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ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!」を以下のとおり復元します。
*ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!
【どらごんぼーるぜっとつー げきしんふりーざ】
|ジャンル|RPG|&amazon(B000068GWT)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売元|バンダイ|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|1991年8月10日|~|
|定価|8,200円|~|
|ポイント|前作通りのカードバトルゲーム&br()ナメック星編の完結を待たずにゲーム化&br()''各地の小惑星に戦闘、破壊行為を繰り返すZ戦士達…''|~|
|>|>|CENTER:''[[ドラゴンボールゲームリンク>ドラゴンボールシリーズ]]''|
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*概要
人気TVアニメ『ドラゴンボールZ』のゲーム化第2弾で、原作のナメック星編を元にしている。~
システムは前作『[[強襲!サイヤ人>ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人]]』に準じており、カードを用いた戦闘を行う。

*プロローグ
地球に襲来した戦闘民族、サイヤ人のベジータ・ナッパを辛くも撃破したZ戦士達。~
しかしその犠牲は大きかった。~
悟空は重傷を負いピッコロは死亡、同一の存在である地球の神とドラゴンボールが消滅してしまったのだ。~
残るZ戦士たちはサイヤ人が漏らした「ナメック星」のドラゴンボールに一抹の望みを賭け、宇宙へと旅立つ。~
その先に最大の恐怖が待ち受けているとも知らずに…。

*特徴
-原作とは違い、サイヤ人戦による戦死者はピッコロ(と地球の神)のみとなっている。ヤムチャ・天津飯・チャオズは生存しており、孫悟飯・クリリンと共に初期パーティに加わっている。

-本作ではHPが0になっても「死亡」にはならず、戦闘不能となる。但し戦闘に復帰させる為にはHPを最大まで回復させないといけない。また、最初から一部章以外全員一丸で動く。
--これらは前作の厳しさ(各自単独行動で蘇生手段がイベントのみ)を考慮しての調整だと思われる。

-移動方法に「徒歩」と「飛行」が選べるようになった(ナメック星のみ)。
--徒歩はカードの出目通りにしか動けない上に障害物を通り越せないが敵遭遇率が低く、飛行は出目+4マス移動できる上に障害物(岩山以外)を飛び越せるが敵遭遇率がかなり高まる。

-『[[大魔王復活>ドラゴンボール 大魔王復活]]』と同じく、移動が終わった後にイベントカードを選択する「運命の選択」が追加。出たカードによってエンカウントやお助け効果が起きるようになった。ただしマップ上の回復所等も一部を除きなくなってしまっている。
--ベジータや、フリーザ軍の中ボスもマップ上のキャラとして登場し、パーティと互い違いにカードを引きながら移動を行う。
---ドラゴンボールを探していたりこちらを追撃したりと行動理由は様々、こちらの行動しだいではドラゴンボールを奪われたりゲームオーバーになったりする。
---「悟飯じいちゃんカード」で動きを止められたり、「ウーロンカード」で手持ちのバトルカードを交換したりとボードゲームの様なやり取りが展開される。これは今作のみの特徴である。

*評価点
-本作では流派を合わせる事で、通常攻撃に全体攻撃・威力の高い一撃を選べるようになった。
--またクリリンの「拡散エネルギー波」は全体攻撃、ヤムチャの「繰気弾」は100%命中と、技に特徴付けが成された。
--また、サイヤ人の「瀕死状態から立ち直る事に強くなる特性」も再現、HPが1ケタになった際に全回復させると2レベル上昇する。
---これは次回作や『[[超サイヤ伝説>ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説]]』でも再現されている。

-何度使っても無くならない特別カードとして「ブルマ(回復量小)」「デンデ(回復量大)」が参戦してくれ、非常に便利((しかし章によって離脱してしまうので注意。))。
--戦闘不能中の仲間はある程度自動回復されるために復帰がしやすい、イベントで仙豆が6個もらえる等ある程度の救済手段もある。

-ギニュー特戦隊のファイティングポーズや、ポルンガの登場シーンなどのイベントグラフィックは、前作同様ファミコンソフトとしてはレベルが高い。

-必殺技にキャラのカットインが入るようになった。ザコキャラ1体1体にまで設定されている。
--その代わりというか、前作と違ってピンチになっても顔グラフィックは変化しなくなった。

-敵キャラとの争奪戦やマップ中での目的がハッキリしておりメリハリがある。
--前作では淡々とレベル上げ→ボスを倒すといった展開が大半でしかも二人が別行動になっていることが多く、移動に気を配らねばならずストレスとなっていた。
---今作では全員一丸行動で最初のMAPが一本道、ナメック星編では大半が敵キャラとのボール争奪、奪還戦となるためにマップ上の行動にメリハリがつきやすく、スピーディーに進行する。
--「運命の選択」の各キャラの言動もそのキャラの性格を捉えていて面白い。
---フリーザ「''おお なんとおろかな''!ザーボンさんは1回休みになってしまいました」~
ベジータ「フン、俺は1回休みだ!''貴様ら早くしやがれ!!このノロマ共め''!!」

-原作ではデンデの導きで最長老に会う頃までボール争奪戦に関わらず、幹部もベジータが全て倒していたがシナリオが改変されており、Z戦士が直接関われるようになった。
--ナメック星到着後の3ステージはフリーザ軍、ベジータとのボール争奪戦で先に村へたどり着けばボールを入手することが可能。
---先にたどり着かれた場合はナメック星の若者が奮戦するも村を滅ぼされ、ボールも奪われてしまう。奪われたボールはベジータのボールは合流時に、フリーザ軍の場合はのちのシナリオで奪取可能(後述)。
--ベジータが倒していた幹部も、パーティ全員が最長老にパワーアップさせてもらい、ベジータと合流した上で戦えるので難易度面でも安心。
---ベジータはこちらから操作できないがこの時点ではかなりの強さでありプレイヤーが選ぶ5人とは別に攻撃してくれるので頼もしい。『[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]』のNPCの様に、彼以外が全滅するとゲームオーバーになるが。
--フリーザ軍幹部と戦うシナリオでは宇宙船に潜入できる。メディカルマシーンで仲間を1人ずつ全回復できるほか、これまでの行動で幹部が奪っていったボールが原作同様ここに置かれている。1マップ進むごとにフリーザ様に遭遇する危険性がありかなり緊張感がある((この時点ではたとえ1ターンでも全員攻撃されれば全滅もありうる。))。
--ギニュー特戦隊に関しても選択肢があり難易度を選べるようになっている。
---ボールを渡さなかった場合は''ギニューを含めた全員と戦う''。1ターンごとに悟空の移動と特戦隊との戦いを繰り返す。悟空がZ戦士と合流するまで生き残れるかか勝負になっている。仮に勝利できたとしてもほとんどのメンバーが戦闘不能にされることが多く、ボロボロになるのは必至だが、難易度は今作でもトップクラスの戦いである意味燃える展開でもある。
---ボールを渡した場合は悟空が到着してから''なぜか宇宙船に向かわずバラバラに行動している特戦隊''を1人ずつ倒していく展開になる。特戦隊を探す手間がかかるがこちらのほうが安全。

-前作同様、本作にもアニメオリジナルキャラが出演するミニイベントがあり、シナリオに花を添える。
--キュイに故郷を滅ぼされた「謎の宇宙船の子供達」が登場、情報をくれる。
--偽のナメック星も登場する。ただしイベントの内容はアニメとは異なっており、共通点は偽ナメック人の外見のみ。
--''悟空が、父のバーダックに滅ぼされたカナッサ星を解放する''というイベントがある。ここでは悟空が星人から父に付いて聞かされたり、ラディッツに付いても触れられていたりと、味わいのある展開が待っている。
---''アニメではカナッサ星人は既に滅ぼされているのだが''、気にしてはいけない。
--前作の「半人前サイヤ人」に続き、本作にもアニメオリジナルの敵兵士である「ラーズベリ」と同じ姿のザコキャラが登場する。
---しかしなぜかラーズベリという名前自体は使われていない。

-前作クリア時の天下一武道会用パスワード7人分を本作の武道会モードで入力すると、前作の戦闘力とアイテムを引き継いだ上でストーリーモードを始める事ができる「コンティニューZ」が可能。
--完全にそのまま引き継げるのではなく、レベルのみの引き継ぎとお助けカードの追加のみであるが、それでも難易度は下がる。

*問題点
-ストーリーモードの戦闘時のBGMは1種類だけで、ザコもボスも同じ曲。
--前作はサイヤ人系ザコ・ガーリック一味・ラディッツとナッパ・ベジータと4種類だった。

-上記の通り死亡ではなく戦闘不能になったために戦闘復帰が容易だがそれでも厳しい。
--今作は確実な回復手段が極端に少なく、常に使用可能な回復カードの効果も1ターンに1度しか使用できず弱いのでボス戦などで戦闘不能になるとやはり戦力差が開いてしまう。

-ザコ敵の強さの上がり方がかなり理不尽
--序盤でも回復手段の少なさもあって結構梃子摺り、ナメック星の3マップ目にいきなり敵の強さが上昇する。
---戦闘力1500前後だった雑魚がいきなり3000前後まで上昇する。わざと進みを遅くしてレベル上げしていてもかなり苦戦し、しかもこの後クリリンが単独行動で進むシーンがあるので下手をすると積む危険性も…((一応、一定以上のターン数が経過しても決着がつかなかった場合は敵が撤退して勝利扱いになるという救済措置はある。))。
---なお遭遇するザコ敵の更新は''最長老に全員パワーアップしてもらった時点で終了である''。戦闘力は1万にも満たない敵ばかりであり後半からは明らかに相手にするのも鬱陶しくなってくる。

-敵を倒す事がお助けカードの効率的な獲得方法なのだが、こちらが強くなりすぎると、敵が逃げ出す確率が跳ね上がる。
--そのため、フリーザ戦の前にお助けカードを使いすぎると補充に苦労する事に。

-運命の選択の理不尽さ
--敵の運命の選択は大抵が妨害を引き当てる、''カードを最弱化''したり''一回休み''にしたり''お助けカードを奪い取る''等かなり嫌らしい方法で妨害してくる。
---ボール争奪戦(3幹部+フリーザ様)や特戦隊各個撃破ルート(特戦隊5人)ではこの酷さが顕著となる。

-宇宙で敵と遭遇したときは戦うために''いちいち小惑星に移動して戦う''という突っ込みどころ満載の行動を取る。''そんなことやってないで逃げろよ!!''とか''その星はちゃんと空気とかあるの?''等疑問が尽きない。
--レベルが高くなると戦闘開始前に敵が恐れをなして逃げていくことがあるのだが、宇宙空間では必ず小惑星に降りるシーンを挟んでしまう。ゲーム開始から1レベル上げるだけでも敵に逃げられる可能性があるので、''わざわざ宇宙船を着陸させて対面した相手が何もせずに慌てて去っていく''光景にたびたび出くわすことになる。''Z戦士もそうだか戦場となる可能性もあった惑星の住人も唖然とするだろう''。
---なお、ゲームシステム上、地球から1マス離れた所への移動でも遭遇するので''地球の近辺にもフリーザ様の配下が彷徨いている''という下手をすればかなりヤバイ状況である((ラディッツ曰く地球は地上げのターゲットとなっており、当然フリーザ軍にも伝わっているはずなので…))。

-運命の選択時(宇宙のみ)にベジータカードを引くと''小惑星や太陽が突っ込んでくる。''そして''進路を変え損なって宇宙船と激突しても僅かなダメージ(戦闘での敵の攻撃程度)で済んだり、必殺技で粉々に破壊したり''というシュールな展開も起こる。
--まあ、ドラゴンボールの世界ではあっても可笑しくはないが…((実際無印(Z以前)でも亀仙人が月を破壊し、神様が月を作り直し悟飯の大猿化にビビったピッコロが再び破壊するような世界観なので…))。

-悟空のレベルがイベント消化に伴ってガンガン上がってしまうため、参入後の難易度がかなり低くなってしまう。
--また、クリリンの単独行動時に条件を満たすとクリリンも超強化され、バランスも糞もなくなってしまう((↑100倍終了までに悟空のレベルを最大にし、ノーセーブでクリリンの単独行動中に修行イベントを引き、経験値を獲得するとレベルが最大近くまで上がる。))。
--悟空加入後は「超元気玉」1発で全ての敵が地平線の彼方まで吹っ飛ぶ。流石にフリーザ(最終変身)様はこちらの星の数(攻撃基準値)が最大でフリーザ様側の漢字の数(防御基準値)が低くないと倒しそこねるが…。

-ゲームオリジナルのイベントやシナリオアレンジがあまり無く、寄り道要素も少ない。どの章も目的地を目指すか、ボスを倒すかだけで、前作より作業感が増している。
--特に最終面は、「追ってくるフリーザから逃げながら重力装置でレベル上げをする''だけ''」の面と化している。
---なお、ストーリー展開上''フリーザ様(変身前)とは一度撤退しなければならず、撤退するまで延々と戦い続ける羽目になる''。上記の関係上1撃で倒せる状況でも、圧倒的なフリーザ様の戦闘力に恐怖するZ戦士達…。
--原作と違って生存しているヤムチャ達3人は、なぜか台詞が一切無く、原作同様悟飯とクリリンばかりが喋っている。

-戦闘時の攻撃アクションが冗長になった。実はBボタンを押せば短い戦闘アニメが流れる様になるのだが、説明書にも攻略本にも載っていない。
--必殺技の演出がアニメーションではなく、パノラマ写真の様な1枚絵をスクロールさせるだけとなった。

-ベジータが仲間になる前に中ボスのキュイ・ドドリア・ザーボンを倒し、なおかつベジータにドラゴンボールを奪われると、ゲームが進行しなくなるバグが発生する。

-当時原作もアニメもナメック星編が完結していなかった為、本ソフトは''フリーザに超元気玉を浴びせたところで終っている''(原作の不意打ち元気玉に当たる)。
--そのため、''超サイヤ人の孫悟空''はエンディングの1枚絵のみの登場となり、彼を操作できるのは次回作に持ち越しとなる。

*総評
『強襲~』をベースにより遊びやすくなったものの、新たな課題点も生み出してしまったDBZゲー第2弾。~
後続作として『[[ZIII>ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間]]』があるが、その出来は…。

*その他
-前作同様、週刊少年ジャンプから攻略本が発売された。今回のQ&Aコーナーにおける各キャラの口調は、きちんと原作通りになっている。
--「飛び去って行くベジータの宇宙ポッドを見上げるZ戦士達」というイメージイラストも載っている。本ソフトの内容に合わせている為ピッコロだけが死亡している絵だが、悟飯が''全裸で''泣いていたり、天津飯が左腕を押さえていたり((原作でナッパにもぎ取られた事を意識したのだろう。))と芸が細かい。

-天下一武道会モードにおいて、惑星戦士やNPCキャラのパスワードが存在する。
--カリン様やミスターポポといった非戦闘員を登録する事が出来るバグパスワードもあるが、大抵フリーズする。

-クソゲーオブザイヤー2011動画において、『[[ドラゴンボール アルティメットブラスト]]』との原作繋がりで本作の「かめはめ波を撃つ悟空」の映像が使われている((髪の色は金色に加工されているが。))。

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