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サルゲッチュ - (2020/03/26 (木) 20:29:44) の1つ前との変更点
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*サルゲッチュ
【さるげっちゅ】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000069SQE)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|発売日|1999年6月24日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|廉価版|PlayStation the Best for Family&br;2000年7月6日/2,800円&br;PS one Books&br;2005年7月14日/1,800円(各税別)|~|
|配信|ゲームアーカイブス&br;2007年8月30日/600円(税5%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|世界初のデュアルショック''専用''ソフト&br後にブーム化して様々なグッズを生み出したソニーの代表作&br両アナログスティックを駆使してサルをゲッチュ&br初代故に難易度はやや高め&br「''右スティックに朗報!?''」|~|
|>|>|CENTER:''[[サルゲッチュシリーズリンク>サルゲッチュシリーズ]]''|
----
#contents
----
**概要
サルゲッチュシリーズの記念すべき第一弾。~
「ピポサル」と呼ばれる特殊なサルたちを次々と捕獲していくゲームで、タイトル通りサルを捕まえる事を「ゲッチュ」と呼ぶ。~
また世界初のデュアルショック「専用」ソフトである。
----
**ストーリー
ある日、カケルはハカセの研究所にヒロキと共にやってきた。だが、研究所ではヘルメットをかぶったサル達が暴れていた。~
原因は、遊園地の人気者だった白いサル「スペクター」。~
スペクターはハカセの発明品「ピーク・ポイント・ヘルメット」通称「ピポヘル」をかぶったことで知能が上がり、悪の心が目覚めてしまったのだ。~
彼は遊園地にいたサル達と共に脱走。スペクターは「歴史改造計画」を目論み、研究所に乗り込みタイムマシンを使ってサル達を過去の世界に送り込もうとする。~
その後カケルはハカセから逃げたサルの捕獲を命じられる。カケルはサル達を捕まえ、計画を止めることは出来るのか…
----
**特徴
-敵を倒すのではなく捕まえるという当時、斬新なシステムを採用。
--ガチャメカを駆使し、ステージごとに決められた数のサルを捕まえるとクリアとなり、次のステージに進める。
---クリア条件はすべてのサルを捕まえる訳ではなく、コンプリートには再度訪れる必要がある。
---ステージを進めると使えるようになるガチャメカを使わないと、捕まえられないサルもいる。
-一部の捕まえたサルはポケットステーションへ転送して、『ホルゲッチュ』というミニゲームを本編とは別にプレイすることが可能。
--ポケットステーションは初代PSソフトのみに対応している為、初代ならではの要素と言える。
---ちなみにPSvitaがあればポケットステーションを再現できるため、アーカイブスでも可能になる。
--サル以外の敵も存在する。それらは捕まえられないので倒すか無視する。
----
**評価点
-簡単で親しみやすい操作性
--本作は''世界初のデュアルショック専用ソフト''であり、二本のアナログスティックを活用した作りになっている。
--左スティックで主人公の操作は他作品と同様だが、本作では右スティックを使って殆どのガチャメカを使用する。
---基本武器の「メカボー」、ピポサルを捕まえる「ゲットアミ」と言った近接武器系のガチャメカなら、右スティックを倒した方向に振る。回転させて飛び上がる「トビトンボ」、同じく回転によって高速移動する「ダッシュフープ」は右スティックを回して使用する。ピポサルの居場所を探知する「サルレーダー」は右スティックを倒した方向をサーチする、など、全編を通して右スティックをフル稼働させる事になる。中には右スティックでラジコンを操作する「メカヨンク」なんてガチャメカも。
--それまでのシンプルな3Dアクションと比較すると難しそうにも思えるが、実際にやってみると驚くほど直感的で簡単な操作を可能としているのが分かる。
--ガチャメカの切り替えは〇△□×。ジャンプはR1と言ったように、当時としては珍しくも、二本のスティック操作を阻害しないボタン配置となっている。
---L3ボタンで匍匐など、やはり当時珍しかったスティックの押し込みも活用している。
--今でこそPSのコントローラーはデュアルショックが標準だが、PS1当初のコントローラーはアナログスティックも振動機能も無く、それらの搭載はアナログコントローラーと、その後身であるデュアルショック1の発売まで待たなければならなかった。
---しかしまだアナログスティック対応ソフトは少なく、また、「精密な十字キー」として利用できる左スティックに対して右スティックは用途がいまいち見えず、右スティック自体が殆ど使われなかった。現在では3Dゲームの視点操作で標準的に使われているが、それが定着するのは更に数年後の話である。
---そう言った当時の事情もあり、本作はパッケージ裏に「''右スティックに朗報!?''」とまで書かれていたほどである。
-タイムスリップしたサルを捕まえるというコミカルなストーリーながらも、時としてシリアスな展開もあり、そのバランスが絶妙。
--次回作以降は『[[サルバト~レ>ガチャメカスタジアム サルバト~レ]]』系列ではシリアスを突き詰め、それ以外はコミカル一辺倒になっており、コミカルとシリアスのバランスが取れた作品という意味では本作はシリーズでも稀有な存在と言える。
--演出も凝っており、たとえばラストステージでは最初BGMは流れず、サルに見つかり警報がなることで初めてBGMが流れるようなってる。
#region(参考動画)
|&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1314762)|~|
#endregion
-アイデアだけではなくサルをつかまえた時の快感が素晴らしく、何度でも捕まえたくなる。
-200匹を超えるサルや、ステージのどこかにあるスペクターコイン、23種類のステージなどボリューム満点。
--スペクターコインを集めるとスキー、ボクシング、シューティングの3つが遊べる。いずれも本編同様にアナログスティックをフル活用した作りになっており、完成度が高い。
-ピポサルもとても可愛く、動きなどがとても活発的で見てるだけで満足である。
--サルやステージのバリエーションが豊富で落書きするサル、キャンプしてるサルなど様々なサルを楽しめる。
--サル一匹、一匹に固有の名前も付けられおり、中には''アーノルド''や''サルベスタ''などのネタ要素も。
---サルレーダーを使うことで、それぞれのサルの説明文も表示される(後からサル図鑑でも閲覧可能)。名前同様にネタに溢れており、これだけでも楽しめる。
---ステージは進めるごとにどんどん広くなっていき、上記の物を探す楽しみが増えていく。
-いくつもの時代に飛ぶだけあってステージのバリエーションも豊富。
--中生代から始まり、古代遺跡、氷河期、中世の中国や西洋の城、現代の街や工場、近未来的な要塞と様々なステージが用意されており、飽きさせない。
-ただクリアするだけであきたらないなら、タイムアタックに挑戦することもできる。
--タイムアタックに挑戦するにはそのステージ全てのサルを捕まえる必要がある。
--攻略率100%を狙うならランクゴールドまででいい(それだけでも難しいが)。しかし己の限界に挑戦したい人のためにランク「ミラクル」が存在する。
---これは開発部が出した最速タイム。このゲームを知り尽くした人々からの挑戦である。
-バラエティ豊富な9種類のガチャメカを使い分けてサル捕まえていく。
--サルの方も機関銃で武装していたりUFOに乗っていたりと様々で、中には特殊な捕まえ方をする物もおりまさしく『サルとの知恵比べ』を楽しめる。
--ピポサルにはパンツの色があり、色によって特徴が異なる。
--黄色
---最も多く出現する普通のサル。能力は平均的。
--水色
---垂れ目で臆病な性格。弱い個体がほとんどだが、見つけづらい所に隠れていることが多い。
--青色
---逃げ足が非常に速い。
--白色
---黄色と似ているが、警戒心が高いのですぐに感づかれてしまう。
--緑色
---暗視ゴーグルをつけており、遠距離からでもカケルを目視してくる。ミサイルランチャーの追跡攻撃も厄介。
--赤色
---ツリ目。非常に好戦的で、様々な武器を使う戦闘のプロ。格闘戦もこなす。
--黒色
---サングラスをかけているガラの悪いピポサル。弾速の早いマシンガンで武装している。
-ステージのBGMは寺田創一氏によるアップテンポなテクノやドラムンベースが中心。
--良曲が多く、それぞれのステージに合ったものとなっている。中には一つのステージで二つのBGMが用意されている事も。
--特にラストステージの曲は演出の力もあり評価が高い。
----
**問題点
-決して理不尽ではないが、一作目という事もあって難易度が高め
--今作はライフが5しかないことも高難易度化に拍車をかけている。その為か、次回作では倍の10に設定された(一回のダメージではビスケットが割れて半分になる)。
--攻撃を受けた時の吹き飛びが大きいため、空中のステージではよく落下する。
-操作性があまり良くない。
--特に攻撃の当たり判定が分かりにくい。
-ステージが広大過ぎてサルがどこにいるかわからないことがある。
--一応ガチャメカの一つ、サルレーダーを使えばサルのいる方向が大まかにわかる。
---しかし、その時点では捕まえられないサルにも反応してしまうという欠点もある。
----
**総評
敵を倒すのではなく捕まえるという斬新なゲーム性だけではなく豊富なやり込み要素やコミカルとシリアスをバランス良く組み合わせたストーリー、凝った演出など、総合的にかなりの出来である。この『サルゲッチュ』を象徴するキャラクターのピポサルはプレイステーションを代表するキャラクターとなった。
----
**余談
-その後本作の人気を受けてシリーズ化。様々な新要素や変更された点はあるが、基本的な面白さは変わらない。
--シリーズ毎に主人公や登場人物は変わっているが、悪役のスペクターはほぼ全作に渡って登場しており、ピポサルに並ぶ本シリーズの顔役と言っても良い存在となっている。%%本作エンディングで遊園地に帰ったのは気のせいだった。%%((ナンバリングタイトルではまたピポヘルを被る経緯が描かれているが、他の作品では何事も無かったように最初からいつもの調子で登場する。))
---殆どの作品でラスボス、或いは敵キャラとしての登場だが、『[[サルゲッチュ ミリオンモンキーズ]]』では主人公の一人としてプレイアブル化を果たした。また、後述の漫画版では実質的な主役を務めていた。
-本作の発売に伴い雑誌等のメディアミックスによる広告戦略も広く行われ、ピポサルは[[クラッシュ・バンディクーシリーズ]]のクラッシュに代わるSCEのマスコットキャラクターとして一時代を築く事になった。
--本作発売と同時期にコロコロコミックで後藤英貴氏によるコミカライズ版「サルゲッチュ ウキウキ大作戦!」も連載開始。コミカライズ版の連載と共にコロコロコミックを中心にメディア展開が成される事になる。
---「ウキウキ大作戦!」は一時の休載やタイトル改題などはあったが、2011年までの12年という長期連載となった。
--シリーズ人気が絶頂を迎えた『[[サルゲッチュ2]]』の頃には同作を題材にした映画やCGアニメも製作された。
---一方の本作については更に数年後に放送されたアニメ版第二作『サルゲッチュ~オンエアー~』にて、『ミリオンモンキーズ』などの他作品を包括する形でアニメ化された。
-本作のテレビCMは俳優のガッツ石松が「ゲッチュ石松」に扮したユニークな物で、印象に残っている人も多いだろう。
-本作は後にプレイステーション・ポータブルにて『サルゲッチュP!』のタイトルでリメイクされた。
--グラフィックは格段に進化したが、PSPはスティック、ボタンが少ないので、操作方法はPSP向けに最適化されている。その為、オリジナルとはプレイ感覚がかなり異なる。
--オリジナルのPS版もゲームアーカイブスで配信されているが、この操作方法の関係上、PSPではプレイ出来ない。
-発売から12年後の2011年2月15日に、サントラが発売された。
*サルゲッチュ
【さるげっちゅ】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000069SQE)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|発売日|1999年6月24日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|廉価版|PlayStation the Best for Family&br;2000年7月6日/2,800円&br;PS one Books&br;2005年7月14日/1,800円(各税別)|~|
|配信|ゲームアーカイブス&br;2007年8月30日/600円(税5%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|世界初のデュアルショック''専用''ソフト&br後にブーム化して様々なグッズを生み出したソニーの代表作&br両アナログスティックを駆使してサルをゲッチュ&br初代故に難易度はやや高め&br「''右スティックに朗報!?''」|~|
|>|>|CENTER:''[[サルゲッチュシリーズリンク>サルゲッチュシリーズ]]''|
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**概要
サルゲッチュシリーズの記念すべき第一弾。~
「ピポサル」と呼ばれる特殊なサルたちを次々と捕獲していくゲームで、タイトル通りサルを捕まえる事を「ゲッチュ」と呼ぶ。~
また世界初のデュアルショック「専用」ソフトである。
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**ストーリー
ある日、カケルはハカセの研究所にヒロキと共にやってきた。だが、研究所ではヘルメットをかぶったサル達が暴れていた。~
原因は、遊園地の人気者だった白いサル「スペクター」。~
スペクターはハカセの発明品「ピーク・ポイント・ヘルメット」通称「ピポヘル」をかぶったことで知能が上がり、悪の心が目覚めてしまったのだ。~
彼は遊園地にいたサル達と共に脱走。スペクターは「歴史改造計画」を目論み、研究所に乗り込みタイムマシンを使ってサル達を過去の世界に送り込もうとする。~
その後カケルはハカセから逃げたサルの捕獲を命じられる。カケルはサル達を捕まえ、計画を止めることは出来るのか…
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**特徴
-敵を倒すのではなく捕まえるという当時、斬新なシステムを採用。
--ガチャメカを駆使し、ステージごとに決められた数のサルを捕まえるとクリアとなり、次のステージに進める。
---クリア条件はすべてのサルを捕まえる訳ではなく、コンプリートには再度訪れる必要がある。
---ステージを進めると使えるようになるガチャメカを使わないと、捕まえられないサルもいる。
-一部の捕まえたサルはポケットステーションへ転送して、『ホルゲッチュ』というミニゲームを本編とは別にプレイすることが可能。
--ポケットステーションは初代PSソフトのみに対応している為、初代ならではの要素と言える。
---ちなみにPSvitaがあればポケットステーションを再現できるため、アーカイブスでも可能になる。
--サル以外の敵も存在する。それらは捕まえられないので倒すか無視する。
----
**評価点
-簡単で親しみやすい操作性
--本作は''世界初のデュアルショック専用ソフト''であり、二本のアナログスティックを活用した作りになっている。
--左スティックで主人公の操作は他作品と同様だが、本作では右スティックを使って殆どのガチャメカを使用する。
---基本武器の「メカボー」、ピポサルを捕まえる「ゲットアミ」と言った近接武器系のガチャメカなら、右スティックを倒した方向に振る。回転させて飛び上がる「トビトンボ」、同じく回転によって高速移動する「ダッシュフープ」は右スティックを回して使用する。ピポサルの居場所を探知する「サルレーダー」は右スティックを倒した方向をサーチする、など、全編を通して右スティックをフル稼働させる事になる。中には右スティックでラジコンを操作する「メカヨンク」なんてガチャメカも。
--それまでのシンプルな3Dアクションと比較すると難しそうにも思えるが、実際にやってみると驚くほど直感的で簡単な操作を可能としているのが分かる。
--ガチャメカの切り替えは〇△□×。ジャンプはR1と言ったように、当時としては珍しくも、二本のスティック操作を阻害しないボタン配置となっている。
---L3ボタンで匍匐など、やはり当時珍しかったスティックの押し込みも活用している。
--今でこそPSのコントローラーはデュアルショックが標準だが、PS1当初のコントローラーはアナログスティックも振動機能も無く、それらの搭載はアナログコントローラーと、その後身であるデュアルショック1の発売まで待たなければならなかった。
---しかしまだアナログスティック対応ソフトは少なく、また、「精密な十字キー」として利用できる左スティックに対して右スティックは用途がいまいち見えず、右スティック自体が殆ど使われなかった。現在では3Dゲームの視点操作で標準的に使われているが、それが定着するのは更に数年後の話である。
---そう言った当時の事情もあり、本作はパッケージ裏に「''右スティックに朗報!?''」とまで書かれていたほどである。
-タイムスリップしたサルを捕まえるというコミカルなストーリーながらも、時としてシリアスな展開もあり、そのバランスが絶妙。
--次回作以降は『[[サルバト~レ>ガチャメカスタジアム サルバト~レ]]』系列ではシリアスを突き詰め、それ以外はコミカル一辺倒になっており、コミカルとシリアスのバランスが取れた作品という意味では本作はシリーズでも稀有な存在と言える。
--演出も凝っており、たとえばラストステージでは最初BGMは流れず、サルに見つかり警報がなることで初めてBGMが流れるようなってる。
#region(参考動画)
|&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1314762)|~|
#endregion
-アイデアだけではなくサルをつかまえた時の快感が素晴らしく、何度でも捕まえたくなる。
-200匹を超えるサルや、ステージのどこかにあるスペクターコイン、23種類のステージなどボリューム満点。
--スペクターコインを集めるとスキー、ボクシング、シューティングの3つが遊べる。いずれも本編同様にアナログスティックをフル活用した作りになっており、完成度が高い。
-ピポサルもとても可愛く、動きなどがとても活発的で見てるだけで満足である。
--サルやステージのバリエーションが豊富で落書きするサル、キャンプしてるサルなど様々なサルを楽しめる。
--サル一匹、一匹に固有の名前も付けられおり、中には''アーノルド''や''サルベスタ''などのネタ要素も。
---サルレーダーを使うことで、それぞれのサルの説明文も表示される(後からサル図鑑でも閲覧可能)。名前同様にネタに溢れており、これだけでも楽しめる。
---ステージは進めるごとにどんどん広くなっていき、上記の物を探す楽しみが増えていく。
-いくつもの時代に飛ぶだけあってステージのバリエーションも豊富。
--中生代から始まり、古代遺跡、氷河期、中世の中国や西洋の城、現代の街や工場、近未来的な要塞と様々なステージが用意されており、飽きさせない。
-ただクリアするだけであきたらないなら、タイムアタックに挑戦することもできる。
--タイムアタックに挑戦するにはそのステージ全てのサルを捕まえる必要がある。
--攻略率100%を狙うならランクゴールドまででいい(それだけでも難しいが)。しかし己の限界に挑戦したい人のためにランク「ミラクル」が存在する。
---これは開発部が出した最速タイム。このゲームを知り尽くした人々からの挑戦である。
-バラエティ豊富な9種類のガチャメカを使い分けてサル捕まえていく。
--サルの方も機関銃で武装していたりUFOに乗っていたりと様々で、中には特殊な捕まえ方をする物もおりまさしく『サルとの知恵比べ』を楽しめる。
--ピポサルにはパンツの色があり、色によって特徴が異なる。
--黄色
---最も多く出現する普通のサル。能力は平均的。
--水色
---垂れ目で臆病な性格。弱い個体がほとんどだが、見つけづらい所に隠れていることが多い。
--青色
---逃げ足が非常に速い。
--白色
---黄色と似ているが、警戒心が高いのですぐに感づかれてしまう。
--緑色
---暗視ゴーグルをつけており、遠距離からでもカケルを目視してくる。ミサイルランチャーの追跡攻撃も厄介。
--赤色
---ツリ目。非常に好戦的で、様々な武器を使う戦闘のプロ。格闘戦もこなす。
--黒色
---サングラスをかけているガラの悪いピポサル。弾速の早いマシンガンで武装している。
-ステージのBGMは寺田創一氏によるアップテンポなテクノやドラムンベースが中心。
--良曲が多く、それぞれのステージに合ったものとなっている。中には一つのステージで二つのBGMが用意されている事も。
--特にラストステージの曲は演出の力もあり評価が高い。
----
**問題点
-決して理不尽ではないが、一作目という事もあって難易度が高め
--今作はライフが5しかないことも高難易度化に拍車をかけている。その為か、次回作では倍の10に設定された(一回のダメージではビスケットが割れて半分になる)。
--攻撃を受けた時の吹き飛びが大きいため、空中のステージではよく落下する。
-操作性があまり良くない。
--特に攻撃の当たり判定が分かりにくい。
-ステージが広大過ぎてサルがどこにいるかわからないことがある。
--一応ガチャメカの一つ、サルレーダーを使えばサルのいる方向が大まかにわかる。
---しかし、その時点では捕まえられないサルにも反応してしまうという欠点もある。
----
**総評
敵を倒すのではなく捕まえるという斬新なゲーム性だけではなく豊富なやり込み要素やコミカルとシリアスをバランス良く組み合わせたストーリー、凝った演出など、総合的にかなりの出来である。この『サルゲッチュ』を象徴するキャラクターのピポサルはプレイステーションを代表するキャラクターとなった。
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**余談
-その後本作の人気を受けてシリーズ化。様々な新要素や変更された点はあるが、基本的な面白さは変わらない。
--シリーズ毎に主人公や登場人物は変わっているが、悪役のスペクターはほぼ全作に渡って登場しており、ピポサルに並ぶ本シリーズの顔役と言っても良い存在となっている。%%本作エンディングで遊園地に帰ったのは気のせいだった。%%((ナンバリングタイトルではまたピポヘルを被る経緯が描かれているが、他の作品では何事も無かったように最初からいつもの調子で登場する。))
---殆どの作品でラスボス、或いは敵キャラとしての登場だが、『[[サルゲッチュ ミリオンモンキーズ]]』では主人公の一人としてプレイアブル化を果たした。また、後述の漫画版では実質的な主役を務めていた。
-本作の発売に伴い雑誌等のメディアミックスによる広告戦略も広く行われ、ピポサルは[[クラッシュ・バンディクーシリーズ]]のクラッシュに代わるSCEのマスコットキャラクターとして一時代を築く事になった。
--本作発売と同時期にコロコロコミックで後藤英貴氏によるコミカライズ版「サルゲッチュ ウキウキ大作戦!」も連載開始。コミカライズ版の連載と共にコロコロコミックを中心にメディア展開が成される事になる。
---「ウキウキ大作戦!」は一時の休載やタイトル改題などはあったが、2011年までの12年という長期連載となった。
--シリーズ人気が絶頂を迎えた『[[サルゲッチュ2]]』の頃には同作を題材にした映画やCGアニメも製作された。
---一方の本作については更に数年後に放送されたアニメ版第二作『サルゲッチュ~オンエアー~』にて、『ミリオンモンキーズ』などの他作品を包括する形でアニメ化された。
-本作のテレビCMは俳優のガッツ石松が「ゲッチュ石松」に扮したユニークな物で、印象に残っている人も多いだろう。
-本作は後にプレイステーション・ポータブルにて『サルゲッチュP!』のタイトルでリメイクされた。
--グラフィックは格段に進化したが、PSPはスティック、ボタンが少ないので、操作方法はPSP向けに最適化されている。その為、オリジナルとはプレイ感覚がかなり異なる。
--オリジナルのPS版もゲームアーカイブスで配信されているが、この操作方法の関係上、PSPではプレイ出来ない。
---なお、PSVITAではプレイできるが、スティック押し込みが出来ないため、背面タッチパッドにボタンが割り振られている。
-発売から12年後の2011年2月15日に、サントラが発売された。