登録日:2021/10/03 Sun 16:05:00
更新日:2025/05/04 Sun 22:07:07NEW!
所要時間:約 43 分で読めます
変身ヒーローや戦隊ヒーロー、それに魔法少女。
今日も世界の片隅で
あまたのヒーローが怪人たちと戦っている。
これはそんな正義と悪の戦い―その裏側で
地味で地道な活動をする者たちを描く
愛と勤労の物語である!
『怪人開発部の黒井津さん』は、Webコミック誌『COMICメテオ』にて連載中の、水崎弘明による漫画作品。コミックスは全10巻。
作者は商業デビュー前から「水中花火」の名義で
東方Projectジャンルを中心とした同人活動をしており、
姫衣装のリグルの同人誌を出すだけに飽き足らず、リグルだらけの同人ゲームを同志達と作ってしまった人と言えばわかる人にはわかるかもしれない。
2022年1月から3月にかけてテレビ朝日系列「ANiMAZiNG!!!」枠にてアニメ版が全12話で放送された。
概要
悪の組織を舞台にして、所謂『正義の味方』と戦う者たちを描いた作品……ではあるのだが、善悪逆転ものではなく、組織あるある・企業あるあるを悪の組織に仮託してユルく描いたコメディ作品である。
常時試し読み可能の第1話は、「10分ででっちあげた企画書を幹部の前でプレゼン」とかいう、企業戦士であればそれだけで胃が痛くなるようなシチュエーションで進行し、この物語の雰囲気を味わうことができる。
ただしヒーロー物の物語として、各々の正義や悪による「信念」や「矜持」も描かれており、ただのコメディでは終わらないシリアスな部分も時折見せる。
主人公の属さない組織や人物の話描かれる群像劇としての要素もあり、主人公サイドが全く出てこないエピソードもある。
怪人の存在は世間に認知されているが、組織の備品扱いらしく、法的には所有物以上の保護はされない。
その為、なにかあっても訴えられない女性型怪人を狙った、タチの悪いナンパも少なからず存在する、ある種の世紀末的な世界観も示唆されている。
アニメ版
アニメ版は、ヒーローものというカテゴリを前面に出し、各話のナレーションを特撮俳優が行うほか、アガスティアの大幹部についても、特撮作品に縁のある声優をキャスティングしている。
また実在するローカルヒーローに加え特撮映画「HE-LOW」とタイアップしており、外伝のような形でアニメオリジナル展開が組まれ、ローカルヒーロー本人が出演を果たしている。
なお、剣神ブレイダーやピリアマギア等のデザインが一部変更されている。
アニメで展開されたオリジナルキャラクターや主題歌等の放送当時原作には無かった部分が、何かしらの形で原作漫画に逆輸入され登場している。
メインスタッフ
- 監督:斎藤久
- シリーズ構成:高山カツヒコ
- キャラクターデザイン:森前和也
- アニメーション制作:Quad
- 音楽:manzo
主題歌
- OPテーマ:AXXX1S「Special Force」
- EDテーマ:メイビーME「曖昧あいでんてぃてぃ/Destiny」
ナレーション一覧
客演ヒーロー一覧
話数 |
出演ヒーロー |
1 |
時空戦士イバライガー(茨城県) 鳳神ヤツルギ10(千葉県) 炎の天狐トチオンガーセブン(新潟県) 超神ネイガー(秋田県) |
2 |
檄龍刀神ジャンスカー(愛知県) 安芸戦士メープルカイザー(広島県) 斜陽戦士ゴゴレッド(HE-LOW) ドゲンジャーズ&ヤバイ仮面(福岡県) |
3 |
梟の戦騎カント(北海道) |
4 |
商売繁盛エドレンジャー(東京都) |
5 |
蒼龍神マヴェル(徳島県) |
6 |
フクロウ戦士トシマッハ(東京都) |
7 |
ダルライザー(福島県) |
8 |
時空機動隊(近畿地方、岡山県) |
9 |
坂東武人武蔵(埼玉県) 安全+第一 大知マン(沖縄県) スライダー仮面龍騎士(HE-LOW) 甲州快童トライ☆オン(山梨県) スーパーミヤギ人THE王食フードファイヤーBBQ烈怒L(宮城県) はっぴーすマン(福井県) |
10 |
茶神888(静岡県) |
11 |
天体戦士サンレッド |
12 |
時空戦士イバライガー 鳳神ヤツルギ10 炎の天狐トチオンガーセブン 超神ネイガー ドゲンジャーズ&ヤバイ仮面 梟の戦騎カント 商売繁盛エドレンジャー 蒼竜神マヴェル フクロウ戦士トシマッハ ダルライザー |
あらすじ
秘密結社アガスティアは、世界征服を目論む悪の組織である。
その主戦力となる怪人を新たに研究・開発する怪人開発部において、助手として働く黒井津燈香。
これは、そんな彼女が組織のため、給料のため、やりがいのため奮闘する姿を描く物語である。
主な悪の組織と登場人物
秘密結社アガスティア
世界征服を目的とする秘密結社であり、フロント企業が有するオフィスビルの地下に本部施設がある。このオフィスビルの外観は横浜みなとみらいにある日産グローバル本社ビルに似ているようだが、多分気のせい。アガスティアのマスコットマークが「リーフ」なのも多分考えすぎ。ロビーに掲げられた「焦らずゆっくり世界征服」のスローガンはむしろ現場系企業なのでは……?
目的のために様々な部門で研究・開発を行い、少なくない軍事力を有しているようではあるが、一般人へのテロ行為は固く禁じているとのこと。
悪の組織としてはかなりの大手らしく、様々なジャンルに事業を展開していたり、派遣バイトで賄われることも少なくない戦闘員を正規採用で揃えたり、従業員に対して払うべきものはしっかり支払うなど規模・待遇は悪くない様子で、福利厚生も充実している。
反面、組織構造には(悪の組織・トップがわがままという点を除いたとしても)多数の問題を抱えており。ヒーローの敵対組織としても、無駄に幹部が多い・前線系幹部が戦おうともしないなど正直優良企業と思えるレベルではない。
何より、『具体的にどのような「悪」をやっているのか?』というのが不明という根本的な問題が……
所属する怪人は、神話や伝承の怪物をモチーフとしている。
アガスティア怪人開発部
- 怪人開発部助手 黒井津燈香(CV:前田佳織里)
本作の主人公。秘密結社アガスティアの怪人開発部で助手を務めている、(おそらく20代前半の)女性。
わりと巨乳であり、シャツの上からコルセットを着用していることもあって、露出は少ないながら胸が強調された格好をしている。
しっかり者で常識人寄りのポジションだが、自分の欲望に正直かつ勢いで突っ走るタイプなので逆に騒動の原因になる事もしばしば。
幹部への昇進を目論んでおり、格上の存在でも物怖じせず意見を言える度胸を持つ。
時にはライバル社への交流と見せかけた半スパイ行為や幹部(主にカミュラ)の弱みを握って自身の研究や出世街道に役立たせる等の黒に近いグレーな手法も厭わない狡猾さも見せる。
怪人製作においては「設計に余裕を設け、本来の役割以外の業務ができる個性と柔軟性を持たせる」を信条として臨んでいる。
その為開発費は上がってしまったが、黒井津が設計に携わった怪人たちは不自由少なく社会に馴染めれるようになっている。
怪人に対しての思い入れは強く、自身の携わった怪人に対して大切に扱い続けている。
研究員ではあるものの実戦での現場指揮や自らの戦闘能力の向上などにも積極的に取り組んでいる。
その具体的な戦闘能力
- 単身で剣神ブレイダーと交戦して生き延びる
- 大幹部のジャガーの肉体言語(コミュニケーション)を乗り越える
- ナンパ男数人を一瞬でダウンさせる
「怪人作ってないで、自分でブレイダー倒せよ!?」と突っ込まざるを得ない、明らかに並の怪人以上の強さなのだが……?
幹部が怪人ばかりであるアガスティアで「幹部が怪人より弱くちゃだめ」と考えている。
じゃあ自分を改造しろよと言いたくなるが、そんな予算は出ない。現実は非情である。
彼女の野望や信条、そして無駄に高い戦闘能力は過去の経験が要因となっている。
- 近距離特化型怪人 ウルフ・ベート(CV:天野聡美)
もう一人の主人公
もしくはヒロインで打倒剣神ブレイダーのため生み出された、狼獣人タイプの怪人。モチーフは、名前から連想される
ジェヴォーダンの獣。
当初は男性の人格・肉体(CV:千葉翔也)で作られていたが、完成間際にアカシック様の
「可愛くないから女の子の身体にして」という鶴の一声で、
連日徹夜の突貫作業で肉体だけ少女のものに作り替えられた。
もふもふの犬耳、チューブトップにローライズのホットパンツと露出過多なロリ巨乳の肉体に、中学生男子相当の頭脳という一種の
TSっ娘。
初登場回でブレイダーと対戦するも装甲周りのバグにより全裸になってしまい逃げる形で敗走。
その後は、人手不足の補充要因として開発部所属となり黒井津の後輩として勤務している。
勤務中の服装は、黒いノースリーブのシャツにネクタイ、白いキュロット、その上から白衣。
TSっ娘らしく自身の身体や周囲からの扱いについて悩み続けている。目下の目標は予算を集めて男の体に改造してもらうこと。
黒井津に男として惚れているようではあるが、彼女からは
妹もとい娘のように思われている……。
黒井津に近づく男に対してわかりやすく嫉妬し敵意をむき出しにする。
戦闘シーンでは初期は割とかませ犬的な役割だったが、物語が進む度に成長しており更にフェンリルから訓練を受けた後は活躍する機会が増えている。
本来怪人は成長要素のない完成品として生み出される為、日々向上心を持ち成長していく様は怪人としては珍しく、その点は幹部からも一目置かれている。
必殺技は自身の手足を黒色獣化、鋭利な刃物と化した爪で攻撃する「ベート・クロー」。
作中でのお色気担当担っているのか、脱衣、お色気、コスプレ等の描写は他の女子キャラを差し置いてダントツ。
- 怪人開発部博士 佐田巻始(CV:梅原裕一郎)
黒井津の上司であり、怪人開発部の主軸である博士。
しっかり者の黒井津を頼っている風もあり、中途半端な仕事をぶん投げることも。
一方で黒井津が突っ走ろうとするときに的確な助言をしたり、あえて事が終わった後に言及するなど彼女にとってはよくできる先輩。
実は剣神ブレイダーである佐田巻健司の兄である。
アパート暮らしで健司とは同居しているが、健司がアガスティアと敵対している事は知らないようである。
自身の仕事についても秘密結社である為、健司には大手の研究所勤めという事にしている。
一方で父親である零忌は昔アガスティアの科学者として所属しており、その事実については知っているような素振りを見せていた。
当初は父の研究に興味を示さなかったものの、怪人開発を進めていくうちにD細胞の研究に興味を持ち、秘密裏に接触したアンクルから父の残したD細胞の研究データを手に入れる事になる。
普段はARゴーグルをつけジャージ着用、その上から白衣をだらしなく着ている典型的な研究オタク然とした外見だが、ゴーグルを取りスーツを身につけるとイケメン。
アガスティア所属怪人
- 長距離狙撃特化型怪人 カノン・サンダーバード(CV:土岐隼一)
通称カノン君。アガスティア初の半機械怪人。
アメリカ神話の怪鳥をモチーフに、肩に備えた大口径の連装レールガンにより上空から砲撃を放つ、というコンセプトで企画された。のだが……
アガスティア各部署との調整により設計を何度もやり直した末に、アカシック様の鶴の一声により可愛さが優先され、着ぐるみのでっかいヒヨコのような外見になってしまった。
またですかアカシック様
ちなみに上記の「各部署との調整」の様子は、IT業界ではおなじみのネタである
顧客が本当に必要だったもののパロディとなっている。
野暮ったい見た目に反して自動車と並走できるくらいには足が速く、更にはノールックで急所を撃ち抜く狙撃能力と雷雲を呼び出し落雷で攻撃する能力を持ち、認可ヒーローを一人戦闘不能に追い込んでおり、
散々な開発経緯を持つにもかかわらずヒラ怪人の中でもトップクラスの性能。
しかし稼働エネルギーが大きくコストがかさむ、耐水性能に欠陥(のちに改善)、
食べ過ぎて痛風になる等、欠点も多い。
なおレールガンは未実装である。
アニメ版では、セリフを喋っている間は口パクではなく嘴が開きっぱなしになっているという着ぐるみ的な小ネタの演出がなされている。
ヒュドラの再生力と強力な毒を有する(予定の)少女型怪人。背中から8本の蛇の首が生えている(予定)。
当初は予算と納期の都合で1本しかなかったが、再改造を繰り返した結果作中では4本まで増えた。後付けで増える蛇の首も常に本体の姉として振る舞う。
ただし毒は最後まで実装されなかった。
近接型なので遠距離主体の相手は苦手とするものの、踏み込みだけでコンクリの地面が砕けるほどの身体能力を持つ。
開発コンセプトは毒で弱らせ、複数の首による波状攻撃でとどめを刺す……
そのコンセプトでなんで毒実装を後回しにする?!
本体は末っ子気質の少女で、背中から生成される蛇の首はそれぞれ性格の異なる姉の人格を有する。
蛇首の姉達は陽気な一姉、セレブ気取りの二姉、アクション映画マニアの三姉、内気な四姉となっており本体は姉達からはマツと呼ばれている。
蛇首は身体に吸収させる事ができ、そうなるとぱっと見はただの少女。なお姉達の気分次第で再生成されたり消えたりする。
ちなみに姉のCVは、松田利冴・
松田颯水の姉妹が分担して担当する。
また松田姉妹が姉妹役をやっている。
バレンタインデーに合わせて開発された期間限定商材チョコレート型怪人で、褐色肌の女性の姿をしている。
性能は高く、全てのパラメータが平均以上。強固なチョコレートを発生させて敵を窒息死させるというえげつない戦法を採るものの、実力を発揮できるのは一定期間のみという致命的な欠点がある。
制作にあたってはアカシック様が直々に黒井津とウルフにセクハラまがいの衣装を着せた上で「チョコ特訓」を実行してクォリティを高め、開発部各位の尽力もあって期日までに完成したのだが…?
第一話の黒井津が口から出まかせで語った「ヒーローにやられても、その攻撃への耐性を備えて復活する」というコンセプトを実現した、黒い大型の狼のような怪人。通称バン君。
ブレイダーの必殺技であるブレイダークラッシュに対応し、互角以上の戦いを演じた。が……
その後は、開発部のマスコットのような立ち位置に収まっている。
包帯でぐるぐる巻きにされた身体の中から金属製の武器を生やすことで敵の刃を通さない、対ブレイダー特化型として作られた怪人。
「能力的に余裕を持たせつつ意図的に性能のゆらぎを作ることで汎用的な作戦に用いることができる」という現在の怪人開発部のコンセプトとは異なった設計をされているが、そのぶん単純な戦闘力は高い。
ちなみに包帯を除いた中身はギザ歯オッドアイでワイルドな印象の少女型。
戦闘特化のせいでまともな発声機構がないが、たまたま映像で見たアイドルの姿に感化され、自らもアイドルを目指したいと意志を示した。
そのための厳しい特訓をこなしつつ、アイドルオタクカミュラ様の気まぐれで喉に万能細胞を埋め込まれたことが後押しとなって、『怪人風アイドル MuMMy』としてデビューを果たすという奇跡を成し遂げた。
中の人はアニソン歌手であり、アニメではライブシーンで書き下ろし曲を歌唱した。
不滅のカミュラの部下である鉱石型怪人。磁力でバスターブレイドを無効化させるも剣を捨てたブレイダーにパンチ一発で敗れる。
その後もちょいちょい顔出し程度の出番はあったが、マミーがアイドル活動をする際にマネージャーを頼まれ了承した。
黒いロリータ調の衣装を着た、殺人音波を発することに特化した怪人。
言動はおっとりふわふわな癒し系美少女に見えて、FIRE(早期リタイア)を目指し「仕事を一生やらなくてよくなるためには全力で臨む」と目的に正直なタイプ。
仕事は仕事、オフはオフと完全に分けており、たとえヒーローとの戦闘中で圧倒的に有利な状況であっても、定時になれば切り上げて帰宅するし、時間外の呼び出しにも応じることはない。
褐色ヘソ出しショタっ子の姿の、記憶潜行の能力を持つ怪人。
ウルフを兄姐さんと慕う、開発部の弟的な立ち位置。
記憶の中で戦う際には全力態として伝承通りの黒い馬の姿になる……はずが、ブレイダーに精神耐性が備わってた為にリソースが足りずなんやかんやでデフォルメされた馬のぬいぐるみのような姿になる。
ナイトメアの実践データを基にブレイダーの精神耐性にも対抗できるように作られた女性型怪人。共感性と直観力に優れる。
ナイトメア同様リソースが足りないとデフォルメされた姿になる。こちらはロバっぽいなにか。
機械を装備のみに留めたコストパフォーマンスと整備性の高さに優れる怪人。外付けの様々なガジェットを操る。
ブレイダーと対峙した際、外注だった武器のパズソーに不具合が見つかり即敗北。
ナンパな性格で女性型怪人を見つけたら口説きに入る。勿論ウルフも射程内。
子供をあやすのが得意であり、普段は託児所で働いている。
- 怪人記憶作家 氷見川さき(ペンネーム)
アガスティアの怪人は人格形成のために生み出される以前の電子記憶をインプットされており、プロットを製作している女性。
正確には怪人ではなく、幼い頃交通事故で死にかけた際とある組織にて怪人技術で蘇生された改造人間である。
その組織はヒーローにより壊滅、氷見川は改造途中の不完全な状態だったがアガスティアが保護した。
ウルフが企画した怪人。
年々進化する怪人技術に対応すべく、次世代の怪人のベースとなるよう製作された試験型怪人。コンセプトは「かっこいい(重要)」。
氷見川の製作した電子記憶はウルフ(男)との友情に熱い硬派なヤンキーというもの。
しかしいざ完成となった際ウルフが女体化していたため、そのギャップに戸惑い関係性に悩み続ける事になる不憫な怪人。
怪人のクロスコンビネーションを目的として立ち上がった企画、「プロジェクトTOV」で黒井津がブレイダーに直接接触し弱点を調査した事で製作された怪人。通称クゥーちゃん
背負う事で透明化能力を得られる。
元々は雨合羽として他の怪人が着る事により能力を発揮させる計画だったが、怪人の小型化に失敗した為ノウハウのあった女性型怪人になった。
その為本来は性別の無い怪人だが、与えられた女性型の身体は気に入っている。
進化を続けるブレイダーに苦慮している開発部が、長期的に情報解析をして進化を続けるよう製作された怪人。
柔軟な進化の為若く好奇心が強い性格に設定されており、進化具合は周囲の環境に左右される。
このコンセプトが開発部やブレイダーの思いもよらない方向へ行ってしまう羽目に。
- 装着型怪人 ブラックブレイダー(CV:赤羽根健治)
アニメ最終回が初出の装着型怪人で装着者の基礎能力を強化する。ゼットアークに対抗するべくブラックロアとの共同開発で完成した。
ア・バオ・ア・クゥーで成しえなかった小型化に成功しており、言わば怪人サイドによるブレスレット型のヒーロー変身アイテムとなっている。
アニメ最終回では急造だった事もあり変身解除機能未実装という不完全な状態のまま実戦投入されてしまっていたが、原作において一時共闘となったブレイダーの変身機構を解析した事により完全なものとして完成させた。
アニメ、原作共に黒井津が変身したがそれは特別な事例であり、本来は人間には扱えない怪人専用となっている。原作ではウルフも変身した。
ホワイト企業のアガスティアらしく装着者の健康状態を第一にしている為、ちょっとした不調を発見すると休息させるために変身を強制解除するという戦闘には向いてなさそうな仕様である。
アガスティア大幹部
アガスティアを支える怪人達。全員旧型の技術で作られている怪人だがD細胞と呼ばれる今では禁忌とされた細胞が10%前後含まれた身体であり、新型怪人では太刀打ちできない戦闘能力を持つ。
- 秘密結社アガスティア首領 アカシック(CV:M・A・O)
秘密結社アガスティアの首領の(見た目は)ロリっ子。一人称は「吾輩」。
フランクな性格であるが、外見どおりのワガママな少女性もあり、可愛いもの好き。
その趣味により、完成直前の怪人のデザインを思いつきのみで可愛いものに変えてしまうなど、ワンマントップらしく組織の構成員を振り回す。
悪の組織の大ボスに相応しく、実は戦闘能力もアガスティア最強であり、パンチ一発で別組織の怪人をミンチにできるほど。
ちなみに身体の97%がD細胞で構成されているというデータが秘かに存在している。
アガスティア最高の頭脳の持ち主であり、実質的に組織の運営を司る大参謀。
武者のようなマスクと鎧に身を包んでいる姿であるが、その鎧の下には肉体があるのか一種の機械生命なのかは不明。
人の三倍働くために
三倍偉大とも呼ばれている。
組織の幹部として黒井津をはじめとした部下の管理を厳しく行うが、オーバーワークは決して認めず、失敗も糧にして成長することを期待するなど、管理職としてもたいへん優秀。
同じミスを繰り返す場合の処遇については……
さらには、フロント企業を含め、組織が手がける製品・サービスはすべて自ら使用して、その品質を確かめている。
開発部博士との出張の予定が、事情により黒井津との同行に変わった際にも、ツインの一室しか押さえていなかったホテルを彼女に譲って自らは24Hサウナで休むなど気遣いもできる、まさに
理想の上司。
実は「原初の怪人」と戦った元ヒーロー(人間)であり、Dを倒した後Dに打ち勝つ技術開発の為自らを怪人化させたという過去を持つ。
ヒーロー時代の本名は「小木原」であるが名前含めその事については当時の仲間しか知らない。
- 万能細胞型大幹部 不滅のカミュラ(CV:竹達彩奈)
アガスティア大幹部の一人であり、全身が究極万能な特殊細胞で構成された吸血鬼怪人。
冷たい印象の美女という見た目どおりに徹底した規律主義者であり、アガスティア内部の(業務管理上の)監査を担当している。
その実プライベートでは、2人組の女性アイドルグループを、デビュー前から応援しているという二面性を持つ。そして初めて実際に観に行ったライブで感極まって泣く。
アガスティア大幹部の一人であり、ウルフくんとは違って顔まで含めて二足歩行の狼の姿をしている。執事服に黒い手袋と革靴、左目にはモノクルと、威厳を備えた佇まいの人物。そしてイケボ
性能としては近接戦特化型だが、秩序を重んずる性格であり正々堂々とした戦いを好むタイプ。悪の組織の大幹部とは
- 強襲型大幹部 ウォーリア・オブ・ジャガー(CV:置鮎龍太郎)
アガスティア大幹部の一人であり、こちらは豹頭の肉体担当。
むしろ脳筋な上に、開発部への監査では詳細のないダメ出し、具体性のない指針、精神論だけの改善案を言うだけ言う(そして言ったことを忘れる)と、頭脳労働担当の部門とは相性が悪い。
普段は埼玉県内の山中に築いたジャガーベースと呼ばれる基地にいるようである。
アガスティア大幹部の一人であり、仮面を被った青年の姿。
フィラデルフィア・プランと呼ばれる能力が搭載されており、その発動中は自身の存在をこの世界から完全に感知不可能とする。
なお効果時間は不定
名前の元ネタは、オカルト・都市伝説の筋では有名な「
フィラデルフィア計画」の実験を行ったとされるアメリカ軍の軍艦の名称。
だったのだが、動画サイトの彼の登場シーンは互換の似ていた「エルドリッチ」に対するコメントで埋め尽くされた
かつて怪人開発部に所属していた過去があり、佐田巻博士と共に研究開発をしていた…が、隙あらば自分の身体で人体実験をしようとする為博士がその都度止めに入っている。
アガスティア大幹部の一人であり、石柱に無骨な手足をつけたような姿。
アガスティア大幹部の一人であり、ずんぐりしたイカのような姿の胴体に大きな一つ目が覗く不気味な姿。
小笠原近海のアガスティア海底監視所を任されており、アガスティア随一の慎重な怪人を自負している。
アガスティア大幹部の一人であり、名前通りのトカゲのような(着ぐるみのような)姿をしている。
極地調査型の名は伊達ではないようで、高温に(おそらく低温や高圧などにも)耐えられる肉体を持っている。
周辺環境を調整する炎を操り、攻撃だけでなく敵の精神干渉から身を守るバリアになったり、自ら炎を纏って不死鳥のように飛行し人を運ぶ事も可能。
- 次元超越型大幹部 機織怪人アラクネ(CV:宮本侑芽)
アガスティア大幹部の一人であり、頭部に蜘蛛の牙のような角が生えた女性型。
引き篭もり気質であり、普段は次元の狭間にある展開要塞異城に籠もっている。
大幹部ではあるが、自陣から外に出ると能力が激減し、海で泳ぐこともできないほど。
カミュラとは、同じ大幹部同士で若い女性型ということもあり、仲が良い模様。
- 戦略諜報型大幹部 ロングレンジ・アンクル(CV:三木眞一郎)
アガスティア大幹部の一人であり、ラバーマスクを被った紳士のような姿。
「長射程」の名のとおり、数々の女怪人をその手にかけていると噂されている。
実際、ウルフくんに軽く触れる程度でその身体を自在に制御し新たな感覚に目覚めかけさせるほどのテクニックを有している。
諜報員らしくあらゆる組織の情報を秘密裏に集めている為、時には上層部にバレないようにターゲットに接触をしたり、味方すら騙す怪しい行動をとる事もある。
アガスティア大幹部の一人であり、妖艶な長髪の少女の姿をしている。
ウルフくんの設計のベースともなっており、肉体を黒い獣の姿に作り替えることができる。そのため、ウルフを妹のように扱っている。
ちょっとこう頭が極端な、
ヤンデレのガチレズ気質…だが本人は愛でることが目的であり一線を越える事はしない。
ウルフは本能的にスキュラにガチビビリしており、絵に描いたようなブリっ子と化す。
アガスティア大幹部の一人であり、短髪で中性的な姿の男性型。
物資倉庫管轄で、その調査という体で食べ歩くのを好んでいるようである。
アガスティア大幹部の一人であり、銀色の四角錐のような形のマスクをしている。
思考ベースは忍者であり、自らの性能を軽々に明かそうとはしない一方で、凝り性なところもある。
アガスティア大幹部の一人であり、巨大なドラゴンの姿。
持ち主を呪う特殊な財宝を管理しているため、人里離れた山の奥深くに居を構える。
空を飛ぶ姿を、田舎の老人に目撃されたりもしている。
秘密結社ブラックロア
組織の運営方針そのものはホワイト企業的なアガスティアに対して、サービス残業当たり前、離職率激高、有休ってなに?なブラック企業的な秘密組織。
ブラック企業らしく構成員のマインドコントロールに慣れてる為か、怪人による精神操作の技術に長ける。
所属する怪人は、UMAや都市伝説をモチーフにしている。
- 怪人研究所研究主任 峰円小春(CV:小宮有紗)
ブラックロアの怪人研究所主任研究員。
ふわふわ系大学生くらいの外見だが、佐田巻博士の元同級生。
学生時代は彼に成績で敵わなかったため、未だになにかと張り合いつつどこか意識しているような関係になっている。
友達がいないぼっちであり、黒井津が友人関係を申し出た際は舞い上がってしまった。
以降黒井津にブラックロアの機密情報を流してしまっている。
ブラックロアの怪人で、ドクター峰円に従っている。
名前の元ネタから連想されるとおりの宇宙猫怪人(女性型)。
ブラックロアのフラグシップモデルであり高い技術と予算が注ぎ込まれている為非常に性能が高い。
性癖が歪んでおりウルフくんをいろんな意味で狙っている。ネコだけど性質はタチ
ブラックロアを取り仕切ってる士官であり中間管理職。
厳しいを通り越してパワハラ上等の性分であり、ブラックロアがブラック企業である象徴のような人物。
アガスティアとの共同性能比較テストで惨敗した心理浸食怪人ブルヘッドを処罰しようとした際、うっかりブルヘッドの能力にかかってしまい何を見たのかは不明だが恐怖の余り辞職してしまった。
その後はカイザーロアのお付きとして復職、再登場を果たした。
秘密結社ブラックロアのトップである大総帥。
普段は姿を見せることは無く、ボイスチェンジャー機能の備わったレリーフ(CV:
柴田秀勝)から言葉を発している。
その正体は言動が不思議系だが物腰は柔らかい、少女とも少年ともつかない中性的な姿をしている。
なお、水着は女児用を着用。
常に左目を閉じており、一人称は『余』。
浮世離れというか、ある種の超越的な思考をしているようで、自らを「世界の嘆きを見通す者であり、同時に世界の敵である」と位置付けている。
が、その怪人としての性能は段違いであり、怪人のデータ測定に特化した怪人「ヒトガタ」が誤ってカイザーロアをスキャンした際には過負荷により自滅をさせてしまった。
なぜトップがこれで、組織としてブラック体質になっているのだろう。
秘密結社フォークローズ
空を飛ぶ重機動レストラン「鶯浄土」を本拠地とする秘密結社。
重機動レストランを、数多くの秘密結社・悪の組織等の幹部クラスが定期的に集まる場所として提供している。
レストラン内では闘争禁止のルールを定めており、組織間での戦闘が発生した場合には強制的に閉店となる。
秘密結社デッドソウル
ボスが持つ「魂の書」によって生み出された怪人を使い活動をしている組織。
秘密結社というのも名ばかりであり、実態はアパートに軟禁されたボスの精神から魂の書を通して勝手に怪人が生成されているだけである。
所属怪人達はボスに魂の書を送り付けた人物からの指令に潜在的に従ってしまうようになっている。
怪人の名称は、「人間の職業等を表す横文字」+「物語中で死んだキャラクター名」で統一されている。
見た目50代くらいの男性でサラリーマンだったがリストラされた無職。本名は不明。
現在は馬謖に軟禁されながら怪人を生み出しているが、怪人たちは心の分身体と認識しており家族のように接している。
デッドソウルの軍師であり、左眼から額にかけて鬼のような仮面をつけている男性。
組織の建前としてはボスを補佐する軍師となっているが、実質的には馬謖がデッドソウルのトップとなっている。
おとぎ話「白雪姫」に登場する王妃をモデルにした怪人。
毒をコントロールする能力を持ち、弱毒から強毒、果ては体質の身を変化させる毒など様々なタイプの毒を操る。その際は全てリンゴ型の煙幕弾として生成される。
現状の貧乏な生活に不満を抱いており、アガスティアの監視任務に就いていた際、休日にブティックで買い物をしている開発部の面々を見て全力で妬んでいた。
侵略妖精郷フェアリガン
居場所のない人間を攫ってきては妖精(怪人)へと改造し、着実に仲間を増やしている組織。
「システムティターニア」と呼ばれている何かによって選ばれる、不幸な暮らしをしているが善良な人間を誘い、人間としての過去を捨てて自分たちの楽しみだけを考える妖精として暮らすことを示しているが、最終的な目的がどこにあるのかは不明。
組織の掟として「人間だったころの全てを捨て去る」というものがあるが、破ったところでお咎め等はなく組織規律は緩め。
怪人の名称は、様々な物語で語られる妖精の名前を関している。
フェアリガンの指導者であり、左眼を縦に貫く傷跡のある、美しい女性。
聖剣エクスカリバーを振るい、戦闘能力は高い。
仲間となった妖精たちを愛しているが、その愛はちょっとだけ偏っている。
次の仲間のターゲットとしてマギアローゼを狙っている。
フェアリガンの新人妖精。
ブラック企業に勤めているかのような描写がされている毒親持ちのサラリーマン男性で、鉄道駅で身投げを計ろうとした瞬間拉致されスカウトされ即答でフェアリガン入り、肉体改造を受け転生した。
怪人サポート団体結成の際はサラリーマン時代の不満がたまってたせいか、掟を無視してまで団体に入る事にしたがアガスティアのホワイト企業っぷりに団体は結成される事なく解散する。
その後こっそりアガスティアの面接を受けていた。
一見すると人の頭部程度の背丈しかない小型の女性型だが、形状やサイズ果ては性別まで自由に変化させることができる妖精。
匂いやフェロモンを自在に操り異性の肉体に対して異常を起こす、一種の魅了のような能力を持つ。
その為か変身すると性別が変わるマギアズワルトとは相性が悪く、魅了を仕掛けるもスワルトの機転による変身解除により魅了を回避され敗走する。
秘密結社ダークゾーン
6年ほど前に猛威を振るっていた悪の組織。怪人の規格が今と比べてはるかに大きく非常に強大な力を持っていた。
半面プログラムはシンプルな作りなのか目的の行動しか取れないものとなっている。
また怪人は爆弾が仕込まれており、ヒーローに敗北したり、機密保持のために内部構造に触れようとすると爆発してしまうという使い捨ての存在でもあった。
当時の認可戦隊ヒーロー「闘星戦隊メテオール」によって壊滅しており、跡地は立ち入り禁止区域になっている。
原作20話(アニメ未放送エピソード)に登場。廃墟と化していたダークゾーン本拠地跡地にて目覚めた、実戦投入される前にダークゾーンが壊滅してしまったため放置されていたと思われる怪人。
ウルフとカノンが営業の帰りに遭遇し今はダークゾーンもメテオールも存在しない事を伝えるも、メテオール殲滅のプログラムしか組まれていなかったためその言葉の意味がわからなかった。
市街地に向かう事を阻止しようとしたウルフを返り討ちにしたが、突如現れたメテオブラックに敗れ体内の爆弾により爆散した。
- ブラックホール怪人超三皇 イヴィルクローバー
過去にメテオールと対峙した怪人。小学生くらいの少女の姿をしており、人間としてメテオールに接触し交流を深め油断させたところを攻撃するという、ダークゾーンの中でも一風変わった怪人。
その為身体は同世代女子の平均値の物となっている。
「四葉」と名乗り怪人に襲われているフリをしてメテオブラックに接触、保護される。その後はメテオブラックと交流を続け心を許す関係性になった後に襲いかかった。
「相手の事を好きになる」というプログラムで動いている為その好意に嘘偽りはなく、メテオブラックにプログラムに沿った行動しかできない事を打ち明け、倒されることを望んだ。
秘密結社ゼットアーク
アニメ初出の圧倒的資本力を持つ外資系の秘密結社。その資本力はアガスティアでさえ勝負にすらならない程。
アジア圏進出という建前でD細胞を手に入れるためにアガスティアにM&Aを仕掛けた。
表向きは莫大な資金による買収を仕掛けている事になっているが、実際のところは武力による侵略制圧を行い勢力を拡大させている。
原作では佐田巻零忌も所属し宣戦布告の前から秘かに暗躍していたが、零忌の裏切りにより中枢を乗っ取られてしまう。
アガスティアにコンタクトを取ってきたゼットアークの幹部。年収は1200万ドル。
日本侵略を指揮しており、交渉とは名ばかりの宣戦布告を行い全国にゼットキラーを送り込み自身も前線に出向いている。
かなりの戦闘力を持っており、ウルフ、エルバッキー、ピリアマギア、その他怪人やヒーロー達を一掃する程。
ちなみに娘がいる。
ゼットアークの量産型怪人スーツ。あらゆる状況に対応できる汎用性と命令に忠実に従う扱いやすさにより、同時大量運用を可能にしている。
怪人をむりやり組み込み能力を一元化して強制制御させている為、中の怪人は自意識を失いただ命令に従うだけのマシンとなっている。
正義のヒーロー
複数のヒーローが活躍しているが、基本的に共闘はしていないようである。
社会的には、企業に所属し給料も貰える「認可ヒーロー」と、未所属のボランティアである非正規のヒーローの二種類に大別されているほか、アニメ版では実在するご当地ヒーロー(及びそれに対応する悪の組織)も各地で活躍している。
ヒーローとしての種別は千差万別で、スーツ装着型のヒーローもいれば、魔法少女や改造人間、宇宙人なども存在している。
悪の組織がブラックならこっちはホワイト……かと言うとそうでもなく、ヒーローもヒーローで彼らに負けず劣らず世知辛い事情が散見される。夢も希望も無い。
大剣を武器に戦う、こっちの世界でいう仮面ライダー的なヒーロー。ヒーローサイドの主人公とも言える人物であり怪人開発部のライバルでもある。
スポンサーが存在するような
正規のヒーローではないために、ヒーロー活動による収入はない。
そもそも変身のためのグッズも、
誰かが一方的に送りつけてきたものであり、バックに何が存在しているのかは彼自身も知らない。
健司自身は、アガスティア本部の近くにある弁当屋でアルバイトをしている。
そして童貞。
名字からわかるとおり、アガスティアの佐田巻博士の実弟なのだが、お互いに正体に気づいていない。
黒井津はバイト先の弁当屋の常連で、素顔の状態では顔見知りであるのだが、やはりこちらもお互いに正体には気づいておらず、お互いを刺激し合って発奮させている。
なお、女性に対する免疫が絶無のため、ウルフくんのハレンチな露出ぶりに困惑し、黒井津の素性を誤魔化すセリフに変な妄想をしてしまう純情青年。
普段の生活の様子や女性に対するうろたえ振りから冴えない印象を受けるが、ヒーローとしての信念は強く何事にも折れない心の強さを持ち、ヒーローとして様々な人物に影響を与えている。
戦闘スタイルは剣による攻撃がメインだが格闘技も強く、剣が使えないシチュエーションでは肉弾戦で敵を退治する。
必殺技はその大剣「バスターブレイド」で敵を一刀両断にする「
ブレイダークラッシュ」。
ちなみに、ヒュドラやカノンを瞬殺しているが、彼らは認可ヒーローであるピリアマギアの奇襲を回避したり戦闘不能に追い込んだりできているので、怪人たちが弱いのでなくブレイダーがやたら強いだけの模様。
それでもアガスティア側のブレイダー研究により苦戦する事も度々あり、負ける直前まで追い込まれた際フォームチェンジ機能が発動、パワーアップを遂げている。
ゼットアークの侵略が始まった時はアガスティアの戦闘中だったが変身アイテムの製作者である零忌から変身機構を奪われ変身が解けてしまう。
その時対峙していたのが始だった事もあり一時休戦、変身アイテムを預け実質アガスティアに保護される事となった。
その後は零忌を止めるという利害が一致した為アガスティアと共闘する事になる。
なお拾った変身アイテムを何も考えずに使っていた事が実は危険行為だったとして黒井津から軽く説教されている。
- マスターブレイダー
ブレイダークラッシュに対応したバンダースナッチとの戦闘中に、突如として変化した第2の姿。
通常形態の大剣から、日本刀のような細身の片刃剣へと変わる。
必殺技は敵に居合斬りを放つ「マスターブレイド翠月閃」。
ちなみに健司本人もその機能を知らなかった模様
- ディバインブレイダー
ア・バオ・ア・クゥーの支援を受けたウルフ・ベートに敗北寸前まで追い詰められた際に変化した第3の姿。
3本の剣に分離する剣を用いて戦う。
必殺技は分離状態の剣をビットのように遠隔操作して敵を切り刻む「ディバインテンペスト」。
- オーバードブレイダー
変身機構を奪われた健司がアガスティアの助力を得て変身した姿。
ブレイダーのデータを基にアガスティアとブラックロアの共同開発により急造された為オリジナルに比べて能力は劣るものの、アガスティアのサポートを受けた事で怪人達のと連携によりファイナルブレイダーと渡り合えている。
正義運営協会
数多の公認ヒーローの後ろ盾となっている団体。
ヒーローによる治安維持活動はもちろんの事、会長の方針で遊園地などで行うヒーローショーの開催、おもちゃやグッズの販売等、多岐にわたる商売をしている。
正義運営協会の会長。
真っ先に収入やグッズの売り上げを気にするなどお金の話を重要視しているが、決して拝金主義者というわけではなく、本人いわく「お金も正義もどっちも大事に決まってるよね」とのこと。
変身アイテムもしっかりしておらず各々が鍛えるしかなかった昔の時代の元ヒーローであり「原初の怪人」を小木原(メギストス)、零忌と共に倒している。
その時の経験則から「守るための組織」が必要だとして正義運営協会を立ち上げた。
鍛えた肉体能力は維持しており、変身後のピリアマギア2人を相手にした訓練でも軽くあしらえるほど。ついでに歴代ヒーローの技から魔法少女の動きまでを再現できるとか。
アニメ最終話のエピソードでも、外資系の悪の組織ゼットアークの戦闘員を一山いくらで片づけるなど、その実力はまだ現役としても通用するようである。
魔法少女ピリアマギア
マギアローゼとマギアズワルトの
露出高めの魔法少女2人組であり、認可ヒーローとしてテレビでの宣伝やタイアップグッズの発売も積極的に行っている。
しかしてその正体は、女子中学生・式島怜央(マギアローゼ)と、
男子中学生・日賀屋雄杜(マギアズワルト)の同級生ペアである。
積極的なローゼと、それに合わせるズワルトというコンビで、街を襲う悪と戦っている。
アニメでは異様に力の入った変身シーンが披露された。
物語初期はアガスティアと対決するシーンもあったが、後半になるにつれアガスティア以外の悪の組織と戦いを繰り広げるようになっていく。
- マギアローゼ/式島怜央(CV:田村ゆかり)
勝ち気で好戦的なポニーテールの女子中学生。
怪人や雄杜に対しては乱暴な言葉遣いをするが、弁が達者で見知らぬ人や目上の人物等に対して礼節を弁えた建前も使い分けられるしたたかさも持つ。
アガスティア面接潜入時にはメギストス相手に臆することなく完璧とも言える自己PRを見せた。
抱きつき魔であり普段は人の目がある為抑えているが、雄杜がズワルトに変身すると見た目が女子同士という事もあって何かしら感情が高ぶったりした時等によく抱きついてくる。
アガスティア面接潜入時で自己紹介に使った際の設定は「父親が蒸発しており、母はそのショックで精神に異常をきたし入院。その医療費を稼ぐために働いている」というもの。
あまりの重さと潜入捜査という任務である事から雄杜はアドリブによる演技と思っているようだが、実は演技でも何でもなく嘘偽りない怜央の境遇であり、思春期ながらハードな人生を送っている。
世間に対して斜に構えている節があり、そんな自身の事も「はぐれもの」と評している。
その為フェアリガンに狙われており、自身の事を徹底的に調べ上げられた上で接触されている。
マギアローゼは魔法による狙撃を得意とする性能。格闘はあまりせず、杖からピンク色の光線を放ち敵を殲滅する戦闘スタイル。
武器の杖についている球体を破壊されると変身が解ける。
必殺技は魔法による光線を乱射する「ピアッシングローゼ」、十字型の魔力をぶつける「ストライクローゼ」。
また2人技として「マギアフルブレイク」「マギアフルバースト」がある。
- マギアズワルト/日賀屋雄杜(CV:堀江由衣)
温厚で素直な性格の男子中学生。男子なのに何故か魔法少女の適性があり魔法少女マギアズワルトに変身が可能。
変身時に女子の身体に変化していくウルフ君に次いでのTSっ娘となる。
ローゼは変身前後であまり体型が変わらないが、ズワルトは変身するとローゼより背が低くさらには巨乳になり、ローゼからいじられるのが定番となっているようである。ある意味、TS変身キャラのお約束。
ちなみに、ズワルトは特に需要が高いと判断されて水着写真まで撮られる。
優しいと言えば聞こえがいいがその実流され体質であり、魔法少女になったのも怜央にむりやり連れられヒーローオーディションを受け、会長の目に留ったからである。
自身もその事を気にしており自らのヒーロー像を模索しているが、明確な答えは出せず心が折れかけていた。
しかし剣神ブレイダーとの出会い、会長からのアドバイス、そして怜央の何気ない言葉から自分なりの正義を見出していく事になる。
マギアズワルトは魔法による遠距離攻撃は可能であるものの、ローゼに比べると攻撃能力は低い。
本領を発揮するのは杖からビームサーベルのように魔法の剣を繰り出す剣戟による近接戦闘である。ローゼが距離を詰められれると守りに行く騎士スタイル。
必殺技は魔法の剣で敵を薙ぎ払う「ソードズワルト」。
闘星戦隊メテオール
6年ほど前に協会に所属していた4人組の認可ヒーロー。秘密結社ダークゾーンと戦っていた。
殲滅力に全振りしているダークゾーンと渡り合えるだけに、能力はかなり高い。
ダークゾーンを打ち倒した後に解散、ヒーローを引退している。
作中でストーリーに主立って関わる事は無いヒーローではあるが、とある人物にとって重要な繋がりがある。
戦隊レッドらしく爽やか且つ熱いナイスガイ。剣の達人であり専用アイテム「流星號斬剣」を用いた必殺技「メテオザンバー」は破壊力抜群。
解散後は怪人のパーツを作る工場に勤務している。悪の組織が顧客である事もあってかトラブルも頻繁に起こる為、用心棒も買って出ている。
ちなみに既婚。
戦隊ブルーらしく一見冷たそうだけど実は優しい眼鏡の似合うツンデレ。使用武器は槍。
解散後は空原優という偽名を名乗り怪人サポートのNPO団体を立ち上げる…が、団体を隠れ蓑にして悪の組織とヒーロー組織の実態を調査し続けている。
関西弁を話す女子高生。使用武器は鞭。
回想シーンで初登場。現代では長らく登場していなかったが最終局面で登場。蒼宮のNPO法人の代表を務めていたことが示唆された。
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注:4人目の戦士はアニメ未放送エピソードおよび原作5巻以降のネタバレを含みます |
原作5巻において、以前から割とあからさまだった伏線を張っていたとはいえついに、その前職が戦隊ヒーローのブラックだったことが明らかとなった。
メテオブラックとしての戦闘能力は、ウルフが手も足も出なかった怪人を奥義の拳一発で撃破するほど。
必殺技はその身体能力を活かし相手の懐に素早く潜り込んだ後、小手型の武器「流星號手甲」から発せられるエネルギーをぶつける「メテオグランドエンド」。
ちなみに流星號手甲はメテオール解散後に協会に返納していたが、三修から20話に再び、49話以降に三度譲渡されている。
ヒーローをやっていた6年前はネガティブ思考の引っ込み思案な女子高生であり他人と目を合わせることを苦手としている、今とは想像もつかない姿であった。
身体能力は当時から高く、他の3人がへばるような特訓でもこなすことができ、会長から伝授された格闘術で戦う。
ある日燈香はダークゾーンに襲われていた一人の少女を保護し交流する事になるのだが、実はその少女は怪人イヴィルクローバーでありダークゾーンの罠であった。
結果慕ってくれた少女を自ら手に掛ける事になってしまい、その後悔が燈香の人生に深く影響、アガスティア入りや怪人開発の方針につながっていく事になる。
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その他の登場人物
佐田巻兄弟の父親。
佐田巻兄弟兄弟が小学生の頃「真の正義を知る為に」という中二染みた理由で仕事を辞めて悪の組織に入った。これが原因で離婚、一家離散となった。
このシーンはただのギャグシーンのような描写だったのだが、その後入った悪の組織がアガスティアであった他、所々で名前を残している重要人物。
ちなみに佐田巻姓は結婚時婿養子として使っていた姓であり独身時の名前は「盧前零忌」。
実は三修、小木原(メギストス)と共に「原初の怪人」であるDを倒したヒーローの1人。
ヒーローではあるものの性格に難があり、何かを救う為ならば手段を選ばず何でもする危険な思想である為、三修から「稀代のマジレス野郎」と例えられている。
Dが復活した際に人類が対抗できるよう戦い慣れさせる、という目的ために争いが続くパワーバランスを維持させるよう様々な悪の組織やヒーローに関わり暗躍している全ての元凶。
ブレイダーの製作者でもあり健司に変身ベルトを送ったのは零忌である。
アガスティア時代はD細胞の研究もしていたが思うようにはいかずアガスティア見限って去っている。
ただしあくまで「世界を正しき姿へ」という思想で行動している為、その能力を私利私欲に使う事は無く培ったデータは破棄せず後進の為に残し続けている。
物語終盤ゼットアークが日本侵略を開始した際にDの分身体を攫い、更にはデータの集まったブレイダーから能力を奪いDの分身体を自身に取り込むことでファイナルブレイダーに変身した。
その力を用いてD細胞由来の技術を消滅させる為に日本全国の悪とヒーロー組織に宣戦布告をする。
- ファイナルブレイダー
様々なヒーローや悪の組織から得たデータを集め更にDの分身体を取り込んだ事で何物にも負けない強さと全ての怪人を支配する力を持った真の剣神であり零忌の集大成。
ブレイダーのデータは健司の貢献が大きく健司の事はヒーローとしては評価していた。
何十年か前に現れた「原初の怪人」「深遠からの災厄」と呼ばれる怪物でありD細胞の主。
三修、小木原、零忌により倒されるも復活を宣言して怪人技術やヒーローシステムに必要なD細胞と2人の分身体を残し消え去った。
Dの遺したものは怪人技術やヒーロー装備またそれを応用した医療技術などの急速な進化に貢献しつつも、悪の組織乱立による混沌期を招くという副作用も発生させた。
現在D細胞は使用自体が禁じられたものとなっているが、D細胞を持つ怪人は旧型であるにもかかわらず新型を凌駕する性能を持っている。
人材派遣会社デススタッフ
戦闘員を派遣する人材派遣会社。全国を飛び回っている為顔が広い。
アニメ版でローカルヒーローを登場させるに際して、そのやられ役戦闘員の中の人(アルバイト)として、2人のキャラクターが設定された。
本編との絡みは完全アニオリの最終回エピソードくらいなものであり実質外伝エピソードとして描かれている。
田舎(方言からしておそらく岡山)から東京に出てきたはいいものの、友人はおらず美味しい仕事もなく質素な生活をしているフリーター。
ある日のバイトで間違って戦闘員派遣の送迎バスに乗ってしまったことから、そのまま日本全国の悪の組織に派遣される戦闘員アルバイトとなってご当地ヒーローと戦う羽目になってしまう。
物理的に痛い目にあってこのバイトはこりごり……だったのだが松山に目をつけられ、結局は押しに負けて派遣戦闘員を続ける羽目に。
基本的に性格は押しの弱いお人好しであり、アガスティアに面接に来た際にアピールした「悪事」のみみっちさに流石の
面接官もちょっと困惑していた。
アニメ最終エピソードにて一人さみしくゲームをしてたアカシック様に声をかけ、一緒に遊んだのがきっかけでまさかのアガスティア入り。
本人もこの展開には戸惑っていたようである。
原作終盤にまさかの逆輸入登場。完全オリジナルであるアニメ最終回の展開は迎えておらずアガスティア入りはしていないが、それ以前の経歴は踏襲されてるようで、デススタッフの主任に昇格していた。
吹っ切れたのか仕事の対してのプライドが生まれ責任感のある…というか変な癖に目覚めたかのような性格になっている。
その様に仕事で対面した黒井津も若干引いていた。
名前の元ネタは、『
ジャッカー電撃隊』のピンク担当・ハートクインのカレン水木と思われる。
若い女性ながらバイトリーダーを務めている。
最初は間違いで参加した水木を気に入ったのか
押せばイケると思っているのか時には食べ物で釣り、時には情に訴えて、戦闘員バイトに押し込んでいる(普通の仕事も斡旋するらしく、水木と共に居酒屋で働くシーンもある)。
とはいえ本人も現場で同じように戦闘員となってヒーローと戦う
そしてやられると、どこかこの仕事を楽しんでいる風も感じられる。
水木が登録してる松山の連絡先名は「松山キケン」。理由はお察し下さい。
名前の元ネタは、『
秘密戦隊ゴレンジャー』のピンク担当・モモレンジャーのペギー松山と思われる。
余談
- Youtubeにて、アニメ版でも水木香恋役で出演した声優の小坂井祐莉絵氏が1人で各キャラクターの声とナレーションを担当した「マンガ動画」が公開されている。
- アニメ11話で「天体戦士サンレッド」とコラボし、作中の温泉街でサンレッドやヴァンプ将軍一味がカメオ出演している。
新しい怪人のアイディアが生まれたら、追記・修正お願いします。
- 試し読み部分読んできたが、ウルフくんには強く生きてほしい……あと、メギストス様は素晴らしい上司 -- 名無しさん (2021-10-03 22:14:45)
- まだ原作ストック2巻(10月で3巻)なのにアニメ化して大丈夫なのか? -- 名無しさん (2021-10-04 18:37:16)
- ↑原作ファンだが正直30分1クールのストックには厳しそうとは思ってる -- 名無しさん (2021-10-06 17:54:03)
- アニメ1話、期待以上によかったわ -- 名無しさん (2022-01-09 02:43:30)
- ネッシー怪人ネスコやった後どうやって帰還したんだ黒井津さん… -- 名無しさん (2022-01-12 09:01:51)
- ↑原作だと「意外と強い」っておまけがついていた。そして黒井津さんがヒーローと戦えるレベルで強いのはちゃんと理由があったりする -- 名無しさん (2022-02-02 21:39:03)
- サンダーバードのノールックでの狙撃 ルパン三世の銭形警部(原作)かよ 凄すぎる -- 名無しさん (2022-02-05 01:26:52)
- アニメ限定キャラの水木さんは追記しないのでしょうか? -- 名無しさん (2022-02-10 08:51:13)
- ナレーションの人選がガチすぎる -- 名無しさん (2022-02-20 20:50:03)
- よりによってブラック企業ネタをやった回の作画が怪しいというのが皮肉というかミラクルというか -- 名無しさん (2022-02-23 21:44:04)
- 贅沢言わないからマミーちゃんみたいな可愛い彼女が欲しい -- 名無しさん (2022-03-21 08:39:20)
- アニメの曲本を担当をしている高山氏は仮面ライダーZOの怪人や学校の怪談(1995年)のインフェルノの中間形態も製作している。 -- 名無しさん (2022-03-21 09:44:55)
- しかし、姫リグルの作者とはね…… -- 名無しさん (2022-03-21 17:55:45)
- アガスティアはブラック企業じゃないがクソ企業という印象。悪とか怪人とか抜きにしても絶対嫌だ。 -- 名無しさん (2022-03-27 10:00:32)
- ↑たしかにブラウンとかパープル企業で、居心地がいいから長く勤められるけど目的意識が持てなくて成長できなそう。そもそも悪の組織の時点で“まとも”ではないですし。 -- 名無しさん (2022-03-27 20:57:37)
- アニメ第11話でレッドさんことサンレッドと秘密結社フロシャイムの皆さんが観光してたねー -- 名無しさん (2022-04-09 23:01:29)
- >UMAや都市伝説をモチーフにしている とありますが、黄金牛怪人や鏡怪人はどんなUMA/都市伝説がモチーフなのでしょうか? 該当するものが思い当たりません。教えてくださいますと大変嬉しいです -- 名無しさん (2022-04-28 21:32:19)
- ↑そのまんま「牛の首」と「紫鏡」だろう。かなりメジャーな都市伝説だと思うが -- 名無しさん (2022-04-28 21:41:04)
- 何で鷹の爪とコラボしなかったのか? -- 名無しさん (2023-07-07 14:56:55)
- こういう悪の組織をメインにしたギャグはお気に入り -- 名無しさん (2025-05-02 21:16:38)
最終更新:2025年05月04日 22:07