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流星のロックマン3 ブラックエース/レッドジョーカー」を以下のとおり復元します。
*流星のロックマン3 ブラックエース / レッドジョーカー
【りゅうせいのろっくまんすりー ぶらっくえーす / れっどじょーかー】
|ジャンル|ブラザーアクションRPG|&amazon(B001ET6GTA)|&amazon(B001FA056S)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|~|
|発売・開発元|カプコン|~|~|
|発売日|2008年11月13日|~|~|
|定価|5,040円(税込)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>ロックマンシリーズ]]''|
|>|>|>|CENTER:''流星のロックマンシリーズ'':[[1>流星のロックマン]] - [[2>流星のロックマン2 ベルセルク×ダイナソー / ベルセルク×シノビ]] - ''3''|

**概要
ロックマン20周年を記念して発売された『流星のロックマン』のシリーズ3作目かつ、シリーズ最終作。
本作では前作までと異なり完全に2バージョン式となっている。

**ストーリー
技術の進歩によって、電波技術は更なる発展を遂げた。しかし、「メテオG」と呼ばれる巨大流星の出現によって、電波ウィルスの凶暴化、ノイズ率上昇によるシステムの暴走が続発するようになる。
サテラポリスとスバルは、新たに開発された端末「ハンターVG」を使い、崩壊を始めた電波世界を救うために奔走する。
(Wikipediaより引用)

**システムの変更点
今作までは「BGMとストーリーはおおむね良いがシステムに難がある」という評価が大半を占めており、そのせいで『エグゼ』シリーズのファンからは離れられた傾向にある。~
本作に対してカプコンは「もう一度何をしたかったのかを振り返った」と証言しており、実際システム面には大幅な改良が施されている。

-「高かったエンカウント率」の調整。
--特に『2』は異常なエンカウント率で評価を損ねてしまったので、この点は大きいといえる。

-ボスランクの変更
--前作までの通常、EX、SPだったボスのランクが『[[エグゼ5>ロックマンエグゼ5 チームオブブルース・カーネル]]』までの通常、V2、V3に戻った。メガクラスカードも通常、V2、V3に変更されている。
--V3以降のボスランクには隠しシナリオで戦うことになるR((ちなみに、撃破タイムによってギャラクシーアドバンスの威力が変化する。))、突然BGMが変更したのちに現れるΩが存在する。
---一部ボスにはこのΩが存在しない代わりに、Σはコマンド入力で登場。アシッド・エースとグレイブ・ジョーカーには、wifi対戦で乱入してくるアシッド・エースBBとグレイブ・ジョーカーRRが存在する。
---また、ブライは前作のSXは削除、Rの代わりにZ、レゾンカードを使うことで登場するZZが追加された。
---メガクラスカードにはイリーガルカード(後述)にXが存在。主にボスからのイリーガルカードで手に入る。

-いつでもどこでも変身が可能になった。
--前作までは一部の例外を除き、「ウェーブホール」と呼ばれる場所でしか変身ができなかった。

-カードのシステムにも改良があり、「カードのサイズ」&「サポートユーズ」という概念が搭載された。
--本シリーズではカードには「スタンダード」「メガクラス」「ギガクラス」の三段階のクラスがあり(後ろに行く程強い傾向にある)、前作までは「メガやギガをとにかく多く入れればよい」という事態が発生していた。
--しかし本作ではカスタム画面にて、カードのサイズの概念が登場。クラスの高いカードの面積が大きくなっており、「カード同士が重なる」現象が発生した。
---重なって下に落ちたカードは普通に使うことができない代わりに、カードの属性によって別のカードとして変化させる「サポートユーズ」か、そのカードを選ぶ代わりにそのターンではそれ以外選べなくなる「シングルユーズ」という二種類の選択が可能に。当然ながら面積が大きいと重なりやすくなってしまうのでクラスの高いカードの優遇に歯止めがかかった。
--同じ種類のスタンダードカードを入れると重なりやすくなってしまう。
--また、スタンダードクラスには個性的な効果が与えられ、状況によってはメガ・ギガクラスカードよりも強力になるものが増えた。
---この仕様変更の為か、今作では横に並んだカードも一緒に選べるようになっている。

-『エグゼ』にあった「レギュラー指定」が復活した。
--レギュラー指定したカードは戦闘開始のときに必ず選択画面左上に現れるようになる。カードが隠れないわけではないが、スタンダードカードであればどのカードでも指定できる。

-前2作にあったフェイバリットカードが廃止され、カスタム画面でフォルダを縛らずにセットできるホワイトカードが追加された。
--ゲーム内の「ウェーブステーション」と呼ばれる場所で決められた4枚のホワイトカードをダウンロードできる。オン/オフの切り替えでフォルダから自由に外すことも可能。

**新システム
-新たな概念「ノイズ」の登場。
--戦闘画面では発生しているノイズの激しさが%表記の「ノイズ率」で表される。
---ノイズ率は戦闘中に無属性カードで攻撃すると上昇してゆき、上昇にともなってロックマンに様々な現象を巻き起こす。さらに後述するノイズチェンジにも大きく関わってくる。
--またこの「ノイズ」は今作のストーリーにも大きく絡んでくる重要な要素でもある。

-「ノイズチェンジ」の登場。
--これは前作までのような任意での変身機能ではなく、『[[エグゼ3>バトルネットワーク ロックマンエグゼ3]]』までの「スタイルチェンジ」のように戦闘によって形態変化が発生するというものである。
--各ノイズチェンジの形態は、シリーズに登場したボスキャラをモチーフにしている。基本形の10種類に加えて隠し形態の「ブライノイズ」を加えて全部で11種類存在する。
---片方のバージョンでしかなれない形態は存在しないが、バージョンによって変身しやすさが異なっている。
--ノイズ率0~49%だと「フォームアウト」と呼ばれ、通常の青い姿をしている。この時はカードの威力がやや上昇する程度。
--ノイズ率をそれ以上に上昇させることによって「カラーアウト」と呼ばれる状態に移行して色が変化し、各形態のモチーフになったボスの特徴を反映した固有能力を発現し始める。
---具体的には、ロックマンに属性がつき、チャージショットも変化。他にも特殊効果が付き、必殺技・ノイズフォースビックバン(NFB)も使用可能になる。ただし弱点属性の攻撃を受けるとノイズ率が0%になる(=フォームアウト)。
--また、基本の10形態は別のプレイヤーをブラザーに登録することで&bold(){相手と自分のノイズ形態が合体した「マージノイズ」という形態に進化することができる。}そのため実質的にノイズ形態の総数は101種類にものぼる。
---この時はチャージショット・NFB・カラーリング・弱点属性は相手のに上書きされ、相手の特殊能力が自分の特殊能力に追加される強力な形態に。
--戦闘中にノイズ率が200%を超える事で、&bold(){バージョンごとに異なる究極変身「ファイナライズ」}を行える。
---変身形態の名前はタイトルと同じで、それぞれブラックエースとレッドジョーカーに。
---3ターンの間、非常に強力な効果とNFBを持ち、フォルダも専用の強力なものになる。ただし、3ターン経過後はノイズ率は0%になる。
//10(基本ノイズ)+10*9(マージノイズ)+1(ブライノイズ)

-「イリーガルカードデータシステム」
--バトル終了の際にノイズ率が100%を超えた状態で終了すると、本来手に入るはずであったカードとは別のカードが手に入るというシステム。
---「過去作に登場したカード」「通常のカードより強力なXと名の付くカード」「通常のボス召喚カードとは違う攻撃をするカード」など、非常に多くの種類が存在する。
--敵が強いほどイリーガルカードは豪華になっていくが、ノイズ率は時間で減少するため注意。弱点攻撃やファイナライズのせいで0%になる可能性もある。

-「ギャラクシーアドバンス(GA)」を搭載。『ロックマンエグゼ』の「プログラムアドバンス」に似たシステム。
--指定された3枚のカードを選ぶと3枚のカードが1枚の強力なカードに変化し、完成したカードはホワイトカードとなる。メガ・ギガカードの強化版が多い。
//ターン開始時に完成するプログラムアドバンスと違いカスタム画面でカードを選ぶことで完成する。また、選ぶカードが他のカードに重なった状態でも発動できる。

**評価点
-豊富なやり込み要素。
--裏ストーリーで最強のボスと戦ったり、数多くの強化ボス撃破のタイムを競う、サブイベントをこなしていくなどやり込み要素は多め。
--勿論対戦も、新システムや特徴的なバトルカードによって幅が大きく広がった。

-ストーリーも非常に好評。
--「巨大隕石の襲来」と言う展開に始まり、最終作だけあって集大成となった熱い展開が続く。
---「レゾン((ブラザー同士で大なり小なり目標を定め、チームを結成してその達成を目指す事。))」という新しい概念をシナリオにも盛り込み、これまで以上に「絆」を実感できるストーリーとなっている。また、巨大隕石が地球に迫る中、それを巡って二つの巨大組織が激突するという、前二作を遥かに超えるスケールで描かれる物語は正に最終作に相応しい。
--主人公・星河スバルはシリーズ初期の引きこもりや人間不信に陥っていた時期がまるで嘘のような成長ぶりを見せている。
--エンディングもシリーズのラストを飾るに相応しい内容。一作目から解決していないスバルと父の物語にようやく決着がつく。ラストシーンは必見。

-タイトルや戦闘BGMをはじめとした音楽も好評。
--特にラストバトルのBGMはメインテーマのアレンジであり、演出も相まって燃え上がること間違いなし。

**難点
-カードの種類が増加しすぎたため、集めるのに時間がかかる。
--イリーガルカードはライブラリには載らないため、ここまで集めるのは対戦まで見据えた人向け。それ以外のライブラリに載るカード数は前作とさほど変わらなかったりする。

-ノイズチェンジの条件が「ランダムで襲ってくるGウィルスをデリートすることでランダムで発現する」システムのため、とにかく狙った時に狙ったのを出しにくい。
--『エグゼ3』のスタイルチェンジはランダムながらある程度プレイヤーで操作できたが、本作では形態の数も多くランダム要素が強め。

-一部のバトルカードや戦法が非常に強力。
--代表的なのがスタンダードクラスの「エドギリブレード」。
---1枚だけ選ぶと目の前の1マスを斬るだけだが、複数枚選ぶと枚数分強化される。3枚選べば3回も強力な攻撃を使用可能になる。
---同じエドギリブレード系であれば、数字に関係なくパワーアップ、さらにギャラクシーアドバンスも存在し、極め付けにホワイトカードが存在する等、他のスタンダードクラスと比べてもかなり優遇されている。
--また、ホイッスルハメやギガクラスのムーンリジェクションなど、対策なしでは厳しい戦術も多い。

-クリアスターを入手する条件が難しい。
--5つは本編クリアとスタンダードメガクラスギガクラスのカードコンプリートと裏ボスを倒すと入手できるのでそこまで難易度は高くないが、残りの3つの隠しクリアスターを入手する条件はとても厳しい。
---例をあげるとまず別売りのカードともう一つのカセットが必要。条件を満たすと出現するボスの強さはラスボスや隠しボスを上回ると言われている。これを倒さなければならない。隠しコマンドが必要となる物もある。
--ちなみに現在は正規の手段では全てのクリアスターを入手することは不可能。((wifi対戦でまれに出現するボスを倒すことも条件なのだがDSとwiiのwifiサービスは2014年5月20日(火)付けで終了しておりwifi機能を利用することは出来ないため。))

-1と2にあったダブルスロットによるロックマンエグゼシリーズとのイベントが今作にない。

*総評
前作までの短所を見事に片付け、ノイズなどの特徴的な新しいシステムまで搭載したため、ユーザーからの評価は抜群に高い。~
しかし前作までの悪評が災いし、出来の良さに反して今作も発売早々値崩れが起きてしまった。~
逆に言えば安く買えるので、シリーズファンで未プレイの人は勿論、前作までの出来の粗さで本シリーズを見限ったプレイヤーも、先入観は捨てて是非プレイしてほしい。

**余談
-上記の通り値崩れが起き、3ヶ月後にはワゴンセールの常連になってしまい、新品でも2000円以下で買えるようになってしまった。
-パッケージのロックマンのポーズは『[[エグゼ6>ロックマンエグゼ6 電脳獣グレイガ・電脳獣ファルザー]]』のパッケージのポーズと一緒だったり、「シーサーアイランド」や「パンツやぶり」と言った用語など、『エグゼ』シリーズを連想させるネタがさりげなく含まれている。
-本作は「うまい棒」で有名な「(株)やおきん」とコラボしており、作中でうまい棒が売られていたり((プレイヤーは買えないが現実世界同様10ゼニーとのことで袋に流星のロックマンのコスプレをしたうまい棒のキャラが描かれている))、うまい棒が作中で好物になったキャラが出てくる。
-本作は前二作と異なりアニメ化されていないが新キャラであるシドウやアシッドにボイスが付いている。シドウの声優である柿原徹也氏はメニューの機械音声も演じている。

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