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Gダライアス Ver.2 - (2013/07/21 (日) 11:29:15) の編集履歴(バックアップ)


Gダライアス Ver.2

【じーだらいあす ばーじょんつー】

ジャンル 横シューティング
対応機種 アーケード(FXシステム)
発売・開発元 タイトー
稼動開始日 1998年
分類 微妙マイナーチェンジ
特徴 全体的に難易度上昇
初心者モードも搭載されたが
ダライアスシリーズリンク

概要

  • Gダライアスそのものについてはこちら
  • Gダライアス稼動から約一年後に、マイナーチェンジ版としてVer.2が登場した。
    • オリジナル版にはなかった初心者向け及び上級者向けのモードで構成されたバージョン。しかし、初心者向けはステージ数が少なく、上級者向けはクリアがオリジナルより不安定、と改悪点が非常に多く、早々と店舗から消えてしまった。

具体的変更点

  • 工場出荷時のクレジット設定が1コイン1クレジット(100円1プレイ)に変更された。
    • オリジナル版は2コイン1クレジット(200円1プレイ)である。
  • ショットの連射ボタンがソフトに標準装備された。そのため、3ボタンがデフォルトのプレイ環境となる。
  • 「初心者モード」の追加。
    • スタートするゾーンをα・β・γ・δ・ε・ζのいずれかから選択し、3ゾーンクリアで終了するモード。
    • αを選択したときは初期装備だが、β以降を選択するといくらかパワーアップした状態で始まる。
    • ミスすると、次に出てくる自機はザコ敵をキャプチャーした状態で復帰する。さらに、ノーマルモードとは違いパワーゲージ一個分しか装備が減らない。
  • 全体的な難易度の上昇。
    • ゲームスピードが速くなり、さらに敵弾の数もぐんと増えている。
    • 全てのルートに中ボスが配置された。中ボスのいないルートを通り楽をする手は使えなくなった。
    • 中ボスに付いている金色のパーツ(ソリドナイト装甲。これを外してからでないとキャプチャーできない)が明らかに固くなっている。
    • 敵配置・ボスのパターンの変更。旧Ver.で使えた攻略法は通用しない場面が多い。さらに、αビームが効かない敵の出現数が増えたため、道中でαビームを開放し点を稼ぎながら安全に進む方法が取りにくくなった。
  • 自機性能の弱体化。
    • キャプチャーボム発動時、旧Verでは爆発エフェクトが消えるまで自機が無敵であったが、今作では無敵時間が一切ない。爆発中でも敵や弾に触れば死んでしまう。そのため、前作で安定行動であった「キャプチャーボムを発動し、無敵時間中に重なり攻撃で中ボスの金色装甲を剥いで、中ボスをキャプチャーする」戦法は使えなくなってしまった。
    • アーム(バリア)も弱くなり、最終段階のハイパー以外は障害物や体当りへの耐久力がなく、敵弾しか防御できない。つまり、アームをつけていても敵に体当たりされると死ぬ。ハイパーまで成長させると、ようやく耐えられるようになるが、1回だけで、全て剥がれてしまう。難易度の上昇により敵機が体当たりを仕掛けてくる局面が多いため、この仕様変更はかなり厳しい。
    • さらに、キャプチャーした敵の耐久力も低下している。これにより、キャプチャーした敵を盾にするという戦法が取りづらくなり、前述のアームの仕様変更と合わせ難易度上昇の一因となった。
  • スコアシステムの変更。
    • ゾーンボス戦にタイマーが設定された。通常ボス180秒、最終ボス420秒。ボス撃破時の残り秒数×10000点がボーナス得点になる。タイマーが0になった場合でも、特にペナルティはないが、タイムボーナスが極めて大きいため、前作のようにボス戦で粘って稼ぐ方法は意味がなくなり、速攻破壊をひたすら推奨される内容になった。
    • スコアランキングが各最終ゾーン毎の集計方式になった。これにより、稼げるルートばかりのスコアが並ぶということがなくなり、最終ゾーン全てがスコアアタックの対象となるようになった。
  • 細かい仕様の変更。
    • ボス戦前のデモ画面、およびエンディングのスキップがスタートボタン以外のボタンを押しても出来る。うっかりボタンを連打しているとデモやエンデイングが飛んでしまうため、これは一長一短であった。

総評

今Ver.は、初心者モードの導入の一方スコアを狙う上級者に配慮した仕様を取り入れたバージョンアップにより、プレイヤーやオペレーターの要求を満たす狙いがあったと思われる。しかし、その思惑とは裏腹に、ゲームバランスが大幅に悪化するほどの難易度上昇により双方から低い評価を受けてしまった。今Ver.の稼働台数や期間が短かったことからも、初心者の取り込みが上手くいったとは言いがたい。その意味では、初心者と上級者の要求をバージョンアップでどのように反映させるか、という課題がいかに解決困難であるかを示したVer.であろう。

その後の展開

  • Ver.2が不評だったことから、今現在、ゲーセンにて現役稼動しているGダライアスのバージョンは原作の方が多い。
  • オリジナルのGダライアスは家庭用ゲームにいくつか移植されているが、Ver.2は未だに移植されていない。