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//Wikipediaに関しては不要と運営議論スレで言われていますので削除します。意見があれば運営議論スレまで。 *スーパーヒーロージェネレーション 【すーぱーひーろーじぇねれーしょん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|CENTER:&amazon(B00LP9A3RA,image)&br()&amazon(B00LP9A3LQ,image)| |対応機種|プレイステーション3&br()プレイステーション・ヴィータ|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|トムクリエイト|~| |発売日|2014年10月23日|~| |定価|通常版 / スペシャルサウンドエディション&br()【PS3】8,208円 / 11,286円&br()【PSV】7,171円 / 10,260円(いずれも税込)|~| |判定|なし|~| |ポイント|コンパチヒーロー版Gジェネ&br()ただしゲーム自体は劣化Gジェネ&br()特撮俳優の本人出演と原作効果音の採用が高評価&br()クロスオーバーとしての面白みは薄い&br()原作再現をした結果の弊害がもろに見えるシナリオ|~| |>|>|CENTER:''[[コンパチヒーローシリーズリンク>コンパチヒーローシリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[公式サイト>http://shg.bngames.net/]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 タイトルの通り、「コンパチヒーロー(ガンダム、ライダー、ウルトラマン)で[[Gジェネレーション>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]をやろう」といったコンセプトで生み出されたであろう作品。~ 流石に『Gジェネ』のような生産・開発などの要素はなく、ヒーロー達を駆使してストーリーを攻略していく内容になっている。 基本システムは『[[SDガンダム Gジェネレーション WORLD]]』以降のものを参考にしている。~ 「ボーナスステップ」や「ブレイク」といったシステムは名前を変えて起用されており、Gジェネプレイヤーならほぼ違和感なくプレイ可能。~ それでいて、極一部は、コンパチヒーローシリーズを生み出したバンプレスト産の『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』的な要素を加えた内容になっている。 #region(参戦作品一覧) ★マークはコンパチヒーロー初参戦作品。 |COLOR(blue){''ガンダムシリーズ''}|機動戦士ガンダム 逆襲のシャア| |~|機動戦士ガンダムF91| |~|機動戦士ガンダムSEED| |~|機動戦士ガンダム00| |~|★機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN((TV本編で人気が高かった第2部の主人公・アセムと、その親友にしてライバルのゼハートを軸に、新作映像を加えて再構成したビデオ作品。))| |~|★機動戦士ガンダムUC| |COLOR(darkgreen){''仮面ライダーシリーズ''}|仮面ライダー| |~|仮面ライダーBLACK RX| |~|仮面ライダー電王| |~|仮面ライダーW| |~|仮面ライダーオーズ/OOO| |~|仮面ライダーフォーゼ((『ヒーローズバーサス』にDLCとして初登場。正式登場は本作が初。))| |~|★仮面ライダーウィザード| |COLOR(red){''ウルトラマンシリーズ''}|ウルトラマン| |~|ウルトラセブン| |~|帰ってきたウルトラマン| |~|ウルトラマンA| |~|ウルトラマンタロウ| |~|ウルトラマンティガ| |~|ウルトラマンメビウス| |~|ウルトラマンゼロ((厳密には映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』とOV『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』からの出典。))| |~|★ウルトラマンギンガ| #endregion **評価点 ''サウンド面'' -SEを出来る限り再現しようと努力している --ウルトラマンシリーズと比較すると多数のゲーム展開が行われている仮面ライダーゲームやガンダムゲームは、時折SE再現が雑になるが、本作に関してはサウンド面の再現度がとても高い。 --特にわかりやすいのが初代仮面ライダー。『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』では似ても似つかないSEでごまかされているものが、本作は飛翔音、風車音などが劇中と同じものが使われている。 ---ただ、打撃音などは別物を使用。昭和枠で参戦した初代仮面ライダーとBLACK RXは詰めが甘い部分も見られる。『[[仮面ライダー 正義の系譜]]』と比べると顕著。 ---ロボライダーの射撃音は似ているが当時のものとは別物。しかし違和感の薄いものを使用しており、差異を少しでも埋めようとする努力は見られる。 ---『クライマックスヒーローズ』、『バトライド・ウォー』シリーズを担当するエイティングに比べ、少しでも再現度を高める努力が感じられる点はライダーファンにとっては大きな差である。 --ガンダムは流石に『Gジェネ』での蓄積があるため、問題は少ない。しっかり各作品のSEをほぼ適切に使用している。 --音量バランスも大半は良質で、「ベルト音声だけ小さすぎて聞こえない」「自己主張しすぎ」ということもない。 -特撮枠の本人採用率の高さ --ガンダムシリーズは元々『Gジェネ』で散々参戦していることも手伝って、全員オリジナルキャストである。作品のチョイスにおいてもその点を意識したようなラインナップが見られる。 --ウルトラマンシリーズは引退した俳優、大物俳優など理由ありきなため、代役がやや多め。それでも敵役にはオリジナルキャストを起用している。 ---カミーラ役の芳本美代子、ダーラム役の松田優は特に驚きと喜びの声がファンからあがった。 ---その他、既に逝去した声優であるメフィラス星人の加藤精三、エンペラ星人の内海賢二、デスレムの郷里大輔などはライブラリを利用しての出演を実現させている。 ---タロウは厳密にはオリジナルキャストではないが、現在ではすっかりお馴染みの石丸博也が当てられている。タロウの初登場する『ギンガ』ステージでは石丸博也だったので作品的にはオリジナルキャストである。 --仮面ライダーシリーズは代役も目立つが、それ以上に俳優本人によるアフレコ率がかなり高い。 ---『[[仮面ライダー バトライド・ウォーII]]』に参戦した劇場版ライダーの声優に関しては、本作でも全員オリジナルキャストを使用。 ---『仮面ライダーオーズ』に至っては、味方・敵幹部含めてなんとほぼ全員((劇場版ライダーの仮面ライダーアクアは除く。))がオリジナルキャストである。 ---『ウィザード』は登場する怪人達は全員代役だが、白い魔法使いを含めた幹部陣は同じキャストを採用しているという徹底ぶりである。 ---フォーゼ勢は『バトライド・ウォー』に出演経験のあるサジタリアス・ゾディアーツ役の鶴見辰吾に加えて、本作ではリブラ・ゾディアーツ役で仮面ライダーギャレンでお馴染みの天野浩成、そしてまさかのキャンサー・ゾディアーツとしてタモト清嵐がオリジナルキャストとして参戦している。 ---『BLACK RX』からは倉田てつをが参戦。『ディケイド』での客演時よりもテンションが若く、力強い「''許さん!!!''」が聞ける。 ---ちなみにシャドームーンは近年ではすっかりお馴染みのてらそままさきが参加しているが、本作ではツイッター上で本人がコメント((「シャドームーンの声は若い頃を意識してやった」とのこと。))したように、当時の若々しい声を再現している。ちなみにこれで『正義の系譜』でも実現しなかった番組終了以来の本人(変身後だが)対決が実現。 ---『W』の劇場版に登場した「NEVER」のメンバーはメタルとトリガーのみ本人が担当している。 ---初代仮面ライダーに関しては全て代役で占められている。この点は俳優、怪人声優含めて超大物または故人のため仕方ない。 ---余談だが、1号の代役を担当した稲田徹((ちなみに『劇場版 仮面ライダーディケイド』以降の代役キャストでもあり、『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGAMAX』でも1号の声を担当している。))は、本作収録後に映画『仮面ライダー大戦』で現在の藤岡弘、の声を聞いて「もっと精進しなくては」と気が引き締められたとのこと。 ''システム面'' -元の『Gジェネ』の成熟したシステムを再活用しているため、大きな問題なくプレイが可能である。 --それにくわえて本作は『スーパーロボット大戦』の「精神コマンド」を彷彿とさせるスキルシステム((ただし、中身はいろいろと異なる。))があり、戦闘に別の戦略性を持たせることが可能となった。 --難易度はあまり高くないためキャラ格差は割と大きいものの、「使えないキャラ」はいない。 -なかなかの再現度を誇る戦闘シーン --グラフィックの美麗さはコンパチ史上類を見ないレベルで、劇中のモーション、技などはよく再現されている。キャラクターの頭身も今までの「グレイトバトル」や「ロストヒーローズ」に比べるとやや高く、先の通りSEも高い再現度であるため非常に盛り上がる。ガンダムには『[[グレイトバトル フルブラスト]]』からの流れできちんと黒目がある。 ---知る人ぞ知る『蘇れ!ウルトラマン』の「マリンスペシウム光線」や、本来は『平成ウルトラセブン』の技である「ネオワイドショット」などマイナーなところからも技をチョイスしている。 --ガンダムやウルトラはともかく、宇宙空間で小惑星を足場にモビルスーツを相手に獅子奮迅の活躍を見せる電王やRXを見れるなどネタ的にも面白い。 --敵キャラクターもバリエーションこそ少ないが完成度が高く、戦闘員や量産型MSの攻撃は複数人で襲いかかるなど劇中を忠実に再現したものとなっている。また、コンパチヒーローシリーズではあまり出番の無い戦艦も多数登場する。 **問題点 -ガンダムシリーズの不要感・浮きっぷり --元々他二作の特撮ヒーローとは全体的な作風が合わないガンダムシリーズではあるが、今回はその上で原作再現をしようとしているため内容が他の作品と噛み合わなくなっている。 ---特に今回のチョイスに上がった作品は他作品の「勧善懲悪」寄りのシナリオと外れている。しかしそう考えると何故勧善懲悪寄りの『機動武闘伝Gガンダム』や、SDガンダムのTVアニメ作品をチョイスしなかったのか疑問。 ---「連合VSザフトでありながら、主人公とライバルは中立の立場から双方の過激派と戦った」『SEED』、「戦争を止めるために双方を攻撃するテロリスト」が主役の『00』、「主人公が連邦にもジオンにも属さない」『UC』などであり、いずれもウルトラやライダーとは絡ませづらい。 ---特に『UC』のステージでは(勢力は別々であるものの)なんとジオンと連邦の両方がヒーローたちを挟撃してくる。これではまるで連邦とジオンがグルになっているかのよう。「敵同士が勝手に同士討ちする」というのは『[[第3次スーパーロボット大戦]]』(SFC)でも普通に行われていたのだが…。~ したがって本作では、コンパチの基本である「連邦軍機体=味方」((ティターンズはほぼ反乱軍同然なので除外。))という概念が成り立たない。おかげで''F91がジェガンを落としまくる''などといったある意味では面白い光景が見られる((なお、この後に発売されたRPG『ロストヒーローズ2』では一律UCの連邦軍はF91同様味方役として登場する。))。 --昔のコンパチヒーローシリーズはなんとかオリジナルストーリーをバックボーンに置いたり、SDということを活かして大幅なアレンジを加えることで違和感を抑えていたが、本作は中途半端に原作を意識したためにどっちつかずになっている。[[以前もそんな作品がなかったわけではないが…。>ザ・グレイトバトルVI]] -武器の選定・戦闘演出 --''ボイスパターンが各技につき一つしかない。''せっかく一部ヒーローは代役を起用してまで新録したのに…(後述)。 --特撮勢は武器のチョイスが大味すぎる。ほとんどが必殺技であり、通常攻撃(武器)が採用されているキャラはほとんどない。 --フォームチェンジ、パワーアップフォームなどは別形態ではなく全て武装として内包されてしまい、批判点としてあげられやすい。 ---仮面ライダーウィザードに至っては基本形態の4スタイルがフレイムスタイルしか登場せず、他のスタイルは上位形態のドラゴン((ウィザードの体内に巣食うウィザードラゴンの力でパワーアップした姿。「各スタイル名+ドラゴン」で呼ばれる。))でしか登場しない。 ---またメビウスも最終回、続編OV『アーマードダークネス』を再現しておきながら両方に登場したフェニックスブレイブが登場しない。設定上出せないという意見もあるが、グリッターティガやゴールドエクストリームなど他のキャラの任意で変身できない形態は普通に登場している。同じコンパチの『[[ロストヒーローズ]]』では登場しているのに…。 ---大味過ぎて飽きるだけでなく、フォームチェンジを挟むとチェンジシーンが細かく再現されるため、ムービー演出がかなり長いものになってしまい、テンポが悪い。 ---再現度自体は高いので、他にやりようを見つけても良かったと思われる。 ---例外としてティガだけは何故かタイプチェンジが固有技能として実装されており、唯一3タイプ全てが使用可能でそれぞれ3つずつ技を持っている。何故多彩なフォームチェンジと技数を誇る平成ライダーには実装されていないのか…。結果としてティガのみ技数が11(被ってる技含めると15)と文字通り桁違いに多い。 --逆にガンダム勢は『Gジェネ』でのノウハウがあるせいか、通常武器を普通に使う。一方で、他2カテゴリに比べると武装が少ない(必殺技らしい必殺技が無い)という謎の煽りを食らっている。 --敵役(特に特撮勢)はボス級を含めて基本的に攻撃手段は2種類しかない。雑魚は基本1種類。せっかく本人を声優として呼んでいるのにそのせいでボイスパターンが少なくなっており、勿体無い。 ---その分キャンサーのように、劇中の落語に引っ掛けた長台詞を吐いてくれるキャラもいるのだが。 --オーズのプロミネンスドロップで[[ドラえもん>ドラえもんシリーズ]]にひみつ道具をねだるのび太の如くアンクにメダルをねだる演出はファンから非常に不評。これ自体は原作にもあったやりとり((もっとも原作ではラトラーターに必要なメダルに対してだが。))だが、極端な話だが「タジャドルコンボでなければ許された」とまで言われている。 ---タジャドルコンボはオーズの使用するオーメダルのうちタカ・クジャク・コンドルの組み合わせで発動するコンボ。ところがこれら鳥系オーメダルは、アンクの身体の一部でもある。その為アンクに鳥系メダルをねだるのは、言わば''人間に腕を切って貸してくれと言っているようなもの''で、獣系メダルや重動物系メダルをねだる行為とは意味合いが全く異なる。 ---当然アンクは劇中で鳥系メダルを手放すことを頑なに拒否し続けており、それだけに最終回でアンクが自分のメダルを差し出し、タジャドルコンボに変身するシーンは名シーンとして多くの視聴者の心に残った。こういった作中の経緯を無視している為、上記の展開は批判されているのだ。しかも、''流れが強奪に近い''。 ---というかこのやりとりはサゴーゾコンボの演出でも使われているのだから、サゴーゾだけで良かったはずである。 ---ちなみにその後のオールライダー系映画などではアンクに頼らずともタジャドルを平気で使っているのだが、その辺も取り入れて演出を考えて欲しかった。まぁ「原作無視」の謗りは免れないかもしれないが…。 --またオーズは他の作品では中々使用されないタマシーコンボの「魂ボンバー」を使えるが、この技に限ってコンボチェンジがカットされている。正直登場自体が珍しいのだから一番チェンジシーンが見たいのではないだろうか?一方でスーパータトバコンボは登場しない。 --ヒーローもののお約束である合体技などは''一切無い''。せっかくのクロスオーバー故にこの点の交わりはあっても良かったかもしれない。 --全てではないが、音声の再生タイミングがかぶると、先に再生されていた音声が強制的に中断されてしまう。おそらく再生開始のタイミングがシーンごとに決まっているためだろうが、杜撰と言わざるを得ない。 ---Wのサイクロンジョーカーエクストリーム変身時を例にすると、「行くぜ、フィリップ!」「エク…」『エクストリーム!(電子音声)』という有様(「エク」の続きは完全スキップされる)。 -代役の起用 --本作で特に失望を買ったのは仮面ライダーフォーゼ役の福士蒼汰が代役に変わってしまったことである。 ---代役の堀曜宏は当時駆け出しだった福士氏の雰囲気や、声の再現率が非常に高く、その点は評価されている。しかし本作の本人採用率の多さを見るとやはりここが代役なのは残念なところ。『バトライド・ウォー』を聞く限り、ほとんどが本作で流用しても問題なさそうなボイスパターンなのだが…。 --何故か『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場するアークボガールはオリジナルの佐藤正治ではない。ちなみに当人は現役でTVアニメなどでも出演しており、疑問が残る((公式発表はないが、可能性として考えられるのはその当時たまたま体調不良で入院していた、などが考えられる。))。 --ウルトラマンメビウス本人も『HERO'ES VS』では本人キャストの五十嵐隼士が演じていたが、五十嵐氏が芸能界を引退されたのに伴ってか声優の福山潤が代役を演じている。福山氏の声質や演技は五十嵐氏のものとはかなり印象が異なっているためこちらも賛否両論である((今作以降の客演時のメビウスの声は全て福山氏が担当している。))。 --一方で、代役にしなかったために以前から違和感が生じている((4年前の『仮面ライダー クライマックスヒーローズオーズ』辺りから延々と別作品でも流用されている。))仮面ライダーWのフィリップの声は、かなり限界がきている。こちらに関しては代役を使うべきという声もしばしば。 ---まだ駆け出しの頃の菅田将暉の声を使用しているフィリップと、桐山漣の新録とで演技力の差が生まれているだけでなく、二人で同時に叫んでいる必殺技は当時の二人の声を使用しているため、テンションの差がシュール。 ---「うおおおおおお!」「メタルブランディング(ぎこちない)」というテンションの落差はもはやギャグ。 -コンパチヒーローシリーズに見合わないシナリオ構成 --基本的にコンパチには人間の概念がないのにも関わらず、従来のコンパチヒーローには合わないコンセプトである「無理な原作再現」をしようとし、なおかつクロスオーバーという要素が重なりチグハグになっている。ガンダムシナリオやライダーシナリオを見る限り、本作に限っては「人間がいる」と解釈せざるを得ないのも確か(画面には出てこないが)。また敵キャラはほとんどクロスオーバーをしないため、原作の台詞を喋るだけのものが多い。 ---部隊の主目的はオリジナル敵の追跡であり、前半はともかくとして後半オリジナル敵が露出するようになると、版権キャラ・シナリオはもっぱら''オマケ扱い''と化す。 --『Gジェネ』の「ジェネレーションブレイク」のシステムを採用しており、シナリオで一定条件を満たすと更なる敵の増援が現れシナリオが進んでいく。しかし増援は基本的に原作での話が進んだ後に登場する敵キャラのため、''1ステージで原作何話分もの戦闘が進んでいく。''各作品の最終ステージになると''作中でのボスキャラが全部1ステージに収められていたり''((『仮面ライダーウィザード』の白い魔法使い、グレムリン、アマダムなど。))、''原作本編のラスボスを撃破した直後にOV、外伝のボスやオリジナル敵が襲来して余韻をぶち壊しにされたり''((『ウルトラマンメビウス』のアークボガールなど。))といった状況に陥る。当然ヒーロー達はそれに見合った強化が間に合ってないため、初プレイ時に各作品の主人公キャラは通常フォームのままラスボスと戦う羽目になる。 --これに追加して「シークレットショック」というシステムがあり、一定条件を満たすと隠し中ボスが突然現れるのだが、こいつらは基本的にシナリオとは無関係であり、倒しても死なない(撤退するだけ)こともある。 ---前述の通り、シナリオとは一切関与しないオマケの敵なので出現理由がほとんど謎。一応、オリジナル敵が既に死亡した敵の蘇生を行って呼び出しているという下地はあるが。 ---ライダーシナリオならウルトラ系の敵、ウルトラシナリオならガンダム系の敵、ガンダムシナリオならライダー…と出現する傾向が決まっており、初めから世界観の噛み合わない仕組みになっている。 ---現れる面子も問題であり、アルケーガンダムやらウルトラ怪獣やらといった戦闘バカはともかく、''ジャスティスガンダムまで勝手に戦闘((確かに原作でもジャスティスのパイロットであるアスラン・ザラは似たようなことをしてこなかったわけではないが、ジャスティスの乱入するシナリオはウルトラ怪獣を討伐するシナリオであり、割り込んでくる意味があまり感じられない。))に乱入し、勝手に退場していき、その後何事も無かったかのように任意加入枠で加入する''。挙句、そんな薄い形で敵対・参入するおかげで''ジャスティスが敵として出るシナリオでジャスティスが出撃できてしまう''ため、ジャスティスVSジャスティスが実現するという誰得な事態が発生する。 ---また原作に関係ないキャラ同士の特殊会話もほとんど無い。酷い時には原作で関わりがあったキャラでも特殊会話がない事も。 --インターミッションの会話ではイマジンやフォーゼといった喋りやすい面々ばかりが登場し、キャラの出番にも格差が大きい。 ---ウルトラマン勢については変身前の人間の人格かウルトラマン本人の人格かでまちまちであり、ライダーやガンダムに比べてシナリオ上扱いにくくしている印象を受ける。((他シリーズについても、変身者本人の人格が無い電王と変身者二人の人格が共存しているWなど人格についてはばらつきがある。尤も新生コンパチシリーズでは既に浸透した手法であるが。))イマジンでもジークは存在丸ごと抹消されている(ウィングフォームはあるのに)。 --また本作は任意加入キャラである2号ライダーやウルトラ兄弟などは全く会話に登場しない((ウルトラマンタロウなど原作再現で一時的に登場するキャラ除く))が、そんな中で仮面ライダービースト、劇場版『フォーゼ』の映画限定ライダーの仮面ライダーなでしこ、『ガンダム00』の主役のダブルオーを除いたガンダムマイスター3人全員はシナリオ加入であり、会話にもよく顔を出す。仮面ライダーでは最新作扱いのウィザードの2号ライダーであるビーストはまだしも、なでしことマイスター3人は優遇されていると批判されるのも仕方ない。 -原作崩壊のシナリオの数々 --本家『Gジェネ』でもシナリオ再現面の不満はじわじわと増えてきているが、本作もそこからは逃れられなかった。 #region(突っ込みどころ満載なその中身) -プロローグで加入するティガ、F91、フリーダム、RX、電王の5人は実質いるだけ参戦。唯一電王に強制出撃があるのとEXステージで『F91』のステージがあるくらい。 ---このためプロローグで戦うカミーラや仮面ライダーガオウ、プロヴィデンスガンダムなどの強敵キャラは''ここしかまともな出番がなく、当人もわけのわからないまま即退場する。''一部キャラはシークレットショックで再登場するが前述の通りシナリオには一切関係ない。一応、シャドームーンだけはまともに再登場して絡むのだが。 ---SEED、RX、電王は雑魚敵に当たるキャラ(ジンやチャップなど)が全く登場しない。 -''シナリオは各作品毎に3話しかない''うえ後半の内容が多い割に、前述のシナリオ進行の仕様のせいでかなり端折っており原作ファンとしてはまるで心躍らない。EXステージに至っては1作品1話だけで、複数の作品の1話が1ステージに収められている場合もある。後者の場合、戦っていく内に他作品のステージとシナリオにどんどん移行していってしまう。 --『仮面ライダーオーズ』は再現面ではひときわ力が入っているが、シナリオ上ではフォーゼルートの『MOVIE大戦MEGAMAX』の再現ステージにTV版ボスのグリード5体と劇場版ボスのガラ、『MEGAMAX』オーズ編のボスの仮面ライダーポセイドンが全員詰め込まれており、実質オリジナルシナリオ。固有ルートもEXシナリオ扱いでもないので微妙な立ち位置になってしまっている((一応、終盤で映画『レッツゴー仮面ライダー』の再現シナリオがあるが))。 --『仮面ライダーウィザード』はヒロインのコヨミの存在そのものが抹消されたため、黒幕の行動原理そのものが変わってしまっている((原作では黒幕の行動は全てコヨミの存在に起因していたため、終盤はウィザードと黒幕、そしてコヨミの持つアイテムを狙うグレムリンによるコヨミ争奪戦となった。コヨミは生身キャラなので登場できないのは仕方がないとしても、動機をまるごと差っ引いたので何のために行動しているのかが完全に謎になっている。))という原作破壊になっている。 --またフェニックスを太陽に蹴飛ばす専用ムービーがあるが、ムービー中に「フィナーレだ」という原作無視の台詞((フェニックスは何度死んでもパワーアップして蘇る能力を持つためあえてトドメを刺さない方法を取り、永遠に太陽で焼かれ続ける事になったため「お前にフィナーレはない!」と締めくくっている))が入る。そのくせムービー終了後に原作同様の「お前にフィナーレはない!」が入るため台詞として成り立っていない。オーズのタジャドル同様「原作をわかっていない」と批判される要因となっている。 --またTV版仮面ライダーメイジの3人は、原作ではウィザードやビーストと諸事情で敵対する事はあったが、最終的には味方だったにも関わらず今作では終始無言で完全に敵キャラ扱い。 --さらに本編終了後の特別編に登場した敵・アマダムもウィザードルートのラスボスとして登場しているが、何の説明も無く魔法石((今まで平成ライダーたちに倒された怪人たちの魂が人間に転生している、いわば怪人墓場のような場所。))から出てきている。原作では彼が外の世界に出るのを防ぐため、ウィザード達は魔法石内の世界で戦ったのだが…。原作と照らし合わせると、魔法石内の住人たちは犠牲になってしまったとしか思えない。 --『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』はオリジナル敵を追っている最中でシナリオが挟まるため、νガンダム含めて地球に降下中のアクシズを''放置して''オリジナル敵を追うというバッドエンド確実な展開に。ちなみにこのステージはオリジナル敵を倒す事がクリア条件であり、サザビー撃破前にそれを満たすとサザビーすら放置される。挙句、νガンダムは参入メッセージが表示されるだけなのでなぜ同行するのかすら不明。 ---しかも、サザビーはサザビーで、「''燃料が足らず''アクシズの点火もままならないから、ついさっき拾ったなんだかよくわからない力(オリジナル敵)を使って点火してみた」という頭の悪い行動をやらされている。''お前は『SDガンダムフルカラー劇場』のサザビーか?''また、シナリオ中で点火されるのでその前にオリジナル敵を倒すと''点火すらされずに終わってしまい''、アクシズが地球の近くにぽつんと放置されるだけというかつてない阿呆エンドと化す。 --『ウルトラマンメビウス』はメビウス初登場時のオリキャラ(後述)とのやり取りがファン失笑もの。原作でも度々唱和された『ウルトラ5つの誓い』((元々は「帰ってきたウルトラマン」最終回で坂田次郎少年が地球を去るウルトラマンジャックに向けて叫んだ言葉で、ファンサービスの一環として「メビウス」では防衛チームCrew GUYS内での掛け声として使われた。))で敵ではないことを示すのだが、この言葉は原作では仲間達の絆を示すシーンで使われていた。確かにメビウスと隊員の出会いの切っ掛けもこの言葉ではあったが、見ず知らずの者が知っていたからと言って無条件に信用するのはやはりおかしい。しかもこれを使ったのは「これに反応するなら彼は間違いなくメビウスだろう」というオリキャラの判断によるもの((そもそも他の自軍キャラはウルトラ5つの誓いはおろかメビウスの存在すら知らない。))。''そんな、偽物の見分け方じゃないんだから…。'' ---そもそも本作では『ウルトラマンメビウス』と『ウルトラマンギンガ』で重要なポジションにいるウルトラマンタロウ((タロウはメビウスの師匠。また、『ウルトラマンギンガ』ではスパークドールズという人形に変えられてしまい、ギンガに変身する礼堂ヒカルのサポートに回った。))、さらにいえばウルトラ6兄弟全員が参戦しているので、彼らを使えば上手く絡めたはずである。しかしタロウはギンガ世界の最終ステージで原作通り宇宙に去ってしまい、自軍で使えるようにしても''ストーリーには一切絡まず''、他の兄弟も原作の最終決戦に参戦したゾフィー含めてメビウスステージには一切登場しない。またこの時点でメビウスを知っているはずのウルトラマンゼロが加入しているにも関わらず''ゼロも反応を示さない''。 --『メビウス』と『ゼロ』と『ギンガ』は大きく見れば世界観が同一であり共通して登場するキャラが多いのだが、''本編の時系列と本作のシナリオ順がまるっきり逆''のためこんな状況に陥っている。((ゼロ単体で見ても時系列では後になる『ダークロプスゼロ』のシナリオを経て『銀河伝説』のシナリオに行くという展開。)) --さらに、メビウスルートの最終決戦では、原作通りスペシウム・リタブライザー((科学特捜隊からの歴代防衛組織が宇宙人の科学を研究して作った「超絶科学メテオール」の一種。ウルトラ戦士の光線を増幅する機能を持つ。))を使用しないとエンペラ星人に攻撃が通用しない。しかし、原作でリタブライザーを作った防衛組織Crew GUYSが本作に登場していないため((メビウスがGUYSの号令である「GIG!」と言う場面があるため存在自体はしている可能性が高いというさらにややこしい状況。))、唐突に登場することになってしまっている。そもそも「&bold(){人類とウルトラマンの絆の証}」だったアイテムを、人間が登場しない本作に出すのはどうなのだろうか、同じく絆の証たるフェニックスブレイブとゾフィーは登場しないため非常に浮いている。というかライダーとガンダムも「スペシウムエネルギーを増幅する」スペシウム・リタブライザーを介して攻撃しても意味はないと思うのだが。 --なおメビウスは素の攻撃力がやたら低いのに攻撃力アップスキルも弱い((スパロボ風に言うならリアル系が魂を覚えず、熱血を覚えるようなもの))、その上最強技のメビュームダイナマイトは公式設定もあってタロウの下位互換((タロウのウルトラダイナマイトは全技中最強))、フェニックスブレイブなし、『銀河伝説』に登場したウルトラマンで唯一そのステージで強制出撃なしなど性能、出番共に全主役キャラでもかなり不遇である。 --『銀河伝説』のステージではゴモラが敵として出てくる。確かにゴモラは『ウルトラマン』に登場し、一度はウルトラマンを打ち破った強敵怪獣ではある(実際、名目上は『ウルトラマン』の版権キャラであり平成ウルトラマンのゴモラとは別個体名義)ものの、『大怪獣バトル』の主役怪獣であり、『銀河伝説』及び『ダークロプスゼロ』ではゼロを始めとしたウルトラ戦士と共に戦ったメインキャラ((原作の主人公であるレイは両作品でゼロに並ぶ主役扱い))である。それなのに本作ではただの敵扱い。『ウルトラマン』のゴモラとして登場させるにしても、何故本来味方である『銀河伝説』ステージに登場させてしまうのか。 --最も新しい時期の作品である『機動戦士ガンダムUC』はep6までの参戦となっているため、シナリオ上で思わせぶりに登場する『ラプラスの箱』((『UC』内での闘争の原因となった重要機密の通称。))の正体が分からないまま''「ラプラスの箱は気にしない事にしよう」''と纏められて終わる。また、バンシィとその改修機体であるバンシィ・ノルンの両方が登場するがどちらも別個体でありそれについての説明は全くない。パイロットが違うためと思われるが''性別も違うのに同じ見た目''のせいでややこしい。また台詞は原作をなぞっているだけなので、バンシィ・ノルンは''いきなり現れてユニコーンに怨みつらみを垂れて攻撃してくる''という意味不明のキャラになっている。 --厳密に言うとバンシィはネオ・ジオンのMAであるクシャトリヤのパイロットが無理矢理乗らされているため「パイロット=キャラの人格」とするとクシャトリヤとバンシィは同一個体のはずだがそれについても説明はない。というか『UC』シナリオは本編の話数が少ないので一番違和感が無い構成になっているのに、説明不足の点が非常に多い。 --『ガンダムAGE』は所謂アセム編のキャラしか物語に登場しないが、バンシィ同様本来同一キャラであるガンダムAGE-2がダブルバレットとダークハウンドの別々が存在する((ダークハウンドは本来大破したガンダムAGE-2を改修した機体。別キャラ化したのは原作でのパイロットであるアセム・アスノの担当声優が二通り存在するためなのだろうか?))。それならスポット参戦のAGE-1フラットを加入させればいいのでは。 --ウルトラマンギンガやユニコーンガンダムは原作でストーリーの軸となった謎が再現された結果、''自分の素性を自分で知らない''という妙なことになってしまっている。 --細かいポイントだが、エースキラーとメビウスキラーの見た目が全く同じ。 #endregion -今一つなオリジナルキャラ --本作の母艦はオリキャラ「アルフロディ・セオ」が仕切っている。ウルトラマンぽい顔とロボットじみた体とライダー的な変身能力を持つ複合的なキャラだが、物凄く不釣り合いで、かつてのロアのような魅力に欠ける。 ---ステージ開始時(例外あり)には母艦が戦闘モードになるのだが、実際はセオが変身するだけで母艦自体は一切見た目が変わらないため物凄く地味。またこの時に専用BGMが優先されるため、シナリオの盛り上がりすらぶち壊す始末。 ---また世界観が各作品は基本的に全て異世界となっているのだが、セオのみほぼ全ての世界を知っている((曰く、彼の住んでいた世界はあらゆる世界と繋がりがあったとのことなので、それに由来すると思われる。そうだとしても世界特有の単語などもほぼ全て網羅しているとかなりご都合主義な設定。一方で、ヒーローたちは誰も彼も彼の世界も知らないという状態。))ため「ここはどこの世界なんだ?」「ここは○○の世界or(何かを発見)あれは! そうかここは○○なのか!」という会話がテンプレ的に入る。ディケイドかよ。 ---また、最後の最後で伏線を張っておきながら、一切回収せずに放置という暴挙。挙句、滅ぼされた自身の世界の復興は出来そうなのだが、滅ぼした仇敵の殲滅はしないまま((倒したのは、故郷を巣食い復興させるためのアイテムを奪っていた末端だけ。そいつを植え付けた本体は今も他の世界を荒らし回っているはずである(悪の勢力がこぞって利用しようとする存在なので、放置していいレベルではない)。しかも、その事については一切話題に上がらないので、よその世界がどうなってもいいのかという印象を抱きかねない。))という何とも尻すぼみな終わり方となっている。 ---前述の「オリジナル敵の追跡を優先する」というシナリオ展開やセオ変身時のBGM優先、サブタイトルの読み上げ担当などから、オリジナル要素を持ち上げようとしてしくじった感が否めない。 ---戦力的には、戦艦としての格納機能のほか、広範囲のテンションを上げたり任意のキャラを遠距離から着艦させたりと、便利。戦力としては微妙だが。 --終盤で登場する人型のオリジナル敵も相当鬱陶しい。シナリオに絡まない物も含めて3種いるのだが、全員が移動力無限&障害物無視。しかも、1種は完全無敵な上に最大3体現れるという動く障害物である。 -スポット参戦キャラクター --シナリオに一切登場しない2号ライダーやウルトラ兄弟の面々は任意加入できるのにも関わらず、仮面ライダーアクアなど何故かスポット参戦のみ(特定のステージでしか使えない)のキャラがいる。 ---劇場版限定ライダーであったアクアはまだしも、メインが『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』とはいえ原作1部の主役ロボの改修機であるガンダムAGE-1 フラットと、ウルトラマンギンガの準レギュラーであるジャンナインがスポット参戦なのは非常に疑問が残る。また、ジャンナインは公式サイトの画像ではガンパッドを構えているが本作では使わないため、ジャンスターダストが使用できない。 -ごく一部の音量バランスの悪さ --基本的にはバランスは良好だが、例外的にマップでモビルスーツが移動する時のブースターの音量だけ妙に大きい。こちらに合わせるとベルトの音声など他のSEが聞こえにくくなる。 --もっとも基本的に不満としてあがるのはこれくらいなので、わざわざこれのために調整する必要性は薄いが。 -システム的に一つ一つがGジェネの劣化 --自由自在に機体を作り、パイロットを乗せて…という楽しみのあるGジェネに比べると、自由度に関しては特に劣化気味と言わざるを得ない。 --バトル演出自体はGジェネのあっさりしたものよりスーパーロボット大戦のようなじっくり魅せる演出なので、アニメーションに関してはGジェネにない良さもあるのだが。 -スペシャルサウンドエディションの仕様 --本作は通常版の他に、劇中の版権BGMが全てオリジナルの楽曲になっているスペシャルサウンドエディションが発売されている。曲数は非常に豊富でツボを抑えた選曲なのだが、本作には''標準でカスタムサウンドトラック機能が実装されている''ため限定版を買うメリットが少し薄い。またオリジナル楽曲はゲーム用に編集されており1番だけでループするようになっている。 ---『グレイトバトル フルブラスト』から本作までのコンパチシリーズ主題歌が全てフルサイズで収録されているのでその点に関しては希少価値がある。 ---なおティガの戦闘BGMのみ、通常版では「TAKE ME HIGHER」だが限定版では「Brave Love,TIGA」が収録されている。版権料の都合だろうか。 **総評 ゲームとしての価値よりも、これまで『バトライド』にも出演していなかったキャストが参加するなど、ファンアイテムとしての価値が高い。~ ただし、やはりゲームとしての力不足感は否めず、ことごとく元作品の『Gジェネ』のような楽しみが見いだせない点が目立つ。~ とはいえオリジナルキャストの採用率の高さはとても評価されており、改善点を加えた次回作を望む声は多い。 ---- //タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください。) //バンダイナムコゲームス,プレイステーション・ヴィータ,プレイステーション3,PSVita,PS3
//Wikipediaに関しては不要と運営議論スレで言われていますので削除します。意見があれば運営議論スレまで。 *スーパーヒーロージェネレーション 【すーぱーひーろーじぇねれーしょん】 |ジャンル|シミュレーションRPG|CENTER:&amazon(B00LP9A3RA,image)&br()&amazon(B00LP9A3LQ,image)| |対応機種|プレイステーション3&br()プレイステーション・ヴィータ|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|トムクリエイト|~| |発売日|2014年10月23日|~| |定価|通常版 / スペシャルサウンドエディション&br()【PS3】8,208円 / 11,286円&br()【PSV】7,171円 / 10,260円(いずれも税込)|~| |備考|[[公式サイト>http://shg.bngames.net/]]|~| |判定|なし|~| |ポイント|コンパチヒーロー版Gジェネ&br()ただしゲーム自体は劣化Gジェネ&br()特撮俳優の本人出演と原作効果音の採用が高評価&br()クロスオーバーとしての面白みは薄い&br()原作再現をした結果の弊害がもろに見えるシナリオ|~| |>|>|CENTER:''[[コンパチヒーローシリーズリンク>コンパチヒーローシリーズ]]''| //本wiki内の[[FAQ]]の「外部サイトへのリンク」の項によると、「当Wikiのゲーム記事テンプレには、公式サイトへのリンクを記載する専用の基本情報表項目欄は設けていません。あえて作る際は、備考欄が適しているとされています。」とのことのため、公式サイトへのリンクは備考欄に移動しました。 #contents(fromhere) ---- **概要 タイトルの通り、「コンパチヒーロー(ガンダム、ライダー、ウルトラマン)で[[Gジェネレーション>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]をやろう」といったコンセプトで生み出されたであろう作品。~ 流石に『Gジェネ』のような生産・開発などの要素はなく、ヒーロー達を駆使してストーリーを攻略していく内容になっている。 基本システムは『[[SDガンダム Gジェネレーション WORLD]]』以降のものを参考にしている。~ 「ボーナスステップ」や「ブレイク」といったシステムは名前を変えて起用されており、Gジェネプレイヤーならほぼ違和感なくプレイ可能。~ それでいて、極一部は、コンパチヒーローシリーズを生み出したバンプレスト産の『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』的な要素を加えた内容になっている。 #region(参戦作品一覧) ★マークはコンパチヒーロー初参戦作品。 |COLOR(red){''ウルトラシリーズ''}|ウルトラマン| |~|ウルトラセブン| |~|帰ってきたウルトラマン| |~|ウルトラマンA| |~|ウルトラマンタロウ| |~|ウルトラマンティガ| |~|ウルトラマンメビウス| |~|ウルトラマンゼロ((厳密には映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』とOV『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』からの出典。))| |~|★ウルトラマンギンガ| |COLOR(darkgreen){''仮面ライダーシリーズ''}|仮面ライダー| |~|仮面ライダーBLACK RX| |~|仮面ライダー電王| |~|仮面ライダーW| |~|仮面ライダーオーズ/OOO| |~|仮面ライダーフォーゼ((『ヒーローズバーサス』にDLCとして初登場。正式登場は本作が初。))| |~|★仮面ライダーウィザード| |COLOR(blue){''ガンダムシリーズ''}|機動戦士ガンダム 逆襲のシャア| |~|機動戦士ガンダムF91| |~|機動戦士ガンダムSEED| |~|機動戦士ガンダム00((セカンドシーズン設定だが、ファーストシーズンの敵も登場する。))| |~|★機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN((TV本編で人気が高かった第2部「アセム編」をベースに、新作映像を加えて再構成したビデオ作品。))| |~|★機動戦士ガンダムUC| #endregion **評価点 ''サウンド面'' -SEを出来る限り再現しようと努力している --ウルトラマンシリーズと比較すると多数のゲーム展開が行われている仮面ライダーゲームやガンダムゲームは、時折SE再現が雑になるが、本作に関してはサウンド面の再現度がとても高い。 --特にわかりやすいのが初代仮面ライダー。『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』では似ても似つかないSEでごまかされているものが、本作は飛翔音、風車音などが劇中と同じものが使われている。 ---ただ、打撃音などは別物を使用。昭和枠で参戦した初代仮面ライダーとBLACK RXは詰めが甘い部分も見られる。『[[仮面ライダー 正義の系譜]]』と比べると顕著。 ---ロボライダーの射撃音は似ているが当時のものとは別物。しかし違和感の薄いものを使用しており、差異を少しでも埋めようとする努力は見られる。 ---『クライマックスヒーローズ』、『バトライド・ウォー』シリーズを担当するエイティングに比べ、少しでも再現度を高める努力が感じられる点はライダーファンにとっては大きな差である。 --ガンダムは流石に『Gジェネ』での蓄積があるため、問題は少ない。しっかり各作品のSEをほぼ適切に使用している。 --音量バランスも大半は良質で、「ベルト音声だけ小さすぎて聞こえない」「自己主張しすぎ」ということもない。 -特撮枠の本人採用率の高さ --ガンダムシリーズは元々『Gジェネ』で散々参戦していることも手伝って、全員オリジナルキャストである。作品のチョイスにおいてもその点を意識したようなラインナップが見られる。 --ウルトラマンシリーズは引退した俳優、大物俳優など理由ありきなため、代役がやや多め。それでも敵役にはオリジナルキャストを起用している。 ---カミーラ役の芳本美代子、ダーラム役の松田優は特に驚きと喜びの声がファンからあがった。 ---その他、既に逝去した声優であるメフィラス星人の加藤精三、エンペラ星人の内海賢二、デスレムの郷里大輔などはライブラリを利用しての出演を実現させている。 ---タロウは厳密にはオリジナルキャストではないが、現在ではすっかりお馴染みの石丸博也が当てられている。タロウの初登場する『ギンガ』ステージでは石丸博也だったので作品的にはオリジナルキャストである。 --仮面ライダーシリーズは代役も目立つが、それ以上に俳優本人によるアフレコ率がかなり高い。 ---『[[仮面ライダー バトライド・ウォーII]]』に参戦した劇場版ライダーの声優に関しては、本作でも全員オリジナルキャストを使用。 ---『仮面ライダーオーズ』に至っては、味方・敵幹部含めてなんとほぼ全員((劇場版ライダーの仮面ライダーアクアは除く。))がオリジナルキャストである。 ---『ウィザード』は登場する怪人達は全員代役だが、白い魔法使いを含めた幹部陣は同じキャストを採用しているという徹底ぶりである。 ---フォーゼ勢は『バトライド・ウォー』に出演経験のあるサジタリアス・ゾディアーツ役の鶴見辰吾に加えて、本作ではリブラ・ゾディアーツ役で仮面ライダーギャレンでお馴染みの天野浩成、そしてまさかのキャンサー・ゾディアーツとしてタモト清嵐がオリジナルキャストとして参戦している。 ---『BLACK RX』からは倉田てつをが参戦。『ディケイド』での客演時よりもテンションが若く、力強い「''許さん!!!''」が聞ける。 ---ちなみにシャドームーンは近年ではすっかりお馴染みのてらそままさきが参加しているが、本作ではツイッター上で本人がコメント((「シャドームーンの声は若い頃を意識してやった」とのこと。))したように、当時の若々しい声を再現している。ちなみにこれで『正義の系譜』でも実現しなかった番組終了以来の本人(変身後だが)対決が実現。 ---『W』の劇場版に登場した「NEVER」のメンバーはメタルとトリガーのみ本人が担当している。 ---初代仮面ライダーに関しては全て代役で占められている。この点は俳優、怪人声優含めて超大物または故人のため仕方ない。 ---余談だが、1号の代役を担当した稲田徹((ちなみに『劇場版 仮面ライダーディケイド』以降の代役キャストでもあり、『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGAMAX』でも1号の声を担当している。))は、本作収録後に映画『仮面ライダー大戦』で現在の藤岡弘、の声を聞いて「もっと精進しなくては」と気が引き締められたとのこと。 ''システム面'' -元の『Gジェネ』の成熟したシステムを再活用しているため、大きな問題なくプレイが可能である。 --それにくわえて本作は『スーパーロボット大戦』の「精神コマンド」を彷彿とさせるスキルシステム((ただし、中身はいろいろと異なる。))があり、戦闘に別の戦略性を持たせることが可能となった。 --難易度はあまり高くないためキャラ格差は割と大きいものの、「使えないキャラ」はいない。 -なかなかの再現度を誇る戦闘シーン --グラフィックの美麗さはコンパチ史上類を見ないレベルで、劇中のモーション、技などはよく再現されている。キャラクターの頭身も今までの「グレイトバトル」や「ロストヒーローズ」に比べるとやや高く、先の通りSEも高い再現度であるため非常に盛り上がる。ガンダムには『[[グレイトバトル フルブラスト]]』からの流れできちんと黒目がある。 ---知る人ぞ知る『蘇れ!ウルトラマン』の「マリンスペシウム光線」や、本来は『平成ウルトラセブン』の技である「ネオワイドショット」などマイナーなところからも技をチョイスしている。 --ガンダムやウルトラはともかく、宇宙空間で小惑星を足場にモビルスーツを相手に獅子奮迅の活躍を見せる電王やRXを見れるなどネタ的にも面白い。 --敵キャラクターもバリエーションこそ少ないが完成度が高く、戦闘員や量産型MSの攻撃は複数人で襲いかかるなど劇中を忠実に再現したものとなっている。また、コンパチヒーローシリーズではあまり出番の無い戦艦も多数登場する。 **問題点 -ガンダムシリーズの不要感・浮きっぷり --元々他二作の特撮ヒーローとは全体的な作風が合わないガンダムシリーズではあるが、今回はその上で原作再現をしようとしているため内容が他の作品と噛み合わなくなっている。 ---特に今回のチョイスに上がった作品は他作品の「勧善懲悪」寄りのシナリオと外れている。しかしそう考えると何故勧善懲悪寄りの『機動武闘伝Gガンダム』や、SDガンダムのTVアニメ作品をチョイスしなかったのか疑問。 ---「連合VSザフトでありながら、主人公とライバルは中立の立場から双方の過激派と戦った」『SEED』、「戦争を止めるために双方を攻撃するテロリスト」が主役の『00』、「主人公が連邦にもジオンにも属さない」『UC』などであり、いずれもウルトラやライダーとは絡ませづらい。 ---特に『UC』のステージでは(勢力は別々であるものの)なんとジオンと連邦の両方がヒーローたちを挟撃してくる。これではまるで連邦とジオンがグルになっているかのよう。「敵同士が勝手に同士討ちする」というのは『[[第3次スーパーロボット大戦]]』(SFC)でも普通に行われていたのだが…。~ したがって本作では、コンパチの基本である「連邦軍機体=味方」((ティターンズはほぼ反乱軍同然なので除外。))という概念が成り立たない。おかげで''F91がジェガンを落としまくる''などといったある意味では面白い光景が見られる((なお、この後に発売されたRPG『ロストヒーローズ2』では一律UCの連邦軍はF91同様味方役として登場する。))。 --昔のコンパチヒーローシリーズはなんとかオリジナルストーリーをバックボーンに置いたり、SDということを活かして大幅なアレンジを加えることで違和感を抑えていたが、本作は中途半端に原作を意識したためにどっちつかずになっている。[[以前もそんな作品がなかったわけではないが…。>ザ・グレイトバトルVI]] -武器の選定・戦闘演出 --''ボイスパターンが各技につき一つしかない。''せっかく一部ヒーローは代役を起用してまで新録したのに…(後述)。 --特撮勢は武器のチョイスが大味すぎる。ほとんどが必殺技であり、通常攻撃(武器)が採用されているキャラはほとんどない。 --フォームチェンジ、パワーアップフォームなどは別形態ではなく全て武装として内包されてしまい、批判点としてあげられやすい。 ---仮面ライダーウィザードに至っては基本形態の4スタイルがフレイムスタイルしか登場せず、他のスタイルは上位形態のドラゴン((ウィザードの体内に巣食うウィザードラゴンの力でパワーアップした姿。「各スタイル名+ドラゴン」で呼ばれる。))でしか登場しない。 ---またメビウスも最終回、続編OV『アーマードダークネス』を再現しておきながら両方に登場したフェニックスブレイブが登場しない。設定上出せないという意見もあるが、グリッターティガやゴールドエクストリームなど他のキャラの任意で変身できない形態は普通に登場している。同じコンパチの『[[ロストヒーローズ]]』では登場しているのに…。 ---大味過ぎて飽きるだけでなく、フォームチェンジを挟むとチェンジシーンが細かく再現されるため、ムービー演出がかなり長いものになってしまい、テンポが悪い。 ---再現度自体は高いので、他にやりようを見つけても良かったと思われる。 ---例外としてティガだけは何故かタイプチェンジが固有技能として実装されており、唯一3タイプ全てが使用可能でそれぞれ3つずつ技を持っている。何故多彩なフォームチェンジと技数を誇る平成ライダーには実装されていないのか…。結果としてティガのみ技数が11(被ってる技含めると15)と文字通り桁違いに多い。 --逆にガンダム勢は『Gジェネ』でのノウハウがあるせいか、通常武器を普通に使う。一方で、他2カテゴリに比べると武装が少ない(必殺技らしい必殺技が無い)という謎の煽りを食らっている。 --敵役(特に特撮勢)はボス級を含めて基本的に攻撃手段は2種類しかない。雑魚は基本1種類。せっかく本人を声優として呼んでいるのにそのせいでボイスパターンが少なくなっており、勿体無い。 ---その分キャンサーのように、劇中の落語に引っ掛けた長台詞を吐いてくれるキャラもいるのだが。 --オーズのプロミネンスドロップで[[ドラえもん>ドラえもんシリーズ]]にひみつ道具をねだるのび太の如くアンクにメダルをねだる演出はファンから非常に不評。これ自体は原作にもあったやりとり((もっとも原作ではラトラーターに必要なメダルに対してだが。))だが、極端な話だが「タジャドルコンボでなければ許された」とまで言われている。 ---タジャドルコンボはオーズの使用するオーメダルのうちタカ・クジャク・コンドルの組み合わせで発動するコンボ。ところがこれら鳥系オーメダルは、アンクの身体の一部でもある。その為アンクに鳥系メダルをねだるのは、言わば''人間に腕を切って貸してくれと言っているようなもの''で、獣系メダルや重動物系メダルをねだる行為とは意味合いが全く異なる。 ---当然アンクは劇中で鳥系メダルを手放すことを頑なに拒否し続けており、それだけに最終回でアンクが自分のメダルを差し出し、タジャドルコンボに変身するシーンは名シーンとして多くの視聴者の心に残った。こういった作中の経緯を無視している為、上記の展開は批判されているのだ。しかも、''流れが強奪に近い''。 ---というかこのやりとりはサゴーゾコンボの演出でも使われているのだから、サゴーゾだけで良かったはずである。 ---ちなみにその後のオールライダー系映画などではアンクに頼らずともタジャドルを平気で使っているのだが、その辺も取り入れて演出を考えて欲しかった。まぁ「原作無視」の謗りは免れないかもしれないが…。 --またオーズは他の作品では中々使用されないタマシーコンボの「魂ボンバー」を使えるが、この技に限ってコンボチェンジがカットされている。正直登場自体が珍しいのだから一番チェンジシーンが見たいのではないだろうか?一方でスーパータトバコンボは登場しない。 --ヒーローもののお約束である合体技などは''一切無い''。せっかくのクロスオーバー故にこの点の交わりはあっても良かったかもしれない。 --全てではないが、音声の再生タイミングがかぶると、先に再生されていた音声が強制的に中断されてしまう。おそらく再生開始のタイミングがシーンごとに決まっているためだろうが、杜撰と言わざるを得ない。 ---Wのサイクロンジョーカーエクストリーム変身時を例にすると、「行くぜ、フィリップ!」「エク…」『エクストリーム!(電子音声)』という有様(「エク」の続きは完全スキップされる)。 -代役の起用 --本作で特に失望を買ったのは仮面ライダーフォーゼ役の福士蒼汰が代役に変わってしまったことである。 ---代役の堀曜宏は当時駆け出しだった福士氏の雰囲気や、声の再現率が非常に高く、その点は評価されている。しかし本作の本人採用率の多さを見るとやはりここが代役なのは残念なところ。『バトライド・ウォー』を聞く限り、ほとんどが本作で流用しても問題なさそうなボイスパターンなのだが…。 --何故か『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場するアークボガールはオリジナルの佐藤正治ではない。ちなみに当人は現役でTVアニメなどでも出演しており、疑問が残る((公式発表はないが、可能性として考えられるのはその当時たまたま体調不良で入院していた、などが考えられる。))。 --ウルトラマンメビウス本人も『HERO'ES VS』では本人キャストの五十嵐隼士が演じていたが、五十嵐氏が芸能界を引退されたのに伴ってか声優の福山潤が代役を演じている。福山氏の声質や演技は五十嵐氏のものとはかなり印象が異なっているためこちらも賛否両論である((今作以降の客演時のメビウスの声は全て福山氏が担当している。))。 --一方で、代役にしなかったために以前から違和感が生じている((4年前の『仮面ライダー クライマックスヒーローズオーズ』辺りから延々と別作品でも流用されている。))仮面ライダーWのフィリップの声は、かなり限界がきている。こちらに関しては代役を使うべきという声もしばしば。 ---まだ駆け出しの頃の菅田将暉の声を使用しているフィリップと、桐山漣の新録とで演技力の差が生まれているだけでなく、二人で同時に叫んでいる必殺技は当時の二人の声を使用しているため、テンションの差がシュール。 ---「うおおおおおお!」「メタルブランディング(ぎこちない)」というテンションの落差はもはやギャグ。 -コンパチヒーローシリーズに見合わないシナリオ構成 --基本的にコンパチには人間の概念がないのにも関わらず、従来のコンパチヒーローには合わないコンセプトである「無理な原作再現」をしようとし、なおかつクロスオーバーという要素が重なりチグハグになっている。ガンダムシナリオやライダーシナリオを見る限り、本作に限っては「人間がいる」と解釈せざるを得ないのも確か(画面には出てこないが)。また敵キャラはほとんどクロスオーバーをしないため、原作の台詞を喋るだけのものが多い。 ---部隊の主目的はオリジナル敵の追跡であり、前半はともかくとして後半オリジナル敵が露出するようになると、版権キャラ・シナリオはもっぱら''オマケ扱い''と化す。 --『Gジェネ』の「ジェネレーションブレイク」のシステムを採用しており、シナリオで一定条件を満たすと更なる敵の増援が現れシナリオが進んでいく。しかし増援は基本的に原作での話が進んだ後に登場する敵キャラのため、''1ステージで原作何話分もの戦闘が進んでいく。''各作品の最終ステージになると''作中でのボスキャラが全部1ステージに収められていたり''((『仮面ライダーウィザード』の白い魔法使い、グレムリン、アマダムなど。))、''原作本編のラスボスを撃破した直後にOV、外伝のボスやオリジナル敵が襲来して余韻をぶち壊しにされたり''((『ウルトラマンメビウス』のアークボガールなど。))といった状況に陥る。当然ヒーロー達はそれに見合った強化が間に合ってないため、初プレイ時に各作品の主人公キャラは通常フォームのままラスボスと戦う羽目になる。 --これに追加して「シークレットショック」というシステムがあり、一定条件を満たすと隠し中ボスが突然現れるのだが、こいつらは基本的にシナリオとは無関係であり、倒しても死なない(撤退するだけ)こともある。 ---前述の通り、シナリオとは一切関与しないオマケの敵なので出現理由がほとんど謎。一応、オリジナル敵が既に死亡した敵の蘇生を行って呼び出しているという下地はあるが。 ---ライダーシナリオならウルトラ系の敵、ウルトラシナリオならガンダム系の敵、ガンダムシナリオならライダー…と出現する傾向が決まっており、初めから世界観の噛み合わない仕組みになっている。 ---現れる面子も問題であり、アルケーガンダムやらウルトラ怪獣やらといった戦闘バカはともかく、''ジャスティスガンダムまで勝手に戦闘((確かに原作でもジャスティスのパイロットであるアスラン・ザラは似たようなことをしてこなかったわけではないが、ジャスティスの乱入するシナリオはウルトラ怪獣を討伐するシナリオであり、割り込んでくる意味があまり感じられない。))に乱入し、勝手に退場していき、その後何事も無かったかのように任意加入枠で加入する''。挙句、そんな薄い形で敵対・参入するおかげで''ジャスティスが敵として出るシナリオでジャスティスが出撃できてしまう''ため、ジャスティスVSジャスティスが実現するという誰得な事態が発生する。 ---また原作に関係ないキャラ同士の特殊会話もほとんど無い。酷い時には原作で関わりがあったキャラでも特殊会話がない事も。 --インターミッションの会話ではイマジンやフォーゼといった喋りやすい面々ばかりが登場し、キャラの出番にも格差が大きい。 ---ウルトラマン勢については変身前の人間の人格かウルトラマン本人の人格かでまちまちであり、ライダーやガンダムに比べてシナリオ上扱いにくくしている印象を受ける。((他シリーズについても、変身者本人の人格が無い電王と変身者二人の人格が共存しているWなど人格についてはばらつきがある。尤も新生コンパチシリーズでは既に浸透した手法であるが。))イマジンでもジークは存在丸ごと抹消されている(ウィングフォームはあるのに)。 --また本作は任意加入キャラである2号ライダーやウルトラ兄弟などは全く会話に登場しない((ウルトラマンタロウなど原作再現で一時的に登場するキャラ除く))が、そんな中で仮面ライダービースト、劇場版『フォーゼ』の映画限定ライダーの仮面ライダーなでしこ、『ガンダム00』の主役のダブルオーを除いたガンダムマイスター3人全員はシナリオ加入であり、会話にもよく顔を出す。仮面ライダーでは最新作扱いのウィザードの2号ライダーであるビーストはまだしも、なでしことマイスター3人は優遇されていると批判されるのも仕方ない。 -原作崩壊のシナリオの数々 --本家『Gジェネ』でもシナリオ再現面の不満はじわじわと増えてきているが、本作もそこからは逃れられなかった。 #region(突っ込みどころ満載なその中身) -プロローグで加入するティガ、F91、フリーダム、RX、電王の5人は実質いるだけ参戦。唯一電王に強制出撃があるのとEXステージで『F91』のステージがあるくらい。 ---このためプロローグで戦うカミーラや仮面ライダーガオウ、プロヴィデンスガンダムなどの強敵キャラは''ここしかまともな出番がなく、当人もわけのわからないまま即退場する。''一部キャラはシークレットショックで再登場するが前述の通りシナリオには一切関係ない。一応、シャドームーンだけはまともに再登場して絡むのだが。 ---SEED、RX、電王は雑魚敵に当たるキャラ(ジンやチャップなど)が全く登場しない。 -''シナリオは各作品毎に3話しかない''うえ後半の内容が多い割に、前述のシナリオ進行の仕様のせいでかなり端折っており原作ファンとしてはまるで心躍らない。EXステージに至っては1作品1話だけで、複数の作品の1話が1ステージに収められている場合もある。後者の場合、戦っていく内に他作品のステージとシナリオにどんどん移行していってしまう。 --『仮面ライダーオーズ』は再現面ではひときわ力が入っているが、シナリオ上ではフォーゼルートの『MOVIE大戦MEGAMAX』の再現ステージにTV版ボスのグリード5体と劇場版ボスのガラ、『MEGAMAX』オーズ編のボスの仮面ライダーポセイドンが全員詰め込まれており、実質オリジナルシナリオ。固有ルートもEXシナリオ扱いでもないので微妙な立ち位置になってしまっている((一応、終盤で映画『レッツゴー仮面ライダー』の再現シナリオがあるが))。 --『仮面ライダーウィザード』はヒロインのコヨミの存在そのものが抹消されたため、黒幕の行動原理そのものが変わってしまっている((原作では黒幕の行動は全てコヨミの存在に起因していたため、終盤はウィザードと黒幕、そしてコヨミの持つアイテムを狙うグレムリンによるコヨミ争奪戦となった。コヨミは生身キャラなので登場できないのは仕方がないとしても、動機をまるごと差っ引いたので何のために行動しているのかが完全に謎になっている。))という原作破壊になっている。 --またフェニックスを太陽に蹴飛ばす専用ムービーがあるが、ムービー中に「フィナーレだ」という原作無視の台詞((フェニックスは何度死んでもパワーアップして蘇る能力を持つためあえてトドメを刺さない方法を取り、永遠に太陽で焼かれ続ける事になったため「お前にフィナーレはない!」と締めくくっている))が入る。そのくせムービー終了後に原作同様の「お前にフィナーレはない!」が入るため台詞として成り立っていない。オーズのタジャドル同様「原作をわかっていない」と批判される要因となっている。 --またTV版仮面ライダーメイジの3人は、原作ではウィザードやビーストと諸事情で敵対する事はあったが、最終的には味方だったにも関わらず今作では終始無言で完全に敵キャラ扱い。 --さらに本編終了後の特別編に登場した敵・アマダムもウィザードルートのラスボスとして登場しているが、何の説明も無く魔法石((今まで平成ライダーたちに倒された怪人たちの魂が人間に転生している、いわば怪人墓場のような場所。))から出てきている。原作では彼が外の世界に出るのを防ぐため、ウィザード達は魔法石内の世界で戦ったのだが…。原作と照らし合わせると、魔法石内の住人たちは犠牲になってしまったとしか思えない。 --『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』はオリジナル敵を追っている最中でシナリオが挟まるため、νガンダム含めて地球に降下中のアクシズを''放置して''オリジナル敵を追うというバッドエンド確実な展開に。ちなみにこのステージはオリジナル敵を倒す事がクリア条件であり、サザビー撃破前にそれを満たすとサザビーすら放置される。挙句、νガンダムは参入メッセージが表示されるだけなのでなぜ同行するのかすら不明。 ---しかも、サザビーはサザビーで、「''燃料が足らず''アクシズの点火もままならないから、ついさっき拾ったなんだかよくわからない力(オリジナル敵)を使って点火してみた」という頭の悪い行動をやらされている。''お前は『SDガンダムフルカラー劇場』のサザビーか?''また、シナリオ中で点火されるのでその前にオリジナル敵を倒すと''点火すらされずに終わってしまい''、アクシズが地球の近くにぽつんと放置されるだけというかつてない阿呆エンドと化す。 --『ウルトラマンメビウス』はメビウス初登場時のオリキャラ(後述)とのやり取りがファン失笑もの。原作でも度々唱和された『ウルトラ5つの誓い』((元々は「帰ってきたウルトラマン」最終回で坂田次郎少年が地球を去るウルトラマンジャックに向けて叫んだ言葉で、ファンサービスの一環として「メビウス」では防衛チームCrew GUYS内での掛け声として使われた。))で敵ではないことを示すのだが、この言葉は原作では仲間達の絆を示すシーンで使われていた。確かにメビウスと隊員の出会いの切っ掛けもこの言葉ではあったが、見ず知らずの者が知っていたからと言って無条件に信用するのはやはりおかしい。しかもこれを使ったのは「これに反応するなら彼は間違いなくメビウスだろう」というオリキャラの判断によるもの((そもそも他の自軍キャラはウルトラ5つの誓いはおろかメビウスの存在すら知らない。))。''そんな、偽物の見分け方じゃないんだから…。'' ---そもそも本作では『ウルトラマンメビウス』と『ウルトラマンギンガ』で重要なポジションにいるウルトラマンタロウ((タロウはメビウスの師匠。また、『ウルトラマンギンガ』ではスパークドールズという人形に変えられてしまい、ギンガに変身する礼堂ヒカルのサポートに回った。))、さらにいえばウルトラ6兄弟全員が参戦しているので、彼らを使えば上手く絡めたはずである。しかしタロウはギンガ世界の最終ステージで原作通り宇宙に去ってしまい、自軍で使えるようにしても''ストーリーには一切絡まず''、他の兄弟も原作の最終決戦に参戦したゾフィー含めてメビウスステージには一切登場しない。またこの時点でメビウスを知っているはずのウルトラマンゼロが加入しているにも関わらず''ゼロも反応を示さない''。 --『メビウス』と『ゼロ』と『ギンガ』は大きく見れば世界観が同一であり共通して登場するキャラが多いのだが、''本編の時系列と本作のシナリオ順がまるっきり逆''のためこんな状況に陥っている。((ゼロ単体で見ても時系列では後になる『ダークロプスゼロ』のシナリオを経て『銀河伝説』のシナリオに行くという展開。)) --さらに、メビウスルートの最終決戦では、原作通りスペシウム・リタブライザー((科学特捜隊からの歴代防衛組織が宇宙人の科学を研究して作った「超絶科学メテオール」の一種。ウルトラ戦士の光線を増幅する機能を持つ。))を使用しないとエンペラ星人に攻撃が通用しない。しかし、原作でリタブライザーを作った防衛組織Crew GUYSが本作に登場していないため((メビウスがGUYSの号令である「GIG!」と言う場面があるため存在自体はしている可能性が高いというさらにややこしい状況。))、唐突に登場することになってしまっている。そもそも「&bold(){人類とウルトラマンの絆の証}」だったアイテムを、人間が登場しない本作に出すのはどうなのだろうか、同じく絆の証たるフェニックスブレイブとゾフィーは登場しないため非常に浮いている。というかライダーとガンダムも「スペシウムエネルギーを増幅する」スペシウム・リタブライザーを介して攻撃しても意味はないと思うのだが。 --なおメビウスは素の攻撃力がやたら低いのに攻撃力アップスキルも弱い((スパロボ風に言うならリアル系が魂を覚えず、熱血を覚えるようなもの))、その上最強技のメビュームダイナマイトは公式設定もあってタロウの下位互換((タロウのウルトラダイナマイトは全技中最強))、フェニックスブレイブなし、『銀河伝説』に登場したウルトラマンで唯一そのステージで強制出撃なしなど性能、出番共に全主役キャラでもかなり不遇である。 --『銀河伝説』のステージではゴモラが敵として出てくる。確かにゴモラは『ウルトラマン』に登場し、一度はウルトラマンを打ち破った強敵怪獣ではある(実際、名目上は『ウルトラマン』の版権キャラであり平成ウルトラマンのゴモラとは別個体名義)ものの、『大怪獣バトル』の主役怪獣であり、『銀河伝説』及び『ダークロプスゼロ』ではゼロを始めとしたウルトラ戦士と共に戦ったメインキャラ((原作の主人公であるレイは両作品でゼロに並ぶ主役扱い))である。それなのに本作ではただの敵扱い。『ウルトラマン』のゴモラとして登場させるにしても、何故本来味方である『銀河伝説』ステージに登場させてしまうのか。 --最も新しい時期の作品である『機動戦士ガンダムUC』はep6までの参戦となっているため、シナリオ上で思わせぶりに登場する『ラプラスの箱』((『UC』内での闘争の原因となった重要機密の通称。))の正体が分からないまま''「ラプラスの箱は気にしない事にしよう」''と纏められて終わる。また、バンシィとその改修機体であるバンシィ・ノルンの両方が登場するがどちらも別個体でありそれについての説明は全くない。パイロットが違うためと思われるが''性別も違うのに同じ見た目''のせいでややこしい。また台詞は原作をなぞっているだけなので、バンシィ・ノルンは''いきなり現れてユニコーンに怨みつらみを垂れて攻撃してくる''という意味不明のキャラになっている。 --厳密に言うとバンシィはネオ・ジオンのMAであるクシャトリヤのパイロットが無理矢理乗らされているため「パイロット=キャラの人格」とするとクシャトリヤとバンシィは同一個体のはずだがそれについても説明はない。というか『UC』シナリオは本編の話数が少ないので一番違和感が無い構成になっているのに、説明不足の点が非常に多い。 --『ガンダムAGE』は所謂アセム編のキャラしか物語に登場しないが、バンシィ同様本来同一キャラであるガンダムAGE-2がダブルバレットとダークハウンドの別々が存在する((ダークハウンドは本来大破したガンダムAGE-2を改修した機体。別キャラ化したのは原作でのパイロットであるアセム・アスノの担当声優が二通り存在するためなのだろうか?))。それならスポット参戦のAGE-1フラットを加入させればいいのでは。 --ウルトラマンギンガやユニコーンガンダムは原作でストーリーの軸となった謎が再現された結果、''自分の素性を自分で知らない''という妙なことになってしまっている。 --細かいポイントだが、エースキラーとメビウスキラーの見た目が全く同じ。 #endregion -今一つなオリジナルキャラ --本作の母艦はオリキャラ「アルフロディ・セオ」が仕切っている。ウルトラマンぽい顔とロボットじみた体とライダー的な変身能力を持つ複合的なキャラだが、物凄く不釣り合いで、かつてのロアのような魅力に欠ける。 ---ステージ開始時(例外あり)には母艦が戦闘モードになるのだが、実際はセオが変身するだけで母艦自体は一切見た目が変わらないため物凄く地味。またこの時に専用BGMが優先されるため、シナリオの盛り上がりすらぶち壊す始末。 ---また世界観が各作品は基本的に全て異世界となっているのだが、セオのみほぼ全ての世界を知っている((曰く、彼の住んでいた世界はあらゆる世界と繋がりがあったとのことなので、それに由来すると思われる。そうだとしても世界特有の単語などもほぼ全て網羅しているとかなりご都合主義な設定。一方で、ヒーローたちは誰も彼も彼の世界も知らないという状態。))ため「ここはどこの世界なんだ?」「ここは○○の世界or(何かを発見)あれは! そうかここは○○なのか!」という会話がテンプレ的に入る。ディケイドかよ。 ---また、最後の最後で伏線を張っておきながら、一切回収せずに放置という暴挙。挙句、滅ぼされた自身の世界の復興は出来そうなのだが、滅ぼした仇敵の殲滅はしないまま((倒したのは、故郷を巣食い復興させるためのアイテムを奪っていた末端だけ。そいつを植え付けた本体は今も他の世界を荒らし回っているはずである(悪の勢力がこぞって利用しようとする存在なので、放置していいレベルではない)。しかも、その事については一切話題に上がらないので、よその世界がどうなってもいいのかという印象を抱きかねない。))という何とも尻すぼみな終わり方となっている。 ---前述の「オリジナル敵の追跡を優先する」というシナリオ展開やセオ変身時のBGM優先、サブタイトルの読み上げ担当などから、オリジナル要素を持ち上げようとしてしくじった感が否めない。 ---戦力的には、戦艦としての格納機能のほか、広範囲のテンションを上げたり任意のキャラを遠距離から着艦させたりと、便利。戦力としては微妙だが。 --終盤で登場する人型のオリジナル敵も相当鬱陶しい。シナリオに絡まない物も含めて3種いるのだが、全員が移動力無限&障害物無視。しかも、1種は完全無敵な上に最大3体現れるという動く障害物である。 -スポット参戦キャラクター --シナリオに一切登場しない2号ライダーやウルトラ兄弟の面々は任意加入できるのにも関わらず、仮面ライダーアクアなど何故かスポット参戦のみ(特定のステージでしか使えない)のキャラがいる。 ---劇場版限定ライダーであったアクアはまだしも、メインが『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』とはいえ原作1部の主役ロボの改修機であるガンダムAGE-1 フラットと、ウルトラマンギンガの準レギュラーであるジャンナインがスポット参戦なのは非常に疑問が残る。また、ジャンナインは公式サイトの画像ではガンパッドを構えているが本作では使わないため、ジャンスターダストが使用できない。 -ごく一部の音量バランスの悪さ --基本的にはバランスは良好だが、例外的にマップでモビルスーツが移動する時のブースターの音量だけ妙に大きい。こちらに合わせるとベルトの音声など他のSEが聞こえにくくなる。 --もっとも基本的に不満としてあがるのはこれくらいなので、わざわざこれのために調整する必要性は薄いが。 -システム的に一つ一つがGジェネの劣化 --自由自在に機体を作り、パイロットを乗せて…という楽しみのあるGジェネに比べると、自由度に関しては特に劣化気味と言わざるを得ない。 --バトル演出自体はGジェネのあっさりしたものよりスーパーロボット大戦のようなじっくり魅せる演出なので、アニメーションに関してはGジェネにない良さもあるのだが。 -スペシャルサウンドエディションの仕様 --本作は通常版の他に、劇中の版権BGMが全てオリジナルの楽曲になっているスペシャルサウンドエディションが発売されている。曲数は非常に豊富でツボを抑えた選曲なのだが、本作には''標準でカスタムサウンドトラック機能が実装されている''ため限定版を買うメリットが少し薄い。またオリジナル楽曲はゲーム用に編集されており1番だけでループするようになっている。 ---『グレイトバトル フルブラスト』から本作までのコンパチシリーズ主題歌が全てフルサイズで収録されているのでその点に関しては希少価値がある。 ---なおティガの戦闘BGMのみ、通常版では「TAKE ME HIGHER」だが限定版では「Brave Love,TIGA」が収録されている。版権料の都合だろうか。 **総評 ゲームとしての価値よりも、これまで『バトライド』にも出演していなかったキャストが参加するなど、ファンアイテムとしての価値が高い。~ ただし、やはりゲームとしての力不足感は否めず、ことごとく元作品の『Gジェネ』のような楽しみが見いだせない点が目立つ。~ とはいえオリジナルキャストの採用率の高さはとても評価されており、改善点を加えた次回作を望む声は多い。 ---- //タグ管理用スペース(タグを変更した時は内容をこちらにコピペ上書きしてください。) //バンダイナムコゲームス,プレイステーション・ヴィータ,プレイステーション3,PSVita,PS3

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