSのライバルルートに限りなんとカイ・シデンが本機に搭乗する。
小説版1st準拠ということもあってか彼は完全にNTへと覚醒しており、戦死したアムロ並の高ステータスを持つ上に、
フィン・ファンネルを操るどころか共振状態へと持っていけるため、アムロのνガンダムと比べても何ら遜色ない脅威の強さを見せてくれる。
「νガンダムはダテじゃねえんだ!」
ジェネシスではパンチが単なる戦闘アニメではなく武装として追加された。
超強気状態でしか使えないが威力は高いため、格闘値が高くテンションの上がりやすいパイロットなら乗せておくのも良い。

  • クライマックスU.C.
もちろんCCAアムロルートで登場。
単純なスペックは最高クラス、ビームと実弾の併用が可能、ファンネル使用可能と単純に強力。
フィンファンネルは配置を自機近くに設定するとビームバリアーを展開する事ができる。

  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
3周年イベント第1段として実装された、コスト700の汎用機。コスト700は本機が初。
実装時の抽選配給ではトークン165個*18を使えば確定で入手可能なキャンペーンも実施された。
ちなみにキャンペーンガチャを最後まで引ききると、主兵装として交換可能な専用バズーカが入手出来る。
機体性能は全体的に高レベルでまとまった典型的バズ格汎*19
防御ステータスは650コストのキュベレイジ・Oがほぼカンストしていたのと比べると若干低いが、大きめの盾と緊急回避制御Lv3により実戦での生存性は上。
初期主兵装は専用ビームライフル。即打ちだと3点バーストのビームマシンガン方式、収束させると劇中初陣で見せた即よろけ持ちの極太ビームになる。
ガチャ排出の専用バズーカも選択可能。殆どのパラメータが既存バズーカの上位互換で特に威力が高いため、「バズーカ持ちは格闘の繋げやすさや爆風による当てやすさと引き換えに射撃威力自体は控えめ」と言う従来の概念を覆す高性能バズ。
格闘はビームサーベル一種。機体が大きい分リーチは長いが振りが遅いわけでもなく癖も少なめ。
副兵装も優秀で、即打ち即よろけのシールドビームキャノン*20、あらゆる射撃攻撃のダメージとよろけを一定量無効化するフィン・ファンネル[防御]、
ブースト中にロック&射出可能なフィン・ファンネルx6[挟撃]、蓄積よろけ&追撃に便利なシールドミサイルと高性能バルカン。
前年の2周年実装機体であるΖΖガンダムの性能がイマイチであったため実装前こそ不安視されていた本機だが、
特にバズーカ装備時の即打ち即よろけ武装2種とファンネルバリアによるよろけ無効が中距離戦闘やタイマンに於いて破格のアドバンテージを生み出す、
700コストに相応しい機体となっている。




■余談
小説版ではこの機体に代わりHi-νガンダムが登場する。
Hi-νガンダムはあくまで小説版νガンダムでしかないのだが、最近ではHi-νガンダムはνガンダムの完全版*21と勘違いしている人も多い。
他のバリエーションなどについてはコチラを参照。


SDガンダムでは「νガンダムのおじさん」と呼ばれていた時期がある。むしろ一番の新入りのはずだが…パイロットがおじさんということだろうか?


また『全ガンダム大投票』においてはMS部門において堂々の1位を獲得した。




ふざけるな! たかが項目一つ、ガンダムで追記・修正してやる!

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