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LEFT 4 DEAD 2」を以下のとおり復元します。
*LEFT 4 DEAD 2
【れふと ふぉー でっど つー】
|ジャンル|CO-OP FPS/アクション|&amazon(B002TJQX1A)|
|対応機種|Windows XP/Vista/7&br()Xbox360&br()アーケード|~|
|開発元&br;原語版発売元|Valve|~|
|日本語版発売元|【Win】ズー&br;【Xb360】エレクトロニック・アーツ&br;【AC】タイトー|~|
|発売日|【Win】2009年11月17日&br;【Xb360】2009年11月19日|~|
|稼動開始日【AC】|2014年12月10日|~|
|定価|【Win】Steam版:1,980円/日本語パッケージ版:7,329円&br()【Xb360】7,665円(税込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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CENTER:&size(30){''WARNING!!!!!!!''}
CENTER:&size(18){''本作はESRBからM指定を受けている17歳以上のみ対象、又はCEROからZ指定を受けている18歳以上のみ対象のゲームです。''}
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#contents(fromhere)
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**概要
『[[LEFT 4 DEAD]]』の続編。4人の生存者が謎の奇病によってゾンビと化した凶暴な感染者達を倒しながら脱出を目指す。~
対戦ツールとして普及しているFPSにおいては珍しく、COOP(協力プレイ)をメインとした作品。

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**特徴・評価点
-1つのキャンペーンゲームは、複数のセーフルーム・チャプターで区切られた1つのパニックホラーの映画のような構成。前作以上にストーリー展開がわかりやすく、没入しやすくなった。
--前作におけるフィナーレイベントは追加キャンペーン「The Sacrifice」((キャンペーン「The Sacrifice」はL4D1とL4D2の両作に向けて本作発売後に配信されている。))を除いた全てが「特定ポイントで脱出準備開始→準備が整うまで一定時間耐える→乗り物に乗って脱出」だったが、~
本作では同じ乗り物に乗って脱出する場合でも、最初のキャンペーン「Dead Center」のラストが後述するスカベンジモードのように「無限に沸く感染者を退けながらガソリンを一定量入れる」など、ワンパターンではなくなっている。

-前作と同様に協力プレイを重視した構造で、自力では脱出できず仲間の救出を要するシチュエーションが多い。1人で先行するとあっという間にピンチに陥り、仲間の足も引っ張ってしまうことになるため、味方をカバーしながら戦う事がひいては自分を助けることになる、というバランスになっている。

-いかにもパニックホラーらしいシチュエーションで起きるイベントが豊富にあり、常に緊張感のあるプレイが楽しめる。
--ゾンビが大量に押し寄せてくるラッシュイベントには、強制発生かつオブジェクトを停止させないと終わらない「ガントレットラッシュ」もところどころに新登場。よりスリルが増した。

-各アイテムカテゴリにそれぞれ新アイテムが追加。
--プライマリウェポンは、下位の「サブマシンガン」「ポンプショットガン」と上位の「アサルトライフル」「セミオートショットガン」「スナイパーライフル」にそれぞれ性能違いの2種類(アサルトライフルのみ3種)が存在するようになり、必ず武器がある地点でも手慣れた性能のものとは限らなくなった。次々と持ち替えて弾薬切れを凌ぐか、一つを使いこなして無駄を減らすかはプレイヤー次第。
--マグナムと近接武器は通常感染者(ザコソンビ)を一撃必殺できるセカンダリ武器。敵が固くなるリアリズムモードでの安定度がずば抜けているが、前者は装弾数や連射力に難があり、後者は近接なので射程が短い。
---ただし近接武器は攻撃範囲が銃器より横に広いため、接近してきた感染者達を一気になぎ払って先導することができる他、ゾンビを弾き飛ばす「銃器での殴り」に疲労度という制限が入ったうえにメイン銃器の所持弾薬も減っているので、ザコの群れに対しては銃器よりも有効。
---近接武器にはかなりの種類があり、クリケットバットやチェーンソーと言ったホラー映画ファンのツボをつくアイテムや、同社の名作[[Half-Life]]の代名詞的アイテムであるバールもある。
---しかしこれらの新セカンダリは尽くが特殊感染者には相性不利。一辺倒にはなっていない。
--プライマリのグレネードランチャー(DLCを含めるとM60軽機関銃)やセカンダリのチェーンソーといったレア武器もある。弾数や使用時間がさらに限られている分、威力は絶大。
--投擲武器に敵を一時的に誘き寄せる「ブーマーの胆汁爆弾」が追加。攻撃力は全く無いが相手や使い方によってはとても強力な効果を発揮するような、ゲーム性と相性の良いアイテムになっている。
--回復アイテム枠には道中で力尽きた仲間を復帰させるAED(日本語訳ママ)と、体力的な効果は小さいが一時的に速度を上げられる「アドレナリン注射」が追加。後者の効果は単純な移動速度にとどまらない((効果時間中は沼地や敵に攻撃された時の移動速度の減少や殴りの疲労が発生しなくなり、また救急キット・AED・救出や各種ギミックの作動にかかる時間が大幅短縮される。))ため、意外と侮れない。
--レーザーサイト、火炎弾、爆発弾などの強化アイテムも追加。運が良ければ一時的にその武器の弱点を補う運用が可能になる。
-これらの新規追加アイテムは従来品と性能が重複せず、使い分けやどれを所持するかの選択が更に重要になっている。~
武器のどれが出てくるか、お気に入りがあるかがプレイの度に変わるので、前作のウェポンの種類が少なすぎて装備がいつも同じになるという問題は払拭。またアイテムがあるかないかでも展開が結構変わるので、マンネリ防止にも一役買っている。

-対戦プレイも可能。前作と変わらず生存者VS特殊感染者という、単なる銃の撃ち合いではない一風変わったゲームが楽しめる。
--どう倒す/妨害するか以上に、生存者側を特殊感染者側がいかに妨害し遅延させるかという勝負。先攻後攻してより長くコースを進行した・またはより速くゴール出来たチームの勝ちになる。
--まともに正面から行くと生存者側が圧倒的に有利。殆どが脆い特殊感染者はその特殊能力と妨害側という利点を活かす格好になっている。先攻後攻で入れ替わるので有利不利は無く、純粋に腕と連携、そして妨害側での独特の立ち回りが試される。

-AI Directorが改良された。新キャンペーンには同じマップでもランダムやアイテム所持数によって通れるルートが変わるマップがある他、天候の変化などランダム性も強化された。

-雑魚のゾンビに加えて特殊感染者という特殊な能力を持つボスモンスターの存在により、油断すればあっという間に連携を断たれて追い詰められるシビアなバランスとなっている。
--前作では非常に有効だった狭い場所での篭りに対する対策として、分散力の高い新種の特殊感染者が追加されている。~
酸性液をプレイヤーの足元の床に吐き出して持続ダメージを与えるSpitter、飛びかかったプレイヤーを危険な箇所まで動かしてしまうJockey、猛スピードで突進し巨大な右腕でプレイヤーを拘束するChargerの3種。
---生存者側の「銃器の殴り」が連続で繰り出せなくなって弱体化したこともあり、篭り戦法の危険性は状況によって大きく増すことになる。
--マップによっては通常の感染者に紛れてちょっと厄介な性質を持った個体が現れることもある。
--他にも上述の半永久ガントレットラッシュなど、積極的かつ適切な突破を促すギミックが随所随所に導入されている。そのどれもが、本作において「ゾンビを倒すこと」そのものが目的ではないことを示している節がある。

-スカベンジ、リアリズム、ミューテーションなどの新モードの追加。
--スカベンジモードはステージ各所に配置されたガソリンタンクを集め、特定箇所の発電機に給油した数を競う対戦モード。それ以外は従来と同様、生存者VS特殊感染者で交互に競うラウンド形式。
--リアリズムモードは通常のキャンペーンに以下の要素が追加された高難易度モード。難易度は別途に変更可能。
---ヘッドショット未成立時の与ダメージがさらに低下。スナイパー系武器も通常感染者を一撃必殺できなくなる(マグナムや近接武器・投擲武器・特殊弾薬のみ可能)。
---生存者及びアイテムがハイライト表示されない。暗所や入り組んだ場所での危険性が増加する。
---道中のレスキュークローゼットが利用不可能。死亡したプレイヤーは新アイテムのAEDを使ってもらうか、次のセーフルーム到達まで復活できない。
---特殊感染者Witchの出現率が上がり、さらに難易度Advanced以下でも攻撃を受けると即ダウンではなく即死亡となる。
--ミューテーションは「The Passing」キャンペーンと同時に追加された、いわゆる特殊ルールモード。~
ルールによって協力か対戦かが異なる。大抵は通常より難しいが、稀な例として「武器は無限に使えるチェーンソーかピストルのみ」「弾数無限のM60とマグナムのみ装備」といった爽快なものもある。
---実装当初は週替わりでルールが配信されていたが、「Cold Stream」キャンペーン配信とともに配信済みのものが選択可能になった。

-MODフレンドリー
--Valveゲームの例に漏れず、PC版におけるMOD(ユーザーによる改造や拡張)に対しては寛容、または「どんどんやってください」という姿勢であり、非常に多種多様。~
各種サイトからのみならず、ワンクリックでお手軽に導入できる自前ならではのMOD連携コーナー"Steam WORKSHOP"にも対応。当然無料。
--WORKSHOPだけでもプレイヤー・ゾンビなどのキャラや武器などといった見た目を全く別のものに差し替えてしまったり、また新たなキャンペーンを追加することが出来る。
--少々手間はかかるが効果音やキャラの音声を変えたり、果ては武器の性能変更や能力追加なんてことにも対応できる。下記の不満点への改善を図ることも可能。
---最近の国内サーバーにはこれによって特殊ルールや機能を採用しているカスタムサーバーも多い。
--内容によるが導入自体は大抵は容易。ただし基本的に海外製なのでほとんどが日本語対応していないが、こればかりはどうしようもない。
---なおキャラMODの中には「ネプテューヌ(ボイスパッチもあり)」や「艦これ」「VOCALOID」など日本製キャラも多かったりする。%%おま国されてる作品も平気であるのがなんとも言えないが…%%

-十分な日本語対応
--当初は翻訳が不十分な状態だったが、日本人ユーザーたちの貢献を広く受け入れたこともあって、台詞の吹き替え以外は完璧に日本語対応。最近の国産PCゲーとはむしろ正反対な勢い。~
日本語の字幕はプレイヤーキャラのつぶやきにまで完璧につき、誤訳も殆ど無い。
---ただしアップデートがなされていないXb360版ではかなり誤訳が目立つ。原文ママの未翻訳箇所や、何故か中国語に翻訳されている箇所もある。

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**難点・賛否両論点
-オンライン要素を持つゲームであるということもあり、PC版はパッケージ版だろうがSteam導入が必須。無料なので実害はない。
--この際パッケージ版のソフトがアカウントに紐付けされるため、中古売却は不可能である。
--値段のこともあってわざわざパッケージで買うという選択肢はもはやなくなっている。

-ゾンビを倒さずとも…というほどではないが、突き詰めると結局のところ「マラソン」ゲーであること。これ自体はこのゲームの本質と言えるが、あくまでゾンビを撃ち倒すことにこだわるプレイヤーには好き嫌いが割れるところであろう。
--それゆえ、チームメイト3人を置き去りにして単独でセーフルームまで走り抜ける「ランナー」と呼ばれるプレイヤーも多く見られ、嫌われる傾向にある。チームメイトから一定以上の距離を先行するとそのプレイヤーが不利になる仕様((一応、ラッシュなどでは先頭のプレイヤーが狙われやすいという仕様があるが、ランナーを抑止できるほどのものではない。))でもあれば抑制できるのかもしれないが。
--また、クレッシェンドイベントやフィナーレは準備が十分でないとクリアが難しい割には、プレイヤーの誰か1人が勝手に行動するだけで開始されてしまう。それによる準備不足が原因でクリアできない場合も。同時に2人以上が操作しなければ開始できない仕様にはできなかったのだろうか。

-強化や育成といったやり込み要素が皆無。
--育成要素のある作品だと初心者と上級者の間にハード面でも大きな壁が生じてしまうことは少なくないが、本作ではそのような差はつきにくくなっている。初心者と上級者の差を埋めるという意味では大きな利点でもある。

-キャンペーン変更・難易度変更・プレイヤー追放の際の投票システム。
--ホストやロビーリーダーへの権限の集中を避けるために投票制が採られているのだが、最大4人による多数決のため可決される確率が低く、あまり意味を成していない。
---賛否が同点の場合は必ず否決になる点が最大の問題。可決には基本的に3人以上の賛成が必要。反対票が2票入った時点で否決が確定してしまう。
---特にプレイヤー追放の投票では、追放したいプレイヤーに擁護者・共犯者が1人でも居る場合(=本人含めて反対2票)や、問題行為を確認していないプレイヤーも賛成票を投じなければ絶対に追放できないため、マナーに反しているのが向こうだとしても自分が退室するしかなくなる。
---ただし、キャンペーン変更と難易度変更に関しては、いきなり変えられたくないプレイヤーも多い((ほとんどのプレイヤーは、現在のキャンペーンと難易度でプレイしたくて参加しているはずである。))ため、現状の可決の難しさでも問題は小さい。
--権限の集中を避けるにしても、ホスト/ロビーリーダーの意見を2票相当にする((4人で5票となり賛否同点が発生しにくく、ホスト自身が悪質だった場合は大人しく退室すればよいだけ。))か、賛否同点の場合はホスト/ロビーリーダーの意見を通すくらいの方が良かったかもしれない。
--プレイヤー追放投票の提案者は公開されないが、4人しか居ない関係上、誰がどちらに票を入れたのか容易に想像がついてしまう。そのため、理不尽な逆恨みを買ってしまう場合もある。

-迷惑行為への対策の不備
--故意のフレンドリーファイアにすら、それをしたプレイヤーにペナルティは一切無い。
--準備が整っていないにもかかわらずフィナーレなどを発生させる、セーフルームにある救急キットの複数個取得((基本的に4個なので、1人あたり1個))、他プレイヤーのアイテム保持を全く考えないアイテム独占&使いまくりなど、利己的なプレイにも直接的なペナルティがない。また、こういったことをしたいため・我慢や協調ということができないために先行する輩も少なくなく、ランナーという時点で嫌われる理由の一つとなっている。
--こうした輩へはキックのみが唯一の対策だが、それも上記にある通り過半数=当該プレイヤー以外全員の賛成が必要、とハードルが高め。超が付くほど悪質な輩は、投票する暇がないラッシュ又は投票が否決されるまでは猫を被り、いざチャンスとなるとFFを繰り返して他プレイヤーを殺害し続けたりなどする。
---仮にキックに成功しても、蹴ったプレイヤーの再入室を制限する仕組みが何も無いため、易々と再入室された挙句、今度は開き直ってあからさまに迷惑行為を働いてくるケースもある。再び蹴る事もできるが、別のプレイヤーが入室してきて人数が埋まるまではいたちごっことなる。
--このため要注意プレイヤーの名前が公開されたり、積極的なフレンド登録が推奨されるなど、プレイヤー側で防衛策をとらざるを得ない状況にある。だがそもそもシステムで想定しておけば、ある程度のレベルに防げる話である。

-オンラインプレイのブラウザ周りがやや不便。

//-残念ながら対戦プレイのモラルは良いとはいえない。

-アイテムや武器の問題点
--ショットガンの携行弾数が軒並み減少。序盤のポンプショットガン系は56発、上位のオートショットガン系も90発しか持てない。前作と比べて閉所が激減していることもあり、使い所は対特殊感染者に絞られるようになった。
---一方、サブマシンガン系の弾数は480から650に増えた。下手にM16アサルトライフルに持ち替えるよりは弾持ちが良いことも。
--極稀にメイン武器の命中精度を向上させる「レーザーサイト」を発見できることがあるが、これがあると高威力・低精度なサプレッサー付きサブマシンガンやAK-47アサルトライフルが、高精度・低威力のUZIサブマシンガンやM16アサルトライフルの立場をほぼ完全に食ってしまう。~
このためか、レーザーサイトは確定出現ポイントが有る「Dead Center」と「Cold Stream」以外では殆ど見かけないアイテムになっている。
---アサルトライフル系の携行弾数はどれも360で固定なので、低威力×高レートのM16と3点バーストのコンバットライフルは、携行弾数に対する総火力という面でもやや割を食らっている。特にM16は、携行弾数に対する総火力が理論上では下位武器のUZIにすら劣る始末。
--AEDや特殊弾薬箱が救急キットと同時に持ち歩けない。救急キットを使い切った時くらいしか持ち歩く意味が無い。
---特殊弾薬箱はその場で開けて装填していくのが基本だが、オンラインでそれをすると、一時的に弾薬箱と入れ替えて捨てた救急キットを他プレイヤーが「余っているもの」と勘違いをし、体力に関係なく自分を治療してからそれを拾おうとしてしまう場合がある。弾薬箱の開封は治療よりも素早いため、勘違いされないうちにさっさと開けてしまうのが最善だが、これだと今度は開けた弾薬箱を他プレイヤーに気付いてもらえないということも...。もちろん、他プレイヤーが何も持っていなかった場合は、作為的に強奪されることもある。
---AEDも、死亡者が出た際に付近に都合良く置かれていた場合くらいしか使えない。例え大事に持ち歩いていたとしても、崖下への落下死などで死体に近寄れない場合はAEDでも蘇生はできないので意味が無い。
---ちなみに、キャンペーン「No Mercy」のチャプター4は病院の中にも関わらず、どういうわけかAEDの出現候補ポイントが1つも無い。1つ残らず持ち出されてしまったのだろうか。
//↑360版で確認。

-プレイヤーとなる4人の生存者における能力差はBOT時の使用武器以外に一切無いため、使用するキャラクターはほぼ好みで選ぶ事ができる。
--ただし部屋内でのキャラの重複は不可能。参加者が埋まっていない場合、BOTの戦力を考慮するとBOTがスナイパー系とピストルを好んで使うエリス及びフランシスの枠、ショットガン系とピストルを好んで使うコーチ及びルイスの枠を優先的に埋めておく方が無難である。
--能力差があればそれはそれで別の問題も出てくることだろう。

-Xb360版ではキャンペーン追加アップデートが有料DLCの形になっている。これは追加アップデートがSteamにおいては無料DLC扱いとして配信されていたが、公式側ではDLCを無料リリースすることが出来なかったとのこと。
-他にもXb360版には先述の不十分な翻訳の他に「強制終了」や「フィナーレがおかしくなる」という深刻なバグが存在する。(フィナーレの不具合についてはPC版でも症状を確認)
--''強制終了バグ''
---通称:ハゲバグ。セーフルーム到達後の次のチャプターのロードの最中に突然落ち、そのままソフト再起動となる場合がある。チャプターの途中からスタートはできるが、セーブ&ロードによる自動再開はできないため、強制終了になるとかなり白けてしまう。~
オンラインプレイ中でも発生し、強制終了に遭ったプレイヤーは退室扱いとなる。部屋に空きがあれば復帰が可能な場合もあるが、参加者全員が強制終了に遭って部屋自体が自然解散となる場合もある。
---強制終了バグは以前から存在していたが、「Cold Stream」キャンペーン配信に伴って強制終了の発生率が大幅に上昇した。~
中でも、「Cold Stream」と同時配信となった「Death Toll」というマップ(前作のマップの復刻版)は異常なまでに強制終了が起きやすく、強制終了に遭わずにチャプター1からフィナーレまで遊ぶのは不可能に近い。
---なお、このバグは本体の言語を英語に設定すれば完全に解消する。日本語版データがよほど重いらしい。
--''フィナーレがおかしくなるバグ''
---通常、フィナーレは「救助要請をするなどの特定ポイントから、脱出手段が整うまでの一定時間または一定条件を持ちこたえる」クレッシェンドイベントの一種だが、''救助要請をした直後に不自然に早く救助が到着してフィナーレ終了''となる事がある。
---スカベンジ方式のフィナーレであれば、''給油の完了後に発生するはずのラストラッシュがフィナーレ開始時から発生する''という事態が起こり得る。~
つまり、Tankを含む感染者達が休みなしに無限湧きし続ける中、13個もの燃料タンクを集めなければならなくなる。こうなると熟練者揃い+Easyであってもクリアは困難。
---最も特殊な形式である「The Sacrifice」のフィナーレでは、''発電機を起動してもフィナーレが始まらない''という致命的なバグが起こり得る。無論、こうなった場合はクリア不能である。
---こちらはオフラインでプレイすれば回避が可能。

-前作にも増して生存者BOT((協力モードでは4人未満・対戦モードでは8人未満の際に空席を埋める役割を果たす。シングルプレイヤーモードやオフライン協力モードでは常に居る。))のAIが粗末すぎる。AIを改善するMODもほとんど存在しない。
--進行やクリアに必須な持ち運びやスイッチ押しを全く手伝ってくれない。
--パイプ爆弾や火炎瓶などの投擲武器を一切取得・使用しない。これらは戦局の巻き返しに非常に効果があるため、使用しないことは縛りプレイの領域。デメリットもあるため迂闊に使われると迷惑であり、タイミングは戦局の判断が必要とBOTには難しいので、一切使わないようにしたと思われるが…
---シングルモードでは自分しか投擲武器を使えないため、ほぼ胆汁爆弾一択になってしまう。それも相当な温存を強いられる。
---胆汁爆弾を持っているプレイヤーが退室してBOT化すると詰んでしまうことも。そのため、胆汁爆弾役を誰かに任せきりにせずに自分でも持っておくことが暗黙のルールとなっている。ただし、都合良く何個も見つからない場合もある。
--難易度に関わらず、救急キットや鎮痛剤を易々と((救急キットは体力39以下、鎮痛剤などは体力69以下になると使用。救急キットはセーフルーム到着時のみ体力74以下で使用。))使ってしまう。難易度Expertでは舐めプレイの範疇。
--弾薬を全く節約しない。SMGかアサルトライフルを使用するBOTは、弾が完全に尽きた際とダウンした際にしかサブ武器を使用しない。ショットガンや狙撃銃を使うBOTならサブ武器の使用頻度が高いため弾持ちは良いが、その一方で前者より火力が低くサブ武器にマグナムピストルを取得しないなどの問題がある。
---節約をしない割に一定以上減るまでは目の前に弾薬があろうが補充をしないため、セーフルームを出る時やフィナーレを始める際にも必ずしも弾薬はフルではない。この欠点を補うために前作ではBOTにプレイヤーより多い所持弾薬を与えていたが、今作ではそれも無くなった。
--BOTの性質上、BOTが使った場合の武器やアイテムに(ほぼ)上位互換・下位互換が発生する。優先して上位互換を取ってくれるようなことはない。
---ブーストアイテムを体力減少時の増強にしか使わないBOTにとってアドレナリン注射は鎮痛剤のほぼ下位互換。命中精度の問題の少ないBOTにとってM16はAK-47のほぼ下位互換。
--Witchに対しても、フラッシュライトは消してくれるが、脇を通り抜けてやり過ごすのはかなり苦手。BOTを無傷で済ますためには、やり過ごせそうなWitchでも処理してやる必要も出てくる。
---ミューテーションでは専用のAIが組まれていないため尚更お荷物になるが、中でも「フォー・ソードマン」と「チェーンソー・マサカー」では遭遇したWitchに向かって平然と斬りかかるという暴挙に出る。
--自動車の防犯アラームを誤って作動させることはないが、アラームのそばでは異常なまでに発砲を控えるようになってしまうので戦力にならない。
--全体的に動作が鈍く、効率的なマラソンプレイにはうまく付いてきてくれない。せめて上位武器などの重要アイテムを取る際だけでも、取り逃し(=足手まといに繋がる)がないようBOTを見守ってやる必要も出てくる。ただし、置かれている武器やアイテムの一部はBOTに認識されないため、いくら待っても鎮痛剤を取ってくれない場面なども多々。
--セーフルームの目前だったり付近に珍しいアイテムが置かれている場合には、勝手に無防備に走り出してしまう。これが原因で特殊感染者やWitchにやられやすい。
--あまり賢くてもゲームの醍醐味を損なってしまうとはいえ、ここまで何もしてくれないとせいぜい難易度Normalの公式キャンペーンが限界。難易度Advanced以上ではお荷物でしかない。特にTankやWitchの対処がお粗末で、基本的にこれらは自分で何とかしなければならない。
--ただし、高度なエイム、Tank以外の敵耐久力の判定により無駄撃ちが少ない、視界不良や草むらの影など人間では見えない状態でも狙い撃ってくれるなど、全くの役立たずというわけでもない。さらに、BOTからのフレンドリーファイアはノーダメージ((FFによる画面の揺れは発生するので多少うっとうしい。炸裂弾の自爆ダメージも無効。))。常にプレイヤーの誰かに追従して動き、迂闊にうろついたりはしないため、結局のところは初心者プレイヤーが参加してくるよりは何倍も頼れたりする。

-前作でも難易度は高い方だったのだが、特殊感染者の追加・所持弾数の減少などの処置により今回は相当な難易度になり、まずFPSにさえ慣れていない初心者が集うとEasy(最低難易度)でも全滅は免れないほどになっている。
--特にExpert(最高難易度)ともなると感染者の攻撃力・体力がAdvancedの倍以上に増大し、リアリズムモードと併用すると熟練者のパーティでも手を焼くまでに至る。もっともその領域へ自ら入る人はそれなりの人でもあるが。
--ガントレットラッシュは、悪く言えばダラダラとしたメリハリの無い永続ラッシュとも言える。特に不慣れだったりして的確に突破できないとこれを顕著に感じる。
--MODに手を出さないかぎり、Easyにしても大して難易度低下しない((敵の耐久力と攻撃力が少し下がる程度しかなく、厄介な点である数・速さ・動き・自力脱出不可能な拘束などは変わらない。))ので、初心者は上級者と組めないとプレイしにくい。
--ミューテーションの多くはEasyだろうがAdvancedだろうが関係なしに異常な難易度。完全に初心者お断り仕様。

-初心者が練習を行えるようなモードがない
--特に対戦モードで顕著。BOTの生存者相手に感染者の立ち回り練習を積むといったことは行えず、いきなり実戦に出ていくしかない。しかし、発売から月日が経過しているため実戦には熟練者があふれており、経験を積む間もなくどこへ行っても足手まとい扱いされて追放されてしまうという悪循環に陥りがち。
--キャンペーンモードならシングルプレイでも遊べるので練習は一応可能だが、上記の通りEasyでも十分難しい上にBOTが足枷なので、初心者にとって本当に鍛練になるかどうかは微妙。

-エンディングがトロい
--クリア後にプレイ成績が表示され、映画のエンディングを意識したのかゆっくりと上昇して表示される…だが成績を確認したい側としては非常に遅くイライラする。残存プレイヤー全員が賛成すれば飛ばすことは可能だが、短縮する手段は無い。
--トロすぎて、Coopではほぼ100%飛ばされるか退室される。なんのための結果発表なのか。
--さらに、チャプター間の中間発表では表示される対Tankダメージと対Witchダメージの最終的な合計はエンディングには載っていない。(ちなみに、対Witchダメージには何故か炎上ダメージが計上されないため、火炎瓶を投げつけて逃げ回ったプレイヤーが結果発表では何もしていなかったかのように見えてしまう。)

-一部に存在する確定配置のアイテムなど
--AI Directorによる不確定要素が売りとはいえ、制作側によってある程度の制限は設けられている。~
--基本的にどのキャンペーンも序盤:チャプター1は下位武器で、上位武器を手に入れられるのは後半に差し掛かってからになる。
--強化アイテム(特にレーザーサイト)は出現率が低く、Dead Centerチャプター2といった確定出現でなければお目にかからない場合も多い。

-理不尽な判定が多発する
--敵の飛びかかりを攻撃で潰したと思いきや無視された、明らかに当たっていないのに食らった、などという敵側の攻撃判定の超常現象がかなり多い。
--逆にこちらの攻撃は当たったエフェクト・音が出るのにノーダメージなことが火炎弾や近接武器で結構ある。通常の弾でまず無いのは救いだが。
--クリアしたはずの室内や狭い空間から大量に敵が湧く、いきなり後ろの近距離に居るなど、ワープしたとしか思えない((実際、プレイヤーの不可知領域にワープしているのだが))出現をされることも少なくない。
--これらも協力プレイを促すため自力で完全には対処できないようにしているのかもしれないが、やられた側は理不尽なだけでストレスがたまる。
--低スペックだったり高PINGだったりすると、更にひどくなる。スペックは描画レベルを下げればある程度緩和できるし、PINGはサーバを変えれば良いし、捕まっても味方に助けて貰えばなんとかはなるが。

-セーフルーム到達時、死亡したプレイヤー全員は体力50で復活する。
--セーフルームに入る直前に瀕死のプレイヤーがいた場合、FFで殺してからセーフルームで復活させることで実質的に回復となり効率が良くなってしまう。しかも、最大3人まで復活できる。オンラインではそのために無断で撃ち殺されてしまうことも。

-前作と比べ、1チャプター中に確定出現以外のTankが1体も出現しないパターンが増えた。(初心者に優しくなったと言えるわけではない)
--前作ではそのようなパターンは滅多になく、1チャプターでTankが2体出現するパターンすら珍しくはなかった。

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**総評
FPSには珍しい協力プレイを重点に置いた作品。対戦モードも単純な撃ち合いではなくこれまた連携が最重要視されるバランス。~
発売からかなり年月が経つ今でさえオンラインプレイヤーは途絶えてはいない。友人が居れば安定して楽しめることだろう。~
初心者にあまりやさしくないのは難点ではあるが、しっかりシングルプレイヤーモードも有り、ランダム性も高くオフラインだけでも楽しめる。

PCダウンロード版なら素の値段がかなり安い(セールなどによりもっと安くなることも)し、購入にウェブマネーも使用可能。~
海外ゲームにありがちな日本語化が不十分という点はほぼ完全に解消しており、Steam導入のハードルもそこまで高くはないだろう。~
無料MODも多種存在し、しかもその自由度はかなり高いところまで向上できるため、たとえ一人だけでも元手は取れるはず。~
Xb360版については、PCは無いがどうしてもプレイしたいなどでもなければ全く推奨できないが。~

2015年現在はアーケード版が稼働中なので、興味をもった人はそこで一応の体験プレイが可能。「FPSは好きだが対戦ばかりはちょっと…」という人にも是非。

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**余談
-前作発売から一年足らずでの本作発売に反発した一部のプレイヤーの間で不買運動が行われたが、現在は収束している。
-前作のキャンペーンは本作にも『The Sacrifice』『Cold Stream』と同時に追加収録された。前作と同じプレイヤーキャラを使うことになるが単なる焼き直しではなく、本作の武器・特殊感染者も登場してくるのでプレイ感覚はかなり違う。
--『The Passing』『The Sacrifice』は前作と本作を繋ぐストーリーになっている。

-国内アーケード版『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』は本作がベース。タイトーにより2014.12.10から稼働開始。同社発の『ハーフライフ2 サバイバー』『サイバーダイバー』以来久々のSourceEngine使用アーケードゲームとなった。
--クレジットによってプレイ時間のSVPを購入するプリペイド方式を取っており、NESiCA上でのオンラインマッチングが行われる。
--マウス+Wiiヌンチャクのようなグリップコントローラーでの操作。
--4人の生存者は差し替えられており、いずれも日本人受けしやすいものに変わっている(男子大学生、JK、親日家な元軍人、日米ハーフの女性ジャーナリスト)。それに伴い会話も一新されている(勿論全て日本語)。
--MOD以上の追加要素としては、性能向上版のプライマリウェポン、ポリスサブマシンガンなどの新武器、チャージャー自動回避などといった完全新規要素「スキル」、ミッション開始時のウェポン持ち込みがある。
--ただ残虐性に配慮したのか、ヒット時の演出がかなり抑えられているので、当たったかどうかがわかりづらい。特に''通常感染者の炎上エフェクトが完全カットされた''せいで、火炎瓶で倒せているはずなのに普通に走っているように見えてすごぶる判りにくい。
--L4D2の公式キャンペーンとDLCキャンペーンの「The Passing」「Cold Stream」、2016年にはL4D1のキャンペーン「DEAD AIR」「NO MERCY」「DEATH TOLL」が追加(「The Sacrifice」)は未搭載。本作オリジナルの新マップはなし。
---時間制限に配慮してか、死亡してもすぐに復活したり、通常感染者の数が大幅に抑えられていたりとかなりの易化修正がされている…が、結局走り抜けるのが最優先の「マラソン」ゲーであることは変わりない、というか敵の稀頻度化により更に強化されている。じっくり狙撃する暇は無い。
--ゲーム中に落ちている「ZG袋」を回収することで、ポイントを貯めてキャラの衣装を入手できる。…しかしその変更が筐体ではできないだけでなく、''対応がスマホのみ''((当初はそういったセッティングができる会員ページの有料化を狙っていたが、不人気過ぎてその機会は訪れないまま。何よりPCでは完全にアクセス出来ないのが痛い。))。やる気があるのか疑われる。
--サックリ遊べて本作がどういうゲームかは理解できるお試し品としてや、手軽に協力プレイを楽しむ場としては十分過ぎる移植である。
--しかし、ログインボーナス導入でプレイ時間増加、イベントの実施など稼動初期よりは改善も見られるが、追加要素の独自性の薄さと''原作DL版の圧倒的な安さ''から、既存プレイヤーが改めてやりこむほどかというと…。
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復元してよろしいですか?