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ロックマンワールド2」を以下のとおり復元します。
*ロックマンワールド2 
【ろっくまんわーるどつー】
|ジャンル|アクション|&image(7364.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069TBZ,height=160)|
|対応機種|ゲームボーイ|~|
|発売元|カプコン|~|
|開発元|不明(日本システムハウス?)|~|
|発売日|1991年12月20日|~|
|定価|3500円|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【3DS】2013年9月25日/400円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|サウンド雑音&br()難易度低い&br()クイントどこ行った|~|
|>|>|CENTER:''[[ロックマンシリーズリンク>ロックマンシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
ファミコンソフト『[[ロックマン2>ロックマン2 Dr.ワイリーの謎]]』『[[同・3>ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?]]』の内容を元に再構成したゲームソフト。~
この『ワールド』シリーズは5作まで出ており、全て外注作品なのだが、この『2』だけは他の4作とは違う外注先が製作したものである。

**特徴
-ワールドシリーズにて、『スライディング』が導入された。
--ただ本家と比較すると「グラフィックが本家と違う」、「スライディング中にAボタンを押してもジャンプができない」、「反対側に十字キーを入力しても止まらずに動いてしまう」などの相違点がある。

-『ラッシュ』が初登場。『3』と同じく、コイル・ジェット・マリンの3種類に変形する。
--ラッシュジェットが3仕様(自由自在に移動可)であり、更にエネルギーを大幅に節約する裏技まで再現されているため、他2つが空気。ただし、本作のラッシュジェットは水中使用不可なため、一応ラッシュマリン必須の場面は存在する。
---またラッシュコイルは本家と異なり、ロックマンの標準装備ではなく、ボスを倒して入手する形式に。これは本作以降のワールドシリーズにおいても同様である。

-『E缶』も導入された。以降ワールドシリーズにおいて、E缶の最大保有数は4つに限定された。
--「ゲームオーバーになっても失われない」、「パスワードで記憶される」などの特徴は『3』のシステムを踏襲している。

-はしごを登っている時に攻撃を受けても、↑を押し続けていれば振り落とされない。

-初代同様、ダメージを受けた際の無敵時間中でもトゲに当たると即死すると言われているが、~
正確にはトゲに接触判定がなく、トゲをすりぬけて転落死している(本作では転落死した際も所謂ティウンティウン演出がある為、間違えやすい)。
--なのでメタルマンステージなどトゲの下に地面が見える部分では無敵時間中に接触しても死ぬ事がない。
---しかし、こんな仕様になっているのはシリーズでも本作のみであり、らしくなさに拍車をかける事となった。

-エネルギー回復中に画面が静止せず、ポーズ(武器ウィンドウ開閉)を含めてあらゆる操作ができる。
--これを応用した裏技として、武器回復エネルギー(大)を取り武器のエネルギーを回復させている時に、他のエネルギーが減っている武器を選択するとその武器のエネルギーも回復することができる。

-特にバグは無く、グラフィックも特別酷くはない。
--処理落ちも敵が増えた際の軽いスプライトのチラつき程度で、動作が遅くなるという事がないので、その点では快適に遊べる作品ではある。

-ノックバックや被ダメージが小さい、パスワードでE缶が記憶される事により、本作の難易度は比較的低い。
--しかし、それはあくまでロックマンシリーズとしてであって(同シリーズの難易度は基本的に高めである)、アクションゲームとしては簡単すぎるというほどでもない。
--ちなみに前作『[[ワールド1>ロックマンワールド]]』の難易度は(E缶が無かったり後半にボス5連戦があったりすることで)かなり高いというか、シリーズ最高難度。

**問題点
-音源が酷く耳が痛くなる曲が多い。殆どがキンキン音+激しいドラムで構成されている。
--特にステージ選択画面やボス戦のBGMは、殆ど「曲」という形をなしていない雑音。
--ただ、ハードマンステージやマグネットマンステージなど、メロディ自体は評価されている曲も結構ある。
--特にタイトル画面のBGMは人気が高く、それをワイリーステージで使う演出はベタながらも、ファンの間で高い評価を得ている。

-効果音も悪く、特に着地音と武器ゲット音は脱力レベルの情けなさ。
--E缶を取ったときの効果音が「ブリュッ」、1UPを取ったときの効果音が「コイーンコイーン」…何かが違う…。
--ロックバスターは甲高く「ポピュンポピュン」。始めから終わりまで使うアクションなのでより不快に。

-本作には、「クイント」というオリジナルボスが登場する。彼はロックマン自身の未来の姿であり、タイムマシンを手に入れたワイリーによって洗脳されたという設定なのだが…。
--ロックマン自身と出会うと、セリフも何もなくいきなり戦闘になる。
--その動きは「削岩機型の武器に乗って飛び跳ねる」というバカっぽいもので、しかも動きは遅く、弱い。
--倒されると逃げ出して行き、それっきり登場しなくなる。洗脳は解けたのか、元の時代へ戻れたのか、全て投げっぱなし。

#region(取説の説明が涙を誘う。というか突っ込み所が多い)
|&image(sakugan.jpg)|&image(sakugan2.jpg)|
-「?」にする意味は一体…つか未定て…。
#endregion

--入手武器「サクガーン」は役立たず。ホッピングのように高く飛んで踏みつけるような武器であり、敵に接触すると自分もダメージを受ける。更に、乗っているだけで常時エネルギーを消費するため途方もなく燃費が悪い。
---ロックバスター以外では唯一ラスボスにダメージを与えられる武器ではあるのだが、ラスボスは3体のメカでそれぞれに耐久があるので間違いなく''自分のライフか武器エネルギーが先に尽きる''。
---無理してまで使う必要がないのが逆に有り難い、かもしれない。「必ずしも使わなくても良い」という点では『[[ワールド4>ロックマンワールド4]]』の「バラードクラッカー」と同じだが、使い勝手は雲泥の差である。
--…と、このように何もかもがダメなキャラである。

-特殊武器の性能や需要に格差が大きい。
--登場する特殊武器の中では「メタルブレード」がやはり猛威を振るっており、原作でメタルブレードが効かなかったクックを倒す事が出来たり(しかも一撃で)、マグネットマンのもう1つの弱点になったりと、強すぎる性能が更に強化されている為、後半で入手出来る武器がサクガーン以上に空気な扱いに。
--一方で「タップスピン」は効かない敵に連発してもエネルギーを消費しないなど改良されており、『3』よりも使い勝手が向上している。
--エアーシューターは威力が大幅低下、弱点のはずのクラッシュマンに全弾打ち込んでも体力を削りきれない((正確には本作のエアーシューターは、武器エネルギー満タンから回復無しで撃ち続けると、最後に一発分より少ない中途半端な値が残る。本家ではこのような場合最後の一発を撃てるのだが、本作では撃つことが出来ない。仮にこれが撃てる仕様なら全弾当てることでクラッシュマンを倒せる。))。
--本作には特定の特殊武器で壊せる壁が存在しないため、「ハードナックル」はともかく「クラッシュボム」には殆ど需要がない。クラッシュボムを弱点とするメタルマンは、大抵一番目に攻略されるので尚更である。

-本作ではワイリーマシンに搭乗しているワイリーのサイズが何故かロックマンよりも小さくなっている。しかも似ていない。
--中間イベントでは普通のサイズなのに…。

-ワイリーマシンもとてもチンケで迫力もラスボスの風格も何もなし。
--どうやら設定上では開発費がいちばん掛かっている…のだがこの風貌ではそうとは感じない。
---公式図鑑などでは「2回変形する」などという記述がみられるが、厳密には「マシンが壊される→残ったコックピット部分(ワイリーカプセルではなく今作独自の飛行機型のメカ)が奥にある別のボディと合体」が2回あるというもの、つまり合計3台分のワイリーマシンがあるようなものなので確かにコストはかかってそうだが…
--一応「ワイリーマシン」としては原作含めてシリーズ最多形態である。((『6』および『ワールド4』でもラスボスは3戦目まであるが、これらの3戦目は「ワイリーカプセル」である。))
--ちなみに、''ワイリーマシンから特殊武器を取得できる''現時点では唯一の作品だったりする。ただし、使うのはエンディングデモで''逃げ出したワイリーを撃ち落とす''時のみ。…あれ?ロボット三原則は?
--また、お約束であるワイリーの「眉毛ピクピク」「土下座」がない。この点も違和感や異色さを感じさせる。
--土下座も無く一目散に逃げるワイリーを問答無用にミサイルで撃つロックマンはある意味新鮮。ワイリーは機体の制御が出来ないままそのまま地球に突入、そしていつもの大爆発。確実に死んでいる。
---もっとも本編でも『3』ラストで瓦礫の下敷きになって放置されておきながら『4』で普通に再登場しているので、シリーズ通じてワイリーの生命力は人間の常識を超えている設定のようである。

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**総評
クソゲーというより、「そのシリーズらしくないソフト」(故にシリーズファンから叩かれる)という存在であり、[[サガシリーズ]]における『[[時空の覇者 Sa・Ga3 完結編]]』に近いと言える。~
難易度が低いということは、ある意味ワールドシリーズの入門向けの作品と言える。~
BGM、SE以外はきちんとロックマンの体裁を保っており、面白さも健在であるのでその面では安心。

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**余談
-シリーズ20周年に発売された画集『オフィシャルコンプリートワークス』でのプロデューサーコメントによると、「ロックマンをわかっていない会社に頼んだため、このような出来になった」との事。

-後にクイントは『[[ワールド5>ロックマンワールド5]]』にも中ボスとして登場しているのだが、他のボス同様会話も何も無く戦い、倒されて爆散する。本人ではなく複製品とも取れる描写はあるが、やはり何の説明も無い。
--更に『[[ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者]]』でも、クイントに付いては触れられてはいるのだが、やはりその顛末に関しては語られていない。
--『[[ロックマン10 宇宙からの脅威!!]]』でGBオリジナルボスがスペシャルステージに登場するが、あくまで「ロックマンキラーズ」だけなので彼と『ワールド5』で登場する「アース((立ち位置はクイントやロックマンキラーと同じだが彼は「スペースルーラーズ」の一体。))」は登場しない。

-前半ステージを全てクリアした後、ロックマンが研究所内でワイリーに詰め寄って落とし穴にはまるイベントシーンがあるが、このシーンでBボタンを連打していると画面が切り替わる寸前にバスターが発射され、''ザコ敵を倒した時の効果音が鳴る。ワイリーを撃ち抜いた模様''。

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