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ドラえもん きみとペットの物語 - (2014/06/11 (水) 00:02:18) の編集履歴(バックアップ)


ドラえもん きみとペットの物語

【どらえもん きみとぺっとのものがたり】

ジャンル RPG
高解像度で見る
対応機種 ゲームボーイ(カラー対応、全GB共通)
発売元 エポック社
発売日 2001年3月16日
定価 4,515円(税込)
分類 良作
ドラえもんゲームリンク

概要

  • 日本中に知らない人はいないと思われる漫画およびアニメ『ドラえもん』のゲーム。
  • 喧嘩してしまった主人公のペットを救うために、ドラえもんたちと一緒に冒険するというストーリー。
  • ドラゲーでは『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』以来となる、プレイヤーの分身としてのオリジナル主人公を採用。システムも同作に類似している。

長所

  • ストーリーが大長編ドラえもんを彷彿とさせるもので、オリジナルにしては出来がいい。ジャイアンの性格はまんま映画版準拠。
    • 他のドラえもんゲーにありがちな原作破壊要素もあまりない。
  • 主人公の性別を「おとこの子」「おんなの子」から選べ、それぞれ顔のパターンも2種類から選択可能。
    • 男の子はペットが猫、女の子はペットが犬になり、男女でシナリオの細部や覚える技なども微妙に変わってくる。
  • 難易度が選べる。難しくすると大人でも結構手応えがある。
  • 原作メインメンバーの各家庭の母親が全員登場する。いずれもチョイ役で物語に関わらないものの、地味だが嬉しい仕様。
  • GBの解像度の関係で小さなドット絵ではあるものの、各キャラクターの特徴をよく捉えている。
    • また、会話ウィンドウには顔グラフィックも表示され、こちらの絵も原作のイメージを壊していない良い出来。
  • 各キャラクターにそれぞれ個別の技が用意されている。
    • ドラえもんは秘密道具、のび太は射撃と原作のキャラを尊重した技。
  • 連携技「ゆうじょう」が存在する。敵を倒す、ダメージを受ける等で仲間との会話が発生するとポイントがたまり、それを消費して発動。
    • キャラの組み合わせで効果が違い、「キャラA」から「キャラb」、「キャラb」から「キャラA」では会話のパターンが違う。
  • 敵が一部映画から取っているものがある。『ドラえもん3 魔界のダンジョン』とは違い、量産キャラクターだけなので、矛盾していない。
  • この作品の特徴、やり込み要素として「カード集め」がある。カードはとても種類が豊富であり、200種類もある。
    • 隠しキャラやアイテムもある。
  • 2周目からは性別と難易度を変更してプレイできるため、カードが全部そろえられる。
    • 前述の通り性別によって微妙に違うため、再プレイでも1周目との違いを楽しめる。
  • 説明書に特技一覧が載っているので、技で困らない。

賛否両論点

  • RPGではあるが、序盤は移動や会話のみのお使いでストーリーが進み、初戦闘までが非常に長い。ただしその後はザコ戦も含め戦闘は多くなる。
    • もっとも、序盤は平和な町中だけで話が進むのでむしろ戦闘が無いのが正しいのだが。
  • 主人公が原作に関係ないオリキャラ。また『ギガゾンビの逆襲』とは違い、ストーリー自体もドラえもん達ではなくオリジナル主人公を主軸にしている。
    • ただし主人公は隣町に住んでいる設定でドラえもん達とは初対面のため、原作に一切登場しない点については矛盾はない。言わば映画版で言うところのゲスト主役キャラに近い。
    • また、キャラクターは最初から戦闘に参加できる3体として「しずか」「ドラえもん」「のび太」が揃っているのでほとんど主人公を出さなくていい。
      • もちろん主人公の技や友情が使えない訳ではない。また終盤のパーティー選択ではドラえもんと主人公とだれか1名(任意)になるので、主人公をメンバーに入れる必要がある。
  • 各家庭の母親は全員出てくるくせに父親はのび太の父親ですらでてこない。
    • ただし母親達も話に深く関わるわけではなく、原作メインメンバー達はきちんと活躍しているため、出ない事が多少残念な程度。

短所

  • 旅に同行する店長や、終盤に出てくるキャラの設定が描写不足。終盤の展開が若干唐突で途中で張っていた伏線の回収も駆け足。
    • ラスボスに至っては名前がついていない。スタッフが途中で力尽きてしまったのだろうか。
  • バランスが破綻している程では無いが、特技が若干冷遇気味。「レベルを上げて(ry」というレベルではないにしろ通常攻撃の方が効率が良い。使える特技も多いが後述するある技はあからさまにバランスブレイカー……
    • 技の間の格差もあり、例えばジャイアンは「歌」と「リサイタル」という特技を両方習得しているが、どちらも全体攻撃でダメージはほぼ変わらず、歌の方がコストが低いためリサイタルを使う意味無し。
  • ミニゲーム(クイズ、早食い競争、シャッフル、記憶力の計4つ)が飽きやすい。
    • 早食い競争とシャッフルは上位ランキングに入ればカードがもらえるので、ランキングに入る程度に手を抜くと良い。
    • クイズはかんたんからカルトまである。主に映画版からの出題だが………
      • 「難しい」「カルト」は普段アニメしか見ない子にとっては難関。カルト難度に至っては劇場版と大長編の違いまで熟知し、一部原作も知らなければいけないレベルである。
    • 種類はそんなに多くないので、答えを覚えてある程度答えればいいが、出題文と回答欄が同じなのに正解がそれぞれ違う問題が出るバグが有るためカード回収が難しくなっている。
  • 隠しキャラ「ラムー」をスルーすると、2周目以降ではこれのカードが取れない。
  • サウンドプログラムがへちょいのか耳が痛くなるBGM多数。

総評

下手なドラゲーよりも原作をきちんとリスペクトしており、キャラゲー要素の他にもストーリーの出来は良く、RPGとしても複雑な要素こそ無いがオーソドックスに纏まっている。
音楽さえ除けばなかなかの出来だと言えるだろうか。

余談

  • スネ夫がレベル23で覚える技「いじわる」は敵を戦闘から逃がす技。
    この技がラスボスにも効いてしまう。いじわるぐらいで逃げるボスって…。