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ポップンミュージック20 fantasia」を以下のとおり復元します。
*ポップンミュージック20 fantasia
【ぽっぷんみゅーじっく ふぁんたじあ】
|ジャンル|音楽ゲーム|
|対応機種|アーケード|
|販売・開発元|コナミアミューズメント|
|稼動開始日|先行稼働日((新筐体を購入した店舗のみ)):2011年12月7日&br()一般稼働日:2011年12月14日|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
|ポイント|選択可能モードの一新&br()クリアメダルが細分化&br()Lv43楽曲が2曲も投入|
|>|CENTER:''[[ポップンミュージックシリーズリンク>ポップンミュージックシリーズ]]''|

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**概要
アーケード屈指の長寿音ゲー「ポップンミュージック」のシリーズ20作目。タイトルの後にナンバリングがつけられた最後の作品。~
今作のテーマは「ファンタジー」。キャッチコピーは「君と奏でる幻想的音楽シミュレーション、今、ここに!」。~

**特徴・変更点
''選択可能モードの大幅変更''
-今作ではこれまで存在した「チャレンジモード」「超チャレンジモード」「ネット対戦モード」が消滅し、「''ノーマルモード''」に統合。
--また判定も強制でCOOL判定込みの判定方式になる。
--選曲決定時にネット対戦するかどうかを任意で選べるようになり、1曲ごとに対戦できるようになった。
-「エンジョイモード」も消滅し「イージーモード」に変更された。
--こちらはモード名が変更されただけで内容自体は特に変わりない。
-「バトルモード」は一切変更なし。

''「エクストラポイント」の実装''
-エクストラステージ出現に必要だった「チャレンジポイント」が「''エクストラポイント''」に変更。
--これまではプレイ前にノルマを設定しポイントを稼ぐ方式だったが、今作ではノルマが全撤廃され、プレイの結果に応じて自動的にポイントが加算される方式となった。
--またエクストラステージ自体もこれまでは通常のチャレンジモードはゲージが尽きると即閉店のEXゲージ、超チャレンジモードでは通常ゲージでプレイする方式に分けられていたが、前者の方式が消滅し必ず通常ゲージで遊べるように。

''「ナビゲートモード」実装''
-AC9で実装された「オススメモード」と似たようなモードが復活。
--楽曲レベルやアーティスト等、様々な条件を設定することでその条件に合わせた楽曲を自動的に選択してくれる。
--また、このモードは''必ず設定曲数+1曲が遊べる''という大盤振る舞いなモードとなっている。

''クリアメダルが細分化''
-楽曲クリア時のBAD数に応じてクリアメダルの形が○、◇、☆の3種類のうちどれかが付けられるようになった。
--これまでの作品でクリアメダルをつけていた場合、通常クリアは銅○、フルコンは銀○、パフェの場合金☆メダルが自動的に付けられる。

''ファンタジアパスポート''
-beatmania IIDX 19 Lincleの影響か、今作では所謂「アバター」に存在するカスタマイズ要素の「ファンタジアパスポート」が追加された。
--「特定のキャラクターを使用する」「特定の月にプレーする」「クリアメダルが特定の個数に達する」といったゲーム内の様々な条件をクリアすることによって、パスポートのパーツを獲得する事が出来、モードセレクト画面でパスポートのカスタマイズ出来る。

''「ハイライトゾーン」の追加''
-今作以降の楽曲には特定の部分に「ハイライトゾーン」が追加されている。
--ハイライトゾーン内のノーツをすべて残さず拾うことで演出が入り、両側のキャラがFEVERアクションする。
--ただの演出というわけではなく、ハイライトを成功させることでエクストラポイントが獲得できるためエクストラステージ出現の為には重要な存在。
--ラピストリア以降ではエクストラポイントが消滅したため単なる演出となってしまったものの、このハイライトゾーン自体は現在でも継続して実装されている。

''公募企画「WE LOVE ポップンミュージック みんなでつくって20 ~アーティストはキミだっ!~」''
-今作ではシリーズ通算20作を記念して大規模な公募企画が実施された。
--内容はロケテストで公開された楽曲のキャラクターデザインを募集するイラスト投稿サイト「pixiv」との提携イベント「''キミも★ポップンデザイナー''」、ゲーム終了画面に表示されるイラストを募集する「''みんなで★ポップンイラストコーナー''」、オリジナル新曲や楽曲のボーカリストを募集するSOUND VOLTEX FLOORとの提携イベント「''ボクもワタシも★ポップンアーティスト''」の3種。

**評価点
-クリアメダルの細分化で見やすくなったインターフェイス面
--前作までの楽曲別成績はクリアメダルが3種類しか無かった関係で、一見ではフルコンボorパーフェクトに近い状態の楽曲がどれなのか分からないという難点があった。
--だが、今作でクリアメダルが細分化された事によって、これが解消。クリアメダルの形で現在のBADやGOODの数を判断出来るようになり、一気に分かりやすくなった。

-高難易度譜面の拡充
--弐寺からの移植で「ダージュ(ピアノ協奏曲第1番蠍火)EX」、ファンタジア解禁イベントのボス曲である「ムラクモ(少年は空を辿る)EX」と、一作品で2曲ものLv50(収録当時はLv43)楽曲が追加された。
--加えて、『ポップンミュージックポータブル2』からの移植曲として「リナシタ(uən)」も登場。同曲は初出レベルこそ42だが、譜面難易度自体は49-50と引けをとらない物で、たかが「携帯機作品だから」といって決して油断出来ない難易度になっているのが特徴的。
--これらの事から、本作は前作前々作ではやや停滞気味だった難易度のインフレが再び始まったことによって、超上級者を満足させ事になったと言える。

**賛否両論点
-モード統合について
--今作はこれまでいくつかに分かれていたゲームモードがノーマルモードとして統合された件に関して、案の定ではあるが混乱が生じる事になった。
--前作までの初心者プレイヤーはエンジョイモード卒業後の状態では複数のモードからどれを選べば良いのか分からず、混乱からの脱却が上達への壁になっていたのだが、モードが統一されてすっきりした事に伴い、直に「次はこれを選ぼう」と分かりやすくなったのは良い。
--その一方で、既存プレイヤーの場合は基本モードが一つに統一されてしまった事に伴い、否定的な意見も見受けられた。
---中でも、これまでのシリーズで実装されていた「GREAT○○以上」「BAD○○以下」といった「スコア系ノルマ」がモード統合と共に削除されてしまったのは批判されやすい。

-メイン解禁イベント「それゆけ!ポップンクエスト」について
--楽曲解禁の為に遊ぶ楽曲が縛られるという点が不評の一因となった。
--また、楽曲解禁のために必要なキークエストの中には「COOL判定を10000回出す」「白ポップ君を3000個叩く」「グルーブゲージを累計500本獲得」と面倒なクエストが選ばれているものもあり、不評だった。
---その一方で何の楽曲クエストにも絡まないダミーのクエストも多数存在し、円滑な解禁作業を阻害する。
---このイベントで新曲を出現させるのには、現在プレイヤーが所有している「名声」を一定の量を溜める必要があることから、楽曲解禁に必要となる緑/青クエストを消化しても新曲相当の赤クエストが出現しない事もザラ。
---イベントに参加する条件自体も難がある。稼働前期から開催された解禁イベント「アイテム集め」を最後までクリアしないとポップンクエストに参加が出来ない。このため、稼働初期辺りから遊んでいるプレイヤーはすんなりとイベントに参加できるが、クエスト開始以降から始めたプレイヤーの場合はなかなか新曲解禁にたどり着けず、配信されたばかりの新曲を知る手段が絶たれてしまったのも同然であった。
--不評の原因としては前作AC19でのメイン解禁イベント「タウンモード」が非常に高評価だった反動もある。

**問題点
-公募イベントについて
--今作ではシリーズ通算20作目を記念して大々的な公募イベントが行われたのだが、うち「楽曲公募」については第2弾の楽曲が本作では配信されなかった。
--その第2弾の楽曲は次回作『SunnyPark』にて「みんなでつくって20 もーいっかい」のタイトルで配信。ここでようやく公募イベントが全て終了する事になった。

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**総評
前作チューンストリートとの比較で何かと過小評価されがちな不遇作品であるが、ポップンとしての魅力や面白さは従来同様。~
ポップンミュージックシリーズとして十分良作と言えるだろう。

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**余談
-''アーティストの世代交代について''
--今作は「ふじのマナミ」「NAOKI」「Jun」「上野圭市」「Q-Mex」といった、今作を皮切りにpop'nとの関わりが消極的になったり楽曲提供を止めるアーティストを続発させる事になった。
--その一方で、前作からサウンドディレクションを担当している「PON」や、みんつく20でBEMANIデビューした「NU-KO」「秋成」「red glasses」15 ADVENTURE以来の参加となる「m@sumi」といった所謂「新世代組」と称されるアーティストの活動が今作を皮切りに台頭し始めたのも事実。
--続く次回作『SunnyPark』でも今作とほぼ同様のアーティスト傾向が見られていた事から、今作と次作は良くも悪くも「参加アーティストの世代交代」を象徴しているバージョンと言えよう。

-今作参加ユニットのその後
--今作で登場したスペシャルユニットのうち「あさきのくりむ童話」「ApachE」「猫叉劇団」「猫叉Master feat. 常盤ゆう」の4組は、本作の後も新曲をリリースした。
--中でも「カラルの月」を提供した「猫叉劇団」は今作以降も現在まで継続してBEMANIへ楽曲を提供している点はもちろんのこと、アーティスト自身もリアルでズッ友という事が話題に。

-炎上してしまったボーカリスト
--今作の新曲「チュリースユーロ/マジヤバ最強伝説」の歌唱担当の「鋼兵」は後に2015年春辺りにアップロードした動画で歌い手を批判してしまったことをきっかけに大炎上。その後もユーザーによって氏が過去に匿名掲示板の有名荒らしの正体という黒歴史が暴露されてしまう大騒動に発展してしまった。
--この騒動の影響なのか、今作で収録された「マジヤバ最強伝説」も「ファンタジア不の遺産」「ケツエメユーロ」といったようにプレイヤーからも散々な評価を下されてしまう事に。
---とはいうものの、本曲が収録された時点では氏自体の知名度が低かった関係なのか、単に「かっこいい曲」という感想を述べるプレイヤーも多かった。しかし、例の炎上騒動以降はそのようなプレイヤーも手のひらを返してしまい、現在はネガティブな印象を持つ楽曲として見られる様になったのは否めないだろう。
--ちなみに、pop'nは[[後の作品でも同じく炎上してしまった男性ボーカリストの楽曲を収録>ポップンミュージック ラピストリア]]する事をまたやらかしてしまう。一体何の因縁なのだろうか…

-今作のサントラについて
--今作のサントラは「ポップンクエスト」の最終フェーズ配信から約1ヶ月後の6月に発売された。
--なお、今作のサントラは「みんつく20 オリジナル楽曲/ボーカリスト部門」をはじめとする数曲は、配信前にサントラが発売された関係で収録されていない。
--結局、みんつく20の楽曲群は「も~いっかい」こと第2弾楽曲と共に次作『SunnyPark』のサントラに収録された。

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