タマムシシティ

登録日:2020/04/21 Tue 09:58:36
更新日:2024/01/18 Thu 00:34:27
所要時間:約 8 分で読めます






ここは タマムシシティ

タマムシ にじいろ ゆめのいろ




『タマムシシティ』とは、『ポケットモンスターシリーズ』に登場する街の1つである。
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』(以下赤緑)。
また、そのリメイク作『ファイアレッド・リーフグリーン』(以下FRLG)と『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』(以下ピカブイ)、
ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』とそのリメイク作『ハートゴールド・ソウルシルバー』(以下HGSS)にも登場する。
イメージカラーは虹色。だがスーパーゲームボーイでプレイすると街全体がミントのような色となる。
『金銀』では一部の建物の屋根が黄緑色に、『HGSS』では深緑となっている。

名前の由来は「玉虫色」。玉虫色とは、玉虫の羽のように光線の具合で違って見える染め色のことを言う。


概要

カントー地方の中部に位置する都市。
カントーではヤマブキシティと並ぶ大都会であり、プレイヤーが最初に訪れる大型都市でもある。
東にある7番道路を進むとヤマブキシティへ行く事ができ、そこにある地下通路を利用するとヤマブキを通過する事なくシオンタウンへ行ける。
西にある16番道路にはサイクリングロードの入り口があり、サイクリングロードを進むとセキチクシティへ行ける。
4番目に挑戦するジム*1がある街。『クリスタル』『HGSS』に登場するミナキの出身地でもある。

高層ビルが立ち並ぶヤマブキとは違ってマンションやデパート等が立ち並び、娯楽施設も充実しているので多くの人やポケモンが集まっている繁華街となっている。
大型ショップであるタマムシデパートでは、他の街では売られていないアイテムが多く取り揃えられている。
綺麗な街づくりが自慢の街であったが、怪しい雰囲気のゲームコーナーが出来てからはロケット団員が我が物顔でうろつくようになったという。

また近くにあるサイクリングロードの入り口付近ではぼうそうぞくがたむろしていたり、堂々と覗きをしているオヤジがいたり、
『金銀』ではマナーの悪いトレーナーが出没するという理由でタマムシ警察によって地下通路が閉鎖されたりと、他の街より治安が悪いようである。
だが旅行者にはとても綺麗な街に見えるらしい。
3年後の『金銀』では環境汚染も深刻化している。

BGMはタマムシシティ専用のものが用意されており、繁華街に合う賑やかなものとなっている。
『金銀』ではセキチクシティでもこのBGMが使用された。

位置を現実の日本に置き換えると東京都付近となり、ゲームフリーク開発室がある事から世田谷区がモデルではないかと言われている。
また「タマムシシティ」という名前から多摩市がモデルだという説もある。


主な施設

  • タマムシデパート
カントー地方最大の商業施設。各地にあるフレンドリィショップの本店でもある。
5階建てで屋上もあり、わざマシン進化の石等の貴重なアイテムが売られている。
ここの屋上の自販機で買えるドリンクはヤマブキシティの間にあるゲートを通るのに必須だが、攻略情報サイトを利用するためのインターネット環境のある家庭の方が少数派であった初代当時、攻略本無しでこの事に気付くことはそれなりに難しかったと言える。まぁゲート足止めしてくる警備員が「喉が渇いた」と宣うのでそれを頼りにすれば解けない謎ではないだろうが。
3年後の『金銀』ではコガネシティにあるコガネ百貨店の姉妹店となっている。
コガネ百貨店に合わせて店内が大幅に改装されており、6階建てとなり品ぞろえも一新されている。
『FRLG』『HGSS』では登場キャラクターが多く利用しており、ハヤトアンズワタルマキシ等が目撃されている。
ポケモンシリーズのデパートの項目も参照。

  • タマムシマンション
タマムシデパートの東にある。
2階と3階にはゲームフリークが入っており、3階のゲームフリーク開発室で完成したポケモン図鑑をディレクターに見せると表彰してくれる。
初代ピカチュウ版と『金銀』ではポケットプリンタで賞状のプリントアウトもできる。
2階のゲームフリーク応接室にあるパソコンは自由に利用可能。『FRLG』では本棚にポケモンジャーナルがあるので必ずチェックしておきたい。
『HGSS』ではカントーのジムバッジを全て集めてから来ると、『金銀』風のBGMに変更できるGBプレイヤーが貰える。
『ピカブイ』では幻のポケモンを除く全てのポケモンを捕まえていると、ディレクターからひかるおまもりが貰える。

『赤緑』『FRLG』『ピカブイ』のピカチュウバージョンでは、マンション裏口から入れる屋上の小屋でイーブイを入手可能。
『ピカブイ』ではわざマシン44(じゃれつく)を入手できる。
『金銀』では夜に屋上の小屋を訪れると、小話を聞いた後でわざマシン03(のろい)を貰える。
『HGSS』では貰えるものがのろいのおふだに変更されている。

『FRLG』では管理人室にいるおばあさんから「おちゃ」が貰える。
本作ではこれがないとヤマブキシティのゲートが通れないようになっている。
『ピカブイ』ではマンション前にいるタケシからニビあられと一緒に貰う事となる。

  • ロケットゲームコーナー/タマムシゲームコーナー
街の中央にある大人の遊び場。
スロットゲームをプレイでき、絵柄を揃えてコインを稼げば貴重なポケモンやわざマシンと交換する事ができる。
『FRLG』ではポケモンプリントが設置されており、1回50円で手持ちポケモンをトレーナーカードにプリントできる。
『金銀』『HGSS』では事情により店名が変更されており、コガネシティのゲームコーナーと同じくスロットとカードめくりがプレイできる。
『ピカブイ』では海外で全年齢向けに販売するために賭博要素が抹消され、ビリリダマめくりというゲームが遊べるゲームセンターとなっている。プレイヤーは遊べない。
ゲームコーナー(ポケモン)の項目も参照。


  • 景品交換所
ゲームコーナーの隣にある。
スロットゲーム等で獲得したコインは、ここでポケモンやアイテムと交換できる。
『ピカブイ』では休憩所になった。

  • タマムシシティジム

「にひひ! この ジムは ええ!
 おんなのこ ばっかし じゃ!」

エリカがリーダーを務める、くさタイプを専門に扱うジム。
入るためには入り口を塞いでいる木をいあいぎりで斬らなければならない。
全員が女性トレーナーの男子禁制のジム。そのため他のジムの入り口にいるアドバイザーの男性はゲームコーナーにいる。
内部は草木や花で覆われているが構造自体は単純で、いあいぎりで木を斬って進めばエリカに辿り着く事ができる。
『金銀』では更に構造が単純になったが、『HGSS』では花のトンネルで構成された迷路になっている。
ちなみにポケモンバトルの他に生け花教室も行っている。

なお、このジムの外には窓から内部を覗き見しているスケベジジイがいる。
そのせいで『赤緑』等ではプレイヤーはジムトレーナーに覗きの疑いをかけられる事となってしまう。たとえ女の子主人公でも。
3年後の『金銀』でも当時と変わらず覗きを行っているが、警戒心が強まったのか少し距離を取っている。

街の中央にある小さな池。
初代ではニョロゾトサキント等のみずタイプのポケモンが生息しているが、
『金銀』『HGSS』では水上でベトベトン系統のポケモンが出現するほど水質汚染が深刻化している。
また『FRLG』ではごくまれにドガースが水上で出現したり、ベトベターが釣れたりする。

  • 池の前にいるおじいさん
なみのりで池を渡って話しかけると、わざマシン41(タマゴうみ)をくれる。
『ピカブイ』ではわざマシン26(どくづき)をくれる。

  • 食堂
街の南側にある。
中にはゲームコーナーで有り金を全部すったオッサンがおり、話しかけるとコインケースを譲ってもらえる。
『金銀』『HGSS』では大食いコンテストが開催されており、『HGSS』ではスモモが参戦している。
積み重ねられた皿を数えると、スモモがぶっちぎりのトップである事が分かる。
『金銀』ではゴミ箱を調べるとたべのこしがゲットできる。コンテスト参加者の食べ残しという事だろうか?
小ネタとして、『金銀』ではコインケースをパソコンに預けてから訪れると、普段は主人公を無視してひたすら食べまくる女性が会話に応じるようになり、「ここにはコインケースをくれる人はいないからジョウトで探してみて」と言われる。
『HGSS』ではパソコンにコインケースを預けられないが、意図的にコインケースをスルーしてここまで来ると同じセリフが聞ける。

  • 旅館
『赤緑』『FRLG』『ピカブイ』のみ登場。
『赤緑』だと内部はポケモンセンターによく似ているが、ポケモンの回復は出来ず泊る事もできない。
しかし『赤緑』ではポケモンセンターでパソコンが置かれている位置を調べると、見えないパソコンを使用する事ができる。
『FRLG』以降は一目でポケモンセンターとは違うと分かる内装となった。

『クリスタル』ではスイクンを捕獲後にミナキがここに滞在している。
ライコウエンテイも捕獲してから話し掛けると、エンジュシティに行くと言ってポケセンを飛び出す。
『ピカブイ』では中にいる祈祷師に話しかけると、野生ポケモンの性格を10000円で決めてもらう事ができる。
また少年と話すと、『ピカチュウ』ではサンドとアローラサンドを、『イーブイ』ではロコンとアローラロコンを交換できる。


他作品での扱い

  • アニメ版
無印編に登場。
サトシポケモンタワーとヤマブキジムを攻略後にここを訪れている。
ヤマブキに引けを取らないほどの大都会として描かれているが、郊外には荒野が広がっている。
タマムシジムはラフレシアをモチーフとした外観となっており、男子禁制という部分が強調されている。
事件によって全焼してしまうが、サトシの活躍でジムのポケモンは全て救助された。

第1章から登場。
タマムシ大学があり、エリカが講師を務めている。
また1章の時点から、エリカはこの街にトレーナーを集めて自警団を形成しロケット団に対抗している。
だが、同時にこの街はロケット団の重要研究拠点でもあった。

ロケット団のアジトはゲーム同様にゲームコーナーの地下にあり、そこでカツラを首班としてポケモンの強化改造実験を行っていた。
レッドの手持ちであるギャラ(ギャラドス)とブイ(エーフィ)はいずれもこの実験の被害者であった。
最終的にカツラたちはこのアジトにてミュウツーの製造に成功したが、暴走したミュウツーによって施設は破壊され、放棄されたものと思われる。

ちなみに1章にて、レッドは何の因果か6話に渡ってタマムシシティに足止めを食らった。


「ひょー ついき・しゅうせいは こわい!
 ちょっと いきぬきの つもりが
 むちゅうに なっちまう!」



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最終更新:2024年01月18日 00:34

*1 難易度や順路を考えれば4番目が妥当だが、一旦素通りしてヤマブキやセキチクから先に挑むこともできる