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忍者ハヤテ」を以下のとおり復元します。
このページでは『忍者ハヤテ』単独の紹介の他に、『[[タイムギャル]]』とのカップリング移植ソフト『タイムギャル&忍者ハヤテ』の紹介もしている。
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#contents(fromhere)
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*忍者ハヤテ
【にんじゃはやて】
|ジャンル|LDゲーム|#image(NinjaHayate_arcadeflyer.png,width=100,height=150)|
|対応機種|アーケード|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|稼動開始日|1984年|~|
|ポイント|忍者のプロにしてお茶目なハヤテの大活躍|~|

**概要
1984年にてタイトーからリリースされたレーザーディスクゲーム。アニメーション製作は東映ビデオが担当。~
主人公である忍者ハヤテを操作し、悪の忍者軍団の壮烈なる攻撃や罠を掻い潜りつつも、アジトである城内に潜入して捕らわれの姫を助け出すのが目的となる。~
全18幕、1人プレイ専用。

**ストーリー
悪の忍者軍団により、姫がさらわれてしまった。この知らせを聞いたハヤテは、姫を救うべく単身で悪の忍者軍団の城に忍び込んだ。そこには無数に仕掛けられた罠、忍者軍団の強烈な連続攻撃、血に飢えた妖怪たちが待ち受けていた…。 (Wikipediaから転載)

**ゲーム内容
8方向レバーとボタン1つにてハヤテを間接的に操作する。主にレバーはハヤテの移動の誘導、ボタンは攻撃などを行う場面で使用する~
アニメシーンの要所要所で「ACTION」という表示と共に入力指示の矢印及びボタンのアイコンが表示される。((左右上下(斜め方向含む)のいずれかの場合はその方向へ、8方向全てに矢印が表示された場合はどの方向へ入れてもよい。))指示通りに入力できればアニメがそのまま進行し、タイミングが遅かったり表示とは違う操作を行ってしまうと1ミスとなる。ボタン入力のタイミングはハヤテの動作(懐に手を入れる、刀に手をかける等)で、移動方向は画面内に発生する光の方向によって予め知る事ができる。~
指示発生からボタン入力までの間隔が短ければ短いほど得られるスコアが高くなり、一定スコアを満たせばエクステンド(1UP)の恩威を受けられる。

残機をすべて失うか、すべての幕をクリアしてエンディングを迎えれば、ゲームオーバーとなる。~
コンテニュー可能だが、9回までの制限がある。

**批評点
入力受付は甘めな反面、レバー入力が8方向で斜め入力が難しいことに加え、1ステージが長めで映像の展開もかなりテンポが速いため、かなりの反射神経を持っていないと序盤からミスする恐れが高い。~
とはいえ、やはりLDゲームであるが故に完全なるパターンゲーであり、覚えてしまえば進めてしまうためゲーム性が低い点は他作品同様である。~
//逆に総てのACTION表示を暗記しまえば目を瞑っていてもクリア可能という極端なゲームバランスである感は否めないところ…というのは昔の作品の話。~
//本作は対策として、一部選択肢が反転する(アニメも左右逆になるため事前に判別は可能)ため、実際には目を瞑ってのクリアは不可能。それでもパターンゲーには違いないが。

忍者が魔の組織から姫様を救い出すという、当時のメディアでは割と王道の設定で、特別捻りの効かせたストーリー設定ではなく、単に主人公が悪を倒すというわかりやすい展開となっている。~
主人公のハヤテは単身で軍団に乗り込む程の凄腕忍者として描かれているが、彼自身は外見が割れ顎で濃い顔立ち、性格面は感情豊かな三枚目忍者というキャラクター性で、一般的な忍者と比べると親しみやすいキャラ像となっている。ところどころ『ルパン三世』(アニメ版)を意識したと思われるリアクションも散見される。~
敵や罠に遭遇すればマヌケ顔で驚いたり、ピンチに陥ると叫びながら敵に背を向けて逃走したり、と、冷静沈着という一面は少なく、数々のピンチをその場しのぎで乗り越えていくお茶目さを披露してくれるところも『ルパン三世』らしさがある。~
後発の「[[タイムギャル]]」が80年代の日本のギャグアニメのノリを基調としているのと対照的に、ハヤテのギャグ顔やリアクションは本作は海外LDゲームの有名作「ドラゴンズレア」に代表される、海外カートゥーンアニメ調LDゲームのような滑稽なギャグ演出を意識している節が見られる。

ハヤテの格好は、田舎的な(猟師風の)ファッションスタイルであり、一般的な忍者とはかけ離れた「らしくない」外見となっている((ただし漫画の『サスケ』や『ワタリ』、ゲームなら『影の伝説』と言うように、架空ニンジャ主人公としては珍しくは無い(本作品含め脇役忍者は普通の格好)。))。余談だが、動く度に結構なパンチラを披露してくれるサービスシーンがある。''野郎のパンチラだが''。

作中におけるハヤテは「うがっ」「ひえええ」位の言葉しかせず、まとまった喋りは一切しない。ハヤテ以外のボイスとしてはオープニングシーンのナレーションがあるが、本作の担当声優が誰かのかは一切不明との事。~
また、忍者活劇という舞台が影響しているのか、BGMはオープニングとエンディング位にしか流れないのも特徴であろうか。それゆえに、ゲーム進行が淡々としていて若干寂しいのが残念なところ((三作目『タイムギャル』でも同様だが、ゲーム中はキャラクターが喋りまくるので非常に賑やか。また、海外版のみで発売されたメガCD単体移植版では常にBGMが流れるようになっている。))。

流石に大手アニメ会社が製作に関わっているだけあってアニメの質は良く、各幕のアクションシーンの躍動感が凄い。純粋なる映像エンターテイメントとして本作を見るならば、普通に完成度の高い部類に入るといってよい。

**総評
ゲームとしては所詮はLDゲームであり、暗記してナンボのゲーム性なので、その辺は決して褒められるものではない。~
その反面、親しみの沸くハヤテのキャラ像や、スタイリッシュなアクションシーンは非常に秀逸で、ゲームとしてではなく純粋なアニメ作品としてみれば評価の高い一作ではある。~
しかし悲しいかな、後にタイトーからリリースされる『タイムギャル』に比べると、本作の知名度は低い。やはり、野郎忍者よりもエロ可愛いおにゃのこが主役の方が好まれやすいという事なのだろうか・・・・・・。

**家庭用移植
-&bold(){「Revenge of the Ninja」(セガCD版[海外版メガCD])}
--唯一の単体移植。国内未発売。

-&bold(){「タイムギャル&忍者ハヤテ」(PS版・SS版)}
--「[[タイムギャル]]」とのカップリング移植。詳細は下記参照の事
--国内においての移植版はこのソフトのみ。

**余談
-同じくタイトーから発売されたLDゲーム『宇宙戦艦ヤマト』では、敵要塞内での戦いが本作品と同じノリだったため、「忍者ヤマト」という仇名を付けられたりもした。

-オリジナルLDゲームの第2弾となる次々回作『[[タイムギャル]]』にハヤテが1カットだけカメオ出演している。

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*タイムギャル&忍者ハヤテ
【たいむぎゃる あんど にんじゃはやて】

|ジャンル|LDゲーム(オムニバス)|&amazon(B000069U6I)|
|対応機種|プレイステーション&br()セガサターン|~|
|発売元|【PS】タイトー&br()【SS】エグゼコ・デベロップメント|~|
//|開発元||~|
|発売日|【PS】1996年7月5日&br()【SS】1997年1月17日|~|
|定価|【PS】6,800円&br()【SS】5,800円|~|
|ポイント|その名の通りの二本立て収録|~|

**概要
本来はオムニバスソフトだが、表記する程の情報が少ないので、こちらのページで紹介する。

その名の通り、『[[タイムギャル]]』と『忍者ハヤテ』の二本が収録されたオムニバスソフト。なお、各ハード共にCD-ROM2枚組みで、各ディスクに作品が一つづつ収録される形となっている。~
映像は各ハードのスペック相当のCGでありLD並の高画質とはいかないが、両機種共にほぼ完全移植でプレイ感覚も再現されている。~
データのセーブ機能には対応していないが、アニメシーンだけを鑑賞できるモードも搭載されており、純粋なるアニメ作品としても楽しめる様になっている。~
また、PS版では各シーン毎にアイキャッチが追加されているが、SS版は純粋なベタ移植であり、鑑賞モード以外の追加要素はない。
両機種共に、元々の発売本数が極端に少ない事情もあって、中古価格にプレミアが発生しやすい傾向にあるため入手し難い。

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