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マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」を以下のとおり復元します。
*マリオ&ソニック AT 北京オリンピック
【まりおあんどそにっくあっとぺきんおりんぴっく】
|ジャンル|スポーツ|CENTER:&amazon(B000P050BO)|CENTER:&amazon(B000P08BWO)|
|対応機種|Wii/ニンテンドーDS|~|~|
|発売元|任天堂|~|~|
|開発元|任天堂・セガ(国内版のみ)|~|~|
|発売日|2007年11月22日(Wii)&br()2008年1月17日(NDS)|~|~|
|定価|5,524円(Wii)&br()4571円(NDS)(共に税別)|~|~|
|プレイ人数|1~4人|~|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象対象)|~|~|
|ポイント|マリオ&ソニックシリーズ第一弾&br()難易度バランスはやや不安定|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ]]''|
|>|>|>|CENTER:''[[ソニックシリーズ]]''|

//Wii版のみプレイしたため、主にWii版について記述。NDS版について追記求む

**概要
任天堂のスターことマリオと、セガのスタことソニックがコラボしたゲーム第一弾。~
タイトル通りテーマは北京オリンピック。元々「オリンピック」を題したゲームの版権は『ハイパーオリンピックシリーズ』を発売していたコナミが持っていたが、~
こちらのシリーズは2000年のシドニーに合わせて発売された『がんばれ!ニッポン!オリンピック2000』以降オリンピックの名では発売されておらず、現状「オリンピック」を題したゲーム作品はこの『マリオ&ソニックシリーズ』のみである。~
発売元は任天堂であり、どちらかというと任天堂のゲームにソニック達がゲスト出演という形に近いが、キャラクター数はマリオ側とソニック側で同数になるよう調整されている。

**システム
-主なモードは3種。それぞれのルールに従い各種目をプレイしていく。
--''ワンマッチ''
---指定した種目を1種だけプレイする。1~3位に入賞できれば、メダルがもらえる。メダルはプレイしたキャラクターごとに記録される。
--''サーキット''
---あらかじめ用意された種目をクリアしていき、順位に応じて与えられるスコアの合計を競う。「ビギナークラス」「アドバンスクラス」「マスタークラス」の3種があり、それぞれに何種類かのサーキットが用意されている。ビギナーは3種目構成、アドバンスは4種目構成、マスターは5種目構成になっている。
---メインモードであり、隠された種目を出現させるためには主にこのモードをクリアしていく。総合成績1~3位なら先のサーキットに進め、優勝するとカップがもらえる。
--''ミッション''
---各キャラクターごとに設定された特定の種目で特定の条件を満たすことを目標にする。目標は単に勝利しろという単純なものだけでなく、「ハンマー投げで50~55メートルを出す」「2位になる」など、面倒なものも含まれる。
--''ギャラリー''
---オリンピックに関する豆知識を閲覧できる。なぜか見るためにはその豆知識のジャンルごとに用意されたミニゲームをクリアする必要がある。
--''マイレコード''
---記録を確認できる。獲得したメダルやトロフィーの他、各競技で特定の条件を満たすともらえる「エンブレム」というやりこみ要素も確認できる。また、Wi-Fi通信で世界中のプレイヤーと記録を比較することもできる(現在は終了)。

**評価点
-収録されている競技数はそこそこ多い。陸上種目主体ではあるが『[[ハイパーオリンピック イン アトランタ]]』とは雲泥の差。
--ボート(シングルスカル)やフェンシング(Wii版はエペ、DS版はフルーレ)、トランポリンと言った少しマイナー気味の競技もしっかり触れられている。
--定番の陸上競技も、100メートルと400メートルでは単に距離が違うだけではなく、スタミナの概念が追加されてゲーム性がかなり異なっているなど、ゲームとして飽きないよう工夫がさえている。
--なんといっても見所は「ドリーム競技」。マリオとソニックだから出来るオリジナルの競技であり、フェンシングや卓球に必殺技が追加されていたり、アイテムを使用できるレースゲームなど、ゲーム性の高い競技が収録されている。使用できるアイテムが『マリオカート』が元ネタだったりと細かいネタも。
---ちなみになぜかドリーム競技のみメダルのデザインが異なる。実在しない競技で与えられるメダルが本物で与えられるものと同じだとマズいのだろうか?実在する競技でのメダルも実際に使われたメダルとは異なるデザインなのだが…。

-操作性は良好。反応が悪くて困ることはほとんどない。
--Wii版は基本的に全てリモコンだけでプレイできるようになっている。一部ヌンチャク必須の種目もあるが、ヌンチャク必須種目は全て一人ずつ計測する形式で、最悪人数分のリモコンとヌンチャクが一つあればヌンチャクを使い回してプレイすることは可能。

-グラフィックレベルはまぁまぁ高く、キャラクターの動きも見ていて不自然なところがほとんどない。リアクションも豊富。
--ただ、手足の長いエッグマンがシャカシャカと走る姿だけは少々不気味。クッパもドタドタとちょっと情けない走り方である。

**問題点・賛否両論点
-Wii版は身体を動かす要素がかなり強い。
--陸上競技全般はリモコンを全力で振る操作が要求され、筋肉痛になりやすい。スポーツゲームだと思えば、これもある意味リアルだが…。

-難易度は低め。
--というより、一部の競技がやたら簡単すぎると言う方が正確か。走り高跳びや棒高跳びはあっさりと最高の高さをクリアできるし(もちろんそれ以上の記録を残すことは出来ない)、トランポリンも9点台後半を簡単にたたき出せる。
---一方でスキート(クレー射撃)やアーチェリーの難易度は高い。特にアーチェリーは操作性が非常に複雑で厄介な上NPCのスコアがかなり高く、一本でも矢を外すと1位を取るのは絶望的。しかもランダムに向きと強さが変わる風という要素まであり、明らかにこの競技だけ飛び抜けて難しい。

-キャラクター性能の差があまり実感できない。スピードタイプのキャラだろうが陸上競技でなかなか勝てないということはザラ。
--ドリーム競技で使用できる必殺技はキャラごとに異なるが、演出が地味な上こちらの効果の差も今ひとつわかりにくい。

-演出面。
--オリンピックらしい演出もゲームらしい演出もあまりなく、全体的なゲーム進行が非常に地味。
---最後の表彰式ですら、表彰台に上っている3人以外に全くキャラクターが写っていない始末。報道陣などを配置すればもう少しそれっぽくなると思われるのだが…。
--マリオファミリーは英語で喋り、ソニック側は日本語で喋るためやや違和感がある。
---台詞パターンが少なく、競技中同じアクションを繰り返す競技(シングルスカルなど)では、延々同じ事を喋り続けるため鬱陶しい。
--カメラワークがイマイチ。陸上競技でクッパなどのデカいキャラの隣に自キャラが配置されると、スタート時の姿がほとんど見えなくなるレベル。

-システム面。
--2人以上で遊ぶと競技の記録を残せなくなってしまう。基本的にパーティーゲームでありながら、多人数プレイでいい記録が出ても反映されない。
---確かに、他のプレイヤーの協力を得ることで八百長行為などが簡単になるので多人数プレイで記録が残せないゲーム自体は珍しくないが、本作の競技はほとんどが個人競技なので明確に他プレイヤーの協力で有利になるのは精々フェンシングと卓球程度。どちらも元々成績の残らない競技である。
--ワンマッチでのメダル獲得履歴はレコードからしか確認できない。全キャラクターのメダルコンプなどを狙っている場合にキャラクター選択画面からメダルの履歴を確認できないのが非常に面倒。
--任天堂謹製にしては珍しくロード時間が少し長い。頻度も多めなので、結構気になる。

-ストーリーモードなどはなく、せっかくのコラボなのにキャラクター同士の絡みも皆無。確かに元々マリオシリーズは台詞が少ないがコラボしている意味があるのか怪しく感じる。
--実質的には「オリンピック競技をマリオとソニックの好きなキャラで遊べるよ」程度でしかなく、前述のキャラクター性能の差を感じにくい部分も含めて、マリオとソニックそれぞれのファンアイテムとしてはかなりガッカリ。

-ギャラリーのミニゲームはぶっちゃけ携帯アプリレベル。Wiiリモコンを使わせる必然性もあまりないミニゲームが5種類収録されているだけ。
--知識の内容もちょっとした豆知識本程度。わざわざ隠すほどとは思えない。

**総評
記念すべきコラボシリーズ一作目ではあるが、全体的な作りはやや雑。~
スポーツ競技の再現度自体は高めなのだが、「マリオらしさ」「ソニックらしさ」というものが欠けている傾向にあるのが残念なところ。~
シリーズは現在も続いており、『バンクーバー』『ロンドン』『ソチ』と今のところ全てのオリンピック版が出ている。

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