登録日:2009/08/16 Sun 18:41:28
更新日:2025/04/07 Mon 08:25:21
所要時間:約 7 分で読めます
Mr.FULLSWING(ミスターフルスイング)
2001年から2006年まで
週刊少年ジャンプで連載されていた鈴木信也作のギャグ野球漫画。
全24巻 通称:ミスフル
概要
基本は弱小高校の野球部に入った主人公が甲子園を目指すという王道じみた話………に見えるが、
実際はギャグとノリで進むドタバタコメディ。
ボーボボや
テニヌの系統に近しいかもしれない。
やたらパロネタが多く、ほぼ全てのキャラがボケとツッコミの両刀使い。
時折本編と全く関係ない寸劇が入ったり、全く本編と関係ない設定が無から生じたり(例:鹿目に
8人の妹がいる、など)と、正気を疑うような展開が多い。
野球の試合は普通に進むが、中には現実では確実に再現できない無茶苦茶なものもある。
例:封鎖野球・半減野球
上質なギャグと、奇抜な発想な試合などから連載からしばらくの評価はかなり高かった。
だが、連載後半からはパワーバランスの崩壊・インフレと超展開が続き、そこから離れたファンも多い。
そして、一番の売りのギャグのキレが連載が進むにつれてイマイチになったという意見もあり、最終巻近くではほぼ壊滅的と評する声も多くみられる。
後半からは賛否分かれつつあったが、それでも人気はあったらしく、ドラマCDが出るなど最終的には20巻以上も続いていた。
「野球漫画はヒットしにくい」という風潮が強いジャンプという雑誌としては、かなり成功の部類に入る漫画と言える。
基本、ユニホームを統一しない、それ以前に裸で野球しているが気にしてはいけない。
一度だけサッカー漫画『Mr.FREEKICK』になった事がある。
こんな作品なのに終盤で高野連が出てきた際には「この世界にそんなもんあったの!?」と驚いた読者もいたとか。
主力打者を上位と下位に分散させて本来下位となる打順で打線が途切れないようにした「ダブルチャンス打線」という一見まともそうな理論が作中で唱えられたが、これはセイバーメトリクスの観点では論外であり、このことからジャンプ漫画の枠を飛び越えて
なんでも実況Jでも格好のネタにされた。
登場人物
■埼玉県立十二支高校
一年生
声:関智一
主人公。
強肩を持つ打者だが、物凄いバカ。
女の子にフラれ続けた恨みでスポーツ全般に憎悪を抱いていたが、凪さんに惚れて野球部に入る。
どこかで聞いたような話である。
品性下劣かつ粗野で、ジャンプ主人公にあるまじき行動をとる。
例:
覗き(※1巻1話1ページ目)、子供苛め、セクハラ、
女装、
盗撮
原作終盤で明かされた過去はかなり重いものだった。
声:新垣樽助
ポジション:投手
四つの秘球を持つ。辰羅川とは
幼馴染みでバッテリーAを担当。ガングロ。
犬猿の仲とはよく言ったもので主人公とは仲が悪い、名前も猿野の「天国」に対して「
冥府」。
親は何を考えてるんだ。
ピッチャーの他に外野手をやるが打撃は不得意。
食事は
食パンと
コーヒー牛乳。
声:
川上とも子
ポジション:
二塁手→中堅手
小柄で非力だが、持ち前の素早さでフィールドを駆け回る。
趣味は
ゲームとお絵描きとランニング、目の下に日除けのペインティングをしている。
ぴのキュンカワイイ~飼いたい飼いたい
名前の由来はファミスタの一番足が早い選手。
声:
不明
ポジション:
遊撃手→二塁手
無口で彼の言葉を理解しているのは作中でも兎丸くらい。
常にサングラスをかけており素顔は不明、とても優しい性格。
そして守備の鬼。音楽好きを活かしたリズミカルな打撃もなかなかのもので、かなりバランスの取れたプレイヤー。
声:
山口勝平
ポジション:投手
球は遅いが持ち前の技術で勝負する技巧派。作品初期ではMAX130km、MIN55km、という落差75kmのサイドスローを武器にしていた。
素人の天国に基本的なことを教えたりと面倒見のいい性格ではあるが、彼の行動に対する
ツッコミ役だけで体力をすべて使いきっている節がある。
打撃は相手の読むことも出来、かなり上手い方で努力家。
中盤から監督直々に
アンダースローを伝授されるが一回しか活躍せず、
しかも破れかけそれ以降は7B戦で霧咲相手に油断して打たれるも司馬が好捕。そして王以下はカット。
それ以降は選抜にも呼ばれず、投手としての出番がないという不遇っぷりを受けている。
彼のアンダースローはちゃんとした捕手がいれば最強に近い。
声:中村大樹
ポジション:
捕手
犬飼とバッテリーAを組む。幼馴染みの犬飼の剛速球を常に受けているが、体格は並なためホームインして来た選手に弾き飛ばされてしまうことも。
頭の回転が早く、チームの冷静なまとめ役で打撃も悪く無く、配球の読みと観察眼はかなりのもの。
日本語+
英語の不思議口調、もみあげに
ムチや
バナナを入れている。
モデルは
古田敦也。
声:
森久保祥太郎
ポジション:
一塁手
通称マリファナ先輩,キザ虎先輩。
猿野の「剛の打法」に対し、体の軟らかさを活かした「柔の打法」(アッパースイング)で長打を打つ。
また、体の軟らかさ故に多少の悪送球も難なくキャッチする(具体的には180度開脚などで捕球範囲が広い)。
チャラ男な雰囲気を醸し出し、
語尾が「~ZE」などローマ字になる。hip hop
声:大須賀純(福岡出身)
ポジション:二塁手→
左翼手
不動の二番打者。地面や風を読むことに長けており、意図的にイレギュラーバウンドを狙ったバントが出来、意外にパワーがある次期主将候補。
地面を愛しすぎて、常に大根をかじっている「野菜先輩」。
地味。
声:檀臣幸
野球部主将
ポジション:三塁手→右翼手
不動の四番打者。変な髪型だが
イケメン。
グラウンド整備のトンボで素振りをしたり、部長で
ブルジョアなのにトンボがけしたりと真面目なお方。
ギザ虎曰く「部長は全てがずば抜けてる」
華武の屑桐は中学時代のチームメイト。
声:山崎たくみ
ポジション:遊撃手
チーム1の守備力を誇る寺育ち。糸目。
黒撰戦では身体中に梵字を書いてバッターボックスに立ったり失明覚悟でナックルを打つなど大活躍。
声:
檜山修之
ポジション:
三塁手
和製ガンマン。出番の減った子津に代わってツッコミを担当。
悪球打ち+真ん中を打てない…多分、
ド○ベンの岩○のパクリ。
特技は
バルキリー走法。
声:
阪口大助
ポジション:投手
バッテリーBを担当する通称「ほっぺ先輩」
ふてぶてしい性格で、二段階に変化する「剃刀カーブ」や分身魔球「魔球X」を武器に戦う。
語尾に「~なのだ」と付けることが多い。可愛い。
声:園部好徳
ポジション:捕手
鹿目専任の捕手、彼の球をなんなくキャッチしたり持ち前の巨体でホームを死守する。
「がああ」
逆に鹿目以外の球は捕球できない不器用な一面も。
監督。変態だがこれでも十二支の全盛期を大打者村中と共に支えた元投手で
必殺技のスワローを子津に伝授した。
マネージャー
作中一の
美(の)
少(ない)
女
実はファンクラブがあるほどの人気者でジャイロボールの威力は最早兵器。
ファーストキスを捧げたのは
処女喪失の後。
その他
声:
緑川光
猿野の親友(かちく)。2巻以降は空気。幸せクラッシャー。
梅星に何かをスッパ抜かれ、新聞部に所属。子津と協力し、猿野のカーブ対策に協力した。
変な髪型の新聞部部長(笑)。語尾にいろいろな漢字を付けて話す(謎)。ミーハーで情報通(変)。
■私立黒撰高校
伝説の大打者・村中紀洋が監督をしている野球部、モデルは
新撰組。
声:
吉野裕行
魁の弟、1年生で4番を打つ父親以上の才能をもつスラッガー。鉛入りのバットで父親の伝説(時計)を粉砕した。
■私立華武高校
埼玉二強の一翼にして埼玉県下最強の野球部。
打ち切りのせいでまともに戦ったのが練習試合だけ。
声:
諏訪部順一
ポジション:投手
埼玉最高の高校生投手で、トルネード投法を駆使する。
当たり前のようにボークボールを投げるなど、ルールは微妙。
声:
うえだゆうじ
ポジション:三塁手
犬飼の
ライバル、神主打法の使い手。
悪びれているが、実はいい奴。
ポジション:中堅手
守備力が高い、高い所大好き。
ポジション:遊撃手
彼のキックはケツバット以上に痛い。
ポケモン・
クマシュンはおそらく同族。
■私立セブンブリッジ学院
埼玉二強の一翼で華武の次に強い。略称「7B」
チャイナ。側転しながら打球をさばく。
わんキュンカワイイ
兎丸の次に速い。反射神経なら一番。
ユニフォームが
軍服。モニターカメラを使ったり、
合法的に選手をボコるとやりたい放題。
ある意味
この漫画を最も忠実に示した学校。
長身の投手、トーテムポールっぽい顔で子供が見たら確実に泣く。
フランケン。猿野と互角のパワーを持つが性格が悪い。
■私立明嬢学園高校
アイドル育成高校…というかまんまジャニーズ。
投手で主将、スライダーの使い手。昔はデブで虎鉄をライバル扱いしている。
■私立凶賊星学園
いろんな高校から強すぎる問題児を集めたギャング高。
投手(襲名制)。小柄だが年寄り臭い。凶弾と呼ばれる切れのいい直球が持ち味で、
かませ高の割に埼玉選抜にも選ばれている。
監督。愛煙家で
おっぱいがでかい。チームワークを軽視しすぎたのが命取りとなった。
■その他高校
一々書くのが面倒なので要点だけかいつまんで説明する。
○私立音瓶高校
メガネのメガネのためのメガネによる学校“よくなくな~い?”
〇私立名堀端高校
スパゲティLove
〇私立兄御田高校
リアル
アニヲタの集い
〇私立大炎上高校
まず、消火しろ
〇私立小学生高校
高校生です
〇私立中年高校
オッサンばっかりです
〇私立またたき高校
イケメンばっかりです
〇私立蹴球高校
野 球 し ろ
○私立卍高校
瞬殺されたが、作中一原理の読めない球「卍シュート」を放つピッチャーがいる
■その他キャラ
月7にやっている「アレ」で40kg痩せれる。だけど、基本はデスマーチ。最終関門は握手。
校長先生と言う呼び名の川原に住むおっさん。
猿野「でっかく追記・修正して見せろ!男ならよ!」
- この作品にお世話になった青少年っているかな? -- 名無しさん (2013-08-13 20:22:56)
- これ後半の評価悪かったのか…前半みてないからよくわからんけど、普通に楽しめたけどな -- 名無しさん (2013-08-14 10:34:58)
- 展開がブッ飛んでたのもそうだけど、シリアス路線に走ったのがなぁ…… -- 名無しさん (2013-08-14 12:30:22)
- 素直に華武をラスボスにしておけばとは思った。県対抗戦とか始めた辺りから迷走に拍車がかかってた気がする。 -- 名無しさん (2013-09-16 09:01:13)
- 3巻や6巻のお色気シーンにお世話になった人っているかな? -- 名無しさん (2013-11-24 18:16:27)
- ↑第一話なら迷わず挙手できる -- 名無しさん (2013-11-24 18:19:11)
- 後半は連載で読んでた頃はいいかげんだるかったけど、今コミックスで読み返す分には普通に楽しい。 -- 名無しさん (2013-11-24 18:30:47)
- 生意気小学生のチン毛燃やし珍道中2~地獄の業火~ で呼吸困難になるくらい笑った思い出 -- 名無しさん (2013-12-16 23:52:14)
- ↑お前とは笑いのツボがあいそうだ -- 名無しさん (2014-01-14 00:37:18)
- 個人的には猿野流暗黒空手秘奥義「大爆掌」が一番ツボだった。 -- 名無しさん (2014-01-14 00:41:02)
- 作者が野球のルールよく知らないんじゃないか的なのが多かったのがちょっとアレだったな。投球モーション止めて振り子のタイミング狂わしてたけど誰か突っ込めよと -- 名無しさん (2014-06-02 21:39:58)
- 武軍戦以降からは完全にテニヌ、バヌケと同じ世界にいたんだししゃーない。でもマリファナ先輩のBTSは最高に厨二カッコいい。 -- 名無しさん (2014-06-02 21:43:22)
- 公式戦出る度に大怪我してる蛇神さんが不憫すぎる・・・・・ -- 名無しさん (2014-06-17 19:47:26)
- 帽子をかぶらなかったりユニフォームの着こなしがバラバラなのは、試合が始まったら誰が誰だか分からなくね?ということで見た目の面白さを優先した結果。 -- 名無しさん (2014-10-04 00:12:35)
- これの作者って今何してるんだろ。オタクが番長やる奴も好きだったけど打ち切られてからは音沙汰が全く無いんだが -- 名無しさん (2014-11-02 16:19:29)
- これが終わってからというもの、作者は色々と悩む人になってしまった。バリハケンのあとがきなんか読むと胸が痛むね。 -- 名無しさん (2014-11-02 19:40:59)
- ジャンプで20巻続いたのにアニメ化させてもらえなかった2つしかない作品の一つ -- 名無しさん (2014-11-18 17:27:55)
- 大阪選抜はラスボスのくせに最終戦でインチキしてたな。5回終了までノーヒットなのに6回に4番が3打席目ってどういうことだ。 -- 名無しさん (2014-11-22 21:43:46)
- ↑×8作者はファンブックで20年以上野球観戦してる野球ファンって言ってた。つまり野球のルール知っててあれ -- 名無しさん (2014-12-01 10:34:37)
- ↑×2 ヒント:四死球 -- 名無しさん (2015-01-03 23:00:58)
- ギャグ目当てで読んでたからギャグのないシリアス展開の時は退屈だったな -- 名無しさん (2015-03-20 23:53:17)
- 十二支停滞期にも優秀な選手(大神さんとか)ポツポツいたのに事故やら何やらで退場してしまったのが何とも・・・・・・ -- 名無しさん (2015-08-15 15:04:08)
- コミック初期の質問コーナーにこういう質問があった。いつになったらネタ切れしますか?と。それがほぼ現実になるとは皮肉なものよ…。 -- 名無しさん (2016-01-11 15:21:03)
- ↑9Vジャンで何かのゲームの漫画描いてたと思う、クロストレジャーだかクロスハンターだか -- 名無しさん (2016-01-31 13:40:37)
- テニヌやバヌケみたいにこれはベーヌボールだな。 -- 名無しさん (2016-06-24 17:44:00)
- 正直あれだよスカウトのされ方から言ったらこの作品がこれだけ売れただけで十分にすごいと思うわけだ -- 名無しさん (2016-06-25 10:39:35)
- 中盤からマリファナ先輩の必要感が喪失したり(守備でも打撃でもヘボの上噛ませいぬにもならない)、終盤密かにリリーフエースとなったネズチューが県対抗では控えにも入れない。ハッキリいってキャラを完全に持て余してたな -- 名無しさん (2016-06-30 21:20:48)
- まぁあれだな、野球とかキャラ数がどうしても多くなってしまう漫画より人数が少ない漫画だとギャグでも光りそうな感じがした -- 名無しさん (2016-07-01 08:39:12)
- 「猿野流暗黒空手秘奥義 大爆掌!」でどうしても吹くw -- 名無しさん (2016-10-29 12:24:11)
- バリハケンとか普通に面白かったけどな、打ち切られたのは残念 -- 名無しさん (2016-10-29 12:30:28)
- 最近一気読みしたんだが、大分過小評価されてる気がする 微妙と言われる選抜の設定も伏線回収として凄い役に立ってるし -- 名無しさん (2017-01-07 08:01:12)
- 子津絡みのエピソードは目線が熱くなるものが多くてすげー好きだった。1人だけ一軍落ちして辛いのによく頑張ったよ、本当に。 -- 名無しさん (2017-11-08 19:20:17)
- 子津と村中弟がバッテリー組むシーン見たかったな。 -- 名無しさん (2019-02-14 23:09:17)
- 文庫版描き下ろしの帰ってきたミスフルがやっぱりギャグはキレキレだったから別の題材でギャグ漫画を見てみたいけど厳しいか…。 -- 名無しさん (2019-03-06 23:06:42)
- ジャンプで曲がりなりにも成功と言えるヒットを収めた野球漫画って現状ミスフルが最期?その後はキャッチャーの漫画と言いSQ.でやってた女子マネメインの漫画と言いヒットした作品は無い印象だが。 -- 名無しさん (2019-03-06 23:32:51)
- 2ヶ月弱の自主練でサイド転向+クオリティ上げて二軍とはいえ上級生を完封する子津とかいう超人 -- 名無しさん (2019-09-16 21:49:18)
- 数少ないヒロインが眼鏡っ娘の作品 -- 名無しさん (2020-06-03 00:38:51)
- 作者がTwitterで今年の出来事をネタに久々にミスフル描いてたが相変わらずギャグがキレッキレだった。 -- 名無しさん (2020-09-01 21:57:19)
- ↑私も見たが、相変わらずギャグはキレッキレだな -- 名無しさん (2020-09-01 22:22:37)
- もう20周年という事に衝撃。 -- 名無しさん (2021-05-14 17:30:08)
- ↑2,3 連載当時終盤のギャグのキレ×と壊滅っぷりは何だったのかと言いたくなる -- 名無しさん (2021-10-16 17:22:58)
- 最後にジャンプで当たった野球漫画、もう20年近く前か…… -- 名無しさん (2021-11-20 10:58:21)
- 本作はドラマCDが出たけど、アニメ化はされなかったんだよね…。20巻以上続いたのに…。 -- 名無しさん (2024-01-15 14:05:59)
- 凪さんが全く動じないというか、なんなら天国のボケにノルタイプというか…それが結構面白い -- 名無しさん (2024-07-19 00:44:20)
最終更新:2025年04月07日 08:25