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プラジェーター - (2012/03/10 (土) 13:11:48) の編集履歴(バックアップ)
PRAJATOR
【ぷらじぇーたー】
ジャンル
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格闘ACT
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対応機種
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PC-8801mkIIFH以降
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発売・開発元
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エニックス
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発売日
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1989年12月
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定価
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7,800円
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概要
格闘アクションゲームである。PC88mkIIFH以降(PC88シリーズの中では高スペック)というアクションゲームをするにはスペック十分とは言えない機種で、大型キャラを動かす格闘ゲームやるのだから技術的には評価してもいいかもしれない。だが肝心のゲーム部分は微妙…。
そもそも本作は発表当時流行した『プラレス三四郎』、近年なら『ダンボール戦機』風のゲームになるはずだった。そのゲーム性はACT&RPG&AVGという意欲的なもの。1987年末に発売のはずのそれは、スタッフ間のイザコザから、延期に継ぐ延期。ついには意欲的な要素はかなり削られ、設定まで変わってしまう有様。結局残ったのはACT要素だけとなってしまった。しかも、その残ったACT要素さえそう褒められるようなものではなかった。
ストーリー
1995年、コンピューターネットワークの急激な発展はウィルスやハッカーの跋扈を招いた。それらはやがて「ラウンド・ギア」というネットワーク侵入システムを生み出す。事態を重く見た情報管理局MAIは、防衛用ラウンド・ギア「プラジェーター」を開発したのだった。
特徴
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元々、手の平ロボットバトルだったのだが、紆余曲折の果てに、ロボットの形をしたハッキングツール同士がネットワーク上で対戦するものに変わっていた。どっちにしてもロボット格闘アクションである。プレイ画面を静止画で見ると、よくある2D格闘ゲームのようだが、そこまでゲーム性は深くない。
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寂しい主人公機のアクション。
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主人公機の行動は四種類。前進、後退、垂直ジャンプ、しゃがみ。攻撃も四種類。立ちパンチ&キック、ジャンプキック、しゃがみキック。これが主人公機ができる全てである。必殺技はない。さらにガードもないので、敵の攻撃はかわすしかない。しかも挙動がやや重い。
ダメージは、根元で当たった場合と先端で当たった場合とで大きく違う。またダメージの大きい攻撃は、相手の攻撃を中断させる事ができる。
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敵の種類は様々。人型からただのボールのようなもの、地上を軽快に動くものや宙に浮きっぱなしのもの等、ロボットらしくいろいろとある。ただし、やはりマシンスペックの問題か、攻撃も動きもそうバリエーションはない。一方、デザインは悪くはない。
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本作にはテッカマンブレードなどのメカデザインをした佐山善則が参加している。
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ステージは全部で6。一つのステージには前座に2体、ボスキャラとして1体。計3体と戦う事になる。
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動きは乏しいながらも、攻略方法は敵によって考える必要はある。
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自機の動きは少ないが、だからと言って同一パターン繰り返しだけでなんとかなるという訳でもない。そういう意味では、一応格闘ゲームのゲーム性はある。
敵は初動のハッキリした攻撃をランダムに出す者が多い。その初動に反応して、攻撃をかわすもしくは機先を制するという事になる。そして、こちらの行動に合わせて攻撃してくるキャラも一部いる。それに誘いを使う場合もある。また、むやみに攻撃してくるものもいる。この手の相手にはやや待ち気味に、あるいはただごり押しで対応するようになってしまう。このゲームは敵に対するノックバックがないので、当たっても押し返せないからだ。一方、自機はノックバックもふっ飛ばしも受ける。
一方で全体的に言えるのが、何をするにせよ自機の動きが重く、敵の動きに対応しきれなくなるのもままある点。このため、たまたま当たった、たまたまかわせたという運の面があるのも否定できない。それを期待せざる得ない相手もいる。
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ステージ終了後、ポイントが与えられ、ボディとパンチ、キックを自由に強化できる。ただ分配方はほとんど選択の余地がなく、雰囲気だけというレベル。元のRPG要素の名残りかもしれない。
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グラフィック、BGMなどはかなり高いレベル。当時のエニックスのPCゲームの品質は高く、本作も製品としての出来はいい。
総論
PC88mkIIFHでストIIクラスの大型キャラを動かしたのは見事。だが、だからと言ってゲームの面白さとは別の話。むしろ低スペックのマシンでせいで、動きの乏しいキャラ同士の慎ましい格闘ゲームとなってしまっている。さらに運の要素がやや目立つのも残念な所。当初の予定通りRPGやAVG部分があれば、それらゲーム性の乏しい部分を補完できたのかもしれないが、後の祭。一方ゲーム性以外の面、メカデザインやグラフィック、BGMはかなり良くこの点は評価できる。
全体的に微妙な出来なゲームだが、全く遊べないという訳でもない。また、このサイズのキャラを動かすゲームは当時アーケード以外になく、単純に家庭で大型キャラを動かす喜びがあった。
余談
本作は同社作のAVG『ザース ~人工頭脳オリオンの奪還~』に関連するシリーズ「ネクサス・リーダー・シリーズ」のひとつに数えられる作品となっている。