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シムシティ2000 - (2016/10/10 (月) 23:59:00) の編集履歴(バックアップ)
シムシティ2000
【しむしてぃ2000】
ジャンル
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シミュレーション
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対応機種
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Mac OS、MS-DOS、Windows
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発売元
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イマジニア
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開発元
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MAXIS
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発売日
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1994年
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判定
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なし
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シムシティシリーズリンク
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概要
シムシティシリーズの第二作。前作同様シナリオモードを除いてゲームの目標はなく、市長の好きなように都市を作っていく。
前作からの変更点
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視点はトップビューからクオータービューに変更。都市は自由に回転させることができる。
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地形に高低差(海底は深さ)の概念が登場。高低差や斜面をどう利用するかを考える必要ができた。
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トンネルの建設もできる。
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さらに今作から地形の造成が可能になり、資金さえあれば地形に自在に手を加えることができる。
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地下の概念が追加。後述の水道や地下鉄の設置と密接な関係を持つ。
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前作では三大地区、港、空港もマスの大きさが固定だったが今作から自由な大きさ・形に設定できるようになった。
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これにより3×3マス単位の土地がとれない部分も開発できるようになった。
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ただし港は十分な深さの海・河が無いと機能に必要な桟橋が建たず、空港は区画の長さが十分でないと機能に必要な滑走路が建たない。
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交通機関の変更。
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前作では単なる道路の上位互換版だった「鉄道」に新たに「駅」の概念が追加。さらに利用者数もしっかり計算される。
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バス停を設置できるようになり、前作よりも道路利用の幅が広がった。
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高速道路とランプ(インターチェンジ)が登場。道路利用の整理ができる。
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地下鉄が登場。高価だが地上に場所を必要とせず駅も小さい。
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地下鉄以外の交通機関は隣接する都市へ接続可能になった。接続することで都市の発展を加速できる。
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ライフラインの追加。
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発電所の種類も2種類から9種類に増加。前述の高低差を利用した水力発電所ダムも登場。
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発電所には新たに寿命が設定され、老朽化するごとに建て替えが必要になった(例外は後述)。
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新たに水道施設が登場。くわえて水域にも淡水・海水の区別が付き水道の整備に重要な要素になった。
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公共施設の種類が増加。
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病院・学校も今作からは市長自ら建てるようになった。
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前作の病院・学校は無用の長物であったが、今作では市民の健康値・教育値の上昇の為に建てる必要がある。
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さらに大学・図書館・博物館も追加され、あらゆる年齢を対象に教育をする必要がある。
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刑務所が必要になった。しかも周囲の住人には嫌がられるので設置場所を考えなければいけない。
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水辺用の娯楽施設・マリーナが追加。
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SFC版の『シムシティー』でプレゼントとして登場した動物園・大きな公園が今作からは通常の建物になった。
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前作ではSFC版のアレンジだった「プレゼント」が今作からは本家で採用された。
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都市が発展すると軍事基地の設置の誘いが来る。断る事も可能。
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承認すると後述の軍隊派遣が可能になるが、いくらかの土地を強制的に占有されてしまう上、犯罪の増加にも繋がる。
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ひとつの建物で万単位の人が住める巨大コロニー「アルコロジー」が登場。(ただし次作『3000』からは削除される。)
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ゲーム開始時に年代を選べるようになった。1900年、1950年、2000年、2050年の4つから選択。
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一部の発電所や地下鉄などはそれらが発明される年代にならないと建てられない。
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条例の制定が出来るようになった。
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財政、安全・健康、教育、広報、その他の各部門4つづつの計20種類。
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災害の追加。
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沿岸が洪水になり突風で建物が破壊される台風、不満をもった市民による暴動などが追加された。
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怪獣は空を飛ぶ四つ足・一つ目のロボットのような容姿になっている。
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災害に対し、消防署・警察署を建てていれば消防隊・警官隊を派遣できるようになった。
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消防隊は火災の鎮火や洪水の食い止め、警官隊は暴動の鎮圧が可能。
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さらに前述の軍事基地の設置を承認していれば両方の能力を持つ軍隊を派遣できる。
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新しい都市を始める際に自在に好きな地形を作って始められる。
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水域・斜面・森林の量・海岸・河の有無を指定して自動で生成させられる他、自分で手を加えられる。
その他
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シナリオモードも前作に続き搭載。
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後に追加シナリオ集が発売された。Windows版では追加シナリオも標準搭載している。
評価点
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多くの新施設の登場やシステムの改良によりシミュレータとしての現実性やプレイの自由度は前作から大幅にアップした。
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前作での攻略法はある種「仕様との戦い」だったが今作から「現実的に考えて住みたいと思える都市づくり」ができる。
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もちろん現実的に考えると無理があるけど面白い都市づくりも楽しめる。
問題点
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水力発電所が便利すぎる。
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年代に関わらず最初から使える上、1タイルの滝(斜面に水を設置するとできる)があれば建設できてしまい、費用も極めて安く寿命もない。電力供給量が少なく、発電量の振れ幅がやや大きいという欠点があるものの、数でカバーできてしまう。都市中の使い道のない斜面を水力発電所で埋め尽くしたり、ダムの山を作ったりすると電気には困らなくなってしまう。
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発電所は使い勝手の差が激しく、後の年代に登場するからといって必ずしも便利というわけではない。
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風に影響される風力発電、日照に左右される太陽光発電などが現実と同じ欠点を持つ中、水力発電はシステム上で優遇されすぎてしまっている。
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その他にも太陽光発電と発電量が同じにも関わらず2倍近い建設コストを持つ上に公害を発生させるという三重苦を抱えるガス発電所など、発電所間のゲームバランスは正直言って悪い。
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鉄道の実用性が低い。
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線路や駅で場所を取る割に渋滞緩和への影響力が低い為、都市の景観に個性を持たせるといった目的でないと使われ難い。
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線路自体は発展や渋滞の緩和に関係せず、駅を中心とした一定範囲が鉄道の影響範囲になるわけだがその範囲は駅を中心とした周囲3マス程度の範囲でしか影響しない。
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その為、本気で渋滞を緩和するために鉄道を敷こうと思ったら町中を駅だらけにする必要があり、当然維持費が凄まじい事になる。
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ちなみに前作は路面電車という扱いだったらしく、駅は一切立てなくても問題がなかった。
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「アルコロジー」が建設できるようになると、後は途端に作業ゲーになる。
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これまで苦労して築き上げてきた街並みとは比較にならないほどの人数を、少ない土地スペースに集めることができるため。人口優先でいくと最上級のアルコロジーである「ラウンチ・アルコ」をひたすら金を貯めて建設していくことになる。
総評
アルコロジーなど細かい部分でまだまだ雑なところはあったが、条例の制定・道路のバリエーション・重要建築物の寿命など、後の作品の基礎の多くが出来上がった。
町を様々な角度から眺めて、建物の配置に頭を悩ませ都市の発展を見守る楽しさは、発売後20年以上経った今も健在である。