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女神異聞録ペルソナ - (2017/11/13 (月) 21:56:17) の編集履歴(バックアップ)


女神異聞録ペルソナ

【めがみいぶんろくぺるそな】

ジャンル RPG
対応機種 プレイステーション
発売・開発元 アトラス
発売日 1996年9月20日
定価 6800円
判定 なし
ポイント ペルソナシリーズの始まり
当時としては斬新なジュブナイル系RPG
しかし猛烈にゲームテンポが悪い
女神転生シリーズリンク

概要

新規層取り込みをメインターゲットとした、女神転生の外伝にしてペルソナシリーズの第1作。通称「異聞録」。*1

プレイヤーに憑依する悪魔、学園が舞台など『真・女神転生if...』を原型としつつ、
ペルソナやスペルカードやキャラクターボイスなど新たな要素を多分に含んだ実験的な内容となっている。

物語は序盤の主人公の行動で2つに分岐し、それぞれが大きく異なった内容となっている。
本筋のシナリオは「セベク篇」、校内で起こったもう1つのシナリオは「雪の女王篇」と呼ばれる。
雪の女王篇は隠しシナリオ扱いであり、発売当初は存在が伏せられていた。 (※ただし、パッケージ裏のゲーム画面では、雪の女王篇でしか実現できないパーティ編成になっているものがある)


ストーリー

(説明書より引用)

瀬田区御影町…それが、主人公であるあなたが通う、聖エルミン学園のある街。
遺跡や神社など、歴史の古さを感じさせる建造物と、近代的なビルが群れをなす、歴史が凝縮された街である。

その中で、一際異彩を放つ、ハイテク企業<S・E・B・E・C>~セベク~。
この、エジプト神話で、獰猛かつ悪の化身として語られる神の名を冠した企業は、10ヶ月ほど前に御影街に拠点を設けた、最先端の企業である。

しかし、若くしてセベクの支社長に抜擢された、神取鷹久とセベクには、つねに暗い噂が付きまとっている。
街のあちこちで見かける、黒いスーツに身を包んだ怪しい男たち。夜中に地下より聞こえる不気味な機械音。
社内を徘徊する、黒い幼女の亡霊…など、これらは全て街に渦巻くセベクに関連した噂の数々である。
そして、胸に昏い野望を抱きつつ、平和な街を睥睨する神取の目的など、人々はまるで知らない…。

主人公であるあなたも、そんな人々の一人。 ミッション系私立高校、聖エルミン学園の2年生であるあなたは、 マーク、ゆきの、南条、そして幼少の頃から病弱なために、1年前から再入院している影のある少女・麻希など、
何人かのクラスメイトたちに囲まれながらも、ごく平凡な日常を送っている。

ありきたりな日常、当たり前のごとく流れていく、青春のわずかな時間…。漠然と見据える未来への夢、希望、そして不安。
いくつもの想いがないまざったそんな学園生活の中で「未来の自分の姿が見える」ということから、
いつのまにか生徒たちの間で流行りだした、ちょっとした占い遊びである「ペルソナ様」遊び。
主人公たちは、この「ペルソナ様」遊びを始めたことがきっかけとなって始まった一連の神秘的な出来事によって、
心の奥底に潜む自分の多面性~別なる人格~の力である“ペルソナ”に目覚め始める。

折しも、主人公たちが麻希の見舞いに訪れているちょうどその頃、神取の野望が街を覆い尽くそうとしていた。
街を襲う突然の異変の中で、否応なしに社会に投げ出された主人公たちは、やがてセベクや神取と関わることになり、事件に巻き込まれていく…。


評価点

  • 当時珍しかった現代を舞台にしたRPGということ。
    • 難易度は高いながらも人気を博し、現在のアトラスの主力となるペルソナシリーズの礎となった。
  • ペルソナシステム
    • 今作でも真・女神転生シリーズと同じく、敵である悪魔と交渉することで戦力を強化する事になる。
      ただし、今作は交渉によって悪魔をパーティーに引き込むのではなく「スペルカード」と呼ばれるアイテムを入手し、そのスペルカードを合体させることで自分の別人格「ペルソナ」を召喚することになる。
    • 合体を請け負う施設「邪教の館」に相当する施設として「ベルベットルーム」が登場する。一面青色で統一された調度品、意図して耳を閉ざした歌姫「ベラドンナ」の歌、意図して目を封じたピアニスト「ナナシ」が奏でる幻想的な音楽、そしてペルソナ召喚に手を貸してくれる謎の男イゴール…、彼らの存在もペルソナシリーズの方向性を決定した要素の一つである。
    • ペルソナはタロットカードの大アルカナに基づいて分類される。例えば「EMPEROR」には世界各地の神話の主神が、「PRIESTESS」には女神が、「CHARIOT」には破壊神が集められている。
    • 作ったペルソナはキャラに降魔させることで使えるようになり、ペルソナによってキャラの能力値に補正がプラスされる。これが今作における実質的な「仲魔」に相当する。なお、降魔できるペルソナは一人につき3体まで(一度に使用できるのは1体のみ)。
      • キャラごとに各ペルソナとの相性が設定されており、全キャラが降魔・発動が可能なペルソナもいれば特定のキャラのみ降魔可能なペルソナもいる。
      • 後述の「潜在能力」を発動するためには最高の相性であることが必要となるが、そう狙う必要も無いのであまり意識しなくともよい。
    • ペルソナは戦闘中に発動を繰り返すことでランクアップ、パラメータや使用できる技が増えていく。
      • ランク8まで成長させきったペルソナは、削除する際に様々なアイテムを入手できる。強力な武器防具であったり、より強いペルソナを作るための封神具を入手できることも。
    • カードの組み合わせによっては、同じペルソナでも違った部分が生じる。またスペルカードによっても継承スキルに差が出る上、月の満ち欠けによる補正も加わる。さらに店売りのアイテムなどで強化することも可能であり、その奥深さたるや麻薬的とも言える。
    • 特定の月齢時に特定の種族を後にしてペルソナを作ると「潜在能力」を持たせることが出来る。相性が最高のとき、HPが一定値以下になると一定確率で発動。効果は攻撃・防御・回復・復活の4種類。
      • 特に強力なのが「潜在復活」。これはキャラの死亡時に1/4の確率で発動し自動で復活する効果。この際、苦労して育てたペルソナのランクが1に戻ってしまうのだがパラメータは維持される。すなわち、潜在復活を繰り返せば理論上はステータス上限値までパラメータの強化が可能。これを利用して極限までペルソナを強化するやり込みプレイヤーも見られた。
  • シナリオ面
    • 当時のゲームには珍しかった学園ジュヴナイル的なシナリオ。キャラクターのコンプレックスとの対峙や成長といった面での評価は高い。
    • このキャラクターのコンプレックス等は、高校生という年代特有の悩みなどであり、とても感情移入しやすい。
    • そういった少年少女の成長といったジュヴナイル的要素と、メガテン特有のダークな雰囲気の融合は独特な世界観を形成している。
      • 上記のジュヴナイル的要素はペルソナシリーズ全編に渡っていろいろな形で受け継がれている。
  • キャラクター
    • 非常に個性的かつ濃い人物達がそろっている。
    • 財閥の御曹司である「南条 圭(なんじょうくん)」、姉御肌のリアリスト「黛 ゆきの(ゆきのさん)」、直情的だが正義感溢れる「稲葉 正男(マーク)」、敵との意外な因縁や、強面な外見に反し趣味が手品というとてつもないギャップが魅力の「城戸 玲司(レイジ)」などさまざまで、それぞれ明確に個性付けがなされている。
    • セベク篇では、最後に加わるメンバーを4人のうちから任意に選ぶことができ、どのメンバーを選んだかによって微妙にエンディングに変化がある。
    • この編ペルソナシリーズで一貫しているテーマ「自分の心との対峙」がクローズアップされている。
      「自分の大切なものはなにか」といった哲学的なものや、「過去の恥ずかしい出来事」「将来への不安」といった身近なものもあり、リアリティがある。
      • 上記のレイジもこのメンバーの1人であるが、複雑な手順を踏む必要がある隠しキャラクター扱いとなっている。
    • 戦闘時において声がつくようになった。女神転生シリーズ初のキャラクターボイスらしい。
  • 戦闘
    • 戦闘画面がクォータービューになったため、味方パーティーが表示されるようになり、臨場感が味わえるようになった。
    • キャラクターや悪魔のアクション、魔法などの攻撃エフェクトもよく作り込まれており、見ごたえがある。
    • スキル自体も非常に多種多様。従来の女神転生シリーズで存在した「アギ」「ブフ」「ザン」「ジオ」「ハマ」「ムド」「メギド」はもちろん、「コウハ」「エイハ」「フレイ」「グライ」「ガル」といった新属性の魔法が揃っている。なお、「ガル」はシリーズ通じて全て、「フレイ」「グライ」は『2』で、「エイハ」「コウハ」は『5』で、それぞれ使用されている。
  • 音楽
    • 戦闘曲「死線」「神話覚醒」や「雪の女王」など非常に高い評価を受ける曲が多い。
      • 特に「神話覚醒」は「この手の覚醒シーンのBGMで、この曲を超えるものは存在しない」という人もいるほどの評価を受ける。
    • 評価の高い理由は演出の巧みさにあるといえる。
    • 戦闘終了時の曲は、BGMがフェードアウトしたり勝利時の曲に切り替わるのではなく、戦闘曲の展開が小節の区切りで変化し、曲の締め(=戦闘の締め)に入るというスタイリッシュな演出になっている。
    • 「死線」は中ボス戦の汎用戦闘曲なのだが、会話シーンではロックオルガンとクワイアによる嵐の前の静けさといった趣のBGM、そしていざ戦闘に突入する(「FIGHT」などのコマンドを決定する)と同時に女神転生シリーズのような激しいロック調のBGMに変わる演出がなされており、プレイヤーのテンションが高まる良演出と評価されている。
    • 特殊ボス戦曲「幼児虐待」は題名こそ物騒だが中身はとんでもなくスラップスティックな出来で、名曲かつ迷曲として名高い。
    • 他にもダンジョン曲では、悪魔の叫び声で恐怖をあおる「異界病院」、キーパーソンであるキャラ2人の会話が英語で流れる「デヴァ・ユガ」など細かいところも作りこみがいきわたっている。

問題点

  • 全体的に快適性が低い
    • エンカウント率が高すぎる。
      • 特に2Dマップは本当に少しの距離でエンカウントするため、ちょっとした移動でもかなりの労力を使う。
      • そのうえエンカウントを抑制する魔法・アイテムも今作には登場しない。戦闘回避の方法は存在こそしている(コンタクト・逃走・一部アイテム)ものの、どれも信頼性に欠け「真面目に戦った方が早く終わった・被害が少なくて済んだ」という状況に陥りやすい。
      • 唯一確実な回避手段は、ペルソナトーク*2を発生させてカードを入手する事のみ。しかし、対応する組み合わせは数えるほどしかなく、実用性は低い。
        エリーの専用ペルソナ「JUDGEMENT ミカエル」は種族が「天使」の悪魔すべてとペルソナトークを発生させられるが、そこまでしても戦闘回避の手段としては不十分なのが現実である。
    • 戦闘のテンポが悪く、時間がかかる。
      • もともと敵が強くただでさえ手間がかかるところに、複雑なフォーメーションや攻撃属性などがより拍車をかけている。
      • 戦闘演出の作り込みもかえって仇となり、弱い敵が相手でもダラダラと時間を費やす羽目に。
      • この戦闘の長さは「戦闘もイベントのひとつ」として設計したため、ある程度長くしたと開発スタッフが語っていた。
      • このゲームは普通にクリアするだけでもプレイ時間100時間越えは当たり前というぐらいに時間が掛かるのだが、これも通常戦闘の拘束時間に因るところが大きい。
        ちなみに、ゲーム内でのプレイ時間の表示は99:59でストップする。
  • 選択肢の結果が反映されたとわかるのが遅い
    • いくつかのイベントは正しい選択をしないと終盤で報酬が減ったり、BADEND確定になるものだが、そうであるとプレイヤーにわかるまでが長い。
      • セベク篇のBADEND確定は間違った事がわかりやすいと思われるが、初見ならそういう展開だと流すかもしれない。
      • 初プレイで間違えたままセーブした人はやる気をそがれるであろう。通常とBAD両方のエンディングを見たい人にも不便。上の欠点も合わせていっそうの問題となっている。
    • このゲームには、各キャラに1体ずつ、専用の最強ペルソナ(と呼ばれるもの)が存在する。いずれもゲーム終盤のイベントで1体につき1個だけ作成用アイテムが貰えるという、希少なペルソナであるが…
      • それまでのイベントでどんな選択肢を選んだかによって貰える数が決まるため、攻略情報なしで全員分を手配するのは困難。
        選択肢の中には、正答するとボス戦が不利になるものが含まれており、困難さに拍車をかけている。イベントによっては、展開上間違えようがないものも含まれてはいるが、そこで裏をかいて失敗したプレイヤーもいるのではないだろうか。
      • 雪の女王篇も、一番敵が強く困難なダンジョンを最初に攻略しないと全員分は入手できないようになっている。
  • 難易度が高い
    • 新規層取り込みを狙ったという割には突き放すような難しさである。
    • ペルソナ作成や交渉などを上手く行えばある程度はスムーズに進められるのだが、攻略知識も何も持たず自力で攻略する上での体感難易度はかなりのもの。
    • ダンジョン
      • 全般的にダンジョンが長い上、複雑な迷路になっている。後半のダンジョンともなれば攻略に2時間、3時間は当たり前。
      • ダンジョン内のセーブポイントも少ないため、途中で全滅した際はかなり萎える。
        さらに雪の女王編では「中断データ」という特殊な仕様のせいでさらにハードルが上がっている。
        この中断データは、一度ロードすると削除されてしまう。この仕様を知らずにダンジョンに入ってしまうと、ゲームの進行状況が大幅に巻き戻る事にもなりかねない。
        なお、PS本体のユーティリティで別のメモリーカードに中断データをコピーすれば、恐ろしく手間はかかるがやり直しはきく。
      • 中断データは通常のセーブデータとは区別され、上書きすることは出来ない。雪の女王篇のダンジョンは制限時間があり、絶対間に合わない状況で上書きセーブして詰むことを避けるためにこの仕様にしたのだと思われる。
      • マップも最初は白紙の状態であり、自力で埋めていくしかない。
        攻略本やサイト等でマップを見ながら進めるならまだしも、自力でやる場合は無意味な袋小路や迂回路が多いダンジョンがいつ終わるか分からない不安にストレスが溜まる。
      • 一部ダンジョンでは、ボスを倒したあとに自力で入り口まで戻らないと脱出できない。
      • ダンジョン脱出用のアイテムや魔法は一切存在せず、上記のエンカウント率の高さやダンジョンの長さゆえとても面倒。
        ただし帰り道に関しては、一方通行のショートカットルートが用意されているダンジョンもある。
      • ちなみに階段の踊り場では敵が出現しなくなっている。ここで左右に移動しつつSPの回復を待つ行動、通称「反復横とび」は多くのプレイヤーが一度はやったことだろう。
      • 理不尽な行動パターンの悪魔が当たり前のように登場する。
      • 代表的なものとしては、呪殺系魔法で最大HP依存の大ダメージを連発する「はなこさん」や「くちさけ」、全滅必至の強力な自爆攻撃をする「モー・ショボー」、その両方を使う「ブキミちゃん」など。なおここにあげた敵はすべてゲーム前半で登場する悪魔である。
    • ペルソナ
      • 能力のバランスが悪く、大半のペルソナが「ステータスに対してSP消費が多すぎる」「ロクな魔法・特技を持っていない」のどちらか、あるいは両方に該当する。細かいところでは「潜在復活を付加させられない、させても強化が見込めない」というものも。
        主人公専用の高レベルペルソナ「アメン・ラー」や、本作における究極のペルソナ「ヴィシュヌ」も見事に該当しており、苦労の末に作成したプレイヤーをことごとく失望させた。
      • 降魔相性の設定にも問題がある。
        相性は、発動可能で潜在能力も適応される『最高』、発動が可能な『良い』、降魔のみ可能な『悪い』、降魔すら不可能な『最悪』の4段階。
        デメリットの大きさで区別するような内容になっており、中でも戦闘になるまで判別できない『悪い』は非常に厄介。また『最高』に関しても潜在復活の為だけにあるようなものであり、『良い』との違いが感じられない。
      • 各キャラクターの相性設定という点では、レイジに関してのみ致命的な問題がある。なんと登場するペルソナの2/3が降魔できないのである。
        ちなみに降魔できないペルソナは、いずれも他キャラの初期ペルソナと同じアルカナ(例外あり)。他人を寄せ付けないレイジのキャラクター性を表していて、面白い点ではあるのだが…。
      • 本作にはキャラレベルのほかに降魔レベル(P.LV)というものが存在し、降魔レベルより高いレベルのペルソナは降魔できない。が、合体は全体レベル+2まで可能なため「作ったはいいが誰も降魔できない」という事態が発生しやすい。
  • PS本体が熱暴走しやすい
    • 前記の通り時間がかかる要素が多いため、ダンジョンの奥深くで戦闘終了したら真っ暗な画面のままフリーズということも多い。PS2で起動する場合なら問題はない。
    • 漫画版を手掛けた上田氏も思い出話で「熱暴走対策」のことを描いていた。
  • 経験値分配の仕様
    • 戦闘で活躍した者ほど経験値を多く得られる「貢献度システム」が採用されている。
    • そのため、AGL(素早さ)が高いキャラや強力な全体攻撃を使えるキャラはレベルがどんどん上がっていくが、そうでないキャラはなかなかレベルが上がらない。各キャラの役割分担を徹底するほど、この溝は大きくなっていく。
      • 逆に、特定のキャラを早く育てたい場合はそのキャラだけ行動させればいいので有効的ではある。
    • またHPが満タンでも回復魔法をかければ貢献度が高くなるといった練りこみが足りない部分も見受けられる。
    • 実験的システムであったためか、後の作品では採用されていない。
  • レベルアップ時の仕様
    • レベルアップ時に自由にパラメータポイントを割り振ることができるのは主人公のみで、その他の仲間は初めから決まっている成長タイプに従って自動でポイントが振られるシステムとなっている。
    • 基本的にAGLが高いものが絶対的に有利であり*3いくらレベルを上げても、AGLの成長しにくい仲間は弱いままだったりする。
      • ただし、今作には「キャラクターとペルソナのパラメータに差がある場合、より優れている方が実際のパラメータとなる」という仕様があるため、AGLの高いペルソナを優先的に降魔させることで解消できる。*4
  • 装備の入手手段
    • 武器屋では、基本的に剣が売られておらず*5ドロップアイテムやペルソナの削除特典などで入手するしかない。アイコンは剣なのに・・・。
    • 雪の女王篇では武器屋・防具屋がダンジョン内に分散して設置されており、同篇の仕様上装備を完璧にするのが難しい。

総評

世界観やシステムなど独特の魅力に魅せられたユーザーは多く、プレイステーションのRPGとしては今でも人気が高い。売上も廉価版含めるとハーフミリオンを記録しており、新規のファン層獲得にも成功していると言える。
その一方で、難易度の高さや戦闘のテンポの悪さ、システムの取っ付きにくさといった難点はぬぐえず、途中で投げ出す人も少なくない。
制作側の意図に反し、人にお薦めしにくい・薦めても途中で投げ出されやすい人を選ぶゲームと言わざるを得ない内容になった。


余談

  • 当時ファミ通から発売された攻略本ではペルソナの名前と画像、ステータスなどが記載されているが、1体だけネタバレ防止のため名前を「?」に、画像を黒ベタ塗りする処理が行われている。
    攻略本なんだしネタバレもなにも……と思うかもしれないが、ゲーム中でそのペルソナを入手すればどうしてネタバレ防止処置を施したかが一発で理解できる。
    「大丈夫?ファミ通の攻略本だよ?」と揶揄されがちだが、この点に限ってはファミ通の粋な計らいに感嘆するばかりである。
    • ちなみに『ペルソナ2 罰』でも同名のペルソナが登場するが、そちらの攻略本では「周知の事実」「初代からプレイしないと意味がわからない」といった理由からかネタバレ防止はなかった。
  • なお、この攻略本は残念ながらミス・誤植も結構多い。それでも攻略の役には立つが。
  • 2008年に電撃オンラインで行われた「リメイクして欲しいゲームランキング」で6位にランクインした。

メディア展開

  • 漫画版
    • 月刊誌『Gファンタジー』にて連載、全8巻。新装版も刊行された。主人公の名前は「藤堂 尚也(とうどう なおや)」。
    • ストーリーは「セベク篇」がベースとなっており、ところどころに「雪の女王篇」のエピソードが入る。
    • ゆきのさんとアヤセ以外の全メンバーで進むため、ゲーム版よりもパーティメンバーが多い(ゆきのさんとアヤセは基本的に「雪の女王篇」関連の場面でのみ登場)。
      • なお、ゲームではゆきのさんはセベク篇に分岐した後は未登場。アヤセは雪の女王篇では固定だがセベク篇では任意加入。

PSPリメイク:Persona

2009年4月29日発売。
詳細はこちらのページを参照。