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サンダーゾーン - (2019/02/18 (月) 22:36:49) の編集履歴(バックアップ)


サンダーゾーン

【さんだーぞーん】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード
発売・開発元 データイースト
稼働開始日 1991年
判定 なし

概要

  • 『ならず者戦闘部隊ブラッディウルフ』の続編*1。横画面全方位STG。
    • プレイヤーは特殊部隊の男達を操って与えられた任務をこなしていく。今回(本作)の任務は誘拐された博士を探し出し救助する事。

システム

  • 進行方向に応じて射撃方向が変化する全方位STG。ライフ制を採用している。
    • 射撃はアイテム取得によって変化する。大抵該当銃器を装備した敵を倒す事で入手できるが、コンテナを破壊して出現する場合もある。
    • 他にもライフ回復アイテムやバイクやジープが出現。乗り物に乗っている間は乗り物そのものの耐久性を問うのでバリア代わりに使える。
    • 全画面攻撃のボムも装備。威力は高いが、ステージ中で入手する事は出来ず、3・4面クリア時の訓練と言う名目のミニゲームをクリアする事で増やす事ができる。使用キャラクターによって性能が微妙に変わる。

長所

  • データイーストのサウンドチーム「ゲーマデリック」のメンバーによる熱いサウンド。
    • 曲名は「ショータイム お楽しみは、これからだ!」「こいつは、やばいぜ!!」「そして男達は、魚になった…」と変な物が多いが、主人公達の心情をあらわしたものであり、そう考えるとさほどおかしなタイトルではない。
  • 全体から漂う熱く、どこか変なノリ。
    • 南極ステージの「博士はここにいない! あるのはヘリの残骸とペンギンだけだ!」ロケット砲を入手して「バッズゥカ!」壁を発破し敵兵を射殺しながら「room service」等。
    • 回復アイテムも飯ごうや缶詰のような、ミリタリー系の食事のものから日の丸弁当や大根のような物まで出現。回復量に差は無い。
  • 散々引っ張った後の衝撃のエンディング。

短所

  • ゲーム全体の難易度はそれほどではないが、最初のステージから難易度が高い。最初のボス撃破も容易ではない。
    • 同時にラスボスは攻撃パターンを比較的容易に見切れるものの、耐久が非常に高く精神が磨耗していく。ボムを溜め込んでの早期決着推奨。
  • 主人公が4人いるのはいいが、全員暑苦しい筋肉男で、見た目におけるキャラクター個性が無い。
    • しかし、ワンコインクリアすると謎の女の子が出現する。伏線も無く、唐突に出現してクリアメッセージを言ってゲームが終了する。誰だおまえ*2
    • 初期装備とボムの違いで性能個性はあるが、アイテム取得で装備はすぐに変わるのでボムの威力以外あまり考える必要が無い。しかし見た目に大きな違いが無いため、誰だ誰だか解らなくなる。

総評

「変なゲームならまかせとけ」と言うキャッチフレーズが与えられたものの、データイーストは自分達が変なゲームを作っているという自覚が無かったと言われている。本作はまさにそれを体現するような作品で、一見すると何てこと無い普通の全方位STG、戦場の狼亜流作なのだが、にじみ出る妙なノリがそれを示している。
難易度におけるムラと耐久の高すぎるラスボスは、データイーストのゲームに良くある欠点であり、「普通のゲームのように見えるけど滲み出る変なノリ」もあり「典型的なデータイーストのゲーム」と言えるだろう。

余談

  • 海外版は『Desert Assault』のタイトルでリリースされている。
    • 日本版との違いは「1面はボスを倒しただけではクリアにならず、人質を救出する必要がある」、「2面が南極ではなく砂漠地帯に変わっている」、「ボーナスステージを挟む面が違っている」など細かい点で異なる部分が多い。
  • 前述の武器取得時等のシステムボイスや特定シーンのボイスは、現在UBIソフト日本支社長を務めるスティーヴ・ミラー氏が演じている。*3