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*ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン 【ざ ぐれいとばとる つー らすとふぁいたーついん】 |ジャンル|ベルトスクロールアクション|CENTER:&amazon(B004WT77K6)[[高解像度で見る>https://gamefaqs.akamaized.net/box/7/8/4/306784_front.jpg]]&br;[[裏を見る>https://gamefaqs.akamaized.net/box/7/8/4/306784_back.jpg]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|バンプレスト|~| |開発元|さんえる|~| |発売日|1992年3月27日|~| |定価|8,700円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|射撃主体から近接戦闘主体へ&br()ボコスカ殴る蹴るの爽快感&br()関西弁を喋るダークブレイン|~| |>|>|CENTER:''[[コンパチヒーローシリーズリンク>コンパチヒーローシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 人気作品のSDキャラによるアクション系クロスオーバーシリーズのひとつ『グレイトバトルシリーズ』のSFC第2作目。~ 本作からベルトスクロールアクションになり、『[[ザ・グレイトバトルIII]]』まで続く。~ 前作『[[新たなる挑戦>SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦]]』でお助けキャラとして登場したロアが、装いも新たに「ファイターロア」としてプレイアブルデビューを果たした。 **ストーリー SDキャラの住むコロニーの環境管理装置が原因不明の暴走をはじめ、凶悪なモンスターは好き勝手に暴れだし、平和だったSDネイションは無法地帯と化した。ガンダムF91、ウルトラマングレート、ライダーRX、ファイターロアの4人は、全て集めたものはどんな願いも叶うという、世界に散らばる4つのガチャポンカプセルを探し出すため立ち上がった。 4人は不安と希望を胸に旅立つことを決心した。SDネイションの平和を取り戻すことはできるのだろうか。 だが地球からもっとも離れたところに位置するコロニーサイド3の覇王ダークブレインもそのカプセルを狙っていた。4人はまだそのことを誰も知らない。 **キャラ -ガンダムF91 --攻撃力は最低だが、防御力は高い。 --技:分身ヴェスバー (24) ・オーバーリミッター (40) ・サイコガンダム召喚 (64)。(レベル順に列挙、カッコ内はダメージ量、以下同) -仮面ライダーブラックRX --移動スピードは4人中最も速く、スライディングも長い距離を滑ることができる。またキックは威力が高く、リーチも長い。 --技:リボルケイン (32) ・ロボパンチ (40) ・バイオブリザード (50)。 -ウルトラマングレート --パンチ力は4人中最強である反面、防御力は最低。 --技:UMA爆撃 (20) ・バーニングプラズマ (32) ・巨大化 (80)。 -ファイターロア --攻撃のスピードが速い点と、防御力が若干低い以外はライダーやグレートと同性能。 --技:タマヤボンバー (24) ・雷撃 (40) ・ファイアードラゴン (64)。 -Aボタン押しっぱなしで全員共通で飛び道具が撃てる。(体力を少し消費) -RボタンでEカプセルを4つ単位で消費し、Xボタンで上記の技が発動可能。 -2人プレイの場合、カプセルを互いに4つずつ消費しての合体技が使用可能。 ---- **評価点 -爽快感あふれるプレイ --パンチ、キックで敵を倒していくので単純にわかりやすく、効果音も良好で爽快感バツグン。 --倒れた敵も自由に追い打ち可能なため思い思いの連続技が決められる。 --カプセル技も豊富な演出で、雑魚散らしにボス戦の切り札にと役に立ってくれる。 -秀逸なBGMと効果音 --わりとアクションゲームに重要な要素である。敵をこれでもかとぶんなぐって倒していく爽快感はおそらくシリーズ随一。 -分岐の存在 --前作のような1本ルートではなく、3面以降は2面ボスの倒した時間によってルートが分岐する。ストーリーも若干ながら変化。 --数度のプレイで変化が楽しめる。 -パスワード制 --3面以降となるがパスワードでゲーム状態の保存が可能。 -ステージ毎のライフ回復 --これによりボス戦闘に集中できる。ぎりぎりのライフで倒しても次の面は全快スタートである。 -最強武器アイスラッガー --途中で出てくる武器の一つにアイスラッガーがあるのだが、これがしこたま強い。通常武器は一度投げてしまったら2度と手元に戻らないが、これは何度投げてもブーメランのように手元に戻ってくるため近接戦闘がメインのゲームで延々と遠距離戦ができる。 --このために、これを保持してさえいればかなり難易度を抑えられるうえ、ボスでさえも瞬殺可能。ミスしない限り失われず、ステージでの持ち越しもできる。 --並み居る敵を一網打尽にできるので爽快感はさらにバツグンである。一度経験すると病みつきになること受け合い。 --ちなみに本来の持ち主であるウルトラセブンは作中では不在である。 -起き上がり --敵にダウンを奪われて起き上がると少しの間無敵となるが、この間フレーム速度が遅くなっているためキックを出すと当たり判定が2回発生するため、連発すれば大ダメージを与えられる。 -投げについて --敵に近づいてYボタンを押すと、後ろ方向に投げ飛ばす。直接投げた敵のダメージはわずか1ドットだが、モーション中は無敵、かつ他の敵を巻き込むことができる(巻き込みダメージはパンチ1発分ほど)。 --また、倒れた雑魚をパンチボタンで担ぎ上げて左右どちらかに遠投したり、「投げる→キック単発で追い打ち→即座に投げる→キック単発で……」でハメることも可能。 --投げによる巻き込みはベルトスクロールの常套テクニックであり、爽快感の向上にも貢献している。 ---- **賛否両論点 -ステージ分岐 --やりたい面に行くには条件を満たさなければいけない。満たせなければそのプレイデータでは行くことは不可能。何度もクリアを楽しめるという利点もあるので一概に欠点とは言えない。 ---ちなみにこの分岐の仕様により、本作ではダークブレイン配下の三幹部(クリスタルドラグーン、スカルナイト、デブデダビデ)と1回のプレイで全員と戦う事はできない。 ---ルートはあるステージのボスを倒すのにかかった時間により決定されるが、この「時間」は敵の体力を0にするまでの時間ではなく、「ボスを倒した後に出現するEカプセルを回収し、その場で数回飛び跳ねる勝利アクションが終わり、キャラクターが歩いて画面右外に移動し画面が暗転し始めるまで」の時間がカウントされており(画面上に時間は表示されない)、制限時間が経過すると演出の最中であってもメッセージが表示されてしまう。しかもこのボスは図ったかのように他と比べて死亡演出が冗長である。このため最速ルート(30秒以内)に進みたい場合はただ速く倒すばかりでなく、キャラの移動時間を短縮するためEカプセル回収後速やかに画面右端に移動するといった工夫が必要となる。 -技の仕様 --技はEカプセル4つ単位で消費し、最大12個までしか持てない。なのでライダーは上記のとおりレベル3を1発行うよりも、レベル1を3回行ったほうが威力が上でレベル2および3の存在意義がない。(じつは意外なところで存在意義がある、後述)&br()逆にグレートはレベル3が最大威力で、レベル1と2の威力がおさえめになっており、カプセルを貯めるか今使ってしまうか悩みが発生する。&br()F91とロアはどんな組み合わせで技を使おうと効率はほぼ変化なし。 --全員がグレートのような仕様であれば技の使い方を考える余地があったのだが……。 ---- **問題点 -ラスボス「ザンエル」のダウン起き上がり攻撃が理不尽 --最終ボスであるザンエルは、''「ダウン起き上がり攻撃としてプレイヤーが操作しているキャラのレベル3技と同等の回避不能技を使う」''という、ベルトアクションの常識では到底考えられない無茶苦茶な特性を持つ。「ダウン起き上がり攻撃を持つボスキャラ」はベルトアクションの世界ではいくらでもいるのだが、「起き上がる度に回避不能の画面全体攻撃を放つ」など前代未聞である。 ---''「トドメ以外でザンエルを絶対にダウンさせてはいけない」''などという不可解な縛りは攻略法が分かっていても非常に窮屈であり、任意での防御手段や回避手段が無い以上、ベルトアクションゲームの世界のゲームバランスでは決してあってはならない攻撃手段である。 ---「ダウンさせると回避不能のカウンターを喰らう」というカラクリが分からない場合、ザンエルにレベル3技を連発されてなす術もなくやられるのは火を見るより明らか。 ---直立状態のザンエルに一度に多くの攻撃を加えてはいけないのはもちろんのこと、ジャンプ中のザンエルを迎撃することは即座にダウンからの起き上がりレベル3技を招くのでご法度。 ---なお、同ジャンルの続編『[[ザ・グレイトバトルIII]]』ではプレイヤーキャラがとれる行動にガードが追加されている。敵の攻撃やステージギミックの中には「凄まじい攻撃範囲や判定の強さを持つがガードすれば全くダメージを受けずやり過ごせる」ものもあり、この点は本作からきちんと改善しようとした部分と言えるだろう。 -ライダーRX1強 --キック威力最強、素早さ最強、技のレベル1の威力最強など、明らかにライダーだけ図抜けた性能を持っている。F91のみ防御最強という特性があり、これのみRXを上回っている。&br()グレートとロアは明らかにRXの下位互換でありつきつめて考えると使う理由がない。 --ただEカプセルを使用する技のレベル3が最弱威力である。これは欠点のはずだが、最終面まで進むと以下の通り大幅な利点として生まれ変わる。 --上述したとおり最終ボスのザンエルはこちら側の操作しているキャラのレベル3の技を使う場合があるため、なんの前触れもなく唐突に放ってくる。このため、レベル3が最弱威力であるライダーを操作キャラにしておけばダメージを最小限に抑えられる。このこともRXの地位をますます上げることになった。 -アイテムの量産不可 --決まった場所、決まった敵にしかアイテムは存在しないため、稼ぎプレイ的なことは一切不可。 -2Pプレイの仕様 --味方に攻撃すると普通に当たってしまい、当たり判定もダメージもそのまま味方の攻撃をくらってしまうため、誤って味方を攻撃しやすい。また当たり判定は消すことが不可能。&br()次回作で改善。 -パンチが基本死に技 --パンチのフィニッシュ動作が遅すぎるため、3発以上連続してパンチを出すのは危険。キックの出もそれほど遅いわけではないので、近接は基本キックのみで成立可能。 -ハメについて --「ダウン中の敵に通常攻撃で追い打ち可能」という仕様が安易なハメを招いている。 ---雑魚敵はスライディング((ダウン中の相手にも当たり、これ自体も当てるだけでダウン確定。しかも通常アクションとしては不自然なほど高威力に設定されている。))を繰り返すだけであっという間に溶けていく。 ---プレイヤー側がなすすべなくハメ殺されるケースも稀にだが発生。火山ステージのガマボイラー、シールド攻撃のデナンゾンなどが危険。 --ジャンプキックハメの存在。 ---ほとんどのボスは密着してジャンプしてB連打すればダウンせずに連続してダメージが入れられる。熟練すれば瞬殺も可能。この方法を発見すると少々味気なくなってしまう。 --異常に強力な縦軸ジャンプキック ---さらに、縦軸ジャンプ中のジャンプキックは、前述したジャンプキックハメに加えて敵からの反撃を非常に受けにくいという安全性まである。最初の面からラスボスのザンエル戦まで通用する極悪技と化しており、アイスラッガーが無くとも縦軸ジャンプキックだけでラストまでいける。(前述した通り、ザンエルをダウンさせると「起き上がりレベル3技」の洗礼を受けるハメになるが) -敵の画面外への引きこもり --スライディング等で、敵を画面の外へ吹っ飛ばすとフットワークの速くない敵が中々画面外から出てこない現象が常態的に発生する。 ---- **総評 前作とは方向性がガラリと変わったが爽快感あふれるゲーム性はやっているだけで楽しい。~ ガンダムやライダー、ウルトラマン好きなら是非触れてみてほしい一作である。 ---- **その後の展開 -現在、本作の移植などは行われていない。 //-版権の問題があってかバーチャルコンソールおよびプロジェクトEGGの配信は全作とも絶望的である。 //一応、3DSソフトの初回特典とかでコンパチヒーローの移植はされてるし、そっちで移植される可能性はある。あくまでVCとかEGGでって事なら、それらは配信されてないのも多いから一々書く事もない。 -スーパーロボット大戦OGシリーズにロアが参戦していたが、続いて『[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]』に本作のキャラも参戦した。 #region(スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズのネタバレ注意) -本作のボスキャラであるクリスタルドラグーン、スカルナイト、デブデダビデに加え、MDのラスボスとしてザンエルが参戦している。 #endregion ---- **余談 -前作開発会社からの独立スタッフによる開発である。 -本作のロゴはシリーズで唯一サブタイトルの方が前面に押し出されている。 -ダークブレイン戦でのフィールドに落とし穴の判定が残っている箇所があり、ここにうまくダークブレインを誘導すると落とし穴に落ちて即死させることができる。
*ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン 【ざ ぐれいとばとる つー らすとふぁいたーついん】 |ジャンル|ベルトスクロールアクション|CENTER:&amazon(B004WT77K6)[[高解像度で見る>https://gamefaqs.akamaized.net/box/7/8/4/306784_front.jpg]]&br;[[裏を見る>https://gamefaqs.akamaized.net/box/7/8/4/306784_back.jpg]]| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|バンプレスト|~| |開発元|さんえる|~| |発売日|1992年3月27日|~| |定価|8,700円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|射撃主体から近接戦闘主体へ&br()ボコスカ殴る蹴るの爽快感&br()関西弁を喋るダークブレイン|~| |>|>|CENTER:''[[コンパチヒーローシリーズリンク>コンパチヒーローシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 人気作品のSDキャラによるアクション系クロスオーバーシリーズのひとつ『グレイトバトルシリーズ』のSFC第2作目。~ 本作からベルトスクロールアクションになり、『[[ザ・グレイトバトルIII]]』まで続く。~ 前作『[[新たなる挑戦>SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦]]』でお助けキャラとして登場したロアが、装いも新たに「ファイターロア」としてプレイアブルデビューを果たした。 ---- **ストーリー SDキャラの住むコロニーの環境管理装置が原因不明の暴走をはじめ、凶悪なモンスターは好き勝手に暴れだし、平和だったSDネイションは無法地帯と化した。ガンダムF91、ウルトラマングレート、ライダーRX、ファイターロアの4人は、全て集めたものはどんな願いも叶うという、世界に散らばる4つのガチャポンカプセルを探し出すため立ち上がった。 4人は不安と希望を胸に旅立つことを決心した。SDネイションの平和を取り戻すことはできるのだろうか。 だが地球からもっとも離れたところに位置するコロニーサイド3の覇王ダークブレインもそのカプセルを狙っていた。4人はまだそのことを誰も知らない。 ---- **キャラ -ガンダムF91 --攻撃力は最低だが、防御力は高い。 --技:分身ヴェスバー (24) ・オーバーリミッター (40) ・サイコガンダム召喚 (64)。(レベル順に列挙、カッコ内はダメージ量、以下同) -仮面ライダーブラックRX --移動スピードは4人中最も速く、スライディングも長い距離を滑ることができる。またキックは威力が高く、リーチも長い。 --技:リボルケイン (32) ・ロボパンチ (40) ・バイオブリザード (50)。 -ウルトラマングレート --パンチ力は4人中最強である反面、防御力は最低。 --技:UMA爆撃 (20) ・バーニングプラズマ (32) ・巨大化 (80)。 -ファイターロア --攻撃のスピードが速い点と、防御力が若干低い以外はライダーやグレートと同性能。 --技:タマヤボンバー (24) ・雷撃 (40) ・ファイアードラゴン (64)。 -Aボタン押しっぱなしで全員共通で飛び道具が撃てる。(体力を少し消費) -RボタンでEカプセルを4つ単位で消費し、Xボタンで上記の技が発動可能。 -2人プレイの場合、カプセルを互いに4つずつ消費しての合体技が使用可能。 ---- **評価点 -爽快感あふれるプレイ --パンチ、キックで敵を倒していくので単純にわかりやすく、効果音も良好で爽快感バツグン。 --倒れた敵も自由に追い打ち可能なため思い思いの連続技が決められる。 --カプセル技も豊富な演出で、雑魚散らしにボス戦の切り札にと役に立ってくれる。 -秀逸なBGMと効果音 --わりとアクションゲームに重要な要素である。敵をこれでもかとぶんなぐって倒していく爽快感はおそらくシリーズ随一。 -分岐の存在 --前作のような1本ルートではなく、3面以降は2面ボスの倒した時間によってルートが分岐する。ストーリーも若干ながら変化。 --数度のプレイで変化が楽しめる。 -パスワード制 --3面以降となるがパスワードでゲーム状態の保存が可能。 -ステージ毎のライフ回復 --これによりボス戦闘に集中できる。ぎりぎりのライフで倒しても次の面は全快スタートである。 -最強武器アイスラッガー --途中で出てくる武器の一つにアイスラッガーがあるのだが、これがしこたま強い。通常武器は一度投げてしまったら2度と手元に戻らないが、これは何度投げてもブーメランのように手元に戻ってくるため近接戦闘がメインのゲームで延々と遠距離戦ができる。 --このために、これを保持してさえいればかなり難易度を抑えられるうえ、ボスでさえも瞬殺可能。ミスしない限り失われず、ステージでの持ち越しもできる。 --並み居る敵を一網打尽にできるので爽快感はさらにバツグンである。一度経験すると病みつきになること受け合い。 --ちなみに本来の持ち主であるウルトラセブンは作中では不在である。 -起き上がり --敵にダウンを奪われて起き上がると少しの間無敵となるが、この間フレーム速度が遅くなっているためキックを出すと当たり判定が2回発生するため、連発すれば大ダメージを与えられる。 -投げについて --敵に近づいてYボタンを押すと、後ろ方向に投げ飛ばす。直接投げた敵のダメージはわずか1ドットだが、モーション中は無敵、かつ他の敵を巻き込むことができる(巻き込みダメージはパンチ1発分ほど)。 --また、倒れた雑魚をパンチボタンで担ぎ上げて左右どちらかに遠投したり、「投げる→キック単発で追い打ち→即座に投げる→キック単発で……」でハメることも可能。 --投げによる巻き込みはベルトスクロールの常套テクニックであり、爽快感の向上にも貢献している。 ---- **賛否両論点 -ステージ分岐の仕様 --やりたい面に行くには条件を満たさなければいけない。満たせなければそのプレイデータでは行くことは不可能。何度もクリアを楽しめるという利点もあるので一概に欠点とは言えない。 ---ルートはあるステージのボスを倒すのにかかった時間により決定されるが、この「時間」は敵の体力を0にするまでの時間ではなく、「ボスを倒した後に出現するEカプセルを回収し、その場で数回飛び跳ねる勝利アクションが終わり、キャラクターが歩いて画面右外に移動し画面が暗転し始めるまで」の時間がカウントされており(画面上に時間は表示されない)、制限時間が経過すると演出の最中であってもメッセージが表示されてしまう。 ---しかもこのボスは図ったかのように他と比べて死亡演出が冗長である。このため最速ルート(30秒以内)に進みたい場合はただ速く倒すばかりでなく、キャラの移動時間を短縮するためEカプセル回収後速やかに画面右端に移動するといった工夫が必要となる。 ---ちなみにこの分岐の仕様により、本作ではダークブレイン配下の三幹部(クリスタルドラグーン、スカルナイト、デブデダビデ)と1回のプレイで全員と戦う事はできない。 -技の仕様 --技はEカプセル4つ単位で消費し、最大12個までしか持てない。なのでライダーは上記のとおりレベル3を1発行うよりも、レベル1を3回行ったほうが威力が上でレベル2および3の存在意義がない。(じつは意外なところで存在意義がある、後述) --逆にグレートはレベル3が最大威力で、レベル1と2の威力がおさえめになっており、カプセルを貯めるか今使ってしまうか悩みが発生する。 --F91とロアはどんな組み合わせで技を使おうと効率はほぼ変化なし。 --全員がグレートのような仕様であれば技の使い方を考える余地があったのだが……。 ---- **問題点 -ラスボスの攻撃が理不尽 #region(ラスボスのネタバレ注意) -最終ボスである「ザンエル」は、''「ダウン起き上がり攻撃としてプレイヤーが操作しているキャラのレベル3技と同等の回避不能技を使う」''という、ベルトアクションの常識では到底考えられない無茶苦茶な特性を持つ。「ダウン起き上がり攻撃を持つボスキャラ」はベルトアクションの世界ではいくらでもいるのだが、「起き上がる度に回避不能の画面全体攻撃を放つ」など前代未聞である。 --''「トドメ以外でザンエルを絶対にダウンさせてはいけない」''などという不可解な縛りは攻略法が分かっていても非常に窮屈であり、任意での防御手段や回避手段が無い以上、ベルトアクションゲームの世界のゲームバランスでは決してあってはならない攻撃手段である。 --「ダウンさせると回避不能のカウンターを喰らう」というカラクリが分からない場合、ザンエルにレベル3技を連発されてなす術もなくやられるのは火を見るより明らか。 --直立状態のザンエルに一度に多くの攻撃を加えてはいけないのはもちろんのこと、ジャンプ中のザンエルを迎撃することは即座にダウンからの起き上がりレベル3技を招くのでご法度。 --なお、同ジャンルの続編『[[ザ・グレイトバトルIII]]』ではプレイヤーキャラがとれる行動にガードが追加されている。敵の攻撃やステージギミックの中には「凄まじい攻撃範囲や判定の強さを持つがガードすれば全くダメージを受けずやり過ごせる」ものもあり、この点は本作からきちんと改善しようとした部分と言えるだろう。 #endregion //プレイヤーキャラがダウンしたときの起き上がりの無敵時間を利用することでザンエルのレベル3技の反撃は回避できなかった? 昔の記憶なのでうろ覚えだが。 -ライダーRX1強 --キック威力最強、素早さ最強、技のレベル1の威力最強など、明らかにライダーだけ図抜けた性能を持っている。F91のみ防御最強という特性があり、これのみRXを上回っている。グレートとロアは明らかにRXの下位互換でありつきつめて考えると使う理由がない。 --ただEカプセルを使用する技のレベル3が最弱威力である。これは欠点のはずだが、最終面まで進むと大幅な利点として生まれ変わる。 --ラスボスはこちら側の操作しているキャラのレベル3の技を使う場合があるため、レベル3が最弱威力であるライダーを操作キャラにしておけばダメージを最小限に抑えられる。このこともRXの地位をますます上げることになった。 -アイテムの量産不可 --決まった場所、決まった敵にしかアイテムは存在しないため、稼ぎプレイ的なことは一切不可。 -2Pプレイの仕様 --味方に攻撃すると普通に当たってしまい、当たり判定もダメージもそのまま味方の攻撃をくらってしまうため、誤って味方を攻撃しやすい。また当たり判定は消すことが不可能(次回作で改善)。 -パンチが基本死に技 --パンチのフィニッシュ動作が遅すぎるため、3発以上連続してパンチを出すのは危険。キックの出もそれほど遅いわけではないので、近接は基本キックのみで成立可能。 -ハメについて --「ダウン中の敵に通常攻撃で追い打ち可能」という仕様が安易なハメを招いている。 ---雑魚敵はスライディング((ダウン中の相手にも当たり、これ自体も当てるだけでダウン確定。しかも通常アクションとしては不自然なほど高威力に設定されている。))を繰り返すだけであっという間に溶けていく。 ---プレイヤー側がなすすべなくハメ殺されるケースも稀にだが発生。火山ステージのガマボイラー、シールド攻撃のデナンゾンなどが危険。 --ジャンプキックハメの存在。 ---ほとんどのボスは密着してジャンプしてB連打すればダウンせずに連続してダメージが入れられる。熟練すれば瞬殺も可能。この方法を発見すると少々味気なくなってしまう。 --異常に強力な縦軸ジャンプキック ---さらに、縦軸ジャンプ中のジャンプキックは、前述したジャンプキックハメに加えて敵からの反撃を非常に受けにくいという安全性まである。最初の面からラスボス戦まで通用する極悪技と化しており、アイスラッガーが無くとも縦軸ジャンプキックだけでラストまでいける。 -敵の画面外への引きこもり --スライディング等で、敵を画面の外へ吹っ飛ばすとフットワークの速くない敵が中々画面外から出てこない現象が常態的に発生する。 -表向きのラスボスとして続投したダークブレインだが、何故かコテコテの似非関西弁キャラになっている。 --本作は明確に前作の続き物のストーリーなのだが、当然のように全く説明はない。 ---- **総評 前作とは方向性がガラリと変わったが爽快感あふれるゲーム性はやっているだけで楽しい。~ ガンダムやライダー、ウルトラマン好きなら是非触れてみてほしい一作である。 ---- **その後の展開 -現在、本作の移植などは行われていない。 //-版権の問題があってかバーチャルコンソールおよびプロジェクトEGGの配信は全作とも絶望的である。 //一応、3DSソフトの初回特典とかでコンパチヒーローの移植はされてるし、そっちで移植される可能性はある。あくまでVCとかEGGでって事なら、それらは配信されてないのも多いから一々書く事もない。 -スーパーロボット大戦OGシリーズにロアが参戦していたが、続いて『[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]]』に本作のキャラも参戦した。 #region(スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズのネタバレ注意) -本作のボスキャラであるクリスタルドラグーン、スカルナイト、デブデダビデに加え、MDのラスボスとしてザンエルが参戦している。 #endregion ---- **余談 -前作開発会社からの独立スタッフによる開発である。 -本作のラスボスの名前は開発元のさんえるから取られているものと思われる。 -本作のロゴはシリーズで唯一サブタイトルの方が前面に押し出されている。 -ダークブレイン戦でのフィールドに落とし穴の判定が残っている箇所があり、ここにうまくダークブレインを誘導すると落とし穴に落ちて即死させることができる。 -本作で登場した『ウルトラマングレート』は以後コンパチシリーズではマン・セブン・タロウといった名立たる名門ウルトラヒーローを押し退けてウルトラ系の主役を張って行くことになる。 --グレート自体は1990年に誕生した作品ではあるが外国製で日本ではビデオ作品として発売されたのみで当時テレビ放送がなかったものの本作をはじめコンパチヒーローのゲームや講談社の月刊漫画誌『デラックスボンボン』の『スーパーマリオワールド』でパロディ漫画が連載(1992年3月~7月号)されたこともあって少年層では「名前は知ってる」「ゲームで見たことある」ぐらいで本物を見る機会が極めて少なく長年にわたりナゾのウルトラマンのような位置付けだった。 --1995年にやっと地上波でのテレビ放送が始まったものの視聴率は極めて低く、同時期はコンパチヒーロー人気も下火になっていたことやウルトラマン生誕30周年となる翌1996年には『ゼアス』や本格的に「平成ウルトラマン」のシリーズ1号にあたる『ティガ』といった作品の放送が始まったこともあって完全に陰に隠れてしまった。他に『ゼアス』は、とんねるずが地球防衛隊を演じたり『ティガ』は現役ジャニーズアイドルのV6の長野博を主役に抜擢するなどで話題性が高かったが、グレートにはそのようなものは一切なかったこともマイナー化した一因と言えるだろう。 --実際本シリーズを抜きにすると、その知名度は我が日本では限りなくゼロに近い。反面本シリーズはこの後数年、それなりの人気シリーズとなったことでグレートは本シリーズのオリジナルウルトラマンと誤解していた者も少なくはない。 ---なおグレートは外国作品とはいえ平成期に入って作られた初めての作品である((他に『ティガ』以前の平成期に作られながら外国作品のため「平成ウルトラマン」に数えられない作品は1993年にハリウッド製作の『ウルトラマンパワード』が存在する。こちらもコンパチシリーズ展開依存で「原作は知らないけど聞いたことのあるナゾのウルトラマン」として知名度はそれなりにある。))。

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