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はりきり(ポケモン)

登録日:2023/04/05 Wed 23:04:53
更新日:2026/09/13 Sun 07:05:44
所要時間:約 5 分で読めます





(第五世代以前の説明文)
こうげきは たかいが はずれやすい。


(第六世代以降の説明文)
自分の 攻撃が 高くなるが
命中率が 下がる。



はりきり とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する特性の一つ。




◆とくせいデータ

初登場 ルビー・サファイア
効果 攻撃が1.5倍になるが、一撃必殺技必中技以外の物理技の命中率が0.8倍になる
フィールド効果
(エメラルド〜US・UM、BD・SP)
((フィールド効果は第八世代『ソード・シールド』にて撤廃。『BD・SP』ではフィールド効果が復活したが、第九世代『スカーレット・バイオレット』では再びフィールド効果が撤廃された。))
手持ちの先頭にいるとき、レベルの高い野生のポケモンが出やすくなる



◆所有ポケモン


何故か進化前のポケモンが最終進化形とは異なる特性として持っていることが多い。

通常特性


隠れ特性

  • コラッタ → ラッタ
  • ニドラン♀ → ニドリーナ(ニドクインに進化すると『ちからずく』になる)
  • ニドラン♂ → ニドリーノ(ニドキングに進化すると『ちからずく』になる)
  • ミツハニー(ビークインに進化すると『きんちょうかん』になる)
  • ワシボン(ウォーグルヒスイウォーグルに進化するとそれぞれ『まけんき』/『いろめがね』になる)
  • アップリュー


実質攻撃種族値

以下に、『はりきり』の効果が乗った実質攻撃種族値を記載する。

個体値V、252振りで計算
進化前はそのポケモンの最終進化形の本wikiの項目に、進化前 ○○が記載されているもののみ記載

種族名 実質値 登場作品
第八世代 第九世代
ラッタ 147 BD・SP 未登場
アローララッタ 132 未登場 未登場
サニーゴ 108 ソード・シールド
BD・SP
未登場
デリバード 108 ソード・シールド
BD・SP
スカーレット・バイオレット
LEGENDS Z-A
トゲキッス 101 ソード・シールド
BD・SP
LEGENDS アルセウス
未登場
ヒスイドレディア 183 LEGENDS アルセウス スカーレット・バイオレット
ワシボン 150 ソード・シールド
LEGENDS アルセウス
スカーレット・バイオレット
ジヘッド 153 ソード・シールド スカーレット・バイオレット
アイアント 189 ソード・シールド 未登場
アップリュー 191 ソード・シールド スカーレット・バイオレット
パッチラゴン 176 ソード・シールド 未登場
イキリンコ 170 - スカーレット・バイオレット
LEGENDS Z-A



◆概要


特性が実装された 第三世代ポケットモンスター ルビー・サファイア』から登場している特性。

攻撃が1.5倍になるのは強力だが、命中率が0.8倍になるという ハイリスクハイリターン な特性。

効果は『ちか』や『ヨガパワー』の劣化であるが、あちら2種は特性がこれ一択レベルに対して、こちらは選択の余地を持つポケモンに配られ気味。
また、かつて一世を風靡したメガガルーラの全盛期『おやこあい』ともほぼ下位互換の関係にあった。


この特性により原種ラッタはオノノクス並の火力、ジヘッドはドラゴンタイプトップの物理火力を発揮できることをウリにしている。
ワシボンも種族値の低さから活用は難しいもののウォーグルにはないこの特性を持つことが個性となっている。

ガチ対戦で比較的採用率が高いのは種族値やタイプの優秀なアイアント
特に第五世代と第六世代では「つめとぎ」と組み合わせることで超火力と命中を両立させるというコンボも使えたが、第七世代以降は過去技解禁ルール下でしか使えない。


ちなみにミツハニーの『はりきり』は完全にネタ
第八世代以前は「むしくい」とDLC『鎧の孤島』で追加された「ダブルウイング」しか恩恵を受ける技がなく、比較的有用な「がむしゃら」の命中率も下げてしまう有様である。

ビークインに進化すると『きんちょうかん』に変わってしまうが、仮に『はりきり』のままでもビークインは威力100を超える一致技が道具なし「アクロバット」しかなく鈍足で弱点多数のため活躍するのは難しいと思われる。


備考

「物理技の命中率が0.8倍になる」とは記したが、この特性が初登場した第三世代の頃は、
物理・特殊の区分がタイプごとに設定されていたため(ノーマル技は全て物理、ほのお技は全て特殊など)、
『はりきり』の対象となる技もタイプごとにきっちり分かれていた。

さらに、物理扱いになるタイプの技であれば変化技も対象であり、
たとえば本来なら命中率100%である「あやしいひかり」(ゴースト=物理)でも『はりきり』持ちサニーゴが使うと外しうるという仕様だった。
しかも威力部分は関係ないので完全なるデメリット。


第四世代以降は技ごとに物理・特殊が設定されるようになり、変化技の命中率も変動しなくなった。



◆対戦での『はりきり』


ダメージがほぼ1.5倍になるのと同義なので、命中率の低下を加味しても期待値は1.5倍×0.8倍→1.2倍と基本的には強化される能力と言える。

しかし、命中率が0.8倍になるので、すなわち命中100の技でも「ストーンエッジ」や「ハイドロポンプ」並みの命中率まで落ちてしまう

実際の対戦環境では「威力1倍では倒せないが威力1.5倍なら倒しきれる」場面よりも「威力1倍でも当てれば倒せる」状況の方が多いため、使用感では1.2倍すら下回ることになる。
こだわりハチマキ』のように技が縛られないとはいえ、代償があまりにも大きい


その不安定さから、対戦でマイナーなのはもちろん、バトル施設でも多くはひたすら連勝を重ねていくことが求められる仕様上アレもあるのでアタッカーとしてもお呼びにかかることはまずないという不憫な扱いを受けている。

レベル差があれば命中安定技のみで勝てる旅パではなおさら利用価値が低く、元々種族値やレベル技の優秀なダルマッカなら強く感じることもあるかもしれない程度。


ダブルバトルでは『じゅうりょく』とのコンボにより主軸に据えることも可能。
このフィールド効果発動中は「一撃必殺技以外の命中率が約1.66倍になる」ので、この特性込みでも命中75以上あればデメリットを帳消しにすることが可能となる。

なお、必中技と相性がいいように思えるが、必中技のほとんどが威力60しかないため、それなら最初から威力90以上の命中100の技を使った方がよく、威力の高い物理の必中技を覚えるポケモンはすべからく『はりきり』を持たない
こうした噛み合いの悪い所も、『はりきり』がイマイチ使いにくいというイメージを持たれる一因だろう。

また、第5世代まではトゲキッス系統がノーマルタイプであったため、『はりきり』と「しんそく」を組み合わせた物理型も可能だったが、第6世代でフェアリータイプに変更されたことで廃れてしまった。

大きな転機が訪れたのは第七世代。
Zワザはすべて必中となるため、一度きりではあるが『はりきり』が乗った凄まじい威力の必中技を放つことが可能となり、かなり使いやすくなった。


さらに第八世代ではダイマックスとのシナジーが抜群であることが話題になった。
前世代のZワザ同様ダイマックスわざは必中となるため、ダイマックス中は純粋にメリットのみの特性に変貌するのである。

これによりアイアントが大きく躍進。上位30位以内へのランクインを果たし、マスターランク1位を達成したプレイヤーのパーティ入りも果たした。
さらに重力中は威力が1.5倍になる専用技「Gのちから」を持つアップリュー、先制で放つと威力170になる「でんげきくちばし」を引っ提げたパッチラゴンも登場。
両者とも元から攻撃種族値はそこそこあり、そこにさらに『はりきり』が乗るため凄まじい火力が出せる。
パッチラゴンは2ヶ月間限定の上位禁止レギュレーションでは使用率1位を獲得していた。

だがエースバーンの隠れ特性『リベロ』が解禁されてからはアイアントとアップリューは勢いが失速。アイアントも最終的には150位圏外まで追いやられてしまった。
さらにランドロスが解禁されてからはパッチラゴンも順位を落とし、最速でスカーフを巻いても抜けないザシアンが解禁されて以降は大きく凋落し、アイアント同様最終的には150位圏外まで落ちてしまった。

この世代の前半が『はりきり』の全盛期と言えよう。


第九世代ではダイマックスが廃止され、新要素のテラスタルは技自体は変化しないため再び厳しい立場に。より重力への依存度が高くなりやりたいことが読まれやすいというのが悩み。

新たな『はりきり』所有者としてはイキリンコが追加。
『はりきり』が乗った「ブレイブバード」は道具なしでもハチマキファイアローのものを上回り、すてみムクホークを超えて序盤鳥、いや今作で内定した「ブレイブバード」を覚えるポケモンの中では最大火力となる。
A252振りイキリンコの『こだわりハチマキ』+ ひこうテラスタル「ブレイブバード」は、HB特化ドオーを一撃で仕留められるほどの火力を叩き出せる。
ロマン砲になるが、ノーマルテラスタル「ギガインパクト」はB特化ヘイラッシャを高乱数一発、「ステルスロック」が入ればHB特化でも高乱数で吹き飛ばすほどの火力が出る。

もっともイキリンコはグリーンフェザーとブルーフェザーの場合隠れ特性の『こんじょう』でオオスバメのような焼き鳥型でも命中安定で同倍率を叩き出せるのだが。
なので差別化できるようにスカーフやハチマキを持たせたいところ。


ちなみにミツハニーは恩恵を受ける技に「テラバースト」が追加されたが、2回当たった際の「ダブルウイング」と同威力であり、『はりきり』ミツハニーの特化『こだわりハチマキ』+ ひこうテラスタル「テラバースト」の火力は道具テラスタルなしカラミンゴの「ブレイブバード」より僅かに弱い。まあネタの域を出ないのだが。




◆『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズでの『はりきり』


本編と同様、命中率の低下と引き換えに物理攻撃の威力を引き上げる。
ポケダンでは命中2段階ダウンに相当する。
また、「物理攻撃」にはポケダン固有の通常攻撃も含まれる。

初代作の『救助隊』は本編第三世代の頃に発売された作品なので、タイプごとの物理・特殊の区分や変化技関連も先述の通り。
しかしそれに加えて、ポケダンならではのトンデモ仕様が存在する

最初に、通常攻撃の仕様について説明する。
通常攻撃はどのタイプのポケモンにも均等な相性でダメージを与える、いわばタイプ「無」と言える技である。
これに『はりきり』が有効ということは、タイプ「無」=物理という図式が成り立つ。

次に、ふしぎだまの仕様について。
「どんそくだま」や「バクスイだま」など、使用することで効果範囲内の全ての敵に必ず状態異常を与える玉が存在するが、
それらは内部的にはタイプ「無」かつ命中率100%の"技"として扱われている

……お分かりいただけるだろうか。
特性『はりきり』のポケモンだと、変化技のみならずふしぎだまですらも外す可能性が出てくるのである。
さらに言うと、本編で2種の特性を持つポケモンはその両方を兼ね備えているため、
『はりきり』持ちはどうあがいてもその呪縛から逃れることはできない。

この仕様によって、トゲピーは「きよらかなもり」を踏破するうえでの最難関ポケモンとして名を馳せている。
なお、敵として出てくると「ゆびをふる」との合わせ技で運ゲー超火力を仕掛けてくる。そしてそういう時に限って当たる。


探検隊』からは物理・特殊の区分が現行仕様になり、ふしぎだまの判定も改修されたため、はりきりはこの点ではデメリットにはならなくなった。





追記・修正は『はりきり』ながらお願いします。

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最終更新:2026年09月13日 07:05